多くの場面でオイスカスピリットを感じることができました。
草刈りをしたり、水を流すための溝を掘ったり。普段からセンターで
農業をしているため、私はこのような作業は慣れています。
でもボランティアの皆さんはたいへんだったのではないかと思います。

取ることができました。でも最初は、皆さんは私のことを日本人だと
思っていたようで、特別に声をかけてきてはくれませんでした。
一緒に作業をする中でコミュニケーションを深めることができました。
天気はくもり時々雨。作業の途中で雨が降ってきてたいへんでした。
それでもボランティアの皆さんは我慢してずっと作業を続けました。
ほかのグループの皆さんは12時前に作業を終えてお昼休みに入りましたが
こちらのグループの皆さんは1時近くまで作業をして、お昼ご飯も遅くなりました。
皆さんは本当に作業をがんばったと思います。おつかれさまでした。
今回の研修はとてもよかったです。将来、このような研修をセンターの
スタッフや研修生にも参加してもらえたらいい経験になると思います。
「海岸林再生プロジェクト」は今のためではなく、将来、未来のためのものです。
プロジェクトについてはセンターの地元、豊田推進協議会の皆さんが毎年
ボランティアに行っていますから、報告をよく聞いていましたし、写真もよく
見ていました。でも実際に現場に行くとのではぜんぜん違いました。
こんな広い場所の仕事は終わりがないようにも見えます。でもここには
たくさんの人が集まってきています。ボランティアや森林組合の人たち。
いろいろな立場の人たちが、心を一つにして取り組んでいけば、すぐには
終わることができなくても、少しずつ時間をかけて進んでいくことができます。
いつも応援します。ありがとうございました。
年を取るということ ~防風柵の一生~
広報室の林です。
最近、年を取ったなぁと感じることが増えてきました。
例えば…と例をあげたらキリがないぐらい。
そんなときに、とっても“若い”あるものを見て、ちょっとびっくり。
これ、真新しい防風柵。
木のお肌がツルツルで白い!
一方こちらは2014年からここにある防風柵。
風雨にさらされ、色もだいぶ黒くなってきています。
中には少し力をかけるとバキっと折れてしまいそうなものも。
我が身を重ねた今にも朽ちそうな防風柵。
ただの防風柵ではない存在に感じられるようになりました。
先日は、一定期間を経た防風柵の撤去について話題になり、
「誰が解体作業をするのか」「解体後はどこに運び出すのか」等々
検討課題が多くあげられていました。
クロマツの苗を潮風から一所懸命に守ってきた柵が、
クロマツが育った途端にお荷物であるかのように語られてしまうことが
なんだか気の毒に思えてきました。
山から間伐材として切り出され、海岸では立派に防風柵という
お役目を果たした彼らが、ただの産業廃棄物として扱われるのではなく、
最後まで何か違う形で役に立ってくれるように考えたいものです。
ただクロマツが大きくなることだけを考えるプロジェクトではないのですから。
たそがれタイム ~作業の後にしたいこと~
出会い ~人の魅力~
こんにちは、国際協力ボランティアの中川です。
今回は、9月14、15日に行われたボランティアの日を含めた活動に対する自分自身の振り返りについて書きたいと思います。
今回、私が名取市での活動に参加するのは2度目でした。前回参加したときは、事前に勉強していたもののついていくのに必死で、またどうして良いのか分からずキョロキョロしている時が多く、気が付いたらあっという間に終わっていた、というのが正直な感想でした。そこで、今回は参加してくださっているボランティアの皆さんと積極的にコミュニケーションをとる!ということを個人的な目標として密かに胸に抱きつつ参加しました。
結果は、、
70%達成!!と自己評価しています。
初めての方に話しかけるときには少し緊張しましたが、みなさんとても優しくお話してくださいました。複数の企業さんが参加してくださる日ということもあり、参加者は、年齢、ご職業も全く異なり、パン屋さんの方や山口県の検察庁の方など、とても幅広いです。また、宮城県から参加される方もいらっしゃいますが、沖縄県や九州地方など遠方から参加される方も多く、バックグラウンドが全く異なります。
特に印象的だったのは、埼玉県川越市(私の出身県という事もあり、とても親近感を感じました笑)の薬局に勤められている方とのコミュニケーションです。その方は、去年の秋にも参加されていて、今回は2度目の参加。祖父の家が東日本大震災の津波で流されてしまったというバックグラウンドをお持ちの方です。「このボランティアに参加して何かが変わった。自分にも何かできる事はないか、と思うようになった」とお話してくださいました。私は、この言葉がとても心に残りました。マツを海岸に植え育てて防災・減災に備える、ということだけではなくて、活動に参加する・関わる人の心を動かしている、という新たな一面が見れたような気がします。また5年間、毎月ボランティアに参加してくださっている方は、「朝早いから朝だけ億劫なんだけどね、なんか薬みたいなもので来ちゃうんだよ~笑」と笑いながらおしゃっていて、本当にすごいな~と思います。
オイスカの海岸林再生プロジェクトのボランティアに参加する魅力は、確かに活動後の達成感、かわいいマツへの愛着(?)などが挙げられると思います。でも、それだけではなくて、ボランティアに参加してくださっている方々の魅力が大きいと思います。なので、今後参加されている方は休憩時間やお昼時間に他に参加されているボランティアさん(企業を越えた)とお話してみるのはいかがでしょうか?少なからず、私は学びや発見が多くありました。
今回参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました!!ゆっくり休んでくださいね~~
マルエツ労働組合の皆さんが5年連続でいらっしゃいました!
こんにちは。損保ジャパン日本興和環境財団インターン生で、岩手大学3年生の大和田です。
9月11日・12日にマルエツ労働組合の皆さんがいらっしゃいました!
5年連続でボランティアに来ていただいています。
今回は総勢55人で来ていただき、なんとそのうちの90%以上はリピーターの方だそうです!
マルエツの皆さんは毎年このボランティアのために1泊2日で名取まで来ていただいているそうです。ありがとうございます!
11日の午後はつぼ刈りをしていただきました。
雑草で隠れて見えなくなってしまったマツの周りの草を刈る作業です。
つぼ刈りは2時間で計1.2ha完了しました!
はじめはマツがなかなか見えないような状態でしたが、6000本以上のマツの頭が見えるようになりました。
一人当たり約110本のマツの周りの草刈りをした計算になります。
ということは、1分で約1本のマツの周りの草刈りをしたことになりますね!
はじめは雨がひどく、せっかく来ていただいたのに作業ができないかもしれないような天候だったのですが、
現場につくと見事に雨が弱まり、これだけの作業をすることができました!
12日の午前は溝切りをしていただきました。
全部で0.04haの2016年植栽地に大きな溝1本80mと小さな溝が30本以上完成しました!
3時間で200本以上のマツが救われたことになります。
前日の大雨で土は非常にぬかるんでおり、もはや沼のような状態で、泥も重かったですが、たくさん溝を作っていただきました。
溝切りが終わると溜まっていた雨水が音を立てて流れ出ていて、水はけの悪さがかなり改善されそうだなと感じました。
マルエツの皆さん2日間ありがとうございました!
来年もお待ちしてます!!
……あとがき……
今日の再生の会の方々は事務所周りの草刈りをしていました。
お疲れさまでした!!
夕日の松原(秋田県)
「あきたこまち」の産地に来た。
9月8日付秋田魁新報に「今年のコメ自給率は秋田が全国1位」との記事。
初めて見た八郎潟干拓地には、立派な内陸防風林があることを知った。
男鹿半島の付け根、干拓地南端から秋田の港まで松林が14㎞続く。
その多くを占める潟上市は、宅地も水田も海岸林に寄り添っていた。
秋田火力発電所も周囲は松。金足農業高校も恩恵を預かる後背地にある。
幅800m~1,500m、面積860haの壮大な規模の「夕日の松原」。
後背地から幾重の砂丘上にある保安林を越え、浜に出ると海岸浸食防止の離岸堤があり、
平成16年の台風で被害を受けた最前列にはクロマツが再び植えられていた。
日本海の海風が吹き付ける。ここに来れば、生活を守るために松があることが一目瞭然。
2日間の松くい防除講習と週末の時間を使い、現場を歩いた。
最前列は下刈・つる切り・除伐が徹底されているクロマツ純林。
海沿いの国道を完全に守る設計となっている。
第2列以降は下層に自然に侵入したクロマツと広葉樹を活かし、
上層のクロマツがダメージを受けた場合に備えた長期を見据えた設計。
第3列以降はアカマツが占めて、広葉樹林に遷移している箇所も多い。
これは人の手で成したこと。秋田県立大学や行政と市民の協働による保育。
その気になれば、ここまで整然とできるものか。
見事としか言いようがない。
負けてもうれしい背くらべ
松枯れ防除実践講座in秋田(主催:日本緑化センター)
9月6日、佐々木統括は種苗組合の全国大会、岡山へ。
私は松枯れ防除実践講座(主催:日本緑化センター)のため秋田へ。
「松くい虫はその気になれば殲滅できる」
理論上は・・という意味含みですが、佐々木統括はそう言って送り出してくれました。
防除研究は、例のないスピードで進められてきたと聞いたことがあります。
宮城中央森林組合は最前線で結果を出しています。
東日本でも若齢、また抵抗性のクロマツが枯れた事例を見聞きしてきました。
「それは確かだと思います。若齢でも入る可能性があると思ってください」
抵抗性は100%保証されているわけではありません。
「宮城の海岸林も、いつ襲われてもおかしくないです」
第一人者の講義と、宮城に関する意見を伺いたかった。
雨でも意にも介さず、講師も事務局も熱意のある方ばかりでした。
防除は通年スケジュールが大事だと、一層実感しました。
「薬剤散布や伐倒駆除の工期を守らねばカネの無駄」
6月、カミキリムシが飛ぶ前にすべてやり終えなければならない。
通年、とくに夏、周辺地域の枯れマツ探しは重要。
9月頃、センチュウの侵入によるマツの最終枯死が見えてきます。
松くい虫なのか、そうでないのか・・・簡易な見分け方も教えていただきました。
完全枯死せず、センチュウに抵抗中の個体も見ました。
秋田県では、まずプロ中心に専門調査員を養成。夕日の松原内の秋田県立大学は市民参加の核。
「県立大は今後も松枯れ研究、松原の保全活動は必ず続けます」と小林学長。
宮城でも市民の眼は戦力になり得ると確信。(薬剤がらみや伐倒は市民には無理)
プロ向けはすでにあると思うが、公募やボランティアリピーターにも講習。
実感として、2日ぐらいちょっと講習受ければOKとは思わないですが。
最大リスク要因の松くい虫でも、宮城全体の官民連携のイメージが見えてきました。
行政と連携して行動に移したいと思います。まず次は、宮城中央森林組合の現場に行かねば。
将来のマツの可能性 Part2
こんにちは、国際協力ボランティアの中川です。
今日は、以前の記事の続きということで、マツの落ち葉の利用方法について、さらに理解を深めていきたいと思います。今回は、マツの燃料・肥料に焦点をあてて、特徴と有効活用方法について考えたいと思います。
マツの落ち葉の有効活用方法の主な使い道として、燃料・肥料が挙げられます。実は、マツの落ち葉は昔から人々の生活の暮らしに身近なものなのですよ~。ガスや灯油が普及する1940年代~1950年代の半ば頃までは、薪や炭が庶民の暮らしを支えていました。特に松の落ち葉は火がつきやすく、かまどや風呂の焚きつけに重宝されていました。固めて縄で縛った松葉を売り歩く商売もあった程だそうです。現在では、家庭からかまどが消えつつありますが、夏の京都の風物詩、五山の送り火には松の薪と松葉が使われているそうです。他にも、陶磁器を焼き上げる登り窯としても使われています。マツは、他の木材と比較しても単位重量当りの燃焼熱量が高いんですね~。
他にも、マツの落ち葉が燃料・肥料として有効活用されている事例があります。例えば以前の記事でもご紹介した、松野菜です。松野菜は和歌山県美浜町で作られているもので、マツの枯れ葉と籾殻が発酵されてできた、松堆肥から栽培され、松トマト、松キュウリと呼ばれています。煙樹ヶ浜松葉堆肥ブランド研究会事務局は、「松葉は環境にも優しいバイオマス資源であり、その堆肥を撒いた土壌は通気性、保水性に優れ、植物の根に良好な環境を作り出す」と述べています。他にも、ガーデニングなどでよく使用されている、クロマツペレットが挙げられます。クロマツペレットは熱量が高く、灰分1パーセント以下の燃料用として非常に優れた特徴があるそうです。
このように、クロマツの落ち葉は、特徴を活かしながら、燃料・肥料として有効活用されているのですね。マツ初心者の私には、調べ進めていくことがすこし難しかったですが、マツの新しい可能性を垣間見えることができました。ぜひ、クロマツの特徴を活かしながら、新しい有効活用方法を考えたいものですね。そして、読者の皆さん!もし、なにかクロマツの落ち葉の有効活用方法を知っておりましたら、ぜひぜひ教えてください~。
おやつ……ではありません
広報室の林です。
今日はお休みなので、ちょっと緩いお話を。
8月末のボランティアの日のこと。
地元のMさんがたくさんスイカを持ってきてくれました。
うれしいおやつ。食べる前に撮影するのを忘れてしまいました!
でも食べ終わった皮だってカラフルでキレイ!
ご自宅の畑で息子さんが育てているものなのだそう。
甘くておいしかったです!
一方こちらはおやつのフランクフルト。
…ん?? 細身のホットドッグ??
……ではありません。
なんだかおいしそうに見えてしまったのは私だけ??
これは、植栽地に生えているガマの穂。
ガマは通常水辺に生えるんですけどね……。
ガマの穂から綿状の種子?が吹き出すように
出てきているのを見たことがありますか??
私は、そうなる直前にギュッと穂を握り、
手のひらの中で綿がはじけるようにムニュムニュっと
広がっていく感覚が好きで、早くその時期が来ないかなぁと思っているのですが、
植栽地に種子が広がったら、来年はさらに草刈りが大変になってしまいますね……。