年により、場所によって、出てくる雑草は違うとつくづく実感します。
葛とニセアカシア以外としては、
2014年、2015年はオヒシバ・メヒシバ(イネ科)、
2016~2018年はツルマメがトレンドでした。
今年前半のトレンドは「カラスノエンドウ」。
連休前は繁茂を意識しなかったのですが、浅野さんが誰よりも、プロよりも早く変化に注目。
東京本部海岸林チームの女性陣3人は、現場でもとにかく何かに気付くのが本当に早い。 
感心するのはもう一つ。即調べること。その結果は、
「7月にはタネが拡散」「草丈最大1.5m」。
森林組合も植付開始前に、カラスノエンドウだらけの場所だけを第一に草刈。
17日の花壇自動車学校80名、18日の公募ボランティア140名には、
まず、2018年植栽地16haをすべて歩いて、カラスノエンドウだけを
全長2㎞探していただいて駆逐するようお願いしようかとも考えました。種が飛散する前に。
作業方法は、ツルマメ同様、根っこごと「引き抜く」のがベスト。
ですが、あまりに斑で、広範囲(全長5㎞)。初めての人たちに探してもらうのは荷が重く、
目が慣れるころには帰る時間になってしまう。
一部お願いしますが、今週末の皆さんは、溝切りメインとします。

これがカラスノエンドウ

これがカラスノエンドウ


6月後半には、きっとツルマメが出てくるでしょう。
去年も十分駆逐したので、あまり出てこないという希望的観測もあるのですが。
ボランティアの皆さんには、①除草、②溝切りの二つをお願いすることになるでしょう。
①②の対象地は2016年~2018年植栽地40.98haが主戦場。溝切りは大きなサイズを掘ります。
本当はアカツメグサも刈ってほしいのですが、何種類も覚えてもらうのは難しい。
例年通り、ツルマメ狙いの第2波で「つぼ刈り」もすることにします。
これはハマエンドウ。草丈が高くなることはないので、刈る必要まったくなし。

これはハマエンドウ。草丈が高くなることはないので、刈る必要まったくなし。


 

今年も発見しました!

2019年5月16日( カテゴリー: いきもの, 現場レポート )


こんにちは、浅野です。
先週、植栽地に行ったときに発見しました!

分かりますか?

分かりますか?

なにを?と思った方もいると思いますので、
近づいてみます。

 
 
 
 
 
 

ヒバリの卵です!

ヒバリの卵です!


踏まなくてよかった…。
近づいたときにヒバリが飛び去って行ったので注意して見てみたらありました。
私が離れるまで、ずーっとヒバリが上のほうで鳴いていました。きっと怒っていたんでしょうね…。
調べてみると、キジ、ハクセキレイ、ヒバリなど植栽地でよく見る鳥たちは地面に巣を作ることがわかりました。
ボランティアに来られる皆さんも踏まないように注意しながら作業してください!
そして、見つけても触らないようにそっとしておいてあげてください!
(去年、卵を見つけた次の日に卵が食べられていました…)

ツルマメじゃないツル

2019年5月15日( カテゴリー: 現場レポート )

こんにちは、浅野です。
先週、植栽地に行ったときにいつもと違うツル性の草を発見しました。
ボランティアに来てくれたことのある方はツル性の草というと「ツルマメ草」を思い浮かべると思います。
ですが、ツルマメ草は5月下旬~6月ごろに発芽するので、まだこの時期には見られません…。
今年、大量発生しているのはこれです!

紫の花が特徴です

紫の花が特徴です


花の間にさやがあるのが見えますか?
この植物の名前はカラスノエンドウ(正式な和名はヤハズエンドウ)
ソラマメ属の越年草、つまり秋に発芽して冬を越し翌年に枯れる草です。
この草は3月~6月に開花し、そのあとさやが黒くなり晴天の日に弾けて種を落とします。
ということは、もう抜いておかないとまた来年増えるということです。
DD
 
 
 
 
 
 
 
 
カラスノエンドウはツルマメ草とは違い、何が何でも絡みつくわけではなく
基本的には直立するようですが、巻きひげがあるので近くのものに絡みつくこともあるそうです。
この草は60㎝~150㎝くらいまで伸びるそうなので、成長していく過程でマツに絡むかもしれません。
そもそも150㎝まで伸びてしまったらマツに光が当たらなくなってしまいます…。
ちなみにカラスノエンドウは食べられるそうで、若芽・若さやは天ぷらにするとおいしいようです。
https://cutee.jp/gourmets/recipe/1067731
食べ方のサイトもあるくらいです。豆笛にしても遊べるということで使い道は多いみたいですね。
といろいろ書きましたが…
なんにせよ、マツのためにはカラスノエンドウを抜かなければなりませんので、皆さんよろしくお願いします!!

オイスカも2008年から植樹に参加協力させていただいている東京都「海の森」ですが、
5月25日に海の森倶楽部の育樹イベントで草刈りをすることになり、下見に行きました。                    人工盛土つながりで、ぜひ見たいと思っていました。
「海の森」はオリンピックの総合馬術競技の会場。「海の森」の麓はボート・カヌーの競技会場。
新木場駅を出て、夢の島や木材会社群、東京へリポート、ゲートブリッジを越え、
車で15分あまりですが、実際は相当遠いです。途中のきれいなゴルフ場や公園の下も、元はゴミ処分場。
この一帯は江東区という気がしますが、大田区との間で長い裁判を係争中のようです。
ゲートブリッジから島が見え、植栽に連続参加している法人会員「長門屋商店」の中島執行役員が
森になりつつある様を見て驚きの声。その南側には「最後の廃棄物処分場」と言われている場所。

海の森のすぐ横で植栽基盤の土壌が作られています

海の森のすぐ横で植栽基盤の土壌が作られています


「海の森」の敷地面積は約90ha。植付面積は約50ha。壮観です。
1973年~1987年の都内のゴミが、「サンドイッチ構造」で覆土に挟まれ、その上に、建設発生土と優良土、都内の公園・街路樹などから出た枝葉で作った堆肥を混ぜた植栽基盤土壌が1.5mの厚さ。標高約30m。場所ごとにゾーンニングした上で、一部クロマツ、主に多くの種類の常緑・落葉広葉樹が植えられています。
東北の人工盛土植栽基盤と共通点は多々。
防風垣は南風を第1に防御する構造に見えました。つい北風を思ってしまいますが、想像するに、台風と春先の南風が最も悪さをするのでは?

防風垣は南風を第1に防御する構造に見えました。つい北風を思ってしまいますが、想像するに、台風と春先の南風が最も悪さをするのでは?


風対策としては、南向きに20m間隔、高さ2mの防風ネット5㎜径を配列。
建設発生土の代表的なものは、地下鉄工事など。土質は実にさまざまでしょう。
頂上にまで斑状にアシが生えていました。滞水対策の溝切りも多々あり、遊水地もある。
広大な面積ですから、部分的には、重機の踏圧による生育不良や滞水も発生もやむを得ないでしょう。
 
植栽初年度の2008年、2012年などは申し分ない生育。
2012年植栽地。北側の風衝地。樹高は2mを越え、一部では広葉樹の除伐も行われていた。

2012年植栽地。北側の風衝地。樹高は2mを越え、一部では広葉樹の除伐も行われていた。


風衝地の2014年植栽のクロマツは、ざっと樹高1.4m、根元径4㎝。広葉樹樹高も1.4m。2012年クロマツは樹高2m、根元径6㎝。
「植えた木がよく育っていますね」(オイスカ首都圏支部藤田事務局長)
「最初はなかなか成長してくれないんです。でも何年かすると一気に伸びてきて」
(都港湾局海上公園課ご担当)
「私たちのところでも同じです」(吉田)
「この広葉樹も間引くのですか?」(東京中央木材市場㈱ 飯島社長)
「はい、もう除伐しています。あとで見てもらえますよ」(都)
 
はじめてオリンピックを身近に感じることができました。
「吉田さん、ゲートウェイじゃなくて、ゲートブリッジ」と中島さん。最近は東京をわかってない。

「吉田さん、ゲートウェイじゃなくて、ゲートブリッジ」と中島さん。最近は東京をわかってない。


本当に丁寧に教えていただき、東京都のご担当に御礼申し上げます。
ゲートブリッジから見える「海の森」

ゲートブリッジから見える「海の森」

今年の植栽は…。

2019年5月13日( カテゴリー: 現場レポート )

こんにちは、浅野です。
5月9日に今年の植栽が始まりました。
今年の植栽地は北釜地区の残存林(津波でも残ったマツ林)です。
この場所の問題については前のブログにも
書いてありますが、篠竹・矢竹が高密度で生えることです。
そのため、去年のうちに地拵えを済ませてありました。

地拵え施工前。篠竹・矢竹などがビッシリ

地拵え施工前。篠竹・矢竹などがビッシリ


施工後。1.4m間隔で植栽可能な状況に

施工後


今年の植栽面積は2ha、植栽本数は6000本。
例年通り、苗木の準備、水・ポリマーの準備などを進めていく再生の会と森林組合の皆さん。
苗木を準備する再生の会

苗木を準備する再生の会


タンクに水を溜める森林組合

タンクに水を溜める森林組合

いつもと違うのはこれ↓

20190509_092733
鍬をグラインダーで研いでいます。
今回の植栽地は上の写真のとおり、砂地ではなく雑草も生えているので植えるときに表層部を鍬で削り
地中に伸びている竹の根っこを切りながら植えなければならないので、鍬の刃をしっかりと手入れしていました。
この後、植栽地に移動して植栽開始。
去年とは注意する点も違い、山での植栽に慣れていない職人さんのために佐々木統括が丁寧に説明、実演。
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残存林に植えるということで、一定の幅で植えられるわけでもなく、基本は1.8m幅で植えていても、
残っている大きなマツからは2m、小さいマツや広葉樹からは1.8m離して植えるのでそこの間隔はうまい具合に…
などと考えながら植えなければいけないので、例年とは違い苦労している様子でした。
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初日は800本の予定だったはずですが、予定本数ほど進まなかったようです。
今年は面積も少ないので、慣れるころには植栽が終わってしまいそうですね。

育苗場のいま

2019年5月11日( カテゴリー: 現場レポート )

樹液が完全に動き始める3月中旬以降、再生の会の動きは多忙に。
優良苗の生産者ゆえ、2年前、県から種苗組合に払い下げられた種子が、
再生の会には多目に配分され、以来2年育てた苗は公共工事植栽から
アテにされ、100本単位の細かな注文を含む出荷が連日続きました。
出荷ですから、朝早く、植える現場まで配達するところまでが仕事です。

苗の選別作業。出来の良いものを優先して外部に出荷

苗の選別作業。出来の良いものを優先して外部に出荷


 
20本ずつ束ね、苗は熱を持つため、温度管理しやすい段ボールに入れて出荷します

20本ずつ束ね、苗は熱を持つため、温度管理しやすい段ボールに入れて出荷します


その注文は直接販売ではなく、種苗組合を通じて行うのが原則。
手数料6%を引かれますが、再生の会の収入になり、当プロジェクトの
経費削減にあてられるという名取独自の「仕組み」です。
もちろん、計画時点で、本当に「収入」が生まれるとまで計算していた
訳ではありません。理屈はわかっていましたが。
ですが、多目にタネを配分されたのに、実際に2年後になると、
「植える場所はないですね…」ということは往々にしてあります。
需要がなく、こそっと焼却処分したところ、「ゴミを燃やした」と通報され、
罰金を払ったという笑い話を、2011年に組合長から聞いたことがあります。
去年の秋までは、余るんじゃないかと本当にヒヤヒヤしていました。
私も「いい苗ありますよ」と情報を流すお手伝いをしたり。
今春の宮城県内公共工事の植栽はピーク。100ha近い植付。
おかげさまで、再生の会の2年生圃場は、名取用6,000本を残して空っぽ。
再生の会の皆さんは、名取以外にも貢献できたねと考えています。
残っている来年用の苗木は、すべて名取行きで、25,000本ほど。
育苗場は寂しくなりました。閉鎖する準備もコツコツ始めています。
育苗がいかに重要であったか、来年は色々な角度で総括し、
今後の財産にしたいと思います。

広報室の林です。今日はボランティア活動日。
そんなタイミングで先月の活動レポートを公開するのは
ちょっとタイミングがよろしくないかもしれませんが……。
先月参加してくれたオイスカ中部日本研修センターのスタッフから
活動レポートが届きましたのでご紹介します。
第二弾も届くそうなので、皆さんお楽しみに~!
__________________________
期間:2019年 4月19日(金)~4月21日(日)
中部日本研修センター研修担当の安部です。
「ボランティアの日」に合わせて海岸林再生プロジェクトの活動に参加させていただきましたので、報告させていただきます。
1日目(4/19)
中部国際空港から仙台空港までは、飛行機がプロペラ機でした。利用者が少ない線だから小さい飛行機なんですね。他の乗客の方が、「プロペラ珍しいよな~」なんて話をされていたので、つられて写真を撮ってみました。そういえば、国際線ではプロペラ機に乗る機会はあまりありませんよね。私も国内線でしか乗った記憶がありません。調べてみると、プロペラ機はジェット機よりもスピードは劣るそうですが、維持費を考えるとジェットエンジンを交換するよりもプロペラを交換する方が低コストで、それほど速度が求められない路線ではプロペラ機を使うなど、各社路線によって使い分けているそうです。今回のプロペラ機はカナダのボンバルディア社製。短中距離ではジェット機に匹敵するスピードが出るのだそうです。小さいからよく揺れるのかな?なんて心配しましたが、乗り心地は快適でした。
さすがANA! 帰りも楽しみです。

プロペラ機は「格が下がる。」との苦情もあるとか。かっこいいけどなぁ。

プロペラ機は「格が下がる。」との苦情もあるとか。かっこいいけどなぁ。


のっけから脱線しました。すいません。空港へは吉田部長、浅野さんが車で迎えに来てくれていました。空港から事務所まで歩くつもりでいましたので、助かりました。事務所に着いたら、さっそく苗場へ。
苗場に着くと、「再生の会」の皆さんが苗の選別作業をされていました。海岸林再生プロジェクトで予定通りの本数を植えた後、余った苗は販売してプロジェクトの運営資金にもなるとのこと。元々は海岸林再生プロジェクトで植えるために作った苗で、良い物から選別して植えた後の残り苗なわけですが、出来が良くて高い評価を得ている「再生の会」の苗だけあって、残り苗でも売れるんですね。この時作業されていたのは、その残った苗から、さらに選別して販売できる苗を揃える作業。選別の基準を聞いて、私も参加します。
葉が赤くなっている苗は冷たい風に当たったからで、良い状態ではないですが、しばらくして回復すれば緑になるので、選別はちょっと後回しにしてまた後日。葉が茶色く乾いている苗でも、先が青々としていれば、まだ元気になるとのこと。また、元気でも軸が無い(?)枝分かれしている(?)苗は販売できない、と言われました。どうしてこういう苗になってしまうのか、と検索してみましたが、素人の私にはその原因は発見できず。おそらく、これも生存戦略の一つで、種に多様性を持たせるという意味があるのかな、ということにしました、勝手に。自然界では、“ちょっと変わったヤツ”ということで元気に生きていくのでしょうが、人間界の商品としては、残念ながら失格です。
先は青々! これはいける。

先は青々! これはいける。


左が合格、右が不合格。 少数派がはじかれるのは世の常か・・

左が合格、右が不合格。
少数派がはじかれるのは世の常か・・


休憩しながら「再生の会」の皆さんにお話を伺ったのですが、関西出身の私には宮城の言葉は難しかったです。時々意味がわからない所があるのですが、でもやっぱり方言というのは温かいですね。生まれた場所で、自然と身に着いた言葉は、感情ごと相手に伝わるような気がして、みなさんのお話を聞いていると気持ちが安らぎました。それぞれの地域の方言も、次世代に伝えていけるといいですね・・。 また脱線してしまった・・。
休憩後、苗の選別の続きをしていると、選別が終わったところから苗に灌水をされていました。水は農業用水が引かれているのかと思ったら、井戸水とのこと。海が近いので井戸を掘っても塩水が出るのかと思ったのですが、そうではないんですね。私は学生の時に、佐賀県で短期の研修を受けたのですが、有明の海岸近くには潮遊池(ちょうゆうち)という池が掘られていました。海面干拓堤防に沿って陸地側に長い池を掘って、満潮時に堤防から浸透した海水が耕地に侵入するのを防ぎ、干潮時に排水する、というものでした。そのイメージが残っていたので、この苗場が海岸からそう遠くないことを考えると、農業に使う水は川から引いてきていると思い込んだのですが、ここでは井戸水が使えるんですね。場所が変われば自然環境も変わるという当たり前のことを、再認識しました。何事にも、思い込み、というのは危ないですね。しっかりとその場の情報を集めなければなりません。。
この写真は、今回選別した苗ではなく、来年用の苗。ネットは冷たい風から苗を守ってくれます。

この写真は、今回選別した苗ではなく、来年用の苗。ネットは冷たい風から苗を守ってくれます。


ネットの中では、苗が元気に育っていました。

ネットの中では、苗が元気に育っていました。


苗場にあった井戸とポンプ。命の水です。

苗場にあった井戸とポンプ。命の水です。

弁当を食べて、吉田部長と20分の昼寝をしたら、いよいよ午後は植林地へ。初めて植林地に入ると、どこもかしこも松だけの世界で、「ここは何年に植えた、あっちは何年。」と言われても、よくわかりません。吉田部長と浅野さんが、相談しながらテキパキとスズメバチを誘引捕殺するワナを設置していきます。「こっちは去年かかってたな。」「この辺は確認するのに効率が悪いのであっちにしましょう。」う~ん、プロっぽい会話がかっこいい。わけもわからずフラフラついて行く私が、吉田部長に言われた方を見ると、遠くにモヤがかかったように白く見えるところがあります。潮です。海から堤防を越えて内陸へと流れていく潮がはっきりと見えます。海岸林は津波に備えるためだけではなく、日々の生活を潮から守るためにも、大きな役割を果たしている。そのことが実感できました。

左の堤防を越えて、右の内陸へ流れる潮風。 写真中央の松林は、手前を流れる潮で下の方は白く霞んで、上の方しか見えません。

左の堤防を越えて、右の内陸へ流れる潮風。
写真中央の松林は、手前を流れる潮で下の方は白く霞んで、上の方しか見えません。

この重要な役割を果たす海岸林。しっかり育ってもらわねば。

そう思うと、明日の作業に向けて気合が入ります。

明日は「ボランティアの日」。大勢のボランティアの皆さんが全国から来て下さいます。

明日に備えておいしいご飯も食べたし、ビールも飲んだし、スイーツ食べて寝よう!

 

頂芽の勢い ~溝切り効果~

2019年5月10日( カテゴリー: 現場レポート )

2014年植栽のクロマツを、2017年春は「鬱閉のはじまり」と表現しました。
防風垣の上に立ってみて、地面が見えないほど茂った箇所が出現。
去年の春は、「そんなに伸びて大丈夫か?」と思うぐらいの勢いとなって、
頂芽がひょろひょろっと、見るたびに伸びました。
防風垣を大きく越えたので、台風で折られることを覚悟したり。
1年で1m以上伸びるものもあるんです。

2014年植栽地。すさまじい勢いを感じます

2014年植栽地。すさまじい勢いを感じます


今年一番感じているのは、多湿で悩む2016年植栽地の「頂芽」の活力。
過去3年、プロと、年平均2,000人のボランティアの多くが、世話してくれました。
多湿に苦しんだだけあって、「鬱閉のはじまり」は2年遅れの感があります。
でもやはり、やるだけのことはある。来てくれた全員に胸を張ってお見せできます。
2年遅れぐらい、松の一生においては影響ない。
2016年植栽地。1年後に植えた場所に抜かれると思っていましたが。これからが楽しみです。

2016年植栽地。1年後に植えた場所に抜かれると思っていましたが。これからが楽しみです。


今日5月9日、「溝切り効果」を、大阪から来てくれたダイセル労働組合10人にも
見てもらいました。感想は後日寄せてくださることになっています。
彼らは、溝切り新設50m(直接効果720本分)、補修60m(間接効果約1,500本分)
つぼ刈り(720本分)、約0.6ha分の成長促進に相当します。
今年のトレンド候補、「カラスエンドウ」の「抜き取り」にも着手。
去年の台風で、防風垣がひっくり返っていた箇所も修復。
一日ありがとうございました!大阪に行ったら、寄らせていただきますね。
防風垣が強風でまくられてしまった箇所をダイセル労組の皆さんに直してもらいました

防風垣が強風でまくられてしまった箇所をダイセル労組の皆さんに直してもらいました


プロとボランティアのリレー、次は、オイスカの法人会員、
角川学園花壇自動車学校の自動車整備士を目指す学生さん約80名の巻です。

こんにちは、日東電工㈱の吉田、藤村、横山です。
今回は三人とも東京から参加させていただきました。会社では、ベルマークの回収活動や地域清掃の
ボランティアには一定の認知度がありますが、こうした体験型ボランティアの参加者は限られており、
今回感じたこと良かったことを他社員に共有していきたいと思います。
㈱各参加者コメント
・初めて行う作業で終盤はエネルギーが切れてしまいましたが、楽しく作業でき、他の参加者の方と
 話すことができたのも良かったです。運動しつつ人生観が高められる良い旅行ができました!(吉田)
・宮城県出身者として、震災への想いを抱きつつ、8年の歳月が経過した中、労組活動を通じて
 今回参加出来たことが、個人としてもとても嬉しかったです。また、植林をキーワードに様々な
 企業の方々の活動や近隣住民の方々の想いを知る良い切欠となり、とても勉強となりました。(藤村)
・OISCA関係者の皆さんの広大な植林面積に対して地道な活動に驚かされました。
 また、長年に渡って植林の研究を試行錯誤しながら、育成していても 結果は育って見なければ
 結果が判らない難しさを教えて頂きました。(横山)

吉田(写真右)、藤村(写真左)、横山(写真中央)

吉田(写真右)、藤村(写真左)、横山(写真中央)

2019年5月2日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。

ちょっと時間が空いてしまいましたが、
先日のボランティアの日の出来事を少し。

活動日、植栽地から少し離れたところにある事務所に集合するため、
作業場所に行くためには車で移動しなければなりません。

車で来ている方たちにご協力いただき、みんなで乗り合わせて向かいます。

作業が終わって車に乗り込むときは、座席に座った後、
こうして足を外に出し、長靴をぱんぱんとぶつけ、
着いた泥を外に落とすようにしています。

DSCN1174
少しでも車内が汚れないように……との思いからですが、
ふと見ると隣の赤い車、ドアのところにこんな汚れが↓

DSCN1188
砂で汚れた手で開けるからこうなってしまうんですね……。

いつも軽トラックでボランティアに来てくださる地元のMさんは、
道具を運ぶのに現場までトラックを出してくださいます。
泥だらけになったスコップを一つも嫌な顔をせず積んでくださる。
本当にありがたいこと。

DSCN1225
ボランティア活動がスムーズにできるのも、こうして
皆さんがいろいろな形で協力してくださるから。

皆さん、いつも本当にどうもありがとうございます!!

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