人工盛土の「海の森」(東京都)
オイスカも2008年から植樹に参加協力させていただいている東京都「海の森」ですが、
5月25日に海の森倶楽部の育樹イベントで草刈りをすることになり、下見に行きました。 人工盛土つながりで、ぜひ見たいと思っていました。
「海の森」はオリンピックの総合馬術競技の会場。「海の森」の麓はボート・カヌーの競技会場。
新木場駅を出て、夢の島や木材会社群、東京へリポート、ゲートブリッジを越え、
車で15分あまりですが、実際は相当遠いです。途中のきれいなゴルフ場や公園の下も、元はゴミ処分場。
この一帯は江東区という気がしますが、大田区との間で長い裁判を係争中のようです。
ゲートブリッジから島が見え、植栽に連続参加している法人会員「長門屋商店」の中島執行役員が
森になりつつある様を見て驚きの声。その南側には「最後の廃棄物処分場」と言われている場所。
「海の森」の敷地面積は約90ha。植付面積は約50ha。壮観です。
1973年~1987年の都内のゴミが、「サンドイッチ構造」で覆土に挟まれ、その上に、建設発生土と優良土、都内の公園・街路樹などから出た枝葉で作った堆肥を混ぜた植栽基盤土壌が1.5mの厚さ。標高約30m。場所ごとにゾーンニングした上で、一部クロマツ、主に多くの種類の常緑・落葉広葉樹が植えられています。
東北の人工盛土植栽基盤と共通点は多々。
風対策としては、南向きに20m間隔、高さ2mの防風ネット5㎜径を配列。
建設発生土の代表的なものは、地下鉄工事など。土質は実にさまざまでしょう。
頂上にまで斑状にアシが生えていました。滞水対策の溝切りも多々あり、遊水地もある。
広大な面積ですから、部分的には、重機の踏圧による生育不良や滞水も発生もやむを得ないでしょう。
植栽初年度の2008年、2012年などは申し分ない生育。
風衝地の2014年植栽のクロマツは、ざっと樹高1.4m、根元径4㎝。広葉樹樹高も1.4m。2012年クロマツは樹高2m、根元径6㎝。
「植えた木がよく育っていますね」(オイスカ首都圏支部藤田事務局長)
「最初はなかなか成長してくれないんです。でも何年かすると一気に伸びてきて」
(都港湾局海上公園課ご担当)
「私たちのところでも同じです」(吉田)
「この広葉樹も間引くのですか?」(東京中央木材市場㈱ 飯島社長)
「はい、もう除伐しています。あとで見てもらえますよ」(都)
はじめてオリンピックを身近に感じることができました。
本当に丁寧に教えていただき、東京都のご担当に御礼申し上げます。
こんにちは、浅野です。
5月9日に今年の植栽が始まりました。
今年の植栽地は北釜地区の残存林(津波でも残ったマツ林)です。
この場所の問題については前のブログにも
書いてありますが、篠竹・矢竹が高密度で生えることです。
そのため、去年のうちに地拵えを済ませてありました。
今年の植栽面積は2ha、植栽本数は6000本。
例年通り、苗木の準備、水・ポリマーの準備などを進めていく再生の会と森林組合の皆さん。
いつもと違うのはこれ↓
鍬をグラインダーで研いでいます。
今回の植栽地は上の写真のとおり、砂地ではなく雑草も生えているので植えるときに表層部を鍬で削り
地中に伸びている竹の根っこを切りながら植えなければならないので、鍬の刃をしっかりと手入れしていました。
この後、植栽地に移動して植栽開始。
去年とは注意する点も違い、山での植栽に慣れていない職人さんのために佐々木統括が丁寧に説明、実演。
残存林に植えるということで、一定の幅で植えられるわけでもなく、基本は1.8m幅で植えていても、
残っている大きなマツからは2m、小さいマツや広葉樹からは1.8m離して植えるのでそこの間隔はうまい具合に…
などと考えながら植えなければいけないので、例年とは違い苦労している様子でした。
初日は800本の予定だったはずですが、予定本数ほど進まなかったようです。
今年は面積も少ないので、慣れるころには植栽が終わってしまいそうですね。
樹液が完全に動き始める3月中旬以降、再生の会の動きは多忙に。
優良苗の生産者ゆえ、2年前、県から種苗組合に払い下げられた種子が、
再生の会には多目に配分され、以来2年育てた苗は公共工事植栽から
アテにされ、100本単位の細かな注文を含む出荷が連日続きました。
出荷ですから、朝早く、植える現場まで配達するところまでが仕事です。
その注文は直接販売ではなく、種苗組合を通じて行うのが原則。
手数料6%を引かれますが、再生の会の収入になり、当プロジェクトの
経費削減にあてられるという名取独自の「仕組み」です。
もちろん、計画時点で、本当に「収入」が生まれるとまで計算していた
訳ではありません。理屈はわかっていましたが。
ですが、多目にタネを配分されたのに、実際に2年後になると、
「植える場所はないですね…」ということは往々にしてあります。
需要がなく、こそっと焼却処分したところ、「ゴミを燃やした」と通報され、
罰金を払ったという笑い話を、2011年に組合長から聞いたことがあります。
去年の秋までは、余るんじゃないかと本当にヒヤヒヤしていました。
私も「いい苗ありますよ」と情報を流すお手伝いをしたり。
今春の宮城県内公共工事の植栽はピーク。100ha近い植付。
おかげさまで、再生の会の2年生圃場は、名取用6,000本を残して空っぽ。
再生の会の皆さんは、名取以外にも貢献できたねと考えています。
残っている来年用の苗木は、すべて名取行きで、25,000本ほど。
育苗場は寂しくなりました。閉鎖する準備もコツコツ始めています。
育苗がいかに重要であったか、来年は色々な角度で総括し、
今後の財産にしたいと思います。
レポートが届きました! その1
広報室の林です。今日はボランティア活動日。
そんなタイミングで先月の活動レポートを公開するのは
ちょっとタイミングがよろしくないかもしれませんが……。
先月参加してくれたオイスカ中部日本研修センターのスタッフから
活動レポートが届きましたのでご紹介します。
第二弾も届くそうなので、皆さんお楽しみに~!
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期間:2019年 4月19日(金)~4月21日(日)
中部日本研修センター研修担当の安部です。
「ボランティアの日」に合わせて海岸林再生プロジェクトの活動に参加させていただきましたので、報告させていただきます。
1日目(4/19)
中部国際空港から仙台空港までは、飛行機がプロペラ機でした。利用者が少ない線だから小さい飛行機なんですね。他の乗客の方が、「プロペラ珍しいよな~」なんて話をされていたので、つられて写真を撮ってみました。そういえば、国際線ではプロペラ機に乗る機会はあまりありませんよね。私も国内線でしか乗った記憶がありません。調べてみると、プロペラ機はジェット機よりもスピードは劣るそうですが、維持費を考えるとジェットエンジンを交換するよりもプロペラを交換する方が低コストで、それほど速度が求められない路線ではプロペラ機を使うなど、各社路線によって使い分けているそうです。今回のプロペラ機はカナダのボンバルディア社製。短中距離ではジェット機に匹敵するスピードが出るのだそうです。小さいからよく揺れるのかな?なんて心配しましたが、乗り心地は快適でした。
さすがANA! 帰りも楽しみです。
のっけから脱線しました。すいません。空港へは吉田部長、浅野さんが車で迎えに来てくれていました。空港から事務所まで歩くつもりでいましたので、助かりました。事務所に着いたら、さっそく苗場へ。
苗場に着くと、「再生の会」の皆さんが苗の選別作業をされていました。海岸林再生プロジェクトで予定通りの本数を植えた後、余った苗は販売してプロジェクトの運営資金にもなるとのこと。元々は海岸林再生プロジェクトで植えるために作った苗で、良い物から選別して植えた後の残り苗なわけですが、出来が良くて高い評価を得ている「再生の会」の苗だけあって、残り苗でも売れるんですね。この時作業されていたのは、その残った苗から、さらに選別して販売できる苗を揃える作業。選別の基準を聞いて、私も参加します。
葉が赤くなっている苗は冷たい風に当たったからで、良い状態ではないですが、しばらくして回復すれば緑になるので、選別はちょっと後回しにしてまた後日。葉が茶色く乾いている苗でも、先が青々としていれば、まだ元気になるとのこと。また、元気でも軸が無い(?)枝分かれしている(?)苗は販売できない、と言われました。どうしてこういう苗になってしまうのか、と検索してみましたが、素人の私にはその原因は発見できず。おそらく、これも生存戦略の一つで、種に多様性を持たせるという意味があるのかな、ということにしました、勝手に。自然界では、“ちょっと変わったヤツ”ということで元気に生きていくのでしょうが、人間界の商品としては、残念ながら失格です。
休憩しながら「再生の会」の皆さんにお話を伺ったのですが、関西出身の私には宮城の言葉は難しかったです。時々意味がわからない所があるのですが、でもやっぱり方言というのは温かいですね。生まれた場所で、自然と身に着いた言葉は、感情ごと相手に伝わるような気がして、みなさんのお話を聞いていると気持ちが安らぎました。それぞれの地域の方言も、次世代に伝えていけるといいですね・・。 また脱線してしまった・・。
休憩後、苗の選別の続きをしていると、選別が終わったところから苗に灌水をされていました。水は農業用水が引かれているのかと思ったら、井戸水とのこと。海が近いので井戸を掘っても塩水が出るのかと思ったのですが、そうではないんですね。私は学生の時に、佐賀県で短期の研修を受けたのですが、有明の海岸近くには潮遊池(ちょうゆうち)という池が掘られていました。海面干拓堤防に沿って陸地側に長い池を掘って、満潮時に堤防から浸透した海水が耕地に侵入するのを防ぎ、干潮時に排水する、というものでした。そのイメージが残っていたので、この苗場が海岸からそう遠くないことを考えると、農業に使う水は川から引いてきていると思い込んだのですが、ここでは井戸水が使えるんですね。場所が変われば自然環境も変わるという当たり前のことを、再認識しました。何事にも、思い込み、というのは危ないですね。しっかりとその場の情報を集めなければなりません。。
弁当を食べて、吉田部長と20分の昼寝をしたら、いよいよ午後は植林地へ。初めて植林地に入ると、どこもかしこも松だけの世界で、「ここは何年に植えた、あっちは何年。」と言われても、よくわかりません。吉田部長と浅野さんが、相談しながらテキパキとスズメバチを誘引捕殺するワナを設置していきます。「こっちは去年かかってたな。」「この辺は確認するのに効率が悪いのであっちにしましょう。」う~ん、プロっぽい会話がかっこいい。わけもわからずフラフラついて行く私が、吉田部長に言われた方を見ると、遠くにモヤがかかったように白く見えるところがあります。潮です。海から堤防を越えて内陸へと流れていく潮がはっきりと見えます。海岸林は津波に備えるためだけではなく、日々の生活を潮から守るためにも、大きな役割を果たしている。そのことが実感できました。
この重要な役割を果たす海岸林。しっかり育ってもらわねば。
そう思うと、明日の作業に向けて気合が入ります。
明日は「ボランティアの日」。大勢のボランティアの皆さんが全国から来て下さいます。
明日に備えておいしいご飯も食べたし、ビールも飲んだし、スイーツ食べて寝よう!
頂芽の勢い ~溝切り効果~
2014年植栽のクロマツを、2017年春は「鬱閉のはじまり」と表現しました。
防風垣の上に立ってみて、地面が見えないほど茂った箇所が出現。
去年の春は、「そんなに伸びて大丈夫か?」と思うぐらいの勢いとなって、
頂芽がひょろひょろっと、見るたびに伸びました。
防風垣を大きく越えたので、台風で折られることを覚悟したり。
1年で1m以上伸びるものもあるんです。
今年一番感じているのは、多湿で悩む2016年植栽地の「頂芽」の活力。
過去3年、プロと、年平均2,000人のボランティアの多くが、世話してくれました。
多湿に苦しんだだけあって、「鬱閉のはじまり」は2年遅れの感があります。
でもやはり、やるだけのことはある。来てくれた全員に胸を張ってお見せできます。
2年遅れぐらい、松の一生においては影響ない。
今日5月9日、「溝切り効果」を、大阪から来てくれたダイセル労働組合10人にも
見てもらいました。感想は後日寄せてくださることになっています。
彼らは、溝切り新設50m(直接効果720本分)、補修60m(間接効果約1,500本分)
つぼ刈り(720本分)、約0.6ha分の成長促進に相当します。
今年のトレンド候補、「カラスエンドウ」の「抜き取り」にも着手。
去年の台風で、防風垣がひっくり返っていた箇所も修復。
一日ありがとうございました!大阪に行ったら、寄らせていただきますね。
プロとボランティアのリレー、次は、オイスカの法人会員、
角川学園花壇自動車学校の自動車整備士を目指す学生さん約80名の巻です。
日東電工の皆さんから、ボランティアの日の感想が届きました!
こんにちは、日東電工㈱の吉田、藤村、横山です。
今回は三人とも東京から参加させていただきました。会社では、ベルマークの回収活動や地域清掃の
ボランティアには一定の認知度がありますが、こうした体験型ボランティアの参加者は限られており、
今回感じたこと良かったことを他社員に共有していきたいと思います。
㈱各参加者コメント
・初めて行う作業で終盤はエネルギーが切れてしまいましたが、楽しく作業でき、他の参加者の方と
話すことができたのも良かったです。運動しつつ人生観が高められる良い旅行ができました!(吉田)
・宮城県出身者として、震災への想いを抱きつつ、8年の歳月が経過した中、労組活動を通じて
今回参加出来たことが、個人としてもとても嬉しかったです。また、植林をキーワードに様々な
企業の方々の活動や近隣住民の方々の想いを知る良い切欠となり、とても勉強となりました。(藤村)
・OISCA関係者の皆さんの広大な植林面積に対して地道な活動に驚かされました。
また、長年に渡って植林の研究を試行錯誤しながら、育成していても 結果は育って見なければ
結果が判らない難しさを教えて頂きました。(横山)
広報室の林です。
ちょっと時間が空いてしまいましたが、
先日のボランティアの日の出来事を少し。
活動日、植栽地から少し離れたところにある事務所に集合するため、
作業場所に行くためには車で移動しなければなりません。
車で来ている方たちにご協力いただき、みんなで乗り合わせて向かいます。
作業が終わって車に乗り込むときは、座席に座った後、
こうして足を外に出し、長靴をぱんぱんとぶつけ、
着いた泥を外に落とすようにしています。
少しでも車内が汚れないように……との思いからですが、
ふと見ると隣の赤い車、ドアのところにこんな汚れが↓
いつも軽トラックでボランティアに来てくださる地元のMさんは、
道具を運ぶのに現場までトラックを出してくださいます。
泥だらけになったスコップを一つも嫌な顔をせず積んでくださる。
本当にありがたいこと。
ボランティア活動がスムーズにできるのも、こうして
皆さんがいろいろな形で協力してくださるから。
皆さん、いつも本当にどうもありがとうございます!!
広報室の林です。
備忘録的に残した印象的な話。
最後は「カイム」の話。
今回は終わりの会は倉庫で行いました。
風が冷たくなってきて寒かったから。
その話をしてくれたのはIBEXで副操縦士を務めるという
リピーターのTさん。
機内アナウンス調で感想を話してくれました。
その中で触れたのがカイム=海霧=海上に発生する霧のこと。
以前から夏場になると霧が発生しやすいということは聞いていました。
空港に勤務している人たちからは、飛行機の離発着に影響を及ぼすことがある
ということも聞いたことがあったので、Tさんの話に食いついてしまいました。
「海岸林には防霧効果があり、飛行機を運行させている
自分たちにとって、海岸林の再生は仕事に直結すること。
だからこれからもボランティア参加を続けていきたい」
そう話してくれたTさんは、翌日にフライトを控えていました。
IBEXの皆さんは、いつも午前中仕事をして午後はお休みをとって
ボランティアに参加してくれているのです。
余談ですが……。
以前、乗務の何時間前まで飲酒ができるか?といったことが話題に
なったことがあります。そんな話を受け、今回私が心配していたのはこんなこと。
溝切りを頑張りすぎて手足を痛め、明日のフライトに影響が出てしまったら
IBEXさんでは「乗務前日のボランティア参加禁止」などという
新たな規定が設けられるのではないかと……。
幸い若いTさんはガシガシ働いても元気いっぱい。
翌日のフライトも問題なかったようです。ホッ。
広報室の林です。
20日のボランティアの日、いろいろな方から
いろいろなお話が聞けてとても楽しかったので備忘録として
残しておこうと思います。
まずは女子高校生とおばさんたちの会話から。
今回2人で参加してがんばって作業をしてくれていた2人。
印象的だったのはお昼ご飯の時の会話。
いきなり「彼氏いるの?」などと聞かれてもニコニコと対応し、
おばさんたちと途切れることなく会話をしている彼女たちの
コミュニケーション能力の高さがすばらしいと思い
「おばさんたちは若い人が来てくれるだけで本当に楽しくてうれしいんだよ~」
そう伝えると、こんな話をしてくれました。
週に一度しか活動しない文化部に所属しているという2人は、
普段、放課後になると家に帰ってゲームなどをして過ごすことが多いそう。
そんな彼女たちは家では役立たず扱いされているそうで、
「ここに来ただけで、自分たちの存在をそんなふうに言ってもらえてうれしい。
来てよかった。また来たい」と。
若い人たちが自分の価値を教えてくれる大人と交流できる現場ってステキ!
もう一つ印象的だったのは、吉田が皆さんに2014年の植栽地を案内していた時のこと。
少し離れたところで業者のお兄さんたちが作業をしていました。
挨拶をし、「今日は何の作業ですか?」と聞くと
サイクリングロードの拡幅変更に伴い、すでに植えられたクロマツを
移植しなければならず、昨日からひたすら移植をしていると。
今日のノルマはどれくらいか聞いてみたら
「もう、いいかげん飽きたっす。あっちは若い女子もいていいっすね~」
と答えにならない答え。「今日は女子高生もいるし、新入社員もいるよ」と応じ、
全国からボランティアさんが60人ぐらい来ていることを伝えると驚いていました。
「若い女子来てくれたら俺らも頑張れるっすけど……」
すみません、おばさんで。
……備忘録2に続く
東京本部海外事業部のフィリピン人職員グラゼンさんは、
2011年以降、少なくとも30回は現場に来ています。
読書百遍と言いますが、現場百遍とは私も彼女も同じこと。
理解を深めるには、回数を重ねることも大事だと思います。
当初、彼女に託したミッションは、オイスカの海外の同僚も見るだろうプロジェクト情報発信と、
海外からの寄付金獲得でした。海外の財団や外資系企業対策でもありました。
目下、総収入の2割弱に相当しています。
東京本部ボランティアの鈴木昭さん(元フォーリンプレスセンター)とともに
海外のオイスカ職員・関係者視察や研修、海外報道関係者の視察(約60ヵ国)、
JICAによる海外政府職員のECO-DRR研修対応などで通訳など担い、
世界銀行・IMF年次総会や、国連防災会議in仙台でも堂々とした
プレゼンをしてくれました。
昨年秋から、私自身が海外でのECO-DRR(森林など生態系を活用した防災・減災)に
関わることになり、その意味でも仕事を共にする機会が増え、3月にはフィリピン・
北ルソンの、国内指折りの貧困地域かつ、一大はげ山地帯に出張しました。
彼女はいま、はげ山の乾燥に耐えられる吸水ポリマー活用技術などを学び、
同僚に伝えようと懸命です。
タイ東北部でも、フィリピンでもすでに試験は実施。
各国のポリマーの取扱説明書などは、簡単な説明しかなく、疑問な点も多い模様。
ポリマーは技術交流のほんの一例。
彼女曰く「熱い気持ちを伝えたい」
指導するとか、されるとか、国内外の関係は、上下の関係ではないと思っています。