林のボランティアレポート1 ~おばさん、若者に助けられるの巻~
広報室の林です。
いつもはボランティアの日だけ現場に行く私ですが、
今回はその前日の、花壇自動車大学校の活動にも参加。
吉田のブログにある通り、豪快な仕事をしてくれました。
私が表現するとすれば「威勢のいいお兄ちゃんたち」。
そんな彼らがガシガシと作業をしている姿に恐れをなした(笑)
おじさん、おばさんたちは少し離れた場所でクローバーに
埋もれたクロマツ救出作業を自主的に展開。
私は写真撮影をしながら歩いて、調子に乗った若者たちを
ちょっときつめに注意をしたり、効率の良い作業となるように
少しアドバイスをして回っていました。
今回の場所は、少し掘ると水分がでてきて溝の底はタプンタプンの泥。
学生さんたちはみんな溝をまたいだ状態で作業をしていました。
私の短い脚ではまたげたとしても、元に戻れないかも。
この様子を溝の中から撮影しようと溝に脚を下ろすと……
長靴が半分ぐらい埋まってしまい、自力では抜け出せなくなってしまいました。
(あ~あ、以前もこんなことがあったなぁ~)
近くにいたちょっぴり恰幅のいいお兄ちゃんに助けを求めると
腕をグイッと引っ張って引き上げてくれました。
地面に残った長靴は別のお兄ちゃんがとってくれました。
ガシガシ作業をしている若者に迷惑をかけてしまった……。
少しは彼らのお手伝いをしなければ…と、溝切りで出た土が山になっているのを
平らにするために、別の場所に土を運んだり、周辺に広げたり。
彼らの100分の1も力を使っていないのに、翌日はしっかり筋肉痛でした。
おばさんは大人しく草取りをしていればよかった……。
こんにちは、浅野です。
先日ブログでタマゴを発見したことをお伝えしました。
一度見つけてしまうと気になるものです…。
見つけたのは5/9、1週間後の5/16に見に行ったときはまだタマゴのままでした。
食べられてなくてよかった…。
次の出張が6月になってしまうので、次の日も見に行ってみました。
タマゴが…
と思ったらよく見るとヒナが!!
まだタマゴから孵ったばかりのようで、モゾモゾと動く毛のかたまりにしか見えませんが
無事に孵ってくれてよかったです。ヒバリは10日ほどで巣立つようなので次行ったときはもういないと思います。
一度でいいから巣立つ姿を見てみたいなー。
炸裂! ~花壇自動車大学校86名の溝切り~
オイスカ宮城県支部法人会員の角川学園花壇自動車学校から、
自動車整備士を目指す若者82名と先生方4名が、初めて参加してくれました。
支部役員の角川理事長は年2回の支部会合は必ず出席くださり、
「うちの学生たちに」と言ってくださった後の、職員の皆さんの動きが速いこと。
打ち合わせは一発解決。漏れナシ。
生徒さんたちは、空港で会ったハナから、若者らしい心地よいリアクション。
これは用意していた通りの場所でイケるな。とは思ったのですが・・・
今日は溝切りだけ。草刈りなし。
まず、全長150mの防風柵をすべて取り払う。
そして、その下で埋まっている排水溝を掘り返す。
台形を逆さにした溝サイズは、上1m×下60㎝×深さ50㎝以上。我々が考えている「2L」。
「この現場で降った雨の8割は、クロマツの根回りの外に即排水したい」という基本的考え方で、
排水溝補修・増設に取り組んでいます。
結果は、計画をはるかに超え、大仕事を豪快にやってくれました。
150mの荒掘りを完了!(翌日の公募ボランティア、腰に自信がある男性陣が、防風柵全部戻しました)
松島森林総合の佐々木さん、地元ボランティアの大槻さんも、指導が上手いこと、上手いこと。
名取北高校野球部が同じ人数、同じ時間やってくれたら互角でしょうね。
「BGMかけていいですか?」「歌っていいですか?」というのと、
唸り声を出しながら仕事するのが共通でした(笑)
今年は、ボランティア参加者の宮城県民率も、二十歳前後の若者率も跳ね上がります。
今期は3L×300mが後ろで控えていますが、草刈り併用で、できるだけ大勢の手でゆっくりと、
みんなで味わいながら。
このブログは5月21日に東京で書いています。
いまごろきっと、雨水がガンガン流れているでしょうね。

5月18日 ボランティアの日レポート
5月18日はボランティアの日でした!
今回の参加者は午前中は139名、午後は少し減って約100名。
うれしかったのは名取北高校の生徒さんが自主的に申し込みをして来てくれたこと。
なんと3年生ばかり20名以上!すでに来月以降の申し込みをしてくれている子もいました。
作業は予告通りカラスノエンドウの抜き取りと溝切りとつぼ刈り。
午前は3チーム、午後は2チームに分かれての作業でした。
曇りという予報でしたが、ほぼ1日中晴れていて、気温も20℃と5月の名取にしては高めの気温。
風があったのでそれほど暑くは感じませんでしたが、ハードルフェンス(防風柵)の真横で作業していた方には
とても暑く感じられたと思います。
カラスノエンドウチームは予定していた箇所をすべて取り終え、
溝切りチーム、つぼ刈りチームともに予定していたよりも進みました。
担当していた松島森林総合の佐々木さんもべた褒めの「いい溝」ができたようです。
皆さんお疲れさまでした!
5月9日(木)に大阪から海岸林再生プロジェクトに10名で参加しましたダイセル労働組合です。
今回は他の作業が忙しい中、当労組を受け入れていただき、ありがとうございました。
当労組では、化学総連を通じて組合員が参加することはありましたが、執行部は参加したことが無く、
現地を見たことが無いまま過ごすのはマズいと一念発起し、たったの10名ですが、初参加させていただきました。
クロマツ育樹で、素人は土壌は十分な水分が無いと育ちが悪いと考えそうなところですが、逆に排水が悪いと直ぐに枯れてしまうそうです。確かに、育ちの悪い苗木の周辺には、水分の多いところに生える雑草が生い茂っていました。ということで、特に排水の悪い箇所の溝切りを始めました。
晴天にも恵まれて心地良い風を受けながら、一心不乱に掘り進めました。
作業を進める中で、筆者の私一人だけ出るわ!出るわ!の滝の汗。
他のメンバーはあまりかいていないのに、仙台に来て新陳代謝がかわったのでしょうか(笑)。
30分で30mの新設をやりきったのは、やはり吉田さん、浅野さんによる的確な指示があったからだと思います。
新設した50mと、水はけの悪い既設60mの掘り返しを行い、最後に通水テストまで実施しました。
今回の場所がしっかり排水できるようになり、クロマツがすくすくと成長することを願いながら・・・。
その他に育苗場や森林組合によるプロの植栽など、普段のボランティアでは見せてもらえないところまで視察させていただき、植栽から育樹の工程の多さやそこにかける情熱を肌で感じることができました。
移動の道中での強風によって飛ばされた防風垣の復旧、キツネの巣やヒバリの卵の観察など、色々な作業?も
させていただきながら、最北から最南までオイスカの担当エリア全てを確認でき、想像以上の広さとそこにかかる労力の大きさに、ただただ感嘆するばかりでした。
初めての訪問を通じて、そのスケールの大きさ、活動の意義や参加する人々の思いなどを肌で感じることができました。この先、何10年もかけて育てていく海岸林。今後も支援を継続し、プロジェクトに関わり続けていきたいと思います。
ダイセル労働組合 中央書記長 江木一貴(えぎ かずたか)
仙台空港横の残存林内「樹下植栽」
仙台空港から海に向かって徒歩10分余り。
樹齢100年前後のクロマツが、2haに約200本残っています。
幹の上部10mあたりをよく見ると、津波漂流物がぶつかってできた傷も確認できます。
もともとの自然砂丘の上に、津波とともに流れてきた砂が堆積し、最大6m高。
したがって、ここは盛土の必要がない場所。
現在オイスカが託されている協定区域内ですが、
明日のブログで書く、追加協定予定の2020年度植栽地約6haに囲まれています。
国・県・市などの協議によって、その植栽基盤盛土工事概要がはっきりされ、
昨年末から、オイスカとして測量、篠竹などの除伐、地拵え、津波ゴミや廃棄物処理などを経て、
ふつうは5,000本/haという基準ですが、残存林内の樹下植栽なので3,000/haと判断。
5月9日から宮城中央森林組合の手で数日間植栽し、17日に全6,000本を完了。
なにしろ篠竹がびっしり生えていた場所。
地拵えでは重機を使って根を切る工事もしましたが限界があります。
2haと言っても植え手は苦戦。グラインダーで研いだ唐鍬で根を切断しながらの植付。
3人の若手は200本/日に届かなかったと現場代理人。私は一瞬しか立ち会うことはできませんでした。
5月17日夕方、植え終わった現場を林久美子広報室長とともに確認しました。
まず、篠竹の切り株で歩きにくい。下手をすれば、長靴など穴が開くし、
切り株に引っかかって転んで手をつけば、確実にケガ。竹の筋が刺さって、とっても痛そう。
ボランティアさんは入れられない場所と思っています。
ここは元の地盤でもあり、地味があるとみて施肥は省略。
ただし、下刈はしばらくの間、年3回も覚悟。
森林組合に頑張ってもらうことになります。
先月末広葉樹ゾーン2か所を一通り歩いて様子を見たものの、まだ開葉確認するには早く、
5月16日に699本すべての調査を行いました。
【総合】広葉樹10種699本中 開葉553本(生育79%) 未開葉・枯損146本
①国有林 2014~16年植栽10種 462本中 開葉345本(75%)未開葉・枯損117本(25%)
*宮城県産コナラ、ケヤキ、ヤマザクラ、ウワミズザクラ、オオシマサクラ、クリは、
クロマツを育てるための山砂ゆえ、地を這うような生き様ながら、ようやく成長の気配。
*皇居産エノキ50本はすべて先端枯れながらも萌芽更新。同地産タブノキ・アカガシ・
スダジイはきわめて厳しい。
②市有林 2014~16年植栽 6種 237本中 開葉208本(88%)未開葉・枯損 29本(88%)
*宮城県産コナラ、ケヤキ、ヤマザクラ、ウワミズザクラ、オオシマサクラ、クリは、
国有林よりは成長が良い。クロマツも横で苦しむ劣悪な粘土質土壌ながら、
保水性があるため?2014年植栽木は、2・3年後にサクラ類の開花が始まるかも。
広葉樹植栽ゾーン内で自然に生えた高木類は、いまのところハンノキ2本。
植栽ゾーンに沿った国有林地内(オイスカ協定外)に設けられた「生物多様性配慮ゾーン」
から種子が飛散したもので、一昨年に発芽確認しています。戦後の国有林再造林で植えられ、
津波で流されたものの、幼い実生が残り、いま同地内の一部箇所で5m前後に育っています。
今月末、1回目の下刈りと、1本あたり100g以上の施肥を行う予定です。
施肥の箇所は1本1本判断がいるので、簡単ということはないです。
今年のトレンドは「カラスノエンドウ」
年により、場所によって、出てくる雑草は違うとつくづく実感します。
葛とニセアカシア以外としては、
2014年、2015年はオヒシバ・メヒシバ(イネ科)、
2016~2018年はツルマメがトレンドでした。
今年前半のトレンドは「カラスノエンドウ」。
連休前は繁茂を意識しなかったのですが、浅野さんが誰よりも、プロよりも早く変化に注目。
東京本部海岸林チームの女性陣3人は、現場でもとにかく何かに気付くのが本当に早い。
感心するのはもう一つ。即調べること。その結果は、
「7月にはタネが拡散」「草丈最大1.5m」。
森林組合も植付開始前に、カラスノエンドウだらけの場所だけを第一に草刈。
17日の花壇自動車学校80名、18日の公募ボランティア140名には、
まず、2018年植栽地16haをすべて歩いて、カラスノエンドウだけを
全長2㎞探していただいて駆逐するようお願いしようかとも考えました。種が飛散する前に。
作業方法は、ツルマメ同様、根っこごと「引き抜く」のがベスト。
ですが、あまりに斑で、広範囲(全長5㎞)。初めての人たちに探してもらうのは荷が重く、
目が慣れるころには帰る時間になってしまう。
一部お願いしますが、今週末の皆さんは、溝切りメインとします。
6月後半には、きっとツルマメが出てくるでしょう。
去年も十分駆逐したので、あまり出てこないという希望的観測もあるのですが。
ボランティアの皆さんには、①除草、②溝切りの二つをお願いすることになるでしょう。
①②の対象地は2016年~2018年植栽地40.98haが主戦場。溝切りは大きなサイズを掘ります。
本当はアカツメグサも刈ってほしいのですが、何種類も覚えてもらうのは難しい。
例年通り、ツルマメ狙いの第2波で「つぼ刈り」もすることにします。
こんにちは、浅野です。
先週、植栽地に行ったときに発見しました!
なにを?と思った方もいると思いますので、
近づいてみます。
踏まなくてよかった…。
近づいたときにヒバリが飛び去って行ったので注意して見てみたらありました。
私が離れるまで、ずーっとヒバリが上のほうで鳴いていました。きっと怒っていたんでしょうね…。
調べてみると、キジ、ハクセキレイ、ヒバリなど植栽地でよく見る鳥たちは地面に巣を作ることがわかりました。
ボランティアに来られる皆さんも踏まないように注意しながら作業してください!
そして、見つけても触らないようにそっとしておいてあげてください!
(去年、卵を見つけた次の日に卵が食べられていました…)
ツルマメじゃないツル
こんにちは、浅野です。
先週、植栽地に行ったときにいつもと違うツル性の草を発見しました。
ボランティアに来てくれたことのある方はツル性の草というと「ツルマメ草」を思い浮かべると思います。
ですが、ツルマメ草は5月下旬~6月ごろに発芽するので、まだこの時期には見られません…。
今年、大量発生しているのはこれです!
花の間にさやがあるのが見えますか?
この植物の名前はカラスノエンドウ(正式な和名はヤハズエンドウ)
ソラマメ属の越年草、つまり秋に発芽して冬を越し翌年に枯れる草です。
この草は3月~6月に開花し、そのあとさやが黒くなり晴天の日に弾けて種を落とします。
ということは、もう抜いておかないとまた来年増えるということです。


カラスノエンドウはツルマメ草とは違い、何が何でも絡みつくわけではなく
基本的には直立するようですが、巻きひげがあるので近くのものに絡みつくこともあるそうです。
この草は60㎝~150㎝くらいまで伸びるそうなので、成長していく過程でマツに絡むかもしれません。
そもそも150㎝まで伸びてしまったらマツに光が当たらなくなってしまいます…。
ちなみにカラスノエンドウは食べられるそうで、若芽・若さやは天ぷらにするとおいしいようです。
https://cutee.jp/gourmets/recipe/1067731
食べ方のサイトもあるくらいです。豆笛にしても遊べるということで使い道は多いみたいですね。
といろいろ書きましたが…
なんにせよ、マツのためにはカラスノエンドウを抜かなければなりませんので、皆さんよろしくお願いします!!