広葉樹の生育状況調査
7月19日、2014~2016年に植栽した広葉樹の生育状況確認するため、
インターンの森さんと、浅野さんと3人で歩きました。
空港近くの海岸林南東端(市有林)10種は、成長も良く、5月に開葉確認した237本は100%育っていました。
海岸林中央部西端(国有林)6種は、5月末の開葉確認後に葉が出たものも多く、382本が生育していました。
3回の補植を経て2016年10月時点の植栽総本数は699本。現在生育本数は619本。生育率88.5%。
(クロマツは約35万本植栽。生育98%)
今年もすでに施肥を行い、プロとボランティアで合計2回下刈りを済ませています。
広葉樹はクロマツと違い、9月まで上方成長しますが、今年も施肥をしたので、草の伸びもいい。
成長の良くない国有林では、お盆前にボランティアでもう一度草を刈る必要がありそうです。
ただ、目印はあるのですが、あまりに小さいので草と見分けをつけにくく、誤伐しやすい。
成長の良い市有林は、2mを超えるものもありますが、防風垣を超えたので、
「先端枯れ」はもちろん、「風折れ」もするようになりました。
また、国有林で戦後植えたと思われる治山木の「ハンノキ」を、2年前から2本の
実生を確認していましたが、そのうち1本はほぼ枯死か・・・
5月に開葉しても、6月~7月に枯れるという典型的なパターンです。
お祭りでいただいて、1本だけ植えたサンショウは、先端枯れながら、萌芽更新して
地を這うように辛うじて生きています。
次の定期調査は9月。モニタリングを続けます。
初の溝切り参加です!!
みなさんこんにちは!インターン生の森です!
7月13日もボランティアの日に参加させていただきました!
本日はなんと久しぶりの!!!!!
日差しの良い晴天でした!
最近は雨や曇りが多かったので、こんな天気の良い日は久しぶりです(^^)
本日はびゅうトラベルサービスの社員の皆さんに参加していただきました!
この日はとても天気が良かったので…
午前中はつぼ刈り班と溝切り班に分かれて作業をおこないました!
わたしは初溝切りの参加です!
プロの方の説明を聞いて、いざ作業開始!
慣れないスコップを持って、みんなでとにかく掘って掘って掘りまくりました!
お昼ご飯を食べて、少し休んだところで午後の作業開始です!
午後からは全員で溝切りを行いました!5班に分かれていたのですが、
どの班も負けじとスコップを動かしていました!
各班の班長の指示が飛び交っていて、活気がありましたね!
作業をして、1時間が過ぎた頃…
なんと、私たちが掘っていた溝に沢山の水が!
こんなにたくさんの水がマツを苦しめていたんですね…
溝切りを行なったことで、少しでもマツの成長の助けになれたら良いと思います!
こんにちは、浅野です。
7月13日にびゅうトラベルサービス 65名が作業に来てくれました。
入社2年目が1年目をアテンドするという形で毎年被災地での活動をしているそうです。
今回は1泊2日で1日目に大川小学校や野蒜地区の視察、2日目に名取に来てくれました。
前日は降ったりやんだりと何とも微妙な天気でしたが、当日は久々の晴れ!
まずは鈴木英二さんの旧宅へ。
吉田さんから名取市海岸林再生の会のことやこのプロジェクトについて説明を受け、
実際に1階の部分が流された家を見て、皆さん一瞬声を失ったようでした。
その後、植栽地に移り作業へ。
午前はつぼ刈りと溝切り、午後は全員で溝切り。
お日様が出ていると暑くて疲れるのも早いですが、
たくさん汗をかくとすっきりしますね。
作業中に「こんなTHE土木作業するとは思わなかったですよね?」と何人かに聞くと、
「いえ、事前に結構おどされてきてるので…」「ちゃんと説明してもらってるんで」という返事。
実は担当者の方が6月のボランティアの日に参加し、下見をしてくれていて、
そしてそれを前日にしっかりと伝えておいてくれたようです。
やはり、ちゃんと理解してきてくれると仕事の進みも違いますよね。
びゅうトラベルサービスの皆さん、来年もお待ちしてます!

5年来の葛対策とその後
葛が蔓延ったら(はびこったら)……
われわれの中ではこう表現されています。
「一度出たら、7年は戦わなければならない」
「(マツに覆い被さっていると)ベタ雪が降ったら、マツが雪折れする」
クロマツ植栽を開始した2014年6月、早速、葛が出てきました。
植栽地はまだ16haだったので、下刈一切はボランティアの手だけで実施。
葛は、一つ残らず刈り取ることを徹底しました。
1年後の確認で、駆逐成功の場所も少なくありませんでした。
ですが、根が生きたまま残り、翌年も出てきました。
2015年植栽11haの場所には、葛とともにニセアカシアも出現。
薬剤を4種使用し、塗布方法を変えて、薬剤枯殺試験を開始しました。
本試験とは別に、私自身や森林組合もいろいろ試しています。
ボランティアによる刈り取りも継続しています。
2016年初夏、塗布から1年後、根まで掘って、枯殺を確認。
植栽地はさらに10ha増え、葛は完全にプロの手に委ね、
本格的に薬剤枯殺に取り掛かりました。
数日雨が降らない日に、刈り取ったその場で、切口一つ一つに、
一滴だけ塗布します。地道です。
初植栽から丸5年たった2019年、葛対策をとったか否かで、その差は明らか。
他団体が植えている未対策の植栽地は、いよいよ今年は、爆発的に繁茂しています。
同じ働くにしても、ああいう場所では働きたくない。
人に働いてもらうなら、恥ずかしくなるはず。
うちは早くから手をつけてよかった。
今年もすでに、みんなの目で探してあります。
7月16日から、満を持して枯殺に取り掛かります。
久しぶりのあんどん松
7月8日のインターン
みなさんこんにちは!インターン生の森です!
7月8日の活動に参加させていただきました!
午後からはボランティアの受け入れがありましたが午前中は「名取市海岸林再生の会」
の皆さんの活動に参加させていただきました。
マツをトラックで運んで並べたり草取りをしたりと、いつものボランティアの日と
はまた違った経験ができました!
再生の会のみなさんもたくさん話しかけて下さりとても嬉しかったです。
出身校の名取北高トークでも盛り上がりました!
さて、午後からはボランティアの日です!
今日のボランティアさんは愛知県から来て下さいました!
リピーターがたくさんです…!
仙台空港に集合し、バスで現場に向かいました。
今日はつぼ刈り&ツルマメ抜き班と、溝切り班に分かれて作業を行いました。
溝切り班は体力に自信があるボランティアさんたちで行いました。
今回は湿気が多く、草が育ちやすい場所のつぼ刈りも行ったので、中々の体力勝負でしたが、
さすがリピーターさんが多数であるため、作業がスムーズでした!さらにつぼ刈りでみなさんきちんとプロのみなさんに言われた範囲(鎌1こ半くらい!)でつぼ刈りをしていて、
わたしが狭くて注意をされてしまったくらいだったので、まだまだ頑張らなければ!と感じました。
そして作業が終わった後に溝切り班が掘った穴を見せてもらいました!
わたしがすっぽりと入ってしまうくらいの深さでした!!
スコップを持ったボランティアのみなさんは達成感でいっぱいの顔でした!!
今年で6回目、豊田推進協議会
こんにちは、浅野です。
7月8-9日にオイスカ豊田推進協議会の方々32名がボランティアに来てくださいました。
今年で6年目となりますが、初めての方も9名参加してくださり今までで最多だったようです。
6月はことごとく雨でしたが、この2日間は曇り。
気温も高くならず肌寒いくらいで、作業日和でした。
例年のようにお昼ごろ仙台空港に着き、鈴木英二さんの旧宅へ。
初めての方も1年ぶりの方もやはり言葉を失っていました…。
ちなみにいつもご紹介するストロベリーアイス幸子は
家の老朽化が進んだからなのか、瓦の真下から庭のほうに移植されていました。
現場へ移動し2班に分かれ、つぼ刈りと溝切り作業へ。
つぼ刈りの箇所は5月に1度つぼ刈りをし、森林組合が機械でも刈ってくれたところ。
これまではシロツメ草が主体だったのにいつの間にかイネ科の植物が繁茂していました。
皆さん「腰にくるなぁ…」と言いながら真剣に作業に取り組んでくださいました。
溝切り班は去年の続きということで、今年も太啓建設の3人と力自慢の皆さんで。
吉田・佐々木勝義さんの指導の下、とんでもなく深い溝を仕上げていました。
次の日は全員でつぼ刈り。
昨日の今日で慣れた手つきで皆さん作業に取り組んでくれました。
11時半ごろに作業を終え、今年は例年と場所を変えて「芭蕉の湯」と野蒜にある「震災復興伝承館」へ。
先日のブログでも報告したところです。
ビデオを見せてもらった後にパネルの説明をしていただきました。
ここへ来るのは皆さん初めてだったので、スタッフの説明に真剣に耳を傾け、質問も多く出ました。
ビデオを見ながら涙をこぼす参加者もいました。
このツアーに初めて参加してくださった方も毎年来てくださる方も、
いろいろなことを感じていただけたのではないかと思います。
また来年もよろしくお願いします!
ドラゴンVSエネルギー
広報室の林です。
先日のボランティアの際、小学生の少年が
石を使って何やら真剣に作業をしていました。
聞いてみると、ツルマメの根についている
“エネルギーボール”を石で叩き潰して
二度と根づかないようにしてくれているのだそう。
説明をしっかり聞いていたのですね。
佐々木指導員が、根が土に着いたら、またそこから
根を張って繁茂してしまうと話していたのです。
それにしてもこの根粒、みなさんどうしても●●ボールと
呼びたくなってしまうようで……。
昨年、ある男性はドラゴンボールと呼んで、
大きいのがたくさん引き抜けると喜んでいました。
今回の少年が命名した「エネルギーボール」もセンスあるな~。
ツルマメに罪はありませんが、恐ろしいほどのエネルギーがつまった
この玉を、徹底的につぶして根絶やしにしようと頑張ってくれた
少年の気持ちもうれしかったです。
たくさんのツルマメを前に、指導員の「根っこから引き抜いて」の
指導は分かっているものの、ついつい鎌で刈りたくなってしまう人もいますが、
こうして、「ドラゴンボール」だの「エネルギーボール」だのと名付け、
それを引き抜く努力をしてくださる方々もたくさんいらっしゃいます。
そうした皆さんのお力をお借りしながら
ツルマメに打撃を与え続けられたらと思います。