4ヵ国6名の現場責任者は9月29日に入国。
30日は研修趣旨の確認、JICA専門家としてインドネシア駐在経験があり、退職後、オイスカの一員として各国を10年指導くださった清藤城宏緑化技術参事(元山梨県森林総合研究所)の講義、林野庁本庁で、ケニアの乾燥地造林駐在経験があり、仙台森林管理署署長として国による海岸林復旧の現場統括をされた、海外林業協力室の小澤さんの講義、都心の防災公園的役割を持つ日比谷公園、それに対し関東大震災で火炎旋風などで3.8万人がなくなった横網町公園の見学を。
10月1日は、主に治山など日本の森林の第一人者太田猛彦オイスカ顧問(東京大学名誉教授)をお招きして、「名取発、世界へ」と言う意気込みを示すべく、国際協力の日シンポジウムで各国プロジェクトの災害と戦って森林造成をする様を報告。
満席の230名が聴講くださりました。
オイスカ四国の泉会長(JR四国会長)は「迫力のある報告」と評価下さり、
「皆さんが戦う気力はどこから来るのか?」
「政府をどう巻き込んでいるのか?政府は戦っているのか?」と質問いただきました。
シンポジウムの後、「SDGsの169項目の詳細を研究しなさい。
30年先の目標を立てるぐらいの気持ちで、各国をまとめなさい」と私にアドバイスくださりました。
10月2日は、オイスカインターナショナルの国際理事会。
主にSDGs、ECO-DRRについて議論し、翌日早朝、中野悦子理事長とともに宮城へ。戦災復興で計画的に植えられた街路樹を見ながら、宮城県庁へ。
海岸防災林の復旧について森林整備課の皆様から講義。県庁の皆様にも、宮城は世界につながっていることを感じていただけたと思います。
上空からのプロジェクト
最近ドローン撮影の動画が流行っています(笑)
こちらは10分ちょっとのプロジェクト全体が分かる動画です。
以下、内容です。
撮影方向:名取市海岸林北端→南端
0:00 2016年植栽地
0:55 2018年植栽地
2:15 2017年植栽地
4:20 2016年植栽地
4:55 2014年植栽地
5:05 〃 最も成長が良い箇所(画面左)
6:10 〃 最も成長が悪い箇所
7:30 2015年植栽地
8:45 2020年植栽予定地(画面左)
9:00 2019年植栽地(画面中央・樹下植栽)
その周囲2020年植栽予定地
9:48 2018年植栽地
9:55 名取・岩沼市境
以降岩沼市・千年希望の丘
鳥になった気分でクロマツの成長(よく育っているところばかりではないのも
本当によく分かるのですが……)をゆっくり眺めてみてください!!
名取発、世界へ! ~ポスト海岸林、本格的に始まりました~
中期計画の中で「ポスト海岸林」の立案を担当することとなり、まずは様々な情勢、要因の中で考え方をまとめ、というより腹をくくったという感じで、ECO-DRR(森林など生態系を活用した防災・減災)という観点で海外に向かっていこうと決めたのは昨年9月オイスカタイのスタッフやタイ政府の方たちに相談したとき。12月のタイ出張で再会し、10日あまり現場を踏査しながら、あらためて熱い賛同を得ることが出来ました。ECO-DRRですから、当然名取の海岸林の保育継続は含まれます。
以来1年、東京本部内でも外部に対しても日常会話の中でもコツコツ、多くの人と話す機会をさらに増やしました。幹部会議、理事会や評議員などで方向性の了承を経て、9月29日からECO-DRR研修を開始しました。今回は、インドネシア、フィリピン、スリランカ、バングラデシュ、メキシコ、タイ、中国内モンゴル&ウズベキスタンの現場責任者10名が参加して、東京・名取・足尾(日光市)で研修します。
名取には10月3日~5日。3泊4日。中野悦子理事長も参加します。4日夕方はUAゼンセン60名と、5日終日は公募ボランティア130名に合流。
広報室の林です。
今日は作業の合間の休憩時間の様子をお伝えしたいと思います。
今回参加してくださっていたフィリップモリスの皆さん。
休憩時間はもちろんIQOS(アイコス)。
みなさんには、このヒートスティックの回収の推進で
プロジェクト支援をしていただいています。
(詳細はこちら)
こちらもフィリップモリスの皆さん。
お昼休みにみんなで仲良くアイスを食べていました!!
もっとおもしろかったのは、これ。
わかりますか?
事務所の2階にいたら、外から歓声が聞こえ、
見てみると2人が何かしています。
バドミントン!
アイスを食べている集団も初めてでしたが、バドミントンも初。
ほかにも楽しかったのは、地元の若者たちの会話。
仙台トヨペットの営業マン2人と大学生インターン。
村田に住んでいるというインターン生が、自宅周辺の
話をしている時に出てきた「村っこ」に反応した営業マンA。
「え?村田高校のこと、村っこていうの??」
私も話を聞きながらおもしろいなぁと思っていたポイントに
ちゃんとつっこみが入りました。
村田町民体育館?で成人式をしたという話には
「いいなぁ、村っちょで成人式かぁ~」(笑)
ほのぼのとした休憩時間でした。
約3週間ぶりの現場。昼過ぎ、途中の工事の警備員さんから工事進捗情報など聞きながら、美田園駅から歩いていると、昼ご飯を家で食べて戻ってきた再生の会メンバーが次々車で通りすぎます。
「乗ってケー」と言われるけど事務所はもうすぐ。いつものようにご遠慮。
トヨタさんに作っていただいた動画 を見せると、「いままで何人来たの?」ボランティアの様子にも驚いてました。
大変満足くださった様子。嬉しいです。近況など聞きながら、名取で動画をどう知らしめるか、お知恵を2,3いただきました。
2011年1月から使い続けた育苗場を年内に返却し、いまの事務所に集約する準備が今年はずっと続いている。いまはビニールハウスの解体が終わり、来週は設置。今日は育苗場の苗木の除草と散水。今年もよく働いてくださっている。

夕方、佐々木統括と今後の日程の打ち合わせを中心にじっくり情報交換。これが終わるといつも腰が据わり、完全にギアが入る。5時前、現場へ。統括から聞いた通りサイクリング道の舗装が進んでいる。これからどうなることやら・・・市役所は森林保育のことを真剣に考えているんだろうか・・・ツルマメはまだまだたくさん。今週末、来週末で約400人のボランティア。毎年恒例の40ha全長2.5㎞のツルマメ抜き取り、人海戦術、ローラー作戦、歩け歩け。松島森林総合の皆さんとも作戦の意思統一できました。
毎年この時期は、渡り鳥が飛ぶ練習に来る。またアマツバメ見たいなあ。大きくてブーメランみたい。上空を円舞するんですよ。
28日 ボランティアの日レポート
日差しはあるものの、すっかり秋の空気。
暑すぎないので、作業もはかどります。
120名ほどが集合すると、朝の会は写真におさまりません……。
ホーチキさんと、ニコスをはじめとする三菱UFJグループの
ビブスがどちらも赤だったので、赤がとても目立ちます。
作業はツルマメ抜き取り。
ちゃんと根っこから抜いてくださいと佐々木指導員から説明。
こんなふうにクロマツがツルマメに覆われてしまったところも数多く。
クロマツにチクチクされながら、皆さん作業をしてくださいました。
そして、クロマツがこんなふうに姿を現しました!
これでちゃんと日が当たります。
皆さん、クロマツを助け出すイメージを強く持ってくださっていて
ツルマメに巻き付かれているのを見つけると
「かわいそう」「今救出するからね」と声をかけてくださっていました。
さやもつき始めたツルマメ。今取り除かないと
種子が広がり、来年また大変なことになってしまいます。
今やってもらわなかったらどうなっていだろうか……。
ツルマメは全面に広がっているわけではないため、
探しながら1キロ近く歩いて、見つけたら抜き、なければ歩いての繰り返し。
朝の説明で、佐々木指導員からは「ローラー作戦」との言葉が出ましたが
まさにその通りの作業をなりました。
講評では、「10haの作業をしていただいた」とお話がありました。
5万本分のお世話をしていただいたことになります。
皆さん、どうもありがとうございました!
27日のボランティア ホーチキの皆さん!
27日は、午後からホーチキの皆さんがボランティアにきてくださいました。
初めての方も多いということで鈴木英二さん旧宅を見学。
その後はひたすらツルマメ抜き取り。
クロマツに覆いかぶさるように生い茂っているものは
すぐに見つけられるものの、地面を這うように生えているものは
なかなか見つけるのが難しいようでした。
それでもIさんは「いい方法をみつけた!」と
休み時間も歩き回りながらツルマメを抜いてくださっていました。
その方法はというと……すり足作戦。
すり足で歩いているとツルが引っかかるので見つけやすいのだそう。
ホーチキさんは、翌日の午前中も引き続き作業予定。
しかも20人が加わる予定。
新加入メンバーにバッチリ指導できるレベルになっていました!
すり足作戦で明日もよろしくお願いします!
トヨタ自動車HPをご覧ください!動画を作っていただきました。
久々の動画、トヨタ環境活動助成プログラムのご厚意で作っていただきました。あの日来たボランティア140人全員にも、見てもらいたいです。
動画はコチラ
思えば昨年11月「動画作りましょうよ」と、そして今年の5月、ボランティアに課長さんも来てくださり、7月20日撮影実現。
植栽地全体の空撮は、㈱J.ドローン(本社:仙台)が国交省に申請し、航空法に沿って、夜明けから飛行機が飛び始める朝7時半まで。名取事務所に朝4時集合。寝坊するといけないので、私も事務所泊。奈良から車でボランティアに来て車中泊をしていたTさんを起こしてしまった・・・事情を知らず、寝ぼけて、「あの車なんだろー」とだけ思いました。ごめんなさい。
J.ドローンさんの撮影チームとは、今回初めて仕事しました。
仕事師です。一度現場をじっくり案内したのですが、まさか5㎞を歩いて確認するとは・・・
映像を見せた林野庁本庁でも言われました。
「とても安定した映像。見やすい。どうやって撮ったんですか?」と。
答えにはなってないのですが、防潮堤沿いの作業道5㎞。
あれがあったから撮影は時間がかからず、楽でした。朝だから風もなく。
当日ボランティアに来た、東京の建設業「柿崎組」の親方と職人さんが、本部に仕事に来てくれたので見せました。まあ、喜んでくださいました。やっぱり本職はすごい。ものすごい溝切りでした。本職は重機だと思いますが。
朝、3時ごろ東京をマイクロバスで出発した40人。毎年来てくださいます。
協力会社の仲間もいつも連れてきて。素晴らしい社長です。
ボランティアさんからの情報によれば、社長の朝の掛け声が、
「おい、お前ら、素人に負けんじゃねーぞ」だったそうで。
地上撮影班は名古屋から、トヨタ東京本社のご担当の皆さんも、絶好の機会をありがとうございます。
この前、ほぼノーアポでいつも通り行った林野庁本庁10ヵ所では、パソコン片手に、立ち話的に上映。
突然なのに皆さんすみません。いつも。でも食い入るように見ていただき嬉しかったです。
自力で、目の前で、1年以内に1万人に見ていただくつもりです。
(いくらなんでも、言い過ぎか?)
ドローン撮影を見ていた人のブログ
㈱J.ドローン撮影チームからのブログ
「クラウドファンディング型 高島屋募金」の第1号!!
こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
いつの間にか暑かった夏も終わり、ブドウやリンゴの季節になっています。最後にブログを書いたのは確か4月・・・しばらくぶりです。
今日はバラのマークでお馴染みの(年齢がばれてしまいますかね?)高島屋さんのことを少し。
カタログギフトの社会貢献のページでプロジェクトへのご寄附を呼び掛けてくださり、2012年5月からこれまでずっとご寄附を続けてくださっています。ありがたいことです。
今年3月、窓口になってくださっているCSRの担当の方から、オイスカの事務所を訪問したいというお申し出がありました。
CSR担当以外の方も来られたので、何だろう?と思っているところへ、クラウドファンディングで募金を行いたいという構想がおありだとのこと。
まずは現場を体験したいと、4月20日のボランティアの日への参加申し込みをいただきました。この日は、ほぼ溝切りオンリー、普段デスクワークの身にはかなりこたえる作業内容(^^;) 後日伺ったところによると、翌々日まで体がガタガタでしたと。
担当者全員で現場を訪れ、作業の大変さ(^^;)楽しさ、規模感、その意義などすべてを感じてくださったことに嬉しく思います。
その後、日本橋にある高島屋グループ本社ビルに訪問させていただき、具体的に話が進み始めました
最初はイメージがつかめず、クラウドファンディングサイトの一つのメニューで海岸林への寄附を呼び掛けてくださる? でもこれでは安心信頼のある髙島屋ブランドを活用したクラウドファンディング募金にはならないか・・・??などと思っていたところ、
担当の方から具体的なページの構想をいただき、びっくり!
こんなに海岸林の広報をしてくださるんだ・・・ 思わずありがたや~と拝む気持ち(*^-^*)
メールのやりとりから、担当の方がとてもとても熱心に取り組んでおられるのがわかり、こちらも自ずと熱心になりました。
公開直前まで写真の差し替えや文字の修正などにご対応くださり、
そして、公開されたのがこちら→ https://takashimaya.en-jine.com/
プレスリリースもしてくださっていて、WEBニュースにも掲載されています。
https://www.excite.co.jp/news/article/Dprp_34910/
お客さまや広報ツール、企業ブランドなど、各企業がもっている資産を活用してプロジェクトを宣伝し、寄附を呼び掛けてくださることにとてもありがたく思っています。
500円から寄附ができるようですので、ポチッとしていただけるとありがたいです。
津波から8年半。
この間、多くの法人支援者のご担当にお世話になり、強い刺激を受けることは多々ありました。その中でも、忘れ得ぬ指折りの一人、元住友化学労働組合書記長の山崎龍太さんと5年ぶりに再会しました。山崎さんは兼務と専従を経て10数年組合に関わったのち、会社に戻って即、サウジアラビアの国家プロジェクトに単身赴任で5年。「現地で不可欠な存在」(元組合委員長)になっていると聞いて、大活躍を嬉しく思っていました。2017年 サウジの山崎さんより
同組合は会社とともに昔からオイスカの法人会員。記録をさかのぼると、津波以降、初めて会ったのは2012年10月24日。東京での海岸林活動報告会に同僚の佐々木誠さん(2代目ご担当)と出席くださっていました。たしか、その直後「組合幹部でぜひ現場視察したい」と連絡をいただき、「手を借りたいたいこともある」と応じ、11月13日名取市高舘熊野堂の森林組合員所有の山で、広葉樹のどんぐり拾いをお願いしました。その時のブログがコチラ。視察後彼らは即名取で会議。そうやってこのプロジェクト支援検討が始まったと聞いています。それ以来、会社と「労使協働」の展開も始め、何度現場に来てくださったことか・・・ご担当は彼以来、5人目。担当が替わっても魂が変わらないという点で同組合は明らかにトップ。積極果敢な担当交代を歓迎しています。いま、多くの労働組合のご賛同をいただいていますが、じつは、その流れの源流となったのも住友化学労働組合だったのです。組合とは我々にとって何か?労使協働とは?と考えるきっかけを下さりました。
ブログにも数々登場あり。
「わたしがボランティアに参加した理由 ~きのこへの熱い思い~」(2016年の参加者Oさんより)
「ユスリカ」(2014年の参加者田中さんより)
「心強い支援者 住友化学労働組合」(2014年のブログ)
100人に聞きました 「この2年の成果・社会的意義とは」⑥ (2013年のブログ)
「せんべろ」の街、東京の中野で再会。林久美子広報室長と下見済み。混雑の中で見つけられるかな?と思った直後、見つけてもらいビックリ。やっぱりバリバリ。元気そう。歴代担当者の武勇伝の報告含め、尽きない想い出話ができました。「せんべろ」で済むわけはありません。財布は空っぽ。
