こんにちは、浅野です。
今年最後のボランティアの日のブログで最後に成長の悪いところの視察をしたとお伝えしました。
上の2枚の写真はどちらも2014年に植えられたマツです。
左は1番成長がいいエリア。皆さん防風垣に上っているので、
3m以上あるはずですがそれでもマツの方がだいぶ大きいです。
右の写真はボランティアの方々の腰にも届いていないマツ。
1mあるかないかくらいですかね。こういった成長の悪いエリアが約3haあります。
点で成長のいい悪いは個体差と言ってもいいのかもしれませんが、
面で成長が悪いということは、個体差ではなく原因があるということ。
来年はここの改善にも力を入れていきたいと思っています!
今年最後のボランティア
こんにちは、浅野です。
11月16日に今年最後のボランティアの日を行いました。
参加者は午前30人、午後36人。
わざわざ大阪から来てくれたリピーターさんもいました!
例年通りモニタリングを行い、ごみが落ちていたらごみ拾い。
さすがに植栽地の中までごみを捨てる人はいないようでしたが、
道路に面している所や、車で近くまで入れる場所には落ちていました。
モニタリングは6班に分かれ、26ヵ所の調査プロットそれぞれ50本ずつ樹高と根元径を計測。
(前日までに4ヵ所終わっていたので、実際は22ヵ所)
成長のいいプロットは中に入るのも一苦労…。
でも、そこはさすがリピーター!
測桿を手にためらうことなく入っていきました。
(ヘルメットやゴーグルなど装備もしっかり)
午前でモニタリングを終え、終わった班から事務所に帰ると…
リピーターのMさんと松島森林総合の佐々木さん、鈴木さんが持ってきてくれた
食材で芋煮(キノコたっぷり)とカキ焼き、焼き芋などが準備されていました!
リピーターの中から選抜された5名が午前中頑張って準備をしてくれました。
みんなでおいしくいただいて、ちょっと長いお昼休み。
全ての料理を完食し、午後は1番大きなマツ探し、
その後、成長の悪いエリアと広葉樹の視察をして今年のボランティアの日は終了しました。
来年のボランティアは3月からスタートです。
12月上旬にはHPに公募の日をアップしますので、皆さんご確認ください!
来年も名取でお待ちしてます!!
海岸林で鳥見ing(2019/11/9)
地元のボランティアの三浦隆です。
震災以降8年8か月が過ぎ、名取市の海岸林の生物も徐々に復活しています。
そこで海岸林の生物多様性に気づくきっかけになればと思い、
海岸林で観察した生き物、主に野鳥を中心とした情報、話題を(不)定期的に発信したいと思います。
尚、内容に私的憶測も多々含むと思いますので間違い、疑問等ございましたらご指摘お願いします。
今回初めに紹介するのは「スズメ」です。
ある意味「スズメ」は鳥を見る時の基本、大きさの比較の目安(物指し鳥)になる鳥です。
食物探しや、敵に対し有利な人の近くを生活圏とし、人のいない所にはほとんどいません。
寿命は平均1年3か月程度だそうです。
身近な鳥故に見過ごされがちですが、じっくり見たいものです。
「スズメ」と似た鳥、例えば「ホオジロ」「アオジ」との違いがわかる様になれば
鳥に対する興味はより深くなると思います。
まずは写真を見てから、違いを見て下さい。
名取市海岸林では、いずれも留鳥(一年中大体同じ所に住んでいて渡りをしない鳥)で見やすい鳥ですので、
ボランティア作業の息抜きに周りを見渡し、見つけて、姿や、鳴き声で違いが分かるかチャレンジしてはいかがでしょうか?
次に紹介するのは本日の私的ベストショット鳥「タヒバリ」です。
ヒバリとついていますがセキレイの仲間で、名取市海岸林では冬に防風柵にとまっている姿が時々見ることができます。
こちらも写真で「ヒバリ」(留鳥)と比べて違いを確認してみて下さい。
11月16日(土)ボランティアの日作業予告(予定)
寒くなりました。蔵王おろしの始まり。防寒対策は万全に。
10月に3回続いた大雨の後、2週間雨はゼロ。長靴でなくても大丈夫。
調査時、松葉から目の保護のため、スキーのゴーグルなど持っている人がいれば持参を。
嬉しいことにゴミは少ないです。建設会社やボランティアが拾ってくれているような気が。
当日はモニタリング調査がメイン。
朝、海岸林全長5㎞のドローン動画も使って各プロットの注意点と見どころを説明し、
4人づつの班に分かれ計測に向かいます。途中でゴミを見つけたら、即その場で回収。
4人の分担は、①根元径、②樹高、③記帳、④交代要員・周囲のゴミ拾い
・防風垣が閉じていて不便な箇所があれば、ちょっと移動させて通路を作ってください。
・防風垣に登る際は、ボルトがあるところなど、壊れない個所を選んで登ってください。
・根元径を測るときに、松葉が目に刺さらないように注意を。
現場に行かず、昼食の汁物づくりで残る人がいる模様です。
午後は進捗状況によりますが、まず中央部の三和ゲートでゴミ分別・集積。
スコップ持参で1か所作業道補修(2017年植栽地防潮堤沿い)や
もし、準備が整った場合は最高樹高ゾーンの計測をいただこうかと。
どれかがやり残ったとしても、いつもはあまり行かない、過去の溝切りゾーンの
成果確認や、大きな課題となっている場所など見どころを歩こうかと。
来年に向けて。そして最後は室内に戻り、今後の情報提供や意見交換を。
林野庁による「名取地区生物多様性配慮ゾーン環境調査報告」の速報もお伝えします。
ちょっと早めに終わって、忘年会へ。ではでは。
育苗場諸施設の移動、ほぼ完了
時折報告していましたが、今年、再生の会は移転作業を続けていました。
旧育苗場から120m東の現事務所に、あと半年、最後の苗木が植えられるまで
育苗場が併設されています。来春用の苗木は約50,000本あまり。
(*補植用の苗木などが若干残ると思いますが)
この半年を振り返ると、現事務所の約0.6haの整地、チップ敷、一部砂利敷、除草。
コンテナ苗の移動と空中断根、除草、散水、施肥、消毒、根おろし。
防風ネット支柱、看板抜き取り・ビニールハウス解体とそれらの移転・設置。
そして、育苗場圃場全体の整地。長い仕事が続きました。
まもなく育苗場の地主さんに1年前倒しで返還予定です。
地主さんは、個人畑にすると思います。
当然津波を被った場所でしたが、2011年11月26日にこの場所に辿り着き、
翌日、宮城および全国種苗組合の太田清蔵組合長が、土を口の中に入れてみて、
「よし!」とお墨付きをいただき、水質調査をし、借地契約を結んだあと、
2012年2月1日に残雪の中、土壌改良を始めました。
4月20日に始めて播種して以降、毎年堆肥をすき込み、連作障害が出ないように
うまくローテーションしながら、8年使った0.6haの圃場。
寂しい気持ちがゼロではありませんが、再生の会一同に感傷は見られず、
表向きはまったく淡々としたもの。心の中は頃合いを見て聞いてみますが。
でも、一番最初を知っている支援者の方たち、次のボランティアの日に、
5年ぶりに現場に来る、元住友化学労組書記長の山崎さんなど、
どう感じるか聞いてみたいと思います。
各植樹祭開催地のいま
今日は写真だけ。
11月16日(土)ボランティアの日の作業予告 ~まだ募集中~
11月16日(土)のボランティアの日(目下申込30名弱。引き続き募集中)は、
年1回の成長モニタリング計測作業(24ヵ所)を予定しています。
1ヵ所あたり50本の調査対象の樹高と根元径を計測します。
ただ、機械的に測るのではなく、いろいろ感じながら過ごせるよう、朝ちょっとレクします。
分担して各方面を計測して回りながら、ゴミ拾いもお願いします。
工事関係者やボランティアの方が拾っている形跡があり、今回は少なくて済みそう。
今回の「危険予知」的な注意点は、
1.防風柵が腐っていて、砕けて転落しやすい
対策:①上り降り前に危ない箇所を避ける。ボルトの場所は砕けにくい
②手足を使って重心を分散
*今後のために、柵をどけて通路をつくるのもアリ。
2.根元径を測るときや、密林内を進む際、マツの葉を目に刺さぬように
対策:①メガネ・ゴーグル着用
②急いで進まない
③進む際は背中も使う
3.アシナガバチ少々
いつも見ないタイプも。でも、もう寒いので生気がない(攻撃する気力ない)。
日向ぼっこのためか、防風垣沿いに多い。
そのほか、将来の本数調整伐に向けて、測幹5本フル出動させ、参加者ほぼ全員で
2014年植栽地内の極めて成長が良いいくつかの場所で、樹高と胸高直径を
毎木で計測する可能性もあります。
できるだけ仕事は早めに切り上げ、仕事の成果や今後の課題を「見学」する
時間をとりたいと思っています。
去年あたりから、きのこに出会うことが多少増えてきました。
クロマツの成長、とくに根の充実を何とか助けてもらいたい。
台風被害調査やモニタリング調査で、100haを濃い密度で歩いたので、
名前はわからないのですが、11月2日に見つけたものだけ記録を残してみます。
クロマツが鬱蒼としている場所に多いかというと、必ずしもそうでもない・・・
まったく育ちが悪い場所でも、去年植えた場所でも、ないわけではない。
傾向なるモノは、まだまだ、まったくわかりません。
11月1日、東京本部経理課長の佐藤君に手伝ってもらい、残っていた市有林の
広葉樹モニタリング調査を行いました。調査対象は2016年植栽分50本。
山砂の国有林と違い、よく伸びる場所です。
今年から広葉樹も大きくなりそうだったので、下刈は1回にしました。
頑張ってもう一回やれば、より良かったと思いますが。
7月初めには下刈を済ませたので、最大伸長期は存分に陽を受けました。
海から400mほど離れた最も西側の林縁部です。
なので、植栽木以外の樹木侵入が、とうとうここでも見られました。
良い意味でも、悪い意味でも。
歓迎すべき相手は、まず、「飛んできたな」と思われるヤマハンノキ1本。初物。
防風垣の中で発芽し、気づきませんでしたが、一気に樹高2m。
また、ハンノキ3本以上が追加。これは国有林内に戦後植えられ、その稚樹が
津波後も生き残り、オイスカ広葉樹ゾーンに侵入。一気に2m弱。
撃退すべき相手・・・フジ。
最も西側の防風垣の外のクロマツ数本を、気の毒なほど「緊縛」。
この時、刃物を持っていなかったので、誰かと場所を共有し、一緒に切ります。
松島森林総合さんが、きっちり切ったはずが、お盆明けに一気に伸びたのでしょう。
しぶとい。