スズメバチは名取の海岸林で見ることは、ほとんどありません。
数年前の早春、大きなスズメバチを見てから毎年設置するようにしました。
ですが例年通り、予断を排して、4月10日、合計10ヵ所に仕掛けを設置しました。名取の海岸林、内陸防風林、名取事務所の周辺に、スズメバチの女王に巣をつくらせなければいいのです。ここに関わる方たちが兵隊バチに刺されぬように。例年8ヵ所設置しますが、今年はペットボトルがうまく手に入ったので多目に。
「名取では連休前に仕掛けるのがイイ」「そのあと作っても意味がない」と言われています。ですがその頃、私は自宅勤務。いつもは浅野さんや誰かと設置します。今回は一人寂しく。「スズメバチはコロナウイルスと関係ない」「記録的暖冬だからスズメバチも出足が早い」と自分に言い聞かせ、「慌てる乞食は貰いが少ない」という天の声を振り切りながら。
「一つ作ると半径1㎞以上から呼び寄せる」と言われています。作り方はネットにも書いてあります。材料は、風雨に耐えるビニールロープ、硬い2リットルのペットボトル10本、日本酒2リットル2本、酢500ml、砂糖1㎏。雨が入りにくい場所に設置します。口は陸側に向けて。今回は、とりわけ甘口の日本酒を選び、口の開け方を工夫し、いつもの設置場所から少しずらしてみたり。少し多めに作って、補充分を用意したり。酢が入っているので、ミツバチは落ちません。ですが、どうしてもコクワガタ若干が落ちてしまいます。
去年は、「10数種類いる」ハチ全体が明らかに少ない年でした。今年は多いかもしれません。

資材一式

資材一式


今年の間口

今年の間口


ハチの侵入方向に茂みがなく、雨風を凌げる場所を選びました。

ハチの侵入方向に茂みがなく、雨風を凌げる場所を選びました。


こんな場所とか

こんな場所とか

4月11日、「しばらく来れないな~」と思いながら、「オタクの休日」。                                             弁当を持って、朝から気が済むまで現場を歩きました。

2018年5月 第5回植樹祭

2018年5月 第5回植樹祭

海側最前列なので風当たりが強く、いつも気になる場所の一つですが、今期も無事。

2017年5月 第4回植樹祭

2017年5月 第4回植樹祭

この辺りはキツネの大きな巣穴が修築・増築。掻き出した砂がてんこ盛りになるのでわかりやすい。根が邪魔なら噛み切ってしまいます。

キツネの巣穴(新築)足跡多数。

キツネの巣穴(新築)足跡多数。


 
2016年5月 第3回植樹祭

2016年5月 第3回植樹祭

2018年のボランティアに多湿対策の溝切りを頑張ってもらった一角。手を打って2年経つと生長の勢いは炸裂するように増すと予想しています。手前の右半分の数本は、村井県知事、佐々木元市長、オイスカ中野理事長が植えたもの。このゾーン4haは、まだ溝切りしたい場所がたくさん。

2015年5月 第2回植樹祭

2015年5月 第2回植樹祭

このゾーンは手がかからない。葛もニセアカシアも出ない。私も時々見に行くだけ。

2014年5月 第1回植樹祭

2014年5月 第1回植樹祭

盛土の土は、仕様書通りの山砂。水捌けは抜群に良し。ですが、2015年植樹祭の場所に完全に抜かされてます(笑) 森林総研の調査地でもありますが、原因不明。このあたりがオタク中のオタク、ごく一部の林業マンにとって興味深いところです。

ではでは。

新入り

2020年4月12日( カテゴリー: いきもの, オタクの休日, 現場レポート )

この3月以降、現場に行くとよく会います。

目的をもってここにいます

目的をもってここにいます

名取事務所周辺でも見ます。再生の会の人たちも知ってます。海まで行くということは、少なくとも行動範囲が半径数㎞あるってことですね。

この日は寒いせいか、まるまる太っているように見えました。

この日は寒いせいか、まるまる太っているように見えました。

逃げないんです。人間にいじめられたことがない、子供なんでしょうね。

DSCN3505

この日は顔馴染みになったような気がします

この日は顔馴染みになったような気がします

この写真を撮ったのは3月26日。4月11日のオタクの休日では、捕物の腕前を1時間ぐらいのんびり拝見させてもらいました。失敗でしたが。ここに通うだけあるんですね。

コロナウイルスの影響を受けたいま

2020年4月11日( カテゴリー: 本部発 )

ご無沙汰しておりました。吉田です。
4月に入り、政府の緊急措置や仙台駅前のパブでクラスターが出て、宮城は一変しました。
東京本部海岸林チーム女性陣は、ほぼ半年現場に行っていないという状況。すでに本部全体は2班交代制、在宅勤務メインです。私自身は、海岸林業務以外でミャンマー、豊田市に、それぞれ長目の出張で、東京にいない生活となり、名取行きは半減。それでも、3月末から4月上旬はほぼ現場にいました。本部海岸林チームとは10日間会っていません。時々みんなで行く「びっくり寿司」に前に行ったのはいつだろう。
3月・4月のボランティアや視察受け入れは一切見送りましたが、いよいよ5月の方向性をはっきりさせる時期になりました。14日のオイスカ本部のコロナウイルス対策web会議で全体方針を話し合うことになります。
ただ、5月は旧乗馬場の盛土が完成しているので、1.75haの植林が始まります。きっと、宮城中央森林組合の手で3・4日で終わるでしょう。東京本部からは誰も立ち会えない可能性が十分あります。仮にそうだとしても、まったく大事とならず、粛々と仕事は進められるはずです。
4月11日帰京しました。オイスカ本部職員として遅ればせながら在宅勤務に入ります。この3月末から4月の現場の様子など、またブログでお伝えしたいと思います。
いまは、今できることと、今しかできないことを積み重ね、思い切りできる時が来たら思い切り働きます。
 

再生の会のみなさん

再生の会のみなさん


東京本部の女性陣

東京本部の女性陣


51歳の仮面ライダー

51歳の仮面ライダー

こんにちは、浅野です。
コロナウイルスの影響でオイスカでも国内外の出張が禁止、ボランティア受入れなどが中止になり、
自宅と事務所の往復以外は外に出ない日々が続いています。
これから更に外に出ない日々が増えそうです。名取の現場が恋しいですね…。
さて、今日は大阪マラソンについてのお知らせです。
4月10日(水)から一般エントリーが開始の予定でしたが、延期となることが決まりました。
それに伴い、4月23日(水)から開始される予定のチャリティランナーエントリーも延期となる予定です。
エントリー開始時期は現在未定ですが5月上旬を目途に決定するということです。
無題
また分かり次第、ブログでもお知らせします。
さまざまな活動に影響が出ていますが、今は我慢の時期…
コロナが終息して名取でまたボランティアの皆さんとお会いできるのを楽しみに
手洗いうがいをしっかりして元気に過ごしたいと思います。
皆さんもくれぐれもお身体に気を付けて過ごしてくださいね!

ボランティアの日 中止のお知らせ

2020年3月23日( カテゴリー: 本部発 )

こんにちは、浅野です。
皆さんに残念なお知らせです。
先週の吉田のブログで3月28日のボランティアの日は実行するとお知らせしていましたが、
本日(3/23)、弊団体にてコロナウイルス対策検討会議が開かれ
4月末まで国内外の出張、またイベントを原則中止とすると決定いたしました。
それに伴い3月28日4月18日に予定していたボランティアの日は中止となることが決まりました。
申込をしてくださっていた方にはご迷惑をおかけし、申し訳ありません。
私も昨年11月のボランティアの日から4ヵ月ぶりに皆さんにお会いできると思い、
とても楽しみにしていたのですが、それは少なくとも5月までお預けとなりそうです…。
5月以降のことも現時点では何とも言えず、本当に5月のボランティア受入れができるのか分かりませんが
できると信じて、それまで東京でできることをやりながら皆さんに会えるのを楽しみに待っています!
また5月以降のことが決まり次第、ブログ・HPにてご連絡します!!
皆さま、くれぐれもご自愛くださいね。

ダイレクトメール 訂正とお詫び

2020年3月19日( カテゴリー: 本部発 )

こんにちは。浅野です。
3月9日発送でダイレクトメールをお送りさせていただきました。
その中の大阪マラソンランナー募集のチラシにつきまして、訂正があります。
裏面の「エントリーの流れ」にLIFULLソーシャルファンディングにログインとありますが、
今年の1月でLIFULLソーシャルファンディングは終了したため、
今年から新たなクラウドファンディングのサイトを使用することになっています。
間違った情報をお送りしていしまい、申し訳ありません。
新たなサイトについては詳細が分かりましたら、ブログでご紹介します。
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吉田です。
まず、津波から丸9年が経ちました。これまで多くの方からご協力いただき、たくさんの方からご寄付をいただいていること・・・心から御礼申し上げます。10年目に入りますが、気を引き締め直して頑張ります。
コロナウイルスの影響で、名取市図書館との初イベント、経済同友会などの視察、支援企業や県立名取北高校野球部の作業、県の海岸防災林検討会議など、すべてキャンセルとなりました。フィリピン北部、インドネシア出張も延期。3月11日は西に向かい、愛知県豊田市のオイスカ中部日本研修センターに10日間ほど出張し、年度末業務を手伝いに来ています。と同時に、愛知県内の会員や、海岸林支援者への挨拶回りも。先月29日にも豊田市で180人に活動報告しました。

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3.11の14時46分は、富士山の横を通過していました。


オイスカ理事兼愛知県支部会長兼豊田推進協議会会長の光岡さん(左)、中部日本研修センター所長の小杉さん(右)。この9年、我々が苦しいとき、本当に支え続けてくださった愛知の方たちのリーダーです。

オイスカ理事兼愛知県支部会長兼豊田推進協議会会長の光岡さん(左)、中部日本研修センター所長の小杉さん(右)。この9年、我々が苦しいとき、本当に支え続けてくださった愛知の方たちのリーダーです。


毎年、大阪マラソンチャリティーランナーを出していただいている法人会員「ワイルドグース」さん(豊田市)。マレーシアの技能実習生も受け入れてご指導くださっています。

毎年、大阪マラソンチャリティーランナーを出していただいている法人会員「ワイルドグース」さん(豊田市)。マレーシアの技能実習生も受け入れてご指導くださっています。


愛知も明日まで。来週半ばから、宮城です。
3月28日(土)ボランティアの日。どんなに参加者がすくなかろうと、現場は動き出します。よかったらぜひ、ご参加ください!今のところ、過去最少の申し込み・・・挽回します。
ふきのとう

ふきのとう

海岸林で鳥見ing(2020/3/10)

2020年3月11日( カテゴリー: いきもの )

地元のボランティアの三浦隆です。 名取市の海岸林で観察した生き物、主に野鳥を中心とした情報、話題のその2を発信します 。
今回初めに紹介するのは、以前紹介した物指し鳥「スズメ」(全長大体15㎝、翼開長23㎝くらい)の大きさの物指し鳥「ムクドリ」(全長大体24㎝、翼開長40㎝くらいの大きさ)です 。時々夕方に何千何万羽の集団で飛び回っている姿がTVのニュースになることがあるので ご存知の方もいると思いますがここの海岸林にも小群れですが頻繁にきます 。黄色のくちばしと足が特徴のぎゃーぎゃーとにぎやかな雑食性の留鳥(一年中大体同じ所に住んでいて渡りをしない鳥)です 。
そして海岸林で冬によく見ることができる同じくらいの大きさの鳥には冬の渡り鳥「ツグミ」がいます 。という様に大きさの目安になるのが「ムクドリ」でした 。

ムクドリ

ムクドリ


次に紹介するのが、今冬期間に海岸林付近で観察した飛んでいる猛禽(ワシはいませんでしたが、タカ、ハヤブサ、フクロウ類)です 。冬の渡り鳥としてはタカの仲間のチュウヒ、ハイイロチュウヒ、フクロウの仲間のコミミズク。
チュウヒ

チュウヒ


ハイイロチュウヒ

ハイイロチュウヒ


コミミズク

コミミズク


留鳥としてはタカの仲間のミサゴ、ノスリ、トビ(=トンビ)、ハヤブサの仲間のハヤブサなどでした 。
ミサゴ

ミサゴ


ノスリ

ノスリ


トビ

トビ


ハヤブサ

ハヤブサ


今の時期、猛禽類の食料はネズミ類、鳥類、人の食べ残し等様々ですが、ここの海岸林付近に冬鳥のタカが来るのは海岸林の西隣の広浦湾(葦原のある水場)で数千羽のカモが越冬することと関係している様です。時々海岸林の作業道に犠牲になった鳥たちの残骸を見ることができます 。 今回の私的ベストショット鳥は、ボランティア作業後にたそがれタイムをする防波堤近くの砂浜で、同じように たそがれていた?お子様のハヤブサです。望遠レンズのピントが合う限界くらい近くまで寄らせてくれたショットです 。
たそがれハヤブサ

たそがれハヤブサ


 

現場記録を公表する

2020年3月9日( カテゴリー: 本部発 )

この冬、和代さんと浅野さんが、生長モニタリング報告書が見やすくなるよう頑張ってくれました。
写真報告もあります。ぜひご覧ください!
メリハリをつけ、この冬の名取への出張日数を思い切り減らし、アタマの整理が出来ました。そして光栄なことに、これを書く機会をいただいたので、調べたことを反映しました。特に力を入れて書いたのは、「排水溝は、haあたりどのぐらい必要か」。設計する方たちに知ってほしくて。結論は、少なくとも1,000m/ha。排水口は30mに一つ。碁盤の目のように設計を。大前提として、排水先確保が必須。基本的な考え方として、降った雨の80%は植栽基盤外に即排水することが目標などと・・・

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4年後、日本森林技術協会HPに公開されます


佐々木統括も3年前に執筆しています。この冬、統括は「水利科学」誌に大作を。メジャーな専門誌を通じて現場の記録を公表すれば、いつか誰かが役立ててくれるはず。今日は霞が関の林野庁治山課の方と面会し、いつも通り、しっかり聞いてくださりました。
2018年にボランティアの手で排水溝600mを修繕した箇所。元気になりました!

2018年にボランティアの手で排水溝600mを修繕した箇所。元気になりました!

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