11月16日(土)ボランティアの日作業予告(予定)
寒くなりました。蔵王おろしの始まり。防寒対策は万全に。
10月に3回続いた大雨の後、2週間雨はゼロ。長靴でなくても大丈夫。
調査時、松葉から目の保護のため、スキーのゴーグルなど持っている人がいれば持参を。
嬉しいことにゴミは少ないです。建設会社やボランティアが拾ってくれているような気が。
当日はモニタリング調査がメイン。
朝、海岸林全長5㎞のドローン動画も使って各プロットの注意点と見どころを説明し、
4人づつの班に分かれ計測に向かいます。途中でゴミを見つけたら、即その場で回収。
4人の分担は、①根元径、②樹高、③記帳、④交代要員・周囲のゴミ拾い
・防風垣が閉じていて不便な箇所があれば、ちょっと移動させて通路を作ってください。
・防風垣に登る際は、ボルトがあるところなど、壊れない個所を選んで登ってください。
・根元径を測るときに、松葉が目に刺さらないように注意を。
現場に行かず、昼食の汁物づくりで残る人がいる模様です。
午後は進捗状況によりますが、まず中央部の三和ゲートでゴミ分別・集積。
スコップ持参で1か所作業道補修(2017年植栽地防潮堤沿い)や
もし、準備が整った場合は最高樹高ゾーンの計測をいただこうかと。
どれかがやり残ったとしても、いつもはあまり行かない、過去の溝切りゾーンの
成果確認や、大きな課題となっている場所など見どころを歩こうかと。
来年に向けて。そして最後は室内に戻り、今後の情報提供や意見交換を。
林野庁による「名取地区生物多様性配慮ゾーン環境調査報告」の速報もお伝えします。
ちょっと早めに終わって、忘年会へ。ではでは。
育苗場諸施設の移動、ほぼ完了
時折報告していましたが、今年、再生の会は移転作業を続けていました。
旧育苗場から120m東の現事務所に、あと半年、最後の苗木が植えられるまで
育苗場が併設されています。来春用の苗木は約50,000本あまり。
(*補植用の苗木などが若干残ると思いますが)
この半年を振り返ると、現事務所の約0.6haの整地、チップ敷、一部砂利敷、除草。
コンテナ苗の移動と空中断根、除草、散水、施肥、消毒、根おろし。
防風ネット支柱、看板抜き取り・ビニールハウス解体とそれらの移転・設置。
そして、育苗場圃場全体の整地。長い仕事が続きました。
まもなく育苗場の地主さんに1年前倒しで返還予定です。
地主さんは、個人畑にすると思います。
当然津波を被った場所でしたが、2011年11月26日にこの場所に辿り着き、
翌日、宮城および全国種苗組合の太田清蔵組合長が、土を口の中に入れてみて、
「よし!」とお墨付きをいただき、水質調査をし、借地契約を結んだあと、
2012年2月1日に残雪の中、土壌改良を始めました。
4月20日に始めて播種して以降、毎年堆肥をすき込み、連作障害が出ないように
うまくローテーションしながら、8年使った0.6haの圃場。
寂しい気持ちがゼロではありませんが、再生の会一同に感傷は見られず、
表向きはまったく淡々としたもの。心の中は頃合いを見て聞いてみますが。
でも、一番最初を知っている支援者の方たち、次のボランティアの日に、
5年ぶりに現場に来る、元住友化学労組書記長の山崎さんなど、
どう感じるか聞いてみたいと思います。
各植樹祭開催地のいま
今日は写真だけ。
11月16日(土)ボランティアの日の作業予告 ~まだ募集中~
11月16日(土)のボランティアの日(目下申込30名弱。引き続き募集中)は、
年1回の成長モニタリング計測作業(24ヵ所)を予定しています。
1ヵ所あたり50本の調査対象の樹高と根元径を計測します。
ただ、機械的に測るのではなく、いろいろ感じながら過ごせるよう、朝ちょっとレクします。
分担して各方面を計測して回りながら、ゴミ拾いもお願いします。
工事関係者やボランティアの方が拾っている形跡があり、今回は少なくて済みそう。
今回の「危険予知」的な注意点は、
1.防風柵が腐っていて、砕けて転落しやすい
対策:①上り降り前に危ない箇所を避ける。ボルトの場所は砕けにくい
②手足を使って重心を分散
*今後のために、柵をどけて通路をつくるのもアリ。
2.根元径を測るときや、密林内を進む際、マツの葉を目に刺さぬように
対策:①メガネ・ゴーグル着用
②急いで進まない
③進む際は背中も使う
3.アシナガバチ少々
いつも見ないタイプも。でも、もう寒いので生気がない(攻撃する気力ない)。
日向ぼっこのためか、防風垣沿いに多い。
そのほか、将来の本数調整伐に向けて、測幹5本フル出動させ、参加者ほぼ全員で
2014年植栽地内の極めて成長が良いいくつかの場所で、樹高と胸高直径を
毎木で計測する可能性もあります。
できるだけ仕事は早めに切り上げ、仕事の成果や今後の課題を「見学」する
時間をとりたいと思っています。
去年あたりから、きのこに出会うことが多少増えてきました。
クロマツの成長、とくに根の充実を何とか助けてもらいたい。
台風被害調査やモニタリング調査で、100haを濃い密度で歩いたので、
名前はわからないのですが、11月2日に見つけたものだけ記録を残してみます。
クロマツが鬱蒼としている場所に多いかというと、必ずしもそうでもない・・・
まったく育ちが悪い場所でも、去年植えた場所でも、ないわけではない。
傾向なるモノは、まだまだ、まったくわかりません。
11月1日、東京本部経理課長の佐藤君に手伝ってもらい、残っていた市有林の
広葉樹モニタリング調査を行いました。調査対象は2016年植栽分50本。
山砂の国有林と違い、よく伸びる場所です。
今年から広葉樹も大きくなりそうだったので、下刈は1回にしました。
頑張ってもう一回やれば、より良かったと思いますが。
7月初めには下刈を済ませたので、最大伸長期は存分に陽を受けました。
海から400mほど離れた最も西側の林縁部です。
なので、植栽木以外の樹木侵入が、とうとうここでも見られました。
良い意味でも、悪い意味でも。
歓迎すべき相手は、まず、「飛んできたな」と思われるヤマハンノキ1本。初物。
防風垣の中で発芽し、気づきませんでしたが、一気に樹高2m。
また、ハンノキ3本以上が追加。これは国有林内に戦後植えられ、その稚樹が
津波後も生き残り、オイスカ広葉樹ゾーンに侵入。一気に2m弱。
撃退すべき相手・・・フジ。
最も西側の防風垣の外のクロマツ数本を、気の毒なほど「緊縛」。
この時、刃物を持っていなかったので、誰かと場所を共有し、一緒に切ります。
松島森林総合さんが、きっちり切ったはずが、お盆明けに一気に伸びたのでしょう。
しぶとい。
11月2日、今日は晴天なので、オタクの休日を使い、年1回定期モニタリング
調査地26ヵ所とその他9ヵ所の写真管理を。前日は宮城県支部の会計監査に
立ち会った経理課長の佐藤君が、広葉樹の計測なども手伝ってくれて、助かりました。
台風後は、被害を受けそうな場所をしっかり歩きましたが、今日は定期ルート。
例年以上に、かなり密度の濃い踏査が出来たので、新発見や反省点、
今後の課題や来年の構想が自然と浮かんできます。
台風後の排水溝の吐出具合から考えると、「病的に成長の悪い」粘土質の場所は、
極端に浅い「水みち」でも、細かく作れば有効なのではないかと考えたり。
2016年植栽地の溝切りがまだ効いていない場所への対策にもなるかと。
2014年植栽地内部の葛対策も考えました。今年は葛が私たちに圧勝しました。
ですが、やはり休日。
疲れと甘えで、集中力が持たず、気が散る。脱線する。飽きる。
どこかから車で侵入してきた人に、入口を聞きつつ、注意したり。
何とか実質1日で終えたいと思ってテンションを上げて、いい調子で進んだのですが、
昼飯を食べるのも面倒になって、また、気を取り直したものの、
最後は時間切れというより息切れ。あと4ヵ所だったのに・・・
モニタリングも長い仕事。
林業会社時代、定点写真管理もずいぶん経験しました。
清藤先生とかなり真剣に考えて、最小限の設定かつ効率的な周回コースにしました。
ですが、植えられて数十年の森林での、間伐施工前中後だけの管理と、
みるみる大きくなっていく新植地の管理とでは、まるで勝手が違います。反省ばかり。
日光を計算し、背景・目標物を取り込んだ撮影位置決めが、イマイチ・・・
プロット位置設定のときは、先々を想像して一生懸命考えたのですが、甘かった・・・
いずれは、目標物としても重宝してきた防風垣もなくなります。据え付け型脚立だったのに。荷物増える・・・
そもそも、2014年は植栽直後にプロットを決めるべきだった・・・まあ、もういいか。
報告書は出来れば12月中。遅くとも1月中にHPで公開したいです。
10月は、過去43年で最多月間降水量の555㎜
今年はずっと明らかな少雨が続いていた。
記録がある1976年以降43年間の気象データでは、9月としては2番目に少雨。(2009年が13㎜)
台風19号の前は、全長1㎞の林内作業道兼遊水地の一番奥まで車で行けたほど。
2017・2018年は、11月でも深さ70㎝あまりの「水路」だった場所。
一転して10月は過去43年最多の月間降水量555㎜。
年間降水量の半分が一気に降った状況。
台風19号関連で3日間にわたり304.5㎜。1日あたりの降水量では史上2位。
(1位:2011年9月21日に251.5㎜、2位:2019年10月12日に240㎜)
過去9年の月間降水量(仙台空港)
海岸林チームの鈴木・林が、2・3日前のブログにも書いたように、
イラストレーターのicoさんは、名取のご実家も、いま住む福島の家も
被害を受けています。我々の現場など沿岸部はほぼ変わりない状況ですが。
ボランティアの大槻さんは「少しだけ浸水した。泥の片づけが大変だった」と。
名取事務所から徒歩5分の場所は道路冠水。稲わらが散乱。
名取市議会の現時点の被害確認では、床上浸水44件、床下浸水64件。
土砂崩れ46ヵ所、道路冠水24ヵ所、道路損壊9ヵ所、倒木11ヵ所、越水7ヵ所。
農作物被害は冠水や浸水によりコメ、大豆、セリなど総額3.17億円。(河北新報記事より)
当プロジェクトがお世話になっている、林野庁治山課、仙台森林管理署、
宮城県森林整備課治山班、名取市農林水産課は、その対応の真っ只中。
航空写真などでは限界があり、いまは実踏も出来ず、林野被害の全貌をつかむのが
非常に難しいと聞きました。ボランティア不足という報道を聞いていましたが、
この3連休は、仙台からバスが出て、被災地に続々人が入ったようです。
私自身はたいへん迷ったのですが、オタクがやるべきことに徹して、
モニタリング調査地の写真管理で、丸一日歩き倒しました。
8・9月が少雨だったためか、林内の滞水は少なく、遊水地の水位は20㎝もない。
10月25日に、また119.5㎜降ったにも関わらず。
3週間経ったら、林内に穴を掘って、盛土内部の滞水を調べます。
ホームページ更新完了!
こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
9月から10月上旬にかけては次々に仕事が舞い込み、てんやわんやだったのですが、それもひと段落。
ずっと気になっていたホームページの更新に取り掛かりました。
何がいちばん気になるかというと、ボランティア報告。
何しろ、ボランティアの日は次々やってきて、ありがたいことに企業や団体のグループも続々と現場入りしてくださるのです。
ハードディスクに貼り付けてある私にプレッシャーを与えているこの紙
日にちが経つにつれてやらなければならない報告が増えていく(*_*;
このしばらくせっせと報告をアップしていき、
それが昨日、やっと追いついたのです!(^^)!
とはいうものの、どれだけの方が見てくださっているかなぁ・・・
ブログを見る習慣がある方でも、こちらまで潜り込んできてくださる方は少ないのだろうな・・・
1回分ずつ書きためていき、ずらずらーーっと並んだアコーディオン式の報告を眺めては自己満足・・・
何だかそれも寂しいので、みなさんに見ていただこうとブログに書いてみました。
ボランティアってどんな作業をしているのかな?
どんな企業や団体が参加しているのかな?
服装はどうだろう?
作業の一日の流れはどうなっているのだろう?
そんなこともわかるように報告してありますので、ぶろぐから少し潜ってぜひ見てみてくださいね