広報室の林です。

大阪マラソン翌日、支援企業さんなどの訪問などをしながら
合間にとある場所を訪ねた吉田に同行してみました。

私はかねてより吉田を「海岸林オタク」と呼び、
休日を活用して、あちらこちらを見て歩く吉田の様子を
おもしろがってレポートしてきました。(海岸林オタクの休日

最近の吉田は海岸林とあわせ、「Eco-DRR」に傾倒し(笑)
新たなオタクの道を歩み始めています。
(こちらのブログでは「Eco-DRRの知恵を求めて」と題して
投稿を続けています。その一回目のブログがこちら

大阪マラソンの翌日に行ったのは毛馬閘門。
こちらの説明は吉田に任せます

申し訳ないけれど、オタクの道を歩んでいない私は
「わ~!紅葉がきれい」とか

DSC_0399

「あ~!かわいい猫がいる」とか

DSC_0402

爪とぎ中

爪とぎ中


 

水鳥の潜水すごい!とか

DSC_0412

分かりにくい写真ですが……。
強風で思うように進めない水鳥が
潜ってかなり遠いポイントに浮かびあがってきて
とてもびっくりしました!!

そんなことしか目に飛び込んできません。
そもそも「閘門(こうもん)」という言葉を初めて知りました。

そして、一番印象に残ったのは残念石。
何が残念なんだろう???と。

大阪城築城のために運ばれる途中に船から落ちたと思われる
川底から引き揚げられた石であるとの説明に納得。

オタクの道の入り口にも到達していない私です。

賞味期限

2019年12月6日( カテゴリー: 本部発 )

広報室の林です。

先月末、支援企業のご担当者の皆さんに集まりいただき
情報交換会をした時のこと。

元日経新聞論説委員で現在アドバイザーとして
プロジェクトに“がっつり”関わっていただいている
小林省太さんからのコメントが印象に残りました。

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それは、小林さんが手がけている
『よみがえれ! 海岸林』の話をした時のこと。

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クリックすると「よみがえれ海岸林」の
PDFがご覧いただけるページに飛びます

「新聞記者時代、『3年たっても覚えていてもらえる記事を書け』と
いわれ、記事の賞味期限は3年かと思い、それを心掛けてきた。
それでも3年たって自分の記事を読んでも、あれ?これって
自分の記事だったのかなと思うようなものもあるのが実情。
でも『よみがえれ! 海岸林』は、それ以上に記憶に留めてもらえる
ものにしようと取り組んでいる」とのことでした。

私は小林さんが2015年の新年に書いた「春秋」をよく覚えています。
名取の人たちが使う「おがる」と「がおる」という方言を
交えた記事でした。私の印象に残る記事は、内容というより
着眼点に「へぇ~」と思わされるのかもしれません。

『よみがえれ! 海岸林』は小林さんの丁寧な取材をもとに
書かれています。プロジェクトの内側にいる私たちが
見ているものも違う視点で見ていたり、あるいは私たちが
まったく見ていないところを見ていたり。そんなところが
私にとっては新鮮さ満載の『よみがえれ! 海岸林』。

ぜひ皆さんもじっくりご覧ください!!

こちらのページにPDFデータを掲載しています。

広報室の林です。

昨日に続き、大阪マラソンのご報告です。
私たち応援スタッフは電車で移動しながら手分けをして、
各ポイントで応援&撮影を行います。

今年のチャリティランナー50名の中には2時間30~45分ぐらいでゴールするという
ツワモノが2名もいました。5時間~ギリギリ完走を目指すぐらいの
スピードのランナーなら、まずはスタート地点で応援、15キロ、30キロぐらいで応援、
そしてゴールで出迎えるという動きができるのですが、
速いランナーは途中の応援をスキップしないと間に合いません。

私はスタート地点、22キロ、37キロで応援。
スタート直後はこんな感じ。
今年からコースがかわり、昨年までと反対方向への走り出しです。
CIMG9884

沿道では、いろいろな声援が飛び交います。
私たちもオイスカのランナーだけではなく、全員を応援したくなります。
大阪マラソン初体験のインターンMさん。
はじめは「がんばってくださ~い」と控えめ。
CIMG9917

そのうち、隣で応援しているスタッフM(過去にランナーも応援スタッフも
経験している)にならい、ゼッケンに書かれた名前や
ニックネームを呼びながら大きな声で応援しだすインターンM。

CIMG9932

応援の楽しさが分かってきたインターンM

こんなにかわいい女子大生の声援にみんな力を得て
わざわざハイタッチをするために寄ってきたり、
海外のランナーに多かったのは、立ち止まって一緒に写真を撮って行く人。

ランナーは沿道の声援にパワーをもらい、
沿道の人はランナーから元気をもらっている。
マラソンっておもしろいなぁと思う。

CIMG9952

「何台運んだ?」と聞くと「2000台ぐらいっすかね~」
うそつけ! でもそのぐらいの疲労感なんだろうなぁ。おつかれさまでした

そしていつも感心するのが「力持ちボランティア」をはじめとする
大会運営を支えるボランティアの皆さん。
力持ちボランティアは交通規制のために道路が横断できない場所で
通行人の自転車などを担いで歩道橋を渡り、向こうまで届けてくれるお兄さんたち。
電動アシスト付き自転車はバッテリーが重いようで、
特に荷物もある場合は、3人がかりで担いでいきます。
インターンMは「すごいイケメンじゃないですか?」と。
顔まで見ていなかったけど、確かに行動自体がイケメンだよね~と同意。

そうこうしているうちに倉本がやってきた。
預かっていたペットボトル飲料を彼女の腰のポーチにある
小さなボトルに補充し、記念撮影。

CIMG9945

しばらくオイスカのランナーさんを応援した後、37キロ地点に移動。
つらくて歩いているランナーが多い中、私の隣にいたおじさんが掲げていた
ボードに書かれていたのは

「足が痛いのは 気のせい!」

これを見たランナーの反応はさまざま。
「これ、気のせいちゃうで~」
「そっか、気のせいか」
「いや、マジで痛いから~~~!」

立ち止まっておじさんとボードを撮影をしていくランナー多数。

このおじさん、チョコレートを配り、ランナーに使ってもらおうと
スプレー2本を手に応援をしていました。
「気のせいか気のせいじゃないか分からんけど
ゴールは逃げないから、あと5キロがんばれ~」と声を張り上げていました。

CIMG9970

200mほど離れたところで応援をしていた吉田から
「もうすぐ倉本行くから」と電話が入りました。
遠くに倉本の姿が見えてきたら、なんだか感動してしまいました!
あと5キロ頑張れ!と送り出すと、涙が出てきました。
(今こうして書いていても、思い出して泣けてくる……)

4月から地道に練習を重ねてきたのを間近で見ていました。
夏の暑さや海外出張の忙しさなどで思うように練習できずに
不安を感じていた時期もありましたが、ずっとコツコツコツコツ
この日に向けて、準備してきていたから絶対に大丈夫だと思っていました。

吉田が「倉本、すげ~泣いてたなぁ」と。
あまりに泣いていたので、遠慮して写真が撮れなかったのだそう。
私は気が付かなかった。私も泣きそうで、送り出すのが精一杯だったから。

本人もブログに書いていましたが、半分ぐらい過ぎたところから
ずっと泣いていたのだそう。沿道の声援に感動して。
特に子どもたちからの「がんばって~」には涙腺崩壊(笑)だったそう。

CIMG9948

小さな子どもの応援にランナーが吸い寄せられてハイタッチ

今年もたくさん感動する大阪マラソンでした!
ランナーの皆さん、おつかれさまでした。
そして、ありがとうございました!!

 

広報室の林です。
大阪マラソン、行ってきました。
昨日、広報室の倉本が完走の報告とお礼をブログに書いていましたが、
私はマラソン前日と当日の様子をご報告します。

11月29日に本部事務所での業務を終えて現地入り。
吉田・倉本・林はチャリティランナーの集合場所近くに
宿泊しており、前日に集合場所~スタート地点の下見&倉本のランナー登録へ。

CIMG9861

チャリティランナーの集合場所となっていた読売テレビはホテルから歩いて10分ちょっと。途中で大阪城が見えました!

集合場所の確認を済ませ、スタート地点の確認へ。
大阪城公園周辺の緑地で桜の開花を確認!
寒い季節に咲く種類なのか、間違って咲いてしまったのかは
分かりませんが、なんとなくうれしい気分。
CIMG9864

その後、ランナー登録を行うEXPO会場へ。
電車で移動中、倉本がランナーだと気が付いたおじさんから
話しかけられました。

「明日暑なるでぇ~」
「新大阪駅で551の豚まん買うて帰れや~」

東京とは違うなぁ~。

EXPOでは寄付先団体がこんなふうにブースで活動を紹介しています。

CIMG9875

大賑わい!!
CIMG9870
なぜこんなに人が入るかというと、
皆さん目的がありまして……。

それはこのように、自分の名前が掲出されている
ボードの前で記念に写真を撮影するためです!

CIMG9866

今回、オイスカのチャリティランナーは50名でしたが、
一般ランナーもいずれかのチャリティーカラーを選び、
募金をすることになっており、オイスカのチャリティーカラーの
紫を選んだ人の名前は、紫のブースに名前が掲出されているのです。

オイスカとしては少しでも活動を知ってもらうため、
ご自身の名前を確認した後には、パネルなども見てほしいので
ブースに立ち寄るよう呼びかけをします。

今年は日本語と中国語、英語で書かれたミニ看板を用意しました。

CIMG9877

中国語に関しては、ネットで調べて書いたので、正しかったかどうか分かりませんが、多くの中国、台湾、香港からのランナーがこれを見て立ち寄ってくれたので、一応意味は通じていたようです……

無事登録を終えた倉本。
「ディズニーランドのファストパスを持ってるみたいでした」と。
というのも3万人以上が登録をするため、一般ランナーは長蛇の列。
その横をチャリティランナーは専用レーンですいすい進み、
あっという間に登録を終えることができるのです。

吉田も報告していた通り、この日の夜は倉本とうどん。
2人で並んで食べている様子、なんだか姉妹みたい。
(年齢は親子ほど違いますが……)

マラソン前日はやっぱり炭水化物。倉本、頑張れよ!

マラソン前日はやっぱり炭水化物。倉本、頑張れよ!

明日に続く

+42.195km 完走できました

2019年12月2日( カテゴリー: 本部発 )

広報室倉本です。
今年春、大阪マラソンに挑戦すると宣言した日からずっと、マラソン後の報告ブログに、何を書くことになるだろうかと考え続けていました。謝罪や残念な報告になったらどうしよう、書き出しはどんな風にしようかな、など……
しかし、終わってみると
「時間内に最後までたどり着くことができました」
「ありがとうございます」
の言葉以外出てこなくなりました。
本番当日、17kmを越えた時点で疲労感に足が重くなり、その後なんとか小走りを保って立て直せた時も、30kmを越え、足と腰を痛めて走れなくなった時も、これまでご支援、応援して下さった皆さまを思い出しなんとか前に進みつづけることができました。
また、大阪マラソン特有の沿道の途切れない声援がとても身に沁みて中盤から涙が止まらず、嬉しい気持ちで、かえってつらい気持ち一色にならずに済んだこともよかったのかなと思います。

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赤丸がわたし。泣いてます。


 
そして一番強く思うのは、多くの皆さまの応援が活きたのは、この日の42.195kmだけではないということです。これまで取り組んだ練習やオイスカの㏚と寄付金集めなどの延長に、12月1日がありました。
半年以上に及ぶ私の挑戦を支えてくださった多くのみなさま、本当にありがとうございました。
 
加えて願わくは、今後とも海岸林再生プロジェクト(と私)をぜひ長い目で応援いただけますと幸いです。
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がんばりました。


 
 
………
本番前にずっと考えていた書き出しは、「12月1日、大阪城から始まり、大阪城で終わるフルマラソン。季節は冬ですが、気分はさながら初陣が『大坂夏の陣』となった豊臣方の一兵卒のようです」でした。それくらい始まる前は悲壮な気持ちでした…笑
豊臣時代から2度建て替わり、今もなお健在な大阪城のように、心が折れかけた時完全に落城せずに立て直せて本当に良かったです……

今日は我々にとって6回目の大阪マラソン!
関西以外では、把握しているだけで宮城・富山・愛知・香川・熊本・台湾から。
総勢50名が「新コース」を走ってくださります。
天神橋で有名なクレープ屋さん「クレープパル&カフェ天神橋ASAKUSA」を営む藤澤さんは6回目のエントリー。
2年、3年、4年連続のリピーターも数名。おかげさまで、オイスカ個人会員や支援企業・労組からのエントリーも年々増えています。ご理解いただいているネクスタ㈱、CKD㈱、矢崎エナジーシステム㈱大阪支店、㈱大江鉄工(富山)、化学総連、ダイセル労組、USJクルーアライアンス、UAゼンセン大阪府支部の皆さんに御礼申し上げます。
走るオイスカ職員は2名。中部日本研修センター研修課の安部君、東京本部広報室の倉本さん。
浅野さんはブース対応のため3日前から。その他応援チームは2日前に大阪入り。
今日は皆で分担し、5ヵ所を移動して応援します。
私は走りません!!今年は頑張って応援して、みんなで支援者訪問など12月3日まで続けます。
チャリティーランナーの無事と健闘を祈って! ではでは。

オイスカ関西支部会長、ネクスタ㈱岡崎会長と経営企画部の米山部長と

オイスカ関西支部会長、ネクスタ㈱岡崎会長と経営企画部の米山部長と


京橋から梅田を望む(当日2日前)

京橋から梅田を望む(当日2日前)


マラソン前日はやっぱり炭水化物。倉本、頑張れよ!

マラソン前日はやっぱり炭水化物。倉本、頑張れよ!

11月16日、今年最後のボランティアの日に来てくださった皆さんは、昼食調理チーム以外に6班に別れて調査開始。現場を覚えてもらう意味を込めて、図面を一人一人に配布。

まずは、図面とドローン動画を見て、植栽地全体を大まか把握。

まずは、図面とドローン動画を見て、植栽地全体を大まか把握。


そのうち1班は、鉈(なた)持参の松島森林総合の佐々木さん含め8名。他班の倍の人数。完全に鬱閉してジャングルのような調査地2ヵ所だけ担当。(他班は4ヵ所ずつ)名取1・2区。海岸林5㎞の中央部。上から見ても地面は見えず、草刈りは2年前から卒業。
我々は歩き慣れてますが、地べたから枝が茂り、目の高さにも枝が。目をケガしないようゴーグル持参が良し。枝をかき分け、かき分け。佐々木さんが、幹から30㎝以上離した位置で、枝をバッサバッサ、鉈で伐り落として前に進む。鉈は使い慣れた人でないと×。本当に危ない。(伐った枝先も鋭くて危ないですが)建設会社のMさん、県庁森林整備課のHさん、野鳥専門家のMさんなど・・・猛者が後に続く。①8m測れる測棹を使って樹高を、②地面付近の根元径を、③地面から120㎝の位置で胸高直径を計測し、野帳マンに大きな声で伝えます。全員が大きな声で、はっきり言うことが重要。
上からも見て、いい掛け声をかけないと正しく測れない。

上からも見て、いい掛け声をかけないと正しく測れない。


苦労しているように見えない。初顔合わせなはずだが・・・やる気のある人ばかりだからね。

苦労しているように見えない。初顔合わせなはずだが・・・やる気のある人ばかりだからね。


サウジアラビアから帰任早々、モニタリング調査に加わってくれた、住友化学労組元書記長の山崎さんは「5年ぶりに見るクロマツの成長には、目を見張るものがあり、松林の中に分け入りながら、(松葉のチクチクもあってか)涙が流れてきました。このクロマツの成長と共に、地元の皆様のお気持ちや心の傷が少しでも快方に向かっておられることを願うばかりです」と感想をメールしてくださりました。津波のあと、労働組合として一番乗りで支援を決めてくださった担当者で、私が覚えている限り、この場所で2回は草刈りしています。
さすがリピーター。すごくスムーズでした!それでも1調査地8人がかり、50本の計測に1時間かかりました。本数調整伐に向けた本格的な調査地は、1か所で100本計測が必要と考えています。木とともに、我々もボランティアの皆さんとともに腕を上げていきたいと思います。
今回の調査結果は、遅くとも1月中旬にはHPで公開します。
2014年5月。あの頃はこんなに小さかったのに(笑)

2014年5月。あの頃はこんなに小さかったのに(笑)


 

幸いなことに、名取の現場ではいくつかの大事な調査が継続的に行われています。
一つは、林野庁「生物多様性配慮ゾーンにおける環境調査」。もう一つは、森林総研東北支所「土壌調査」。
調査ができる現場と認められてもらえているのは光栄なことです。
我々の「成長モニタリング調査」は、植えたときから計測している基礎データ。
これがなければ専門家も研究しようがない。最新の結果は、来年1月中旬にはHPで公開します。
先日、「生物多様性配慮ゾーンにおける環境調査」のデータを提供いただきました。
生物多様性配慮ゾーンとは、もとの地盤をそのまま残している場所のことですが、調査は人工盛土上の植栽地も含まれています。膨大なデータであり、その解釈は私には到底無理なのですが、種数の増減だけお知らせします。
191125 名取地区生物多様性配慮ゾーンにおける環境調査(要旨)
以前、そちら方面を学ぶ、ある大学院生さんが卒論作成のため現場を歩いたときに言っていました。
「種の数だけが重要なのではなく、ここにあるべき種、あってほしい種が残っていることが重要」
彼女からいいことを教えてもらいました。どれがいるべきか、私には細かいことは分かりませんが、
「ここにはそういう種が残っているし、復活もしている」「選んで草を刈っている事も要因」と。
たしかに我が手の松島森林総合の純子さんたちも、発注通り、選んで刈っています。
しかし、この環境調査は、読めば読むほど、「どうしてこんなに種を判別できるんだろう」と感服。
ドブネズミもいるのか・・・(笑)。ハチの種類も増えた・・・でも、猫(ネズミをたくさん食べて?太ってる三毛猫)は書かれていなかった。趣味で歩いている人から言わせると、もっと種類は多いと言います。仙台一高の「有名なトンボ博士」君からも、掲載されていない種を聞きました。

なかなか逃げない三毛猫です

なかなか逃げない三毛猫です


ですが、キノコの調査はまだ。予定もありません。
せめて、写真だけでもブログに残したいと思います。
また見たことがないキノコ発見(11月11日、No.24プロット付近)

また見たことがないキノコ発見(11月11日、No.24プロット付近)


 

11月11日早朝、清藤城宏オイスカ緑化技術参事(元山梨森林総研)と久々現場を歩きました。
今年も先生は、2013年フィリピン中部を襲ったスーパー台風「ヨランダ」の被害地でオイスカが続けている、マングローブが植えられない砂浜での「海岸林」造成試験地に足繁く通っていて、名取は半年ぶり。
御年74歳。
2日前まで、フィリピンの浜辺で海外事業部調査研究担当部長の長さんや現地スタッフと数日間「作業」。楽しそう~なんてものではありません。あの場所、あの暑さ。(想像ですが)それでも「モニタリング調査前に、どうしても現場を」と言うことで、寒い名取に。我々からしてみれば、こういう生き方をしたいと思ってしまう人柄であり、「プロ中のプロ」。

タリサイという木を中心に植え、試験しています

タリサイという木を中心に植え、試験しています


熱帯と言えばマングローブ、とイメージしますが、名取のような砂浜も多く、こういう場所では植えられません。そこで、名取の海岸林の原理を活かした「海岸林」造成を試しています。地下水が高いのも同じ。樹種が限られるのも同じ。造林が収入増加にも繋がるとイイのですが。場所が場所ですから限界があります。
極めて育ちの悪い名取4区の3haの対策も、今度ゆっくり聞きます

極めて育ちの悪い名取4区の3haの対策も、今度ゆっくり聞きます


 
先生は、名取での二つの会議に出て、甲府に帰らねばならず、見てほしい場所を駆け足で。津波の前から先生とは数々ご一緒させていただき、このプロジェクトはもちろん最初から。現場に来ると、相変わらず車を止めたらすぐ歩いて行ってしまう。太田猛彦先生も同じですが。でも、お互い心得ています。ただただ、いつも感心します。あの足の速さ。
「広葉樹見たい!」と前の日から。

「広葉樹見たい!」と前の日から。


12月6・7日は、甲府の先生のご自宅に泊まり込みで、モニタリング調査結果の整理と分析。
7日午後は、山梨のECO-DRRをご案内くださることになっています。
おそらく、信玄堤のほか、万力堤と水害防備保安林だろうと想像しています。
*オイスカ本部ブログでもECO-DRR(森林など生態系を活用した防災・減災)の連載を始めました
 

毎年恒例の一連の会議

2019年11月27日( カテゴリー: 本部発, 現場レポート )

仙台は初氷とのこと。我々は在京中心の時期です。 2週間ぐらいブログをさぼってしまいました。 少々さかのぼって、サラッと報告します。 11月11日、国・県・市、再生の会、オイスカの「情報交換会(5者会議)」を行い、 それぞれの立場から、来年度以降の事業見通し、目下の懸案事項や、 現場の状況報告を。正式にはこれで3回目。会議は約2時間。話題は多岐。 いま共有すべきことは、網羅できたと思います。ブログで書いていることが報告事項。 はやくも津波から10年目を迎えます。

5者会議

5者会議


午後は、毎年恒例の、再生の会とオイスカの「事業計画立案会議(業計会議)」。 午前中の5者会議を反映して、来年度計画を一気に煮詰めました。
業計会議前にJ.ドローンさんに来ていただき、ドローン画像の3D映像の納品と説明をみんなで聞きました。

業計会議前にJ.ドローンさんに来ていただき、ドローン画像の3D映像の納品と説明をみんなで聞きました。


11月12日は、森林総合研究所東北支所の海岸林の土壌に関するシンポジウムを聞くために、松島森林総合の佐々木代表と、佐々木統括、吉田、浅野で盛岡に。シンポジウムのあと、多くの方と情報交換。土と根の話です。頑張って行ってよかった~
11月25日、年1回の支援企業ご担当者向け情報交換会で、上記会議の要旨を即刻シェア。 大勢に来ていただき、感謝しております!!この会議もあっという間に7回目。ボランティア公募は12月中旬には開始します。 簡単に言うと、来年も今年度と同様の動き。変わったことはしません。 第2次10ヵ年計画も変わったことをするわけではありません。人とお金が続く限り、第3次10ヵ年計画まで頑張れたら、そこで初めて本当の「アッパレ」だと考えています。
この時期でも水やりするんですよ。あまりの乾燥ですから。あえて2日かけます。

この時期でも水やりするんですよ。あまりの乾燥ですから。あえて2日かけます。


今週末からは一連の大阪マラソン対応と支援者訪問。 12月上旬は、モニタリング調査とりまとめと予算作成。中旬には終わらせます。 年内、名取にはあと一回。コミミズクが見れるといいなあ~ 冬場は、群れで飛んでいるという情報もあります。一昨年、一度だけ、防風垣の上にとまっていて、のっそり、めんどくさそ~に逃げるのを見たことがあります。フクロウって意外に大きいんですよ。
*オイスカ本部ブログでも、ECO-DRR(森林など生態系を活用した防災・減災)について連載を始めました

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