宮城県支部新年会

2020年1月22日( カテゴリー: 本部発 )

お久しぶりです、浅野です。
1月16日にオイスカ宮城県支部の新年会が開催されました。
支部会員全体の半数近い92名の参加がありました。
当日は会長のご挨拶のあと、「子供の森」計画について担当の諸江主任より報告がありました。
子供たちの取り組みやCFP参加校の現状と課題を多くの写真を交えての報告に
出席された皆さんも真剣に耳を傾けていました。
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長く支援を続けてくださっている会員の方からは「久しぶりにオイスカの現場に行きたいなー」という声が
聞かれ、昨年2月に行われたタイツアーに参加された方からは「今年はないの??」という質問もありました。
海岸林への支援をしてくださっている法人、個人の方も多く参加されていましたが、
今回の報告を機に海外の現場への興味も高まったのではないかと思います。
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北釜地区盛土が一部完成

2020年1月21日( カテゴリー: 現場レポート )

空港東の集落と乗馬場の跡地、「北釜地区」盛土工事(区域面積約5.5ha、植栽面積3.75ha)が一部完成しました。ボランティアの皆さんが来ると、必ずと言っていいほど通過する「ゲート」の場所です。

盛土中央部(ゲート付近)から北半分を望む

盛土中央部(ゲート付近)から北半分を望む


北釜集落はどのぐらい昔からあるのかわかりませんが、名取市海岸林再生の会副会長の櫻井重夫さんは14代目と聞いています。
櫻井さんの旧宅は盛土の下です。(鈴木会長の旧宅は盛土区域外)震災前の北釜の様子は、小林省太さんの「よみがえれ!海岸林」にたくさん記述されています。海岸林HP活動報告内から「よみがえれ!海岸林」はご覧いただけます
最大高6mにもなる2.01haの自然砂丘上に、深根性を活かして津波に耐えた樹齢100年前後の残存クロマツが200本。2019年はその下に3,000本/haで植栽しました。活着率・生存率限りなく100%。ここは海砂。高密度の篠竹に打ち勝ちさえすれば、生育は抜群に良いはずです。その2.01haの周囲を取り巻く形で盛土工事が行われています。旧宅地・乗馬場は、国の復興予算で市によって買い上げられ、新たに保安林となりました。県・市・再生の会・オイスカとの4者協定面積も追加になります。十分な幅があってこそ「防災林」として機能します。重要インフラの空港横の「弱点」が消されて、嬉しく思います。
基本設計は地下水から2.4m以上離して盛土天端を設計。自然砂丘周辺なので、凹凸、高低差が様々。

基本設計は地下水から2.4m以上離して盛土天端を設計。自然砂丘周辺なので、凹凸、高低差が様々。


最後となる植栽は今年の5月と10月。保育作業が滞ることを避け、公募の植樹祭は行わず、再生の会メンバーと森林組合だけであっさりいきたいと思います。私も交ざって、気が済むまで植えます。
私が最初に見た「北釜」。2011年4月21日にヘリから撮影

私が最初に見た「北釜」。2011年4月21日にヘリから撮影


 
陸上で最初に見た北釜。奥の空港から海岸に至る道。この家までは盛土になります。左奥は鈴木英二会長旧宅。撮影:2011年5月25日

陸上で最初に見た北釜。奥の空港から海岸に至る道。この家までは盛土になります。左奥は鈴木英二会長旧宅。撮影:2011年5月25日

「海岸林の現場は、野球のようにシーズンオフがあるのはイイ」(正直な気持ち)
冬は冬で、来年度事業計画・予算の立案や、モニタリング調査のまとめなど、事務的にやることは満載ですが、メリハリがあるのは悪くない。でも、長~いシーズンオフがあるのは、いまだけ。近い将来の本数調整伐が始まったら、そうはいかないでしょうね。間伐は秋から冬ですから。でも、この調子で草刈りを頑張れば、将来夏の仕事は徐々に減るでしょうね。
地元の大槻さんが、退屈してるんじゃないかと声をかけさせていただき、一緒にじっくり現場を歩きました。3月の開幕戦から、前半3か月、その後をどう使うかを考えながら。
名取市海岸林再生の会の副会長、櫻井さんの旧宅跡で植栽基盤造成盛土工事が始まりました。
空港東の旧乗馬場と一部の宅地跡の植栽実面積3.75ha(区域面積約5.5ha)は新たに保安林に指定され、5月と10月に植える予定です。

櫻井副会長旧宅のいま。ご夫妻に電話して報告しました。

櫻井副会長旧宅のいま。ご夫妻に電話して報告しました。


やるべきこと発見。対策はその場で決まり。

やるべきこと発見。対策はその場で決まり。


冬の間、またゴミが増えていました。盛土工事の方たちがゴミ拾いをしてくれているのは気付いていました。お礼を言いながら、工事の情報交換。ネタがネタなので、1回話し出すとお互い終わらない。どこから土を採ったとか、粘土の交じり度合いとか、小雨が断続的にあって、ぬかるんで思うように工事が進まないとか。私も意見を少々。工事業者さんと話すのは、ものすごく大事です。
ちょっと見ぬ間に・・・初日の出ビューポイントで数百人来ます。

ちょっと見ぬ間に・・・初日の出ビューポイントで数百人来ます。


地元の三浦さんから、広浦東の盛土陥没情報をいただいていました。大槻さんにもその場所をシェア。2017年の夏に盛土と防風垣が200m崩落した箇所。陥没を把握したのは去年。縦暗渠周辺に直径1m・深50㎝の円形が10か所程度。帯状に拡散し数が増加。土の中にある「水みち」なんでしょうね。暗渠が目詰まりせず、まだ機能しているのか?
こういう穴がいくつも。私の右足、落ちたのわかります?

こういう穴がいくつも。私の右足、落ちたのわかります?


専門誌への寄稿依頼が二つ来ていて、「水利科学」(治山林道協会)は佐々木統括、「森林技術」(森林技術協会)は私。モニタリング調査や年末年始で続けてきた調べものをもとに頑張って書いてみます。モニタリング調査報告書は大詰め。清藤先生を筆頭に、鈴木和代さんと、浅野さんと4人がかり。今年は女性陣が加わったので、格段に読んでいただき、見ていただけるものになりそうです。公開は慌てず、すこしだけ延期します。
シーズンオフはほどほどに、年末と今回と、歩いて色々見たことなど、またブログ書き始めます。
若いトンビの合コンですかね?

若いトンビの合コンですかね?

明けましておめでとうございます

2020年1月8日( カテゴリー: 本部発 )

こんにちは、浅野です。
明けましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
というブログを書くのを忘れたから書いといてと吉田に言われ、書いています。笑
なんなら「今日で仕事納めです。来年もよろしくお願いいたします」ブログも書き忘れていますが…。
今年の3月で震災から丸9年、10年目に突入し、国としての震災復興計画も最終年度を迎えます。
プロジェクトも“植える”という工程は完了となり、“育てる”という工程のみになります。
今までも皆さんにお手伝いいただいていますが、立派な海岸林になるまではまだまだ長い年月を要します。
今年もいろいろな形でご協力いただけますと幸いです。
繰り返しになりますが、今年もよろしくお願いいたします!
sora

最後のインターン活動

2019年12月20日( カテゴリー: 本部発 )

みなさんお久しぶりです!インターン生の森です。今回は、11月後半から12月にかけて行った活動について
ご紹介します。まず、11月に29日と30日には、大阪マラソンEXPOに参加させて頂きました。大阪には1人で
行ったことが無かったので、飛行機に乗るのはとてもドキドキでした!でも無事たどり着けて良かったです。。
EXPOでは、ほかの団体の大学生ともすごく仲良くなれたので、とても楽しかったです!
みなさんが自分の名前を見つけられるようにお手伝いをしたり、ランナーのみなさんとハイタッチをしたりと、
たくさんのランナーさんや関係者のみなさんと触れ合えた1日でした!紫組ですが…みんな緑色ですね…(笑)
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12月1日には、大阪マラソンの応援に参加させて頂きました。
ランナーさんは、チャリTシャツを着てくれている方や、動物の衣装、たこやきの衣装、うまい棒の衣装など、
本当にカラフル様々な衣装がありとってもすごかったです。様々な地点で、ランナーさんの状況がわかるアプリ、
ランナーズアイを見ながら、応援地点に移動し応援を行いました!オイスカで走って下さっているみなさんにも、
そうでない方にもたくさん声がけをさせて頂きました!届いてたらいいなあと思います。
大阪マラソンは、沿道にたくさんの応援、給水や食べ物を配ってくれるボランティアさんや、
力持ちボランティアさんなど、たくさんの人で成り立ってるんだなあと感じました。
ランナーのみなさん、応援のみなさん、ボランティアのみなさん本当にお疲れ様でした。
来年もぜひ行ってみたいなあと思います。
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そして、12月16日には、浅野さんにも来ていただき、海岸林再生プロジェクトの写真展の展示準備を行いました。
今までボランティアの日や様々な活動などで撮らせて頂いた写真を、展示させて頂きました。
貼る間にもてんやわんやでしたが…わたしなりに、頑張って作らせて頂いたので、ボランティアに
参加してくださった方々もぜひ一度見にきて頂ければと思います。(もしかしたら写っているかもしれません!)
これでオイスカのインターン生としては最後の活動になりました。
半年間、たくさんの楽しい思い出ができました。
また来年はボランティアとして参加させて頂きたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします!!
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名取駅にて写真展示中!

2019年12月17日( カテゴリー: 本部発 )

こんにちは、浅野です。
今週月曜日~12月28日まで名取駅で第9回写真展を行っています!
今回はインターンの森さんが1人で企画から展示までを担当。
「ほんとにセンスないんですよー」と言いつつも、しっかりと準備をしてきてくれました。

一生懸命展示中です

一生懸命展示中です

堅い壁に苦戦中…

堅い壁に苦戦中…


展示している最中も足を止めてみてくださる人がちらほら。
「恥ずかしいですー」と森さん。
ちゃんと人の目に留まるものになっているようです。
途中でも見ていってくれる人がちらほら

途中でも見ていってくれる人がちらほら

足りないスペースに貼るものを…

足りないスペースに貼るものを…


10時半から展示を始め、11時半過ぎに終了。
完成したものを少し離れて見て「なんかそれっぽいです!」と感動の森さん。
森さんの半年間の思い出をぜひ、見にきてください!!
光で見づらいですね…

光で見づらいですね…

こんにちは、浅野です。
ブログサボっていてすみません…。
企業・団体担当者向け情報交換会も終わり、大阪マラソンも終わり、
来年の大阪マラソンの申請も済ませ…。
落ち着いて事務作業に取り組んでいる日々です。笑
さて、すでにご確認いただいている方もいるかとは思いますが
2020年の公募ボランティアの日をアップしました!
http://www.oisca.org/kaiganrin/2994
来年も3月~11月までの9か月間に11回ボランティアの日を予定しています。
3月~5、6月までは溝切り、7月~9月はつぼ刈りとツルマメの抜き取りが
メインになります!(もちろん、ほかの作業もあります!!)
皆さま、ぜひご参加ください。
特に3月、8月は例年、人数が少ないですのでぜひ!!
お待ちしております。

子キツネの兄弟です

運が良ければキツネが見られるかも

台風19号から2か月。NHK仙台のニュースで宮城県丸森町中心部を上空から映していましたが、あらためて、復旧には相当な時間がかかると思いました。
名取のセリ農家の被害についても紹介されていました。市内の農家は50戸。江戸時代に名取川に生えていたセリを移植して育て始めたとのこと。東北本線の南仙台~名取駅間でも見ることが出来ますね。良い地下水が出るのだそうです。

市内の一部地域に点在するセリ田。宅地の真ん中に突然あったり。一枚一枚が小面積です。

市内の一部地域に点在するセリ田。宅地の真ん中に突然あったり。一枚一枚が小面積です。


以前、「稲わら」によるさまざまな被害に触れましたが、今年2回の台風でセリ田にも稲わらが押し寄せ、ぐちゃぐちゃに覆いかぶさった中から苗を取り出して植えなおしたため、成長が非常に遅れているそうです。年末年始の最もニーズが高まる時期に生産量は40%減、値段は30%あがり、買い控えされてしまう悪循環。
ビニールハウスを使っていないセリ田では、温かい地下水をいつも以上に汲み上げて水温を高く保ったり、急遽防風ネットを張って、寒風から守りながら成長を急ぐ対策を取っていると、セリ農家の組合長の方が答えていました。
胴長を履いて腰まで浸かって作業します。2011年の冬に初めて見たときは感心してしまいました。

胴長を履いて腰まで浸かって作業します。2011年の冬に初めて見たときは感心してしまいました。


宮城のセリ鍋は根っこまで食べるのが特徴。泥をよく落としてからかごに入れます。

宮城のセリ鍋は根っこまで食べるのが特徴。泥をよく落としてからかごに入れます。


じつは、ほぼ毎年セリ農家のお宅に行って、直接買っていて、今年も「本部の忘年会用に」と目論んでいたのですが、この報道を聞いて、なんとなく今年は買い控えました。スーパーで買うかとも思ったのですが時間もなく。
東京でのセリ鍋はお預け。来年に出直すことにしました。
この防風スタイルはよく見かけます

この防風スタイルはよく見かけます


防風ネットを取り付けた。セリの組合長さんがここでインタビューに答えていたような・・・

防風ネットを取り付けた。セリの組合長さんがここでインタビューに答えていたような・・・


この防風スタイルは初めて見ました

この防風スタイルは初めて見ました

アイドルのたこ焼き

2019年12月11日( カテゴリー: 本部発 )

広報室の林です。

冬になると現場の動きがなくなり、
ブログの内容が薄くなりがちですがお許しください。

先日、吉田をオタクと紹介しましたが、
うちにはオタクだけではなく、アイドルもいます!

支援企業・団体のご担当者のみなさんやボランティアの皆さんから
「浅野ちゃん」と呼ばれ、愛されている女子です。

先日、大阪マラソン関連業務を終え、
関西地区の支援企業・団体を訪問していた際のこと。
やっぱり彼女がここでも人気者であることを確認。

夕食を共にしたとある労働組合の方が
すっかり浅野のほっぺを気に入ってしまい、この通り。

DSC_0418

あんまりにも躊躇なく、ペタペタさわるので
やんわり「それはないんじゃない?」と伝えると
「大阪では普通。たこ焼きだから」と。
ほっぺのたこ焼きは知ってるけど、
そんなにさわるもの?? 普通??

……まあいいか。みんなのアイドルだから。

イブラーヒム・ウェイス駐日モルディブ特命全権大使が、オイスカ中部日本研修センターの(愛知県豊田市)視察前日の12月9日、海岸林の現場をご視察くださりました。
オイスカとしては、インドとスリランカの間にある国ながら、60年ほとんどご縁がなかったものの、永石専務理事が7年駐在した前大使(現在国務大臣)と懇意で、その前大使や現大使が、オイスカとの協働を検討くださっている模様。永石専務はECO-DRR(*)についても説明し、視察が決まりました。私にとっては未知の国。来訪を楽しみにしながら、ほんの少々予習。
東日本大震災では、「異例」なほど国民が募金活動(4,600万円)を行い、政府はツナ缶86,400個、民間も60万個も送ってくださっています。「水産食品加工技術や企業化を指導したのも日本」(談:大使)。1987年の高潮壊滅的被害を受けて始まったODAによる首都マレなどの防潮堤のおかげで、インド洋大津波での壊滅は免れたようです。
数年前、国連のモルディブ駐在代表の日本人女性が日本記者クラブで講演で語っていたのは、
・「飲料水の確保」 海水の淡水化のための石油に国家予算の20%が使われる。
・「ゴミ処理」「海岸浸食」「サンゴ礁死滅」「若者の活用」「女性の社会進出」などが課題
・3kの仕事はバングラデシュ人などが担う向きがある
その他印象に残ったのは・・・
・人口40万人、観光客100万人(中国で3分の1、次いでインドが多い)
・平均海抜2.4m。2004年のインド洋大津波では死者わずか82人。首都マレは3分の2冠水ながら死者0。
・1,200の島国、有人島190.島ごとに用途を「分業」。1島1ホテル。
・国土の43%が農地。農民は2.7万人。主産品はココナツ、バナナ、タロイモ。主食は輸入。
視察では、海岸林の効果と機能ばかりではなく、仙台からの沿岸部の諸施設や現状を広くお伝えしましたが、最後に訪ねた宮城県支部亀井会長の応接室で、森林の防災機能とプロジェクトの規模への驚きを閣下は熱く語って下さりました。仙台駅でお別れしたときの表情からしても、何かを深く考えて下さったのだろうと感じました。会話の端々から「若者の育成」を特にお考えのようでした。

右:大使閣下、左:永石専務

右:大使閣下、左:永石専務


淑子さんの娘さんは、新婚旅行がモルディブだったそうです。

淑子さんの娘さんは、新婚旅行がモルディブだったそうです。


最後の強いまなざしと強い握手、嬉しかったです。
*永石専務、全部説明、通訳いただきすみません。ありがとうございました。(笑)
*オイスカ本部ブログでも、ECO-DRR(森林など生態系を活用した防災・減災)の連載を始めました。
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