吉田です。報告が遅くなってしまいましたが、2月16日、トヨタ モビリティパーツ(株)宮城支社(旧社名:トヨタ部品宮城共販(株))から、トヨタの技術が使われている足踏み消毒スタンド「しょうどく大使」を名取事務所と東京本部用に2台ご寄贈いただきました。震災直後から海岸林にもご支援いただいている、40年来のオイスカ法人会員です。
寄贈式の前、松本支社長、茂木副社長、松本総務部長、若手の工藤さん、そして10年来のホットラインの阿部総務室長にプロジェクト動画を見ていただきましたが、松本支社長は「私は島根出身です。出雲には築地松*がありますね・・・」と、すぐに防災林としてのイメージを持って下さり、「今日はお話を聴けて本当に良かった!」と強く話してくださったのが印象的です。
*(出雲のツイジマツ、宮城県・仙台平野のイグネ、富山県・砺波平野のカイニョは「日本三大屋敷林」
同社総務部は毎年新入社員研修で名取の海岸林を案内します。説明も道案内も、総務室だけで。(休みの日とか下見もしてるんでしょうね)。「俺たちは地元。年度初めの忙しいときにオイスカの手を煩わせない」という気持ちが毎年言葉なしに伝わってきます。阿部さんは津波で親族を3人亡くされています。私には記憶に残るアドバイスをいただきました。ある日の電話の最後に、「よしださ~ん、ずっと名取にいて、そろそろメシに苦労してるでしょう」と。細やかな遣いがすごく嬉しかったこと、とてもよく覚えています。そこまでは相手の置かれてる状況を考えないですよね。普通は。実際、沿岸部は工事工事で店などなく、コンビニ続きで正直参っていました。現場の雰囲気を知ってるから言えるアドバイスです。ちなみに、肝心の店名は「いぶし」(煮干し系のラーメン屋。目立たない場所で、地元でも知らない人多い)。
当プロジェクトへの支援を最終決断してくださった柴垣様は、いまは九州北部統括支社長。転勤直後、統括支社としてオイスカ西日本支部の法人会員に入会。私もご挨拶に行かせていただきました。その後、社員さんがオイスカ西日本研修センターに交流・研修に来たり、収穫祭などへの参加くださったり。個人でもずっと海岸林にご寄付いただいています。「3.11前後には(奥さんとともに)慰霊の旅をする予定」とつい最近もショートメールをくださりました。
会社の中枢の方がこういう人柄なら、社風も自ずと決まりますよね。これまで10年、無数の会社とお付き合いさせていただきましたが、それぞれの社風を感じます。ありがたいことに、「この人たちが社風を作っていくんだろうな」と思える人とたくさん会います。そういう人たち、そういう会社から選ばれ続けるオイスカでありたいと思います。

トヨタモビリティーパーツ(株)宮城支社のご関係の皆様。一番右が松本孝史支社長。

トヨタモビリティーパーツ(株)宮城支社のご関係の皆様。一番右が松本孝史支社長。


東京本部の玄関に早速設置

東京本部の玄関に早速設置


これは広報室の倉本さんが手づくりにて!

これはオイスカ広報室の倉本さんが手づくり

【動画4分】撮影:トヨタ環境活動助成プログラム 2019年7月20日

*たまたま、仙台トヨペット、埼玉トヨペット、トヨタ自動車本社から各数名が、予定調和なしに参加した日の撮影でした。トヨタモビリティパーツ(株)からは、若い工藤さんが参加していました。

東日本大震災10年の節目へ向けて

2021年2月25日( カテゴリー: 本部発 )

こんにちは、インターン生の中埜です。
2021年度春のインターン生としてオイスカで活動をさせていただいています!
活動は昨今の不安定な状況もあり基本はオンライン業務を主体で行っているのですが、本日初めて事務所に出勤でき対面で活動することができました。
活動が始まりそろそろ一カ月が経とうとしているのですが、現在、他にオンラインで一緒に仕事をしているインターン生二人と三人チームで「松がつなぐあした」のプロモーション活動を行っています。
今年は、震災より10年目となる節目の年です。オイスカは震災後間もなく、東日本大震災の復興支援として宮城県名取市において防災林の復活に取り組んできました。プロジェクト10年間の歩みを記したこの本は、植林という目線から知ることの出来なかった震災現場のリアルを読者に見せてくれます。一読の価値ありです!
hon
僕たちインターンのチームは、この本のプロモーション活動として「松がつなぐあした」に関連したオンラインイベントの開催を企画しています。そこで高校生・大学生(もちろんそれ以上の方たちにも)を対象にした震災に関する意識調査アンケートを行っています。そこで是非、このブログを読んでいただいてる皆さまにも御協力をお願いします!
アンケートは下↓ のURLから回答可能です、よろしくお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdQisyPIAFD9YMRK_B29i0UAiXzn8dPnTLMbf8TAruFm54p3A/viewform
この他にも、TwitterやInstagramといったSNSを利用したプロモーションもスタートさせていく予定です!「松がつなぐあした」と検索をかけていただけたらアカウントがヒットするはずです。こちらの方も徐々に投稿を増やしていこうと思うので、よろしければフォロー・シェアをよろしくお願いします。

【オイスカチャンネル】2月10日 オイスカタイ オンライン活動報告会(57分)

Youtubeで公開しました。18日の海岸林もまもなく。

タイのこの中継の場所は、バンコクから真東に車で6時間のスリン県。私も20年前、通いに通った場所。1980年、「(鳥もいないような荒野を見て)お坊さんが涙を流した」という逸話をトゥンクラロンハイという村名にした村でオイスカは植林を開始。オイスカとしての植林第一歩の場所の一つです。10本植えて1本育てば大成功と言われた大乾燥地帯です。中継の主役の春日智実さんは、私の社会人人生の最初の後輩。同じ部署で数年。月刊OISCA3月号で、名取とタイの深いつながりについて寄稿します。オイスカとして連続オンライン報告会を決めましたが、そのトップバッター。開催直前は大変苦労していました。

平日の時間も時間ながら、100名ぐらい聞いていただくことが出来ました。

次回は、中国内モンゴルとウズベキスタンを担当している富樫智。ぜひご参加ください。

沙漠化防止、乾燥地造林の一流技術者と私は思っています。コロナ禍で現地に行くことが出来ず退屈してると思い、11月には名取の本数調整伐試験地設置と、公募ボランティアに来てもらい、青空活動報告会をしていただきました。紙芝居形式で。

第3回 日 時:3月9日(火)14:00~15:00

テーマ:「コロナ時代の漢方薬と灌木を組み合わせた砂漠緑化への挑戦」

報告者:内モンゴル阿拉善砂漠生態研究研修センター所長 冨樫 智ほか

●Youtubeでもライブ配信を行います! こちらのチャンネルからご覧ください

Zoomのウェビナーを使って配信を行います。※Youtubeでも同時配信します

下記サイトよりログインしてください(事前申し込みは不要です)

https://zoom.us/j/95869117649
(ウェビナーID:958 6911 7649)

日本経済新聞 2月24日夕刊(有料記事)

名取市海岸林再生の会 鈴木英二会長が個人の努力で震災遺構として残してきた旧宅が、取り壊しになると報道されました。

海岸林ボランティアのべ11,000人以上、視察者数千人全員にご覧いただいたと思います。

先日来お伝えしているクロマツを守ってきた防風垣もそうですが、本当にご苦労様でしたと私も思います。(吉田)

【動画8分】毎日新聞 2月20日 eye:見つめ続ける・大震災 

ご自宅で取材を受ける鈴木会長。撮影:2月13日

ご自宅で取材を受ける鈴木会長。撮影:2月13日

「産経新聞:2月21日全国版文化欄」【聞きたい。】小林省太さん『松がつなぐあした』 苗木づくりからの生活再建

【動画】「毎日新聞:2月20日全国版夕刊」eye:見つめ続ける・大震災 宮城県名取市・北釜地区

「石巻日日新聞:2月19日」震災10年海岸林再生の記録『松がつなぐあした』

「電気新聞:2月12日」オイスカ中部後援会、リモートで活動報告会/継続した支援に謝意

「時事ドットコムニュース:2月1日」:書籍『松がつなぐあした -震災10年 海岸林再生の記録-』発売!

「河北新報社:1月27日」デスク日誌

*書籍PV動画(3分)

「コロナ禍なりに、我々なりに、10年の節目を節目らしく迎えようと、皆で頑張っています」(吉田)

2月25日~3月23日 名取市立図書館で、林野庁・名取市とともにパネル展示を行います

2月25日~3月23日 名取市立図書館で、林野庁・名取市とともにパネル展示を行います

開催目前。2月18日(木)14:00~15:00

テーマ:「震災から10年を迎えた海岸林再生プロジェクト」
~「松がつなぐあした」出版記念報告会~
報告者:元日本経済新聞論説委員 小林省太氏ほか

吉田は現場から中継します。土日は練習しましたが、反省ばかり。難しい・・・

<視聴方法>
Zoomのウェビナーを使って配信を行います。
下記サイトよりログインしてください(事前申し込みは不要です)。
 https://zoom.us/j/95869117649
(ウェビナーID:958 6911 7649)

ご覧いただけなかった方にも、後日Youtubeで配信します。

書籍PR動画や、現場のドローン撮影など「海岸林動画ギャラリー」

吉田です。オイスカ富山県支部事務局を担ってくださっている北陸電力の方から、①県内全公立図書館39ヵ所に支部として寄贈済。②北日本新聞社に書籍紹介を依頼済、③5月末に小林省太様と私で活動報告会をと連絡がありました。各地のオイスカ会員の方たちが、それぞれの立場でご協力くださっています。UAゼンセン新聞では組合員180万人に紹介予定。三菱UFJニコスさん、東京海上さんなども、社員さんに向けた発信の機会をくださっています。みなさんに御礼申し上げます。今後は全国紙・地方紙でも「書評」での紹介など、報道される予定です。将来にわたって読み継がれ、海岸林の存在の意味などが理解されるよう、まず大人に読んでいただきたいと思って頑張っています。草刈り、間伐だけが保育管理ではないので。

ネットショップでも堅実に販売が伸びています。在庫がなくなった楽天などにも入荷がありました。

Amazon   楽天 紀伊国屋書店  HMV honto

我々一同の「宝」の存在。一人でも多くの方に、そして、若い方たちに読み続けられるよう、できる努力は全てします。3.11が過ぎた後も。

我々一同の「宝」の存在。一人でも多くの方に、そして、若い方たちに読み続けられるよう、できる努力は全てします。3.11が過ぎた後も。それも保育・管理だと思っています。

吉田です。いつからそうしたかは覚えていませんが、宮城にいないときの情報入手として河北新報オンラインニュースを利用してきました。最近、特に印象に残った記事がこの二つです。なぜそう思ったかは、お話すれば切りがないのですが。

河北新報社「震災10年 あしたを語る」元東北地方整備局長 徳山日出男さん(64) ルート確保へ くしの歯作戦

河北新報社「震災10年 あしたを語る」東北大災害科学国際研究所長 今村文彦さん(59)「想定外」巡り自責の念強く

今村先生は、東京海上さんのお膳立てで、おととしのオイスカタイの春日駐在代表もマングローブのシンポジウムでも、  私も来月、社内向けシンポジウムでご一緒させていただきます。本当に光栄なことです。

週末、2ヵ月ぶりに現場をじっくり歩きましたので写真報告します。

2014年海側最前列の潮風をまともに受けるポジション。通称「犠牲木」。彼らのおかげで、後ろが大きくなれる。大きく成長しましたので、林野庁さんが防風垣を撤去。いよいよ独り立ち。頼むぞ。犠牲木。

2014年海側最前列。潮風をまともに受けるポジションで、通称「犠牲木」。彼らのおかげで、後ろが大きくなれる。大きく成長しましたので、林野庁さんが防風垣を撤去。いよいよ独り立ち。頼むぞ。犠牲木。


平均樹高が4mにもなると、鬱閉し、日光が遮られ、一番下の枝から枯れ上がってくるのがわかります。間伐が必要だというサインだと思います。わかりやすい!!

平均樹高が4mにもなると、鬱閉し、日光が遮られ、一番下の枝から枯れ上がってくるのがわかります。間伐が必要だというサイン。わかりやすい!!


片付けられた防風垣。丸7年役に立ってきました。日本有数の強風地帯の襟裳岬の海岸林造成のために北海道大学の東名誉教授によって開発されました。我々はハードルフェンスとも呼んでいます。特許です。

片付けられた防風垣。丸7年役に立ってきました。日本有数の強風地帯の襟裳岬の海岸林造成のために北海道大学の東名誉教授によって開発されました。我々はハードルフェンスとも呼んでいます。特許です。


搬出・焼却処分するため、丁寧に並べられています。これがなかったら、たくさん枯れたと思います。7年間本当にご苦労様でした。本当にそう思いました。

搬出・焼却処分するため、丁寧に並べられています。これがなかったら、たくさん枯れたと思います。7年間本当にご苦労様でした。つくづくそう思います。


2014年植栽地。本当によく育っています。いつ見ても、惚れ惚れします。

2014年植栽地。本当によく育っています。いつ見ても、惚れ惚れします。


再生の会鈴木会長の、もとのご自宅も解体されます。私どもだけで少なくとものべ1万人以上が間近で見学した計算になります。

再生の会鈴木会長の、もとのご自宅も解体されます。私どもだけで少なくとものべ1万人以上が間近で見学した計算になります。


ホテルのエレベーターが故障しました。12階からの上り下りでは、笑ってしまうほど足腰が弱くなってると自覚しました。

ホテルのエレベーターが故障しました。12階からの上り下りでは、笑ってしまうほど足腰が弱くなってると自覚。

2月13日夜の大きな地震

2021年2月15日( カテゴリー: 現場レポート )

吉田です。2ヵ月ぶりに宮城入りした途端の地震でした。
私が地震を連れてきたかのような・・・。現場も我々も問題ありません。

13日午前は18日14時からのオンライン報告会用の撮影、午後は日本経済新聞全国版の取材を受けました。
蔵王おろしの突風と寒空をイメージしていたのですが、好天で小春日和の穏やかさでした。

夜は「必ずカキを食べよう」と仙台のホテルに宿泊。
部屋は12階。ですので、いつまでも長く、よく揺れました。
立っていられなかったです。寝酒の赤ワインはひっくり返り。

地震翌日は、支援者の方たちからお見舞いのメールをいただきました。ありがとうございました。
海外のオイスカ外国人スタッフたちからも。まず朝のニュースで、前日通った常磐道が土砂崩れと知りました。
大きな落石に衝突した車もありました。エレベーターが故障で朝食場所に階段で往復。
仙台駅は新幹線不通の影響でバスターミナルは長蛇の列。メディアも多数。

名取事務所は書棚と倉庫の中などが多少散乱した程度でした。

あらためて、10年前のことを思い出すとともに、自分の心の中に「正常性バイアス」があることを自覚しました。
18日まで名取です。気を付けて過ごします。

地震で少し瓦が落ちました。再生の会鈴木会長のこの家は、3月に撤去となります。

地震で少し瓦が落ちました。再生の会鈴木会長のこの家は、3月に撤去となります。

海岸林で鳥見ing(2021/2/9)②

2021年2月14日( カテゴリー: いきもの )
地元のボランティアの三浦隆です。
その3  次は小鳥類です。
この時期海岸林の代表的な冬鳥はカシラダカです。スズメ大のスマートな鳥です。作業道付近で地面に降りて餌を探している様子をよく目にできます。容姿の極似の留鳥のホオジロと一緒にいることもあり、目視ではなかなか見分けにくい鳥ですが、鳴き声がちょっと違います。カシラダカがチツと1声なのに対しホオジロが「チツチツチツ」と3声と声で識別できると思いますので、Tryしてはいかがでしょうか?
DSC_2079
その4  最後はシギ類です。
海岸林の海側は海外に繋がっている太平洋です。そこは夏だけでなく冬にも渡るシギ・チドリ類に出会えることがあります。今回ハマシギが砂浜で休んでいました。釣り人等を警戒して時々乱舞します。
DSC_2055
さらに閖上側の堤防の法面には空腹には勝てないのか、珍しく警戒心が薄いミユビシギが餌探しをしていました。
DSC_2269

海岸林で鳥見ing(2021/2/9)①

2021年2月13日( カテゴリー: いきもの )
地元のボランティアの三浦隆です。
名取市の海岸林で観察した生き物、主に野鳥を中心とした情報、話題の7回目を発信したいと思います。鳥見の世界では今は越冬の為に渡ってきた冬鳥のシーズン後半です。まもなくハクチョウやガンの北帰行がニュースの話題になることでしょう。今回は、海岸林で今季(1月)出会えた鳥を2回に分けて紹介します。
その1  始めはそのハクチョウです。
この辺りに渡ってくるハクチョウは主にオオハクチョウコハクチョウの2種類います。今回の写真は海岸林上空を南の方へ飛んでいくコハクチョウです。この2種の比較的簡単な識別ポイントはくちばしの付け根付近の黄色い部分の大きさです。鼻孔までかかっているのがオオハクチョウ、鼻孔の手前までなのがコハクチョウです。降雪し落ち穂など餌が取れないと海岸林上空を南下する姿が時々見られます。DSC_2102
その2 次は猛禽類です。
初めは冬鳥のオジロワシです。トンビよりも大きな鳥です。ボランティア作業後たそがれタイムをしている海岸林沿いの防波堤を歩いていた時に南下しているのが見られました。頭上通過時は首をかしげてガン見されました。名前の由来は写真より一目瞭然でした。志津川湾など主食の魚等の探しやすい養殖海域でよく目撃されますが、温暖化の影響か最近は海岸林付近ではあまり見なくなりました。DSC_1997DSC_1999
そして、防波堤の海側砂浜にいたハヤブサの仲間のチョウゲンボウです。ハトとカラスの間くらいの大きさで、崖のくぼみ等で繁殖する留鳥ですが冬場に小鳥や虫類等の狩りをしている様子が時々見れ、よく見ると肉食ですがかわいい容姿の鳥です。名前の由来は、昔飢饉に陥った村を救った「長元」という僧に縁があった鳥だからではないかという説など、諸説ある様です。DSC_2115
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