ボランティア再開します!!

2020年8月25日( カテゴリー: 本部発 )

こんにちは、浅野です。
7月4日のボランティアの日を最後に中止をしていたボランティア受入れですが、9月12日より再開します!!
7月、8月と予定されていた受入れは全て中止となり、3月からの中止期間も含めてのべ1050人のボランティアが
キャンセルとなりました。中には年に1度だけしか来られない方や遠方からの参加を予定してくださっていた方もいて、中止の連絡をするのが本当に心苦しかったです…。
6月末のボランティアは宮城県民限定での開催だったため、全国からの受入れは昨年の11月以来9か月ぶり。
その間はプロに草刈りを委託し、背丈が伸びるタイプの雑草はきれいに刈ってくれました。
多くの方が気になっているツルマメは、地元のリピーターの皆さんが自主ボランティアとして
抜き取り作業をしてくれています!(すでに2回終了、3回目も予定してくれているようです)

8月2日、宮城県民自主的ボランティア4名によるツルマメ抜き取り

8月2日、宮城県民自主的ボランティア4名によるツルマメ抜き取り

8月22日、自主的に集まった宮城県民11名による「ツルマメ抜き取り」

8月22日、自主的に集まった宮城県民11名による「ツルマメ抜き取り」


もちろん、コロナ禍であるということを忘れずに三密を避け検温や消毒作業は徹底します。
参加される方は下記にご協力ください!
【参加者へのお願い】
・作業時以外はマスクを着用ください。
・ご自身が使うための消毒用品をご持参ください。(アルコールジェルなど)
・自宅を出る前に検温をし、平熱より1℃以上高い方は参加をご遠慮ください。
・宮城県民の方は、極力自家用車でご参加ください。
・宮城県民の方は、極力着替えの必要がない恰好でご参加ください。
・ごみは回収できませんので、全てお持ち帰りください。
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。
皆さんにお会いできるのを楽しみにしてます!!

海岸林で鳥見ing(2020/8/15)

2020年8月17日( カテゴリー: いきもの )

地元のボランティアの三浦隆です。
名取市の海岸林で観察した生き物、主に野鳥を中心とした情報、話題の6回目を発信したいと思います。

今回紹介するのは鳥版アニマルトラッキング(直訳:動物追跡)です。現在その野鳥が見えなくても、いなくても野鳥が居た痕跡(フィールドサイン)から何をしていたか行動を推測するという遊びです。方法としては、落ちている羽根、使った巣、吐き出したペリット、足跡等を探し、その持ち主と何をしていたか等に思いをはせることです。8月2日に、黒松の植栽地を見に行った時に、巣を2個、羽根を1枚、見ることができましたので紹介します。
巣1 ホオジロの巣

巣1 ホオジロの巣


巣1

巣1


巣1は、巣の近くでさえずり、警戒鳴きをしていたホオジロの物と思います。
ホオジロ幼鳥

ホオジロ幼鳥


巣2 オオヨシキリの巣

巣2 オオヨシキリの巣

DSC_4482
巣2は、巣の近くのヨシ原の中で警戒鳴きをしてしていましたのでオオヨシキリの物と思います。
下の写真の羽根は、形や模様からキジの右側の翼から換羽の為に自然に抜け落ちたものと思います。
キジの羽

キジの羽


DSC_5015
普段の散歩などでも痕跡を見つけたら、そこに存在した状況を推測するのもおもしろいものですよ。巣が空でしたので、今年生まれの雛は既に巣立っています。まだ遠くまで飛べないので、巣の近くで親がエサを持ってくるのを待っている様な状態です。自分でエサ取りもしているかもしてません。ヤブこぎしていると、目の前を一瞬横切る雛の影が見えることがあります。見つけたら、手は出さずにそっと見守ってください。
Ps. 赤い排水路

Ps. 赤い排水路

 現在広浦湾側の排水路は、一面楽天カラーぽい赤色になっています。正体は水草でした。

現在広浦湾側の排水路は、一面楽天カラーぽい赤色になっています。正体は水草でした。

(吉田より:たしかに楽天カラーですね。いままで、海岸林内の排水路でこうなることはありませんでしたが、最寄りのビニールハウス団地内の排水路は、毎年一時的にこの状態になる時があります。何年も前、市内各地の排水路で、はじめてこの「楽天カラー」を見たときは、なにか悪いことが起こっているのかと思いました。それにしても、この満水の排水路(遊水池・・・)。7月末の大雨から数日後ですね。大雨の後の満水は、いつものことです。けれども、来年以降は「遊水池」ではなく、「排水路」になるよう検討しています。ちなみに、もう一本の海側の排水路(広浦側と同様のサイズ。全長1km×幅5m×深さ1.5m)は、名取市にお願いして、夏前に排水口を設置していただきました。もう、ほとんど貯まらないはずです。完成をまだ自分の目で見ていません。大改善へ1歩前進です。それでも、人力で溝切りをやらねばならない箇所はたくさん残っています)

海岸林オタク、富士山に登る

2020年8月14日( カテゴリー: 本部発 )

広報室の林です。
オイスカは「海岸林再生プロジェクト」以外にも
国内各地でさまざまな森づくりに取り組んでいます。

同プロジェクトと同じ100ha規模(植栽は約4万本)
の植林を行っているものに「富士山の森づくり」の活動があります。

そのプロジェクト名の通り活動地は富士山。

CIMG5051

残念ながら富士山頂は拝めず

「海岸林再生プロジェクト」と同様に、富士山の活動地でも今年は
ボランティアさんを受け入れての活動ができずにいます。

そんな中、担当スタッフが調査活動を行うというので、
吉田と一緒に参加してきました。

後ろの4名が担当スタッフ

後ろの4名が担当スタッフ

この日の道具はこちら。
「海岸林再生プロジェクト」の現場でも調査を行いますが、
この中には、私は使ったことのないものも。

CIMG5078
 

今回の調査は、風などで倒れた苗木の本数を調査するので、
健全な木と倒れた木に色付きテープで印をつけ、それぞれの本数を
2つのカウンターで数えていくのです。

こちらは健全な苗木。
ピンクのテープをつけています。

CIMG5066

こんなふうに倒れてしまったものには黄色のテープ。

CIMG5074
※ちなみに黒いネットはシカなどの獣害対策用。
途中、こんなふうに林内に落ちている枝の皮が
シカに食べられた跡をみて、ネットの必要性を実感。
周りにはシカのフンが大量に落ちていました!!!!

CIMG5107

吉田は作業着のポケットにこのテープを入れて作業へ。

CIMG5059

……が、ここでも何かを見つけて写真撮影。
キノコではありません。キツネでもありません。

CIMG5094

カメラの先にいたのはちょうちょ。
アサギマダラだと担当スタッフから教えてもらいました。

CIMG5096

羽根を広げると本当にキレイ!
CIMG5083
私が一番面白かったのはこれ。
CIMG5111

何だと思いますか??

実はこれ、吉田の靴の底。
CIMG5113
久しぶりに履いた靴で劣化が進んでいたようで、
両足とも底がはがれてしまいました(笑)

そんな吉田が最後に見つけたのは……
CIMG5121
なんと、シカの頭蓋骨!
越冬できずに死んでしまったシカでしょうか?
海岸林の現場でも動物の骨を発見しては嬉しそうにしている吉田。
ここでも最後にシカと遭遇できて満足そう。
CIMG5122

富士山で進む森づくり活動。

今日は吉田の活動の様子を中心にお伝えしましたが、
現場の様子をぜひ知っていただけたらと思います。

富士山の森づくり推進協議会Facebook

2013年に巨大サイクロン「ハイエン」がフィリピン中部を襲ったこと、ご記憶にあるかと思います。レイテ島タクロバン市の名前が知られました。

オイスカの「子供の森」計画実施校、養蚕プロジェクト、マングローブ、水源地造林など1970年来のプロジェクトが、無数というぐらい集中している地域です。

オイスカの「子供の森」計画実施校、養蚕プロジェクト、マングローブ、水源地造林など1970年来のプロジェクトが、無数というぐらい集中している地域です。


これまで日本でも苦労して造った海岸防災林が、継承力のなさや無知により、機能をわざわざ弱めるように開発された例は多々あります。世界と同じです。海沿いギリギリまで人は土地を求め、マングローブは切り倒されました。荒れ地になったいまも、土地の権利関係はとても複雑で、タイでは、悪質な不法占拠者に対しては裁判を起こしででも、あるべき姿に戻そうとしています。防災機能を高めるために造林出来る「公有地」は限られるのが実態なのです。
そんななか、東京本部海外事業部の長部長や清藤先生たちは、マングローブを植えられない砂浜海岸でも、小砂丘かつ貧栄養土壌のわずかなスペースでも「海岸林」なら出来るのではないかと考えました。
オイスカフィリピン会長は名取に2度来訪。毎回作業参加。被災地域の首長で、フィリピン市長会会長。

オイスカフィリピン会長は名取に2度来訪。毎回作業参加。被災地域の首長で、フィリピン市長会会長。


実務担当者のみなさんも名取で現場参加。

実務担当者のみなさんも名取で現場参加。


2015年からのNGO連携無償支援事業で、海岸林の前にマングローブを植え、厚い林帯幅をつくった。

2015年からのNGO連携無償支援事業で、海岸林の前にマングローブを植え、厚い林帯幅をつくった。


試験植栽施工後

試験植栽施工後

大きくなるとこういう樹形と根になります。地下水位が高くても、横の粘りが広いので、沿岸防災林として強いそうです。

大きくなるとこういう樹形と根になります。地下水位が高くても、横の粘りが広いので、沿岸防災林として強いそうです。


折しもサイクロンの後、1980年代後半にオイスカがモロカボック島(セブ島の西の小島)に植えたマングローブ林が漁村を守ったことが確認されました。マングローブ林の林帯幅が狭い個所でも、砂丘にわずかでも森林があれば防災機能はその分だけ強くなります。マングローブを植えられない場所もたくさんあります。潮流の影響など・・・理由は実にさまざま。海岸林の幅が確保できる場所も少ない。1列、2列・・・という世界も多いと思います。しかし、「これまで行ってきた沿岸部造林はすべて失敗した」(フィリピン天然資源環境省レイテ島担当者)とのこと。まずは、育苗が大事で、その次に植栽方法を確立しなくてはなりません。オイスカでは2015年から3年間、外務省のNGO連携支援無償を活用し、災害に強い森づくりを行うとともに、2016年から2019年まで国際緑化推進センターからの助成をいただき調査研究しており、その成果が公表されております。
資料公開:森林再生技術普及セミナー「3.ヤシ殻等を利用した海岸砂丘林造成技術開発」
砂浜での仕事は暑くて大変とよく言ってました。傘のような帽子が地元で手に入ります。

砂浜での仕事は暑くて大変とよく言ってました。傘のような帽子が地元で手に入ります。


この前、長部長にいくつか質問をしたのですが、造林としてはまだ未解明な点があると知りました。林産物による収益性にも課題がある。ですが、探すのに困らないものを有効に使った低コスト・高生存率の苗木生産方法、植栽方法の解明は有効。この次の展開が楽しみです。

吉田様
地元の三浦です。
公募のボランティアが中止になり、海岸林の黒松の様子が気になっていた昨今、偶然、想いを同じにする方々がいることを知りました。ご連絡差し上げていた通り、8月10日、個人の自己責任での作業として自主的ボランティア(自主ボラ)という形で、黒松に絡んでいるツル類取り作業をしてきましたので代表で報告します。
今回参加はイニシャルを取って3密ならぬ4M(森、松浦夫婦、三浦)のリピーター4名です(松浦父さん命名)
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8/10(月、山の日)ハウス群のなかにある北釜ファーム8時集合で、地元ボランティアの大槻さんに現場の様子や優先作業等をお聞きし開始です。前日までの雨から一転、青空広がる作業には良すぎる天気でした。ひっきりなしに汗が出て、防風柵の上の風がなおさら心地よく感じられました。事前に下見をしたサイクリング道路がある北方面を見て、ある程度の大変さ(楽さ)は把握していたつもりでしたが、実際作業したのは岩沼市境~南半分の北釜残存林南端~防波堤の3.5Kmポイント付近までで、多少もくろみと違いました。ツル類以外はプロの方が草刈りした場所の様で背の高い草はありませんが、黒松にからんだり、からもうとしているツル類がある場所でした。多くは手のかからないいい状態でした。一部クズ畑、ツルマメ畑状態の様な箇所があり、作業しながらこれがいつも通リの人がいたらあっという間に終わるんだろうなと懐かしく思いやってました。

クズの海。毎年プロが頑張っても・・・今年はひどい。呆れ果てて笑うしかない(by吉田)

クズの海。毎年プロが頑張っても・・・今年はひどい。呆れ果てて笑うしかない(by吉田)

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松浦父さんが終わり際にフタモンアシナガバチと巣を見つけましたが被害はありませんでした。
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作業はそんなこんなでいつも通り自分ができることをできる範囲でやり、予定の範囲を当初注意いただいた熱中症、フタモンアシナガバチの被害もなく無事終わることができました。さらにおじさん、おばさんで、たそがれタイムもして心地良い風を感じました。
大人数で作業できる機会はまだ先の気がしますので、再開までは細々ですが個人の自己責任での作業という形で関りたいと思っています。宮城県内在住の方のみになると思いますが、黒松の様子が気になり、作業をやりたくてうずうずしている方は、自主ボラの関わり方をご理解いただいたうえで、連絡いただければ案内を差し上げることは可能です。窓口は東京本部の吉田さんたちまで。kaiganrin@oisca.org 03-3322-5161 (吉田より:次回は22日土曜日9時からで予定くださっているとのこと。県外含めた全体として、9月12日の公募ボランティアは出来るだけ実施したいと考えていますが)
作業は岩沼市側の境から防波堤表示の3.5kmポイントを実施しました。(つまり、名取市海岸林の南から1.5㎞×200mを点検いただいたことになります)
(北釜ゲートの北側の残存林の北端付近)のツル類の除去
ちゃんと目印を伝えてくださるあたり、さすがです!じつは閖上からの距離が記されています。

ちゃんと目印を伝えてくださるあたり、さすがです!じつは閖上からの距離が記されています。


北釜ゲートの北側の残存林はチェック、作業できませんでした(吉田より:ここは篠竹の切断面が鋭利で怪我しやすいため、ボランティアを入れないことにしています)
北釜ゲートの南側の残存林隣の防風柵側のクズについて、黒松に絡んでいるものを中心に除去しカットしましたが、かなり密なのでたどって元からのカットはしていません。次に伸びてきたら薬剤処理必要と思います。(吉田より:ここは佐々木勝義さん率いる松島森林総合の担当箇所。9月末まで連日クズ処理をしますが、今年の繁茂は今までにないほどひどく、薬剤を使っていてはスピードが間に合わず、刈り取りに専念しています)
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北釜ゲートの北側の防風柵側はツル類はほとんどありませんがオヒシバ、メヒシバが、肥料を横取りするかの様に黒松に近接して繁茂しています。以前別な場所で壺刈りした状態と同じ状態に見えました。(吉田より:かつてはこれら1年生イネ科植物を優先刈り取りしていましたが、いまはツルマメ、クズ、ニセアカシアを優先させています)
イネ科単年草のオヒシバ、メヒシバの繁茂。ここは2020年5月植栽地だと思います(by吉田)

イネ科単年草のオヒシバ、メヒシバの繁茂。ここは2020年5月植栽地だと思います(by吉田)


そちこちにありますが写真の目印が何の目印かわかれば教えて下さい。(吉田より、私たちも知らないんです。ドローン空撮・測量の関係かと)
DSC_5186[1]
前日まで雨が降りました。作業した場所は最奥の車道は冠水、植栽地は溝切り内に水はありますが、他は多少ぬかる程度で問題なしと思います。
吉田より:皆さんありがとうございました!最新状況、たすかります。クズ以外は、今のところ大したことない。でも、みるみるうちに、笑うしかない状況になるのがお盆明けの現場。8月中に東京本部チームも行きます。今日は在宅勤務しています。

気象庁長官が定例記者会見で「(梅雨前線のこれほど長期間の停滞は)記憶にない」と話したことも報道されました。毎年何らかの観測史上最多があることに慣れっこになりました。
「ハウスの野菜が根腐れしちゃってさー」(7月中旬:再生の会副会長の櫻井さん)
「今年はツルマメが全然伸びてこない」(7月下旬:佐々木統括)
「クズは何があろうと伸びてくるし、今年は今までで一番スゴイ」(8月4日:松島森林総合佐々木代表)
名取市の仙台空港観測所では、7月は雨が降らなかったのは7日だけ、9日間連続降雨が2回。2011年以降(7月平均109㎜)でも最多降水量の342㎜。7月28日の大雨で、日降水量が100㎜を越えた場所がたくさんあり、山形県西川町は215㎜、最上川は氾濫して大きな被害がありました。名取では日降水量91㎜(去年10月12日は240㎜)。
仙台空港観測所 降水量データより抜粋
「東北地方の7月の月降水量は平均の2倍。1946年の統計開始以降の記録を更新。月間日照時間は平年の約半分にとどまり統計開始以降最少の記録と並びました」(仙台管区気象台 報道発表)仙台の日照時間平均比は仙台で41%(かなり低い)で、合計49.5時間(観測史上3番目の短さ)。平均気温平均差-0.9℃(低い)、降水量平均比222%(かなり多い。観測史上2番目の多さ)
気象庁仙台管区気象台HP「新着情報」8月3日:(東北の7月、降水量は過去最多。日照時間は過去最少)
このような天候ですが、現場のプロ諸氏の意見を総合すると、「クロマツにとっては、今のところ影響ない」とのこと。急な暑さに耐えて頑張っている皆には、数日のお盆はどうかゆっくり過ごしてもらいたいです。

オイスカは、平成29年(2017年)4月20日に国の褒章条例による公益団体と認定されました。下記に該当される方で、ご希望の場合は、個人には紺綬褒章、法人には褒状をオイスカから授与申請できます。認定日以降の一時または分納による寄附金の額が個人:500万円以上、団体:1,000万円以上に達すると対象となります。
7月27日、CKD株式会社(本社:愛知県小牧市)への伝達式の会場となるオイスカ中部日本研修センターに、理事長、林久美子広報室長(全体調整・司会)とともに出張し、私はご支援いただいている海岸林と海外の活動報告を。伝達式は同社が8社目。海岸林支援企業では、東京海上火災保険㈱、ボーイングジャパン㈱、UAゼンセン、オルビス㈱、CKD㈱の各社です。これからも企業・個人が続きます。

左より経営企画部広報IR室で支援ご担当の村田成美様、梶本一典社長、オイスカ中野理事長、広報IR室長の加藤崇様

左より経営企画部広報IR室で支援ご担当の村田成美様、梶本一典社長、オイスカ中野理事長、広報IR室長の加藤崇様


現場の報告。

現場の報告。


内容は同社より公式発表され、中部経済新聞社、矢作新報社からも報道されました。海岸林にはご寄付に加え、大阪マラソンにもチャリティーランナー2名を出し、そのほか内モンゴルやタイでの森林再生、「子供の森」計画にご支援いただいております。2月末にも、小牧市の本社に日頃のお礼と近況報告に行きました。また、同社は宮城県大衡町に工場があります。おそらく社員さんの出張はセントレアから空路。「ぜひ、社員さんに知っていただき、空から現場を見てもらえたら嬉しいです」とお伝えし、いくつかの動画をUSBでお渡ししながら、「その際は支援企業のABEXかANAで」と。
後日、愛知のオイスカ会員一行、奥様、ご親族とともに毎年名取で2日間作業参加し、伝達式にも出席したオイスカ理事・県支部会長の光岡保之さん(元豊田市市議会議長)から、あらためてお電話いただきました。「数多ある公益法人のなかでも、オイスカはよくぞ認定された。応援する側として誇りに思う。伝達式会場がオイスカ本部ではなく中部TCだったので、TC職員も私も出席出来て、紺綬褒章に対する認識が深まった。同社のお考えも深く伺うこともできた。認定以来8回目の伝達式で、東京以外では今回が初めて。それが愛知ということも、会長として正直なところ嬉しい」と感想をお伺いしました。

ブログに「鳥見ing」として連載してくださっている地元ボランティアの三浦さんから、驚きのメールをいただきました。
今日も在宅勤務ながら、お盆前後の現場対応を決めました。ボランティアは8月いっぱい中止ということも含め・・・プロたちから二重三重に情報を取っているので、現場の様子はコロナ渦であっても把握しているつもりです。しかし、現場に行けない我々に対し、地元ならではの情報提供メール、しかも写真付き!!名取市海岸林北半分の実踏。5時間ぐらいかかったのでは。奥さんにも御礼!
このほか今日は、地元ボランティアの松浦さんが「主人と一緒にツルマメ取りに行ってもいい?」とか、同じく地元の大槻さんからも山ほど情報が入りましたが、極めつけが三浦さん。プロ・ボランティア・支援者・・・たくさんのチカラのおかげでプロジェクトは成り立っています。東京本部の鈴木和代さんたちも、下半期の作戦立案に向けた整理整頓を、頼む前にしてくれてビックリ。全国の皆さんそれぞれが、出来ることを進んでしてくださること、心からありがたく思っています。コロナ渦だろうとビクともしない、痛快なほど最強チームになりました。「自主自立」がこのプロジェクトの究極のメッセージです。それでは、三浦さんの本文と写真、ご覧ください。
吉田様
お疲れ様です。梅雨明けとともにいきなりの暑さで、感動しているところです。8/2に植栽地を見てきました。間違い等あるかも知れませんし、長目で申し訳ありませんが思いのまま報告します。
教えていただきたいのですが、クロマツと一緒に葦(あし)が繁茂している何所か場所がありますが、共存は良くないと思うのですが、対策についてご教示お願いします。(吉田より:水はけが悪いから湿地性植物の葦が出ます。時間がかかっても排水路をしっかりさせたいですね)
【今回の確認範囲】
サイクルスポーツセンターの東側及びサイクリングロードの北端~南端まで(吉田より:つまり名取市海岸林北半分。2016年~2018年植栽地です)写真は容量が大きい為、下記に保存先のURLを連絡差し上げますので、アクセスしダウンロードして見て下さる様お願いします。(吉田より:いただいた写真すべて、下記に掲載します。)
気になった点等
・作業するとすれば優先度1は⑧、優先度2は④①、他は優先度3と思いました。
・今回の確認範囲で手を付けられそうな箇所は、以前県内限定で募集した20~30名程度で対応可能と思いました。
・閖上側、今回未確認の南方面は伸びの低い、入れる場所限定になると思いますが別途確認したいと思います。
(吉田より:すごく参考にさせていただきます!ボランティア来訪前の巡視内容そのものですねー)

①サイクルスポーツセンターの施設の東側のツルマメ繁茂、(吉田より:この箇所は森林組合に対処依頼済み)
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②サイクルスポーツセンターの東側の黒松自体への葦の浸食(吉田より:この箇所は森林組合に対処依頼済み。何年かかってでも、ボランティアの手による排水路修復・新設を徹底して続けます。今年はまったく進んでませんが)
DSC_4450

③スーパー堤防への登り道が設置されている付近の場所は
ツル類以外の草がクロマツと競って伸びています。草に囲まれてはいますが壺刈りの成果で、草に絡まったり、埋もれてぎちぎちな状態ではなくゆるりとしていて、クロマツへ日当たりが悪くなる手前の状態の様に見えました。(吉田より:森林組合に名取市海岸林北半分全体への対処依頼済み)
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④NO22調査地の北にある盛土の北、南側のツルマメでないツル類繁茂
(吉田より:森林組合に対処依頼済み)

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⑤No22調査地と盛り土の間の自転車道内のフェンス際ツルマメ繁茂中
現在少し黒松へも絡みが見られますが、これから絡みそうです(吉田より:森林組合に対処依頼済み)
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⑥No16調査地付近ツルマメでないツル類繁茂(吉田より:森林組合に対処依頼済み)

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⑦自転車道の南端黒松自体への葦の浸食(吉田より:森林組合に対処依頼済み)
DSC_4502

⑧広浦側水路の南側クズ繁茂黒松にからみ(吉田より:森林組合に対処依頼済み)

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⑨No26調査地の西側クズ少し繁茂(吉田より:松島森林総合に対処依頼済み)
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⑩広浦側の地盤沈下箇所は増えてないが、穴が拡大したように見えます

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防風柵直下の水量が抜けないので水量が増えて黒い松側の土の浸食が拡大しています
約10本のクロマツが崩れ落ちそうです
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⑪クズ繁茂。これからクロマツに絡みそうです。(吉田より:松島森林総合に対処依頼済み)
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⑫自転車道の北端クロマツへの葦の侵入(吉田より:森林組合に対処依頼済み)
DSC_4619

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⑬海ゴミの粗大ごみ発砲ケースが、風で防潮堤を越えて飛んできてました。
DSC_4556

●全体の印象
「ツルマメ」
サイクルスポールセンターの東側、No22調査地の北側の盛り土付近に集中している。全体としてはたまに点々と単発で黒松にからんでいる程度でした。ツルマメが今年は少ないのか成長がこれからなのかのか不明ですが、昨年までのツルマメ除去作業をしたことが幻の様です。(吉田より:ツルマメの伸びの鈍さ、プロ全関係者、林野庁仙台森林管理署の方も同意見でした。ボランティアの成果とプロは言ってます。ただ、ツルマメはしぶとい。いま伸びてないのは長雨、日照不足の影響ではないかと私は思ってます)
「クズ」
広浦側の排水路の南側に繁茂してクロマツへの絡みが出ています。工事中の自転車道の北東端で植栽地内に伸びが見られます。
ツルマメより少ないが単発で伸びてきています。(吉田より:クズ集中個所は松島森林総合に対応依頼済み。毎年お盆明け後は、小さな単発個所を、再度洗い出します。今年9月、できればボランティアで叩きたいです)
「葦(あし)」
サイクルスポールセンターの東側、自転車道の北端、南端にクロマツと葦がともに育っています。(吉田より:宮城中央森林組合に、最優先事項として対応依頼済み。お盆前から2回目の下刈開始。そもそも湿地にしか生えない。あるということは排水溝の修繕・新設が必要ということ。優先順位はいろいろありますが、いずれは必ず、防風柵をどけて、溝の掘り直しをします。何年かかってでも)
「広浦側盛土の地盤沈下」
場所の拡大はなく、穴が少し広がっています。防風柵直下の水量が多い為、植栽地の土が浸食されクロマツ10本が倒れそうです。(吉田より:穴は定期巡視で何年か注視してましたが、もう大丈夫。その個所の滞水の抜本解決は1・2年後。県市に働きかけています。今年は、国・県・市の協力で、少々お金がかかる場所をほぼ解決していただきました)
吉田より:8月後半もボランティアを中止、今期は1,000人以上お断りせざるを得なくなったことを受け、今年下半期の現場対応を集中的に情報収集、検討していました。5日午前中、異例のプロによる必要個所の2回刈りを決めたところです。三浦さんご指摘の個所などを、プロチームは8月11・12日も施業。9月末まで続きます。
9月12日(土)のボランティアの日は8月24日前後に実施可否を決めます。(各回、約3週間前までに決断するよう心掛けています)

広報室の林です。
先日に続き、オタクの休日です。

年齢がばれてしまうのですが……私が生まれた翌年、
静岡県浜松市の自宅は床下浸水の被害に遭ったと子どもの頃から聞いていました。
いつも聞いていたその水害は「七夕豪雨」と呼ばれていました。

その時に静岡市を流れる巴川流域が甚大な被害を受け、
その後大規模な対策が行われましたが、そうした被害や対策について
多くの人に知ってもらうための施設が
静岡市の治水交流資料館「かわなび」です。
DSCN6129

今年も各地で水害が相次いでいましたから、
展示されていた40数年前の写真、とつい先日テレビで見た映像とが
どうしても重なってしまい、日本はいつでもどこでも
こうした災害に見舞われているのだとあらためて思いました。
DSCN6050
こうした施設で学ぶといつも感心するのは治水のための技術。
昔から多くのお金と労力をつぎ込み、暴れ川を治めてきた歴史が
各地で見られます。大阪で見た海外から招かれた技術者の
デ・レーケさんのような人たちの功績も大きいと思います。

こちらの施設では、高さ・深さなどがイメージできる展示が印象的でした。
これは2階から1階を撮影したものですが、1階展示室の壁には、
一般家屋の1階・2階の高さが分かるようなイラストが描かれています。
●mの浸水は、私たちの普段の生活のどこまで水が来るのかがよく分かります。

DSCN6097

そして何より素晴らしかったのは、説明をしてくださったスタッフさん。
私たち2人のためにずっと案内&説明をしてくださいました。
(あまりに丁寧な解説、素晴らしい展示に長居してしまい、うっかりランチ時間を逃したほど)
写真は、床に描かれた周辺地域の地形図で川の流れを説明してくださっている様子。

DSCN6070

あまりに熱意ある分かりやすい説明に吉田が「失礼ですが」と
前職を聞くと警察官だったとお話してくださいました。
でもそんなものはここでは関係ないとキッパリ。
小学生が防災教育の一環で施設を訪れることが多いそうですが
どうしたら子どもたちに伝わりやすいか等々工夫を重ねているとのこと。
誰に対しても分かりやすく伝えようと努力なさっているのが
とてもよく分かりました。

伝えるためのよい展示。
伝えようとする情熱。

どちらも大事。
よい学びを得られたオタクの休日でした。
昨年の大阪の毛馬閘門に同行した際は
オタクの道の入り口にも来ていないと思っていましたが、
少し入り口が見えてきたような気がしています。

吉田です。現場に1ヵ月行っていません。この数日、在宅勤務を続けています。
「8月お盆明けから月末までのボランティア受け入れも中止」と決めました。
8月末に来ようとする人は「通」とも言えます。毎年お盆明けは、感動するほどの雑草。笑うしかないぐらいです。草刈りしている人が草に隠れて消えるほど。22日の公募日と下旬に予定していたマルエツ労組、UAゼンセン、東北電力労組・・・、それぞれの皆さんに連絡をさせていただきました。8月は例年集まりが芳しくない時期です。ですが、当初から支援くださり、現場を熟知している各組織なので、お盆明けの「雑草ラッシュ」もよくご存じ。今回お断りした人数は10日間で総勢150名。もし、コロナでなければ、完璧な布陣だったのに・・・。公募日も例年の倍ぐらいの申し込みでした。
コロナ渦になって初めて「中止連絡」をすることになりました。自慢することではないですが感じるのは、「海岸林チームは、進むのも撤退も速い」。中止連絡の周知は至ってスムーズでスピーディー。感謝に尽きます。各社担当の人たちはブログも読んで状況把握していると感じます。ですが、「覚悟はしていたが残念・・・」というため息が頭から消えません。東北電力労組ご担当で、今回初参加予定だったKさん、心から残念そうで・・・
同時進行で、現場全体の前後策も今日決めました。森林組合による「部分的2回刈り」です。再生の会の経営努力による費用捻出で発注!!それは本当にサプライズでした。なんとありがたい・・・ 森林組合もお盆直前・直後、人数をそろえ、万端整えてくれていました。松島森林総合も9月末まで連日クズと戦います。
前後策を考えるべく、先週末から現場と集中的に情報交換。その過程で総合的に感じたプロたちの心の内は、「ボランティアに無理を言えないけど、やっぱり来てほしい・・・」。あらためて、頼りにされてるんだなーと思いました(笑) 私自身には9月以降のボランティア全中止も視野にありました・・・ですが、決め手になったのは、はっきり口には出さない現場の声でした。淡白に判断するわけにはいかないなあと切り替えました。やはり最後まで都度都度の判断が妥当。粘ります。(台風の心配もありますが)。
ちなみに今日、林野庁仙台森林管理署のみなさんはほぼ総出で終日現場で作業だった模様。時々あると聞いています。さすが!
「9月12日の公募日の実施可否は、8月24日頃決定します。なお、その後の公募日も、それぞれ3週間程度前に随時判断します」。 
次のブログは、地元の三浦さんからの情報提供。現場写真がたくさんの予定です。

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