ボランティアの力を借りて、7月中旬までにやりたいこと
吉田です。
昨日のブログの「藤づる」の場所は、2019年に密生した篠竹を刈り取った場所。固く尖った切り口で危ないので、ここにボランティアは入れないとしてきましたが、2年経ったので切り口も少しは柔らかくなったとも言えます。藤つるの密生具合は、松島森林総合の佐々木代表が確認していますが、地元の指導者的存在の大槻さんにも下見していただくよう頼みました。私は18日の午前中に、新しくインターンに採用された東北大学4年生の畑君と歩きます。
藤つるは、名取市海岸林南半分の「作業道沿い法面・林縁部」に点在。とてもこの日だけでは終わりません。この日は、リピーター多数。覚えてもらうことが大事と思ってます。これ以外にもやりたいことは他にもたくさんあるのです。
まず、ツルマメ。メインターゲットは、閖上サイクルセンター周辺の2018年植栽地約6ha。
本当は19日に必ずやりたいのがその場所の、排水溝改修1ヵ所。(力持ち3・4人で)
ちょっと、しっかり落ち着いてやりたいのが、「寄付者銘板約2,200枚の引っ越し」。2015年植栽地の防風垣がボロボロに朽ちて銘板が落下してしまうので。北釜ゲートの海側、堤防近くの作業道に沿いの防風垣に異動しようと思います。7月中旬に臨時作業日を設けるかも。
6月19日(土)東北在住者限定の公募ボランティアの日にやりたいこと
吉田です。
先程、東北在住の方でメールアドレスがわかっている方に一斉送信して、ボランティア再開を周知させていただきました。狙い通り、「オイスカ海岸林=ツルマメ・土方」が定着していますが、たまには違うこともやります。
今回は、「藤」のツルの刈り取りを。
(*一日中、同じことやるわけではありません)
林業の人間としては、山を車で走らせていて、針葉樹林に藤の花が咲いているのを遠目に見ると、「手入れをしていない山」と考えます。また、仕事で山の仕事場に徒歩で向かう途中、ツルに絡まれた木を見ると、素通りせず、鉈で一振り切断します。即、ツルの切り口から驚くほどの水が流れ出してきます。藤のツルは人間の手首を超えるような太さになって、木々を締め付けます。
これか去年あたりから、わが現場にも急激に増えました。全体的に「林縁」から発生するとも言えます。作業道を走らせていると、葉の特徴とツルでわかります。プロだけでは間に合わないと判断し、藤ツルを「探して」、切断する。これを19日からスタートしようと思います。また覚えるべき「草」が増えました。
とてもこの日1日で終わるようなものでもない・・・広範囲にあります。
名取市海岸林の中央から南(全体2.5㎞×200m)の「林縁部」(すぐ見えるので、わかりやすい)に集中しています。ちなみに、2014年植栽地の最北端の最初に植えた木の数m横にも出ています。
藤ツルと並行して、クズも刈り取ります。
↑↑ 足場悪し! 厚底の頑丈な靴がヨシ! ↑↑
また今年も頑張りましょう! 早く、全国公募が出来ますように!
吉田です。
5月18日、毎年の生育状況の毎木調査前に、全体を歩いてきました。毎木調査は来週に。以下写真報告にて。
まず、空港真東(市有林)の約200本の状況。多くが2016年植栽。

左は種子が生物多様性配慮ゾーンから自然に飛んできて実生で育った「ハンノキ」去年、急激に大きくなりました。治山木として知られる、劣悪な環境に強い木です。我々の現場に3本育ってます。右は2016年に植えたヤマザクラ。
次は、名取市海岸林の中央、最も内陸側、山砂中心の国有林。多くが2016年植栽。ここには合計470本植えましたが、去年も枯死が目立ちました。ですが、根付いたものは何とか形になってきました。
育ちが悪い箇所では草も生えません。なんとか育っている個所でも草の背丈を越えました。
したがって、今年から広葉樹は一部の場所を除き「おおむね、下刈卒業」です。
ですが、葛の枯殺だけは続けます。
この木はなぜ枯れた?? ~クロキボシゾウムシ??~
吉田です。かれこれ1か月前、5月18日のこと。
清藤城宏先生と浅野さんと、仙台空港真東の広葉樹を見に行ったとき、、2015年植栽地で変色した松を1本だけ見つけました。二人は枝下に顔を突っ込み、潜り込む勢いで凝視。
「一番下の枝下に、穴みたいなのがあります」(浅野)
「葉はまだ黄緑色だけど、松脂が止まってるから、もう枯れているね。頂芽の伸びも止まっている」(清藤先生)
「私が2月に来たときは、間違いなく枯れていなかった」(吉田)
「頂芽が伸び始めた時に枯れたということだ。あとで穴の場所の皮を削ってみて」(清藤先生)
名取事務所にて・・・
「たまに1本だけ枯れるのがあるよな。なんだろな。でも、蔓延する感じではない」(佐々木統括)
翌日、清藤城宏先生より「クロキボシゾウムシではないか?」「マツの虫害は大概、衰弱木、壮齢木、枯死木に多いですが」と。この程度なら騒ぐことではないと思っていますが、来週現場に行ったら、また周囲の様子を確認します。しかし、たったこのぐらいかじっただけで枯らせてしまうってしまうのも、すごいと言えばすごい。
お詫びブログ:ヤマドリではありませんでした!!コジュケイでした。
以下、鳥に詳しい、宮城の三浦さんからのメールです!
吉田様 。お疲れ様です
久しぶりですみませんが
海岸林のブログをながめていて間違いを見つけましたので 連絡します
5月22日のブログですが
写真のヤマドリとしている鳥はコジュケイです
コジュケイについて
コジュケイはヤマドリと同じくキジの仲間ですが
ヤマドリ(尾羽の短い♀で50~60cm)の約半分(約27㎝)の大きさの鳥です
中国中南部原産で日本には1920年頃に東京、神奈川などで放鳥され始めた外来種です
特徴的な「ちょっとこい、ちょっとこい」と聞きなしが有名な
鳴き声にかなり特徴のある鳥です
声は聞けども姿が見えない、なかなか姿を見ることができない鳥です
里山付近で時々声を聴くことがありますが
私も写真を撮ったことがありません
参考に他の場所ですがヤマドリ♂の写真を添付します
念の為確認お願いします
吉田コメント:この前、鈴木和代さんから「浅野さんがちゃんと調べたら、あれはコジュケイだって言ってましたよー」と指摘あり。私の周りにはちゃんとした人がいますので、ほんとに助かります!!
令和2年度「森林・林業白書」に紹介いただきました
吉田です。「森林・林業白書」への掲載について、若い職員の方から最初にお話しいただいたときは、本当に光栄に思ったのと同時に、「失敗したら林野庁にも恥をかかせてしまう」ということが頭に浮かんだことを思い出します。表紙には「通常国会提出」とも書いてあります。閣議に提出されるんです。以来この10年で3回も紹介いただきました。白書づくりは、各部署の若手職員が集まってまとめられ、上に上がってゆくと聞いています。まず、そういうプロセスで若い人たちに認めてもらえたことが嬉しいです。ありがとうございます。
書籍「松がつなぐあした」についても言及されています。明日は、各都道府県の森林セクションに書籍PRの資料をお配りする手配をしに、林野庁に行きます。
まず、東北在住の方でボランティア再開します! ~6月19日(土)ボランティアの日~
「松がつなぐあした」が、雑誌「オルタナ」で紹介されました!
さっき、林広報室長からのメールでびっくりしました。
元日経論説委員のあの原田勝広様が、あの雑誌「オルタナ」に我々のプロジェクト、書籍「松がつなぐあした」を紹介くださったと。しかも、Yahooニュース(今日5月28日)で紹介されたと。3拍子揃ってる!とてもうれしい!
雑誌「オルタナ」 原田勝広の視点焦点 (Yahooニュースより引用)
ぜひ、ご覧ください!
なお、6月19日(土)の公募ボランティアの日の実施判断は、来週前半に。できれば宮城県民だけででもとは思っていますが、改めて慎重に判断します。
本数調整伐試験 写真レポート
吉田です。本数調整伐当日のレポートです。やってみないとわからないこと、コスト計算上知りたかったこと、将来の予習が出来ました。
5月17日(月)8:30~9:30 宮城中央森林組合6名、松島森林総合1名、オイスカ5名が集合。施業の手順確認、安全講習。その後、即現場に行き、おもむろに伐採開始。こういうところがプロ。もう少し戸惑いや混乱があるかと思いましたが、まったくなく。こういうところで、森林組合の現場代理人、佐々木秀義君の力量が発揮されます。下見・佐々木統括との打ち合わせがされていたのでしょう。現場で右往左往し、あげくは立ち止まってしまい、議論が始まるようなことがない。いざという時の対処を考えていましたが、出番なしで、ある意味、私は暇でした。清藤城宏先生にヘルメットを貸してしまったので、林内は皆さんに任せ、合流した県庁の6名への視察対応に専念できました。
試験地は0.12ha。汀線(海岸線の波打ち際)に平行に、北から①1伐3残、②1伐2残、③1伐1残、④無伐。対象木は昨年12月、すべて伐採前に計測済み。今秋、伐採後の成長期を経たものをさっそく計測できるように。
伐り手は一人、伐採木の林外への搬出が4人、トラックへの積載が1名。がっつり休憩もしましたが、伐採自体は100本余り。半日で概ね終了。今回の搬出はすべて人力。(本格的に始まった時は、文明の利器を使います。しかし、林内作業道が必要になります。)トラックへの距離も最長100m弱と近いので。4mあまりの松を中段で切らず、森林組合のみんなは2本まとめて持って、腕ずくで引きずっていきます。コロナ太りの私は無理せず1本。伐採木を林内に据え置くと、それがマツクイの温床になるという岩手県での情報があります。
今回は調査地なので、調査の支障となるため下枝を払ってあります。その際、幹から20㎝程度離して。傷が入るリスクがあるからです。スギ・ヒノキと枝打ちの位置が違うのです。ですが下枝がないから、通りやすい。ただ、本格的な伐採の際は、下枝払いはしません。不要な施業と考えています。また、調査地ゆえ、枝条も林外搬出してみました。これは歩きにくいというぐらいで、本当はそこまでしなくてもいいと思います。どのぐらい大変か、十分体感しました。なお、防風垣・静砂垣は朽ち果て、ボルト・釘などが錆びて危険。役目を果たした箇所から、いずれ解体・分別されて廃棄処分されるでしょう。
プロのみんなも、われわれも、いろいろなことが分かりました。行政・専門家の皆さんなどとも情報提供、情報交換しながら、ともに工夫していきたいと思います。今秋は数haの本数調整伐を開始します。













































