7月31日(土)ツルマメ・葛・藤の除去のため、東北在住の方を対象にボランティアを臨時募集することになりました。

名取事務所出発9:00~解散16:00

お申し込み・お問い合わせは、kaiganrin@oisca.orgもしくは、吉田携帯070-5550-7394まで

熱中症対策を万全に、飲料水は2~4ℓぐらい多めにご持参ください。

7月17日(土)のボランティア公募日は、1.15haの葛・ツルマメ繁茂区で、5,750本のクロマツの生育環境を整えました。

7月17日(土)のボランティア公募日は、1.15haの葛・ツルマメ繁茂区で、5,750本のクロマツの生育環境を整えました。参加者は25名。単純計算で、一人あたり230本も守ったことになります。*この日は、排水口大改修チーム10名・半日で、4ha・20,000本の多湿地の排水改善も。一人の力は小さくないのです。


休憩の仕方のお手本。熱中症予防として、防風垣に座るのが一番!

休憩の仕方のお手本。熱中症予防として、防風垣に座るのが一番!

こんにちは!東京都立大学の梶原です。早速ですが、今回は今私がやっていることについて少し具体的にお話したいと思います。
さて、前回のブログで申し上げた通り、私の最終目標は「クロマツの生育不良の原因を明らかにすること」です。しかし、研究を行うにあたり、いきなり原因の解明をすることは出来ません。まずはどこのクロマツの生育がどのくらい良いのか、どのくらい悪いのか…。全てのクロマツを見たうえで、それをはっきりと明らかにしなければなりません。ひとまずは、それが私の今年度の課題になるかと思います。
しかし何と言ったって37万本。名取市の海岸林は流石の規模です。1本1本自力で計測していると、それだけで大学生活が終わってしまいます。何か良い方法は無いものか…。
そこで、役に立ちそうな機器を見つけました。その名を「OWL」といいます(先日のブログでも紹介されてましたね)。最近の技術というのは凄いもので、このOWL、沢山の赤外線を放射して、それらが反射して戻ってきたものから樹木の高さや胸高直径、材積量などを計算してくれます。しかも、それらを立体的な地図にしてくれるので、パソコンの中で名取の海岸林が再現できてしまいます。先日ブログでとりあげていただいた際は、このOWLを使用してクロマツのデータを集めているところでした。
OWL解析画面
【説明:OWLの解析画面。クロマツだけでなく、防風柵の形までくっきりと再現出来ていることがわかります。】
ちなみに、これを使うと大体1時間くらいで500本以上のクロマツのデータを得ることができます。便利ですね。しかし、これを使っても全てのクロマツを把握するには単純計算で740時間かかります。大分作業時間が短縮されたとはいえ、どうやら1日8時間作業しても、92日かかるようです。研究期間が2年間かつ東京在住の学生にはなかなか厳しい作業量。はてさて、どうしようか…。
ここで実はもう1つ、お試しで取得しているデータがあります。簡単に説明してしまえば、OWLを用いて横からクロマツのデータを取得したように、似たようなデータを上からも取得してみよう、と試みています。もしこの試みがうまく行けば、このもう1つのデータとOWLを組み合わせることによって、37万本全てのクロマツを把握する武器になり得るかもしれません。
結果が待ち遠しい限りですが、こちらに関してはまだ解析が終わっていないため、またの機会にお話しできればと思います!

お初にお目にかかります!先日ブログで取り上げていただきました、東京都立大学大学院修士課程1年の梶原と申します。これから何度か現地でお世話になるかと思われますので、みなさまどうぞよろしくお願い致します!
さて、私は現在大学にて、名取市の海岸林を対象とした研究を行っております。今回は、私が何故こちらの海岸林を調査地に選んだのか、どのような研究をしているのかについてお話しできればと思います。
まず、調査地を選んだきっかけについて簡単にお話します。
始まりは2020年の3月でした。初めての緊急事態宣言が発令される直前に、私の指導教員が津波の被害を受けた海岸林の復興現場を視察することになりました。そして、私はその調査に同行させていただくことになりました。理由は単純、私が植林や緑化などの「人の手で再生された自然環境」に興味がある学生だったからです。
そして、その視察の中で立ち寄ったのが名取市の海岸林でした。聞いた話によると、この海岸林はクロマツも、それを植える土の環境も、防風柵も堆砂垣も、全てが人の手で作り上げられた森林であるとのこと。初めて見た際は、あまりの話の規模の大きさから「これを全て人の手で作り上げたのか…!」という驚きでいっぱいでした。
しかし一方で、成長が芳しくないクロマツもあるという話も伺いました。実際に現場も拝見したのですが、同じ時期に植えたクロマツであっても、成長の良いところと悪いところがあることがわかりました。そして、どうやらその原因は土にありそうだが、詳しいことはわかっていないという話を伺いました。
そこで、ふと「ここのクロマツの生育差をもたらしている原因を明らかにしたい」という考えが浮かびました。幸い、私はこの時もうすぐ4年生。卒業研究を始めるにあたり、研究テーマをどうしようか考えていた時期でした。さらに、私の所属する研究室は、土壌に強い研究室です。研究をするための環境は十分に整っていました。これはやるしかない!と思い、私は宿泊先の宿にて指導教員と早速相談をしました。そして、無事に研究のテーマが決まりました。その後、結果的に研究に没頭し、卒業研究のみならず、大学院に進学した後も同様の研究を続けており、現在に至ります。
以上が、私がこの海岸林を調査地としたきっかけになります。
そして、もうお気づきかと思われますが、研究テーマは「クロマツの生育不良を引き起こす原因の解明」になります。
生育が芳しくないクロマツを対象に、「何故成長できていないのか」「どうしたら成長できるのか」を徹底的に明らかにしたいと考えています。そして、折角やるなら目標は大きく!ということで、37万本すべてのクロマツを対象とする予定です。
これ以上お話すると長くなってしまうので、具体的に今どのようなことをやっているかに関しては、次の機会にお話したいと思います。この研究によって、すこしでも名取市海岸林に関する知見を残すことが出来ればと考えています。
それでは改めて、これからよろしくお願いします
 

これは、香川県の直島に行った際に撮影した私の写真です!

これは、香川県の直島に行った際に撮影した私の写真です!


【吉田より】
この研究は、森林総研・都立大学川東教授とオイスカが連携して取り組むことになっています。先々が楽しみです。明日も梶原君のブログが続きます。

皆さま、お久しぶりです、インターン生としてお世話になっている畑です!

先日7/17のボランティア活動日についてブログを書こうと思います。
この日は、久しぶりの全国公募であり約30人で活動を行いました。その中には去年から一緒に参加している友人と、初参加の友人が2人も参加していました。
いつもより若者が多く、人数も多くいたこの日は、吉田さん率いるツルマメ刈りチームと、勝義さん率いる若手排水路整備チームに分かれて活動を行いました。
私はもちろん勝義さんチームに入り、サイクリングセンター正面付近にある排水路の排水出口の高さ修正作業を行いました。ここでは排水の出口よりも排水路の方が低くなってしまっており、排水路内で池の様に水が溜まり、松が根腐れを起こし成長が阻害されてしまっていました。それを受けて、排水出口付近の溝幅を広げたり、より深く掘り下げる事によって排水機能の改善、向上を行いました。
まずは前回排水路を作った時の土嚢や基板を剥がし、土を掘り下げるのですが、その土が耐水性向上のための薬品によって岩の様に固くなっており、とてもシャベルでは掘り進められませんでした。そこでつるはしを使うのですが、全く使った事のない友人と私たちは、つるはしを使ってすらも深く突き刺すことが難しかったです。ですが歴戦の猛者である野本さんや鹿島建設のお二人を筆頭に経験者の方々はどんどん土を掘り返していき、作業開始から2時間ほどで目指していた深さ、幅にまで到達しました。
IMG_5514

 

IMG_5503

 

最終的に溝の深さが盛り土高から80cm、幅70cm、そして排水先のため池は溝の深さから更に40cmも掘り下げ、とても立派な排水路を作り上げる事が出来ました!

 

IMG_5513

「開通する時、めちゃ嬉しかったです! 笑」

 

今回の作業によって大量の水を排水することが出来たのですが、実はまだ、松がある付近の水路に水が溜まっていました。盛り土を行った時の土質によるもので今後もこの地域での排水関連の問題は向き合い続けなくてはならないのかなと感じました。
長くなってしまいましたが、読んで頂きありがとうございました!
【吉田より】
この排水口は、ここの多湿地3.45ha、17,700本の生育改善にとって、最大で最も重要な排水口です。また、ツルマメ・葛に来鳥は1.15ha、5,750本がツルにまかれるのを回避しました。タイムリーに来てくださった25人の力は大きいです。

7月17日 ボランティアの日

2021年7月19日( カテゴリー: 現場レポート )

こんにちは、浅野です。
7/17のボランティアの日に行ってきました!
前日まで福岡出張だったので、IBEXの飛行機で仙台空港へ。
久しぶりに上空から海岸林が見れる!かと思いきや、逆方向からの着陸でした…。(風向きによって方向が変わります)
気を取り直して、ボランティアの日。
今回の参加者は25名。ほぼ宮城県民でした。
作業は排水口の整備とツルマメの抜き取り。
溝切りではなく排水口の整備と書いたのは、元々木枠で作られていた排水口を1度解体して深く掘り直して再度作るという作業だからです。
この作業は佐々木勝義さんの指導のもと、鹿島建設の2名と東北大学・大学院の4名、土木作業が似合うリピーター3名に行ってもらいました!
班が違ったので途中の写真がないのですが、完成したのがこれ。

2人足りないですね…

2人足りないですね…


詳しいことはインターンの畑くんが書いてくれると思います!
一方、ツルマメ班はこんな感じ。
DSC_3438.JPGDSC_3439.JPG
いつも通りですね。場所はサイクルスポーツセンターの南側。
ここはサイクリングロードを突っ切らなきゃいけないので、今回みたいな少人数の時にやりたかったところ。お陰さまでモンスターになる前にとれました!
暑くなってきましたけど、具合が悪くなる人もケガ人もなく無事終了しました!
日曜日もいいお天気でした!

日曜日もいいお天気でした!


もしかしたら7/31に臨時ボラを行うかもしれないので、確定したらすぐお知らせします!
【吉田より】
この排水口は、ここの多湿地3.45ha、17,700本の生育改善にとって、最大で最も重要な排水口です。また、ツルマメ・葛に来鳥は1.15ha、5,750本がツルにまかれるのを回避しました。タイムリーに来てくださった25人の力は大きいです。

明日から1週間、名取に行く吉田です。

1996年、まだ私が駆け出しの3年目、オイスカミャンマー農林業研修センター建設資金獲得業務にあたっていました。センター開所以来26年、幾多の苦難を経てきましたが、いま過去最大の危機にあります。我慢に我慢を重ね、慎重な対応を期してきましたが、7月から緊急募金に着手しました。4月からオイスカ全体の資金獲得・広報の責任者になりました。目標500万円と言っていますが、1,000万円のつもりです。皆とともに頑張ります。開始から10日余りで200万円に迫っています。

⇒ミャンマー緊急募金サイト

オイスカ本部のブログに、「私とミャンマー ~緊急募金に寄せて①②③~」(7月9日・13日・15日)として連載で寄稿しました。ぜひご覧ください。

⇒オイスカスタッフブログ

今日7月15日(木)12:20~12:50「ミャンマー農村の現状報告会」(無料・申し込み不要)

オイスカが活動するミャンマーの農村地域の現状を、オイスカ本部の担当スタッフが報告します。

・Zoomウェビナー
https://us06web.zoom.us/j/85962717073 (ウェビナーID: 859 6271 7073)
※YouTubeでも同時(ライブ)配信を行います

*録画動画もおいおい・・・となるはずです。

【以下、2020年2月の出張時】

DSCN257820200211_19244120200212_082438

20200205_201054DSCN324020200212_171102

広報室の林です。

先日、吉田が報告していた通り、樹高を測る作業をしました。
私もマツの中に突入しましたが、背が低い分、ほかの人たちよりダメージは少ないです。

5m超の高さですから、下からはまったく見えません。
どの木が対象となる木なのかもわからないため、幹の部分を握って揺らしてみます。
すると外で見ている人(写真の右側の人)が「その隣」とか「2本東側」などと指示をくれます。

測定者はマツに隠れてみえません。
DSCN1241

ではこの人たちは??
DSCN1242
防潮堤に座ってたそがれているわけではありません。
総監督2名は、防潮堤にどっしり構え、
「もっと上(測定する機材をもっと上に伸ばせという意味)」などと指示しているのです。

近くから見上げても分からないところを遠くからより正確に見てくれているのです。
決してサボっているわけではありません(笑)

広報室の林です。

先週の土曜日のボランティアの日は、クズの刈り取り作業を実施。
10人の精鋭で活動したものの、それでも取りこぼしがあり、
途中、吉田から「小さな芽の部分が刈り取ったクズの下に隠れているケースが多い。
皆さん、注意して小さな目の部分も刈り取ってください!」と指示が出ました。

久しぶりにガシガシ作業をして疲れてきた私は、ずるい作戦を思いつきました!
……それは、こんなふうにどなたかが刈り取った後を狙って歩くのです。
DSCN1235

はい、あった~~~!
刈り取った後を丁寧に見ていくと……
吉田が言う通り、小さな芽が残っていることが確かに多い。

DSCN1236

勝手にハイエナ作戦と名付け、作業を進めていくと、
この芽の下に親分(大きな根)がいることがよくあります。
大きな〇の下に太い根が! そして小さな丸は刈り取られた先端。
DSCN1237
そういえば、ツルマメの抜き取り作業の時も、勢いよく進んでいって
根っこを抜き取れずに残してしまうボランティアさんの後から抜き取り作業をしていました。
でもそれは、なんとなく人の「粗探し」をしているような気がしていたのに
クズの場合はなぜ「ハイエナ作戦」と思ったのだろうか??
それだけクズの刈り取りが、狩りにも近い体力のいる作業(長く伸びたクズを手繰り寄せ、
マツのチクチクにやられながら、根元を探し、引き抜く……という作業)
だと思ったのかもしれません。人のおこぼれで簡単に根っこを探し出す私。
ちょっとずるい「ハイエナ作戦」も、クズ根絶のためには必要です。
次回もクズを刈り取るなら、ちょっと体力に自信のない女性には
ハイエナ作戦を勧めてみようかなぁ。作戦名は伏せつつ……。

撮影枚数

2021年7月7日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。
3日は、久々にボランティアに合流でき、リピーターの数名の方から
「あけましておめでとうございます」とご挨拶いただいてしまいました。

今回は雨を覚悟していましたが、降られることなく作業できました!
6月からインターンとして活動してくれている畑君が
早速レポートしてくれていましたが(こちら)、今回はクズの刈り取り作業。

今回のボランティアの日は、若干撮影写真が少なめ。
大量に撮影した写真を保存している本部事務所のサーバーが圧迫されているという事情もあり、
少し遠慮してしまったのと、途中で視察者対応のために離脱したことも理由ではあるのですが、
なんといっても、今回は参加者がリピーターさんばかりだったから! ……ではなく、

一番の理由はこれ。
こんなに大きく育っているクロマツの中で作業をしている様子が
写真になかなか収められず、撮影がとても難しかったから……。
作業している人もその様子も見えませんよね。
DSCN1214

午後、少し開けたところでの作業中に数枚撮影。

DSCN1239
早い段階で撮影をあきらめたので、いつもより作業に集中できました。
(ボランティアさんが100人近い時に、うっかり作業に没頭してしまうと
指導員Kさんから「こら! 現場管理に集中しなさい!!」と叱られます)

作業のレポートはまた次回。

こちらはおまけ。
この現場で初めて見たキノコで、紫色がきれいでした!
DSCN1232
DSCN1223
帰ってきて調べると案外「ムラサキ」が名前につくキノコはたくさんありました。
でも私がネットで見たもののどれとも違うような気が……。

吉田です。7月はまだ上方生長を続ける期間なので暫定的にですが、一番よく育っているゾーンで何本か樹高を計測してもらいました。ボランティアの皆さんに測竿の使い方に慣れてもらいたいし。

場所は2ヵ所を各8本。名取市海岸林中央部、2014年4月植栽の名取1区。

①海側最前列:5.73m、5,65m、5.57m、5.51m、5.49m、5.38m・・・(計測日7月3日)

②1区中央部:5.71m、5.68m、5.65m、5.47m、5.46m、5.33m・・・(計測日6月25日)

【反省】①三浦さんにせっかく双眼鏡をプレゼントしてもらったのだから、鳥を見るだけでなく、測竿の先を見るのにも使えばよかった。②せっかく林内突入するんだから、胸高直径もお願いしても良かった。災害にも強い指標「形状比」(樹高÷胸高直径=70以下)を知ってもらうことになるし。

測りたい場所はまだまだあります。とくに①②の場所は、もう少し、しっかりと調べないと・・・去年の結果から言えば、6m以上になっている木もあるはずですし。

7月いっぱいは「上に伸びる」時期、9月いっぱいまでは「幹が太る」時期

7月いっぱいは「上に伸びる」時期、9月いっぱいまでは「幹が太る」時期


同じ2014年植栽地でも、まだこういう場所もあります。

同じ2014年植栽地でも、まだこういう場所もあります。

2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
月別アーカイブ

ページトップへ