急ぎの告知です。忙しい彼女が少しゆっくりできる夏休みに、温めていた勉強会を!ということで。

 9月27日(土) 公募ボランティア日の翌日です。じっくり時間をかけて話してもらいたいと思います。

 (ちなみに、すでに6人申込あり)

日 時:9月28日(日) 10時~12時  

場 所:JR名取駅西口1階コミュニティープラザ

 *無料駐車場は東口です。希望の方は事前連絡ください。先着10台。

 *会終了後、駅東西通路の写真展を撤収します。

 お申し込みはコチラhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd1Whhf4TOpM5htO8lkPPtrflKhXa87lFdcW9ziFZAPJpIefA/viewform?usp=dialog

 

過去最大人数での葛刈り

2025年9月4日( カテゴリー: 現場レポート )

 吉田です。よりによって、仙台で観測史上最高気温37.1度(仙台空港34.1度)を記録した日でしたが、仙台トヨペット全社員の半数以上269人と、指導陣の宮城中央森林組合・松島森林総合14人、リピーター6人、職員3人による葛刈りは無事終わりました。

 指導陣は8時から名取事務所で最終打合せ。開始直後、仙台トヨペットご担当から「危険な暑さ。社長判断で、今日は半日で切り上げたい」と電話がありました。日中は風がありそうなので、昼で様子を見るつもりでしたので少しガッカリしましたが、「承知しました!」と返答。打合せ中の森林組合ベテランからは「冷静な判断だ」と複数の声。全員納得。スパッとさすがの判断!と思いました。

 普段のボランティア受け入れと何もかもが違いました。2018年まで実施した500人規模の植樹祭のような形式です。朝はだいぶゆっくりなのが違うぐらい。

 8時半過ぎから指導陣車両10数台で現場確認。そして9時半から同社車両70台が続々と集結。すったもんだの連続(笑)10時10分の定刻から開会式・諸注意・簡単なKY(危険予知)活動。そして約90台が6班に分かれ、班長車を先頭に縦列で4m幅作業道を移動して各現場へ。11時前から作業開始。20分作業・10分休憩×3セット。

 ボランティアにお願いした場所としては、過去最悪の現場でもありました。私が刈った葛の根は、大きいサツマイモ以上の直径20㎝。事前資料とわずかな当日説明で、作業精度は決して高いとは言えませんが、思っていた場所の6割以上に人の手を入れることができました。それでも森林組合の佐々木君が言いました。「人海戦術に勝るものはない」と。皆さん、本当にありがとうございました。この続きは9月6日の公募日以降、今月末まで。

 佐藤社長とは長いお付き合いをさせていただいています。当日は朝一番に来て、指導陣の現場確認にも同行し、社員と同じように作業し、全社員が帰るのを見届け、指導陣とゆっくり談笑してお帰りになりました。トップのこういう姿が社風になっていくのかなと。「やり方を再検討して、必ず来年も!」とのことでした。望むところです!

 今回は、15年前の立ち上げから行動を共にしてきた森林組合、松島森林総合、ボランティアが年に1度、朝から一緒になって作業することの意義を感じました。作業班のみんなにもボランティアの仕事を知ってもらう機会でもあり。身内の結束を固めるこれ以上ない機会でした。年に一度のこういう機会を続けたいと思いました。

 また、2014年の初植栽以来10年以上、夏も冬も一緒に頑張ってきた森林組合の土井さんが病気で急逝され、この日の作業時間帯は告別式。火葬の時間に手を合わせていた人もいたそうです。我々らしい弔いが出来たと思います。ご冥福を心からお祈りいたします。

皆さん、こんにちは。

インターン生の柴﨑翔吾です。

本日は9/2に総勢約270名で行われる大規模クズ刈り作業に向けた打ち合わせに同行させてもらいました。このようなイベントは、どうしても当日の活動に目が行きがちですが、当日の成功の裏には運営側の、細部にもこだわった入念な準備があるのだと改めて感じました。

当日のタイムスケジュールやクズ刈りのエリア割り振りを関係者全員で確認するのはもちろん、ボランティアの方々が熱中症になったりハチに刺されてしまった時の対応はどうするのか、対応するために必要なものは揃っているのか、トイレはどこにあり、使用できる状態なのかなど、本来なら起こってほしくないことなどへの対応についても話し合っていたのが印象的でした。自分は大学でチームスポーツの部活に入っていますが、やりたいことが上手くいかなかった時の対応まで事前に考えておくことはとても重要だと感じています。事前に対応を考えておければ当日の焦りもなくなり、二次的なトラブルも最小限に防げると思います。

今まで自分は仕事と部活を繋げて考えたことはほとんどありませんでしたが、繋がってくる考え方は沢山あるのだと感じる一日となりました。

事前準備では会議だけでなく、実際に防災林の中に入って行って状況の確認も行いましたが、その中でハチに遭遇しました。森林組合の方々にその場で対応をしていただきましたが、これが当日起こってしまうとパニックに繋がってしまいます。想像するだけでなく実際に行って、確認することも大切なのだと思いました。

本日の打ち合わせに参加された方々の本当に凄いところは、このようなイベントを何十回何百回と経験してきて尚、この1回のイベントのために入念に準備をしているという部分だと私は思います。だからこそのプロフェッショナルなんだなと。私もこのような姿勢を見習い吸収していきたいと感じました。

 吉田です。県内最古参の法人会員の一社であり、海外緊急募金などにも長く協力くださり、震災後すぐに海岸林再生プロジェクトにも協力の手を挙げていただいて以降、環境にやさしいエンジンオイル販売益の一部を毎月寄附継続、新人社員さんたちが毎年毎月ボランティアに来ている仙台トヨペットさんと大掛かりな作業をします。佐藤社長を筆頭とする社員269人が一斉に葛刈りに挑みます。普通この人数は絶対にお断りします。ですが、これまでの継続の甲斐あって、「今年と去年のリピーターだけで80人来れる」ことが受け入れを決めた理由です。これができる会社はさすがに他にはありません。県内各店舗から車70台で見えます。指導陣の車を入れたら80台以上になるでしょう。

 先方ご担当からも、気合が伝わってきます。8月には店長会議で説明の機会をいただきました。そのうえで作業マニュアルが全社員に配布されています。

 それに対し、指導陣はいまのところ20人。宮城中央森林組合から10人、松島森林総合から3人、ベテランボランティアが4人(伊藤、小野寺、杉本、石見)、オイスカ職員は3人(吉田、浅野、山本)。大阪万博住友館副館長の杉本さん(住友化学労組元書記長)は、このために大阪から日帰りで来てくれます。プロは説明は苦手だけど存在感は抜群(笑)。ハチ刺され等のさらなる緊急時に不可欠。500人で一人30本植えた過去5回の植樹祭に匹敵するスペシャルな体制です。

 現場は航空機誘導灯のすぐ南。対象地は楽天スタジアム敷地面積と同規模の約5ha。これまではプロの受け持ちだった場所です。かなり酷くなっています。

 当日スケジュールは、指導陣は8時半に名取事務所集合、裏方打ち合わせ。朝10時に旧北釜集落に70台が集合し開会式。その後、6班に分かれて駐車した車両70台は、指導陣の各班長が先導し、1列縦隊で林内を誘導灯方面に進んで駐車。各6班の受け持ち場所で最終作業指導。お昼は千年の丘公園で弁当配布。トヨペットさんは、来年も継続前提で全員分の鎌を買い、指導陣の弁当まで用意くださります。解散は開会式と同じ場所で16時。慌てず、欲張らず、余裕をもって楽しく進めて、解散前後には、堤防できっちり「黄昏タイム」を取りたいです。

 8月30日(土)14時から仙台トヨペット、森林組合、松島森林、オイスカ、リピーター指導者で最終下見と打合せ。31日(日)、1日(月)は、現場の段取りと諸準備。プロの目のハチの巣探しを含めて段取ります。

               私の2025年度の葛繁茂状況メモ

広葉樹のいま

2025年8月12日( カテゴリー: 広葉樹, 現場レポート )

 吉田です。2ヵ所の広葉樹Zoneは、プロの担当エリアなので彼らにお任せしていました。ですが、うち1ヵ所(空港真東の名取市有林・全長200m×幅10m)に、9月中にボランティア投入することになったため、8月2日(土)今期初めて、歩いてきました。クモの巣だらけ、葛だらけ、藪も藪で歩くのが精一杯(笑)

 農地側から雑木・葛・ニセアカシアが最も侵入しやすく、長年難儀してきた場所です。隣接する農地の廃タイヤは撤去されたため、蚊の襲来は幾分か少なくなりましたが、それでもあっさり刺されました。

 コロナ禍以降、広葉樹Zone2ヵ所の整備も、調査も、突き詰めきれていない現状がありました。今後まず9月の葛刈りと、ニセアカシアを含む雑木の薬剤枯殺、そして11月の林床整理・生育状況調査に加え、この冬は防風垣解体など行って、環境整備に努めたいと思います。

 林内に入ると・・・調査できる環境にない「藪」

7月のいきもの

2025年8月8日( カテゴリー: いきもの )

 吉田です。津波警報が解除され、大雨が降った翌日、いろいろな鳥が水浴びする様子を何度も見ました。鳥も雨を喜んだようです。

 コチドリが作業道のど真ん中を拠点に子育てする様子も見ました。車で10m以内に近づいても逃げません。今年はムクドリとオナガの群れをよく見ました。

 吉田です。7月31日朝と8月3日朝、名取北高校2年生たちと、東京本部の学生インターンの寺田さん、ボランティアの伊藤さん、三浦さん、教員の平田先生とともに生き物観察に出かけました。

 去年の学校での総合学習での講演・フィールドワークに参加し、今年の仙台防災未来フォーラムで発表した小野君(ギター部)をリーダーに、異文化交流部、剣道部、サッカー部、野球部の男子5名がメンバー。「なとりこどもファンド」の助成を受け、9月中旬に名取の海沿いの生き物を紹介するリーフレット製作し、それを活かして各方面で発表するそうです。

 三浦さん曰く「(鳥は)この時期は端境期」。渡りシーズン前で、見つけられる種も限られます。それでも前回6月に続き、張り切って出かけました。総合学習を統括する野球部顧問の榊先生も「簡単に見つけられないということも分かってほしい」と言っていました。

 手伝ってくれた大学生の寺田さんが、彼らのために「話し合い方」をアドバイスする有用資料を作ってくれました。僕がお願いしたわけではなく、自主的に。これにはびっくりしました。我々にとってもずっと使える資料だと思っています。

作業道を補修しました

2025年8月6日( カテゴリー: 現場レポート )

 吉田です。できるだけ早くいつか!と思っていた作業道の補修が終わりました。今年は毛虫異常発生もなく、間伐もなく、大きな出費が少ない年なので、一気にやってしまおうと佐々木統括と相談しました。直した場所はたくさん。文句なしの出来です。

 私が小さいころ、「スーパー林道」建設が自然破壊につながると、大きな社会問題になっていたことを覚えています。基本的に林業にとって、大小の作業道(大型車両・乗用車用、間伐材搬出時のユンボなどの作業車用、作業者歩行用)は不可欠です。植栽から10年が経ち、車両用の4m道路は相当凸凹な道になっていて、何度かパンクしました。

 本来であれば、作業道の補修は地権者がすべきことであり、名取海岸林の場合は、国・県が所轄するものとは思います。ですが我々は「お手伝い」の身。植栽区域のみならず、できるだけ協定区域内のことは、自分たちでという姿勢です。国・宮城県・名取市との協定には、作業道補修など諸々の子細は書かれておらず、この点については積極的に陳情することはありませんでした。ですが、簡単に補修と言っても3桁のお金がかかるのは当然です。伐木処理費・ラジコンヘリでの毛虫薬剤故殺・・・大きな出費が続きます。すべて皆さんからの寄附金が原資です。本音を言えば、これも我々でやるの・・・とボヤキたくもなります。

 それはそれとして、やはり日々走り回る大事な道が良くなるって、とても気分がいいです。マツが大きくなることだけでなく、ゴミもなく、基本的なことがしっかり管理された森林に仕立てていきたいです。

皆さんこんにちは、インターン生の柚原です。

7月2週目は7、8、10〜12日と連日ボランティアを実施しました。
今回は私が参加した7月12日(土) の公募ボランティアよりご報告します。

この日は、USJ労組・オリエンタルランド労組の方々がいらっしゃいました。天気は曇りで、涼しく作業しやすい気候でした。

作業内容は葛刈りで、東西で水捌け具合が異なっているために生育差が多い場所でした。作業をしながら水捌けが松の生育に与える影響を実感しました。

植林地に多数ある柵の中に張り巡らされた葛については、柵の中に入って作業します。

作業後は皆さんで集まって感想、連絡事項を共有し合います。

今回初めて作業に参加したある方は、海岸林を作っていく、守っていくために葛刈りなどの作業が大切であることを感じたと仰っていました。

中には以外な別角度から、自宅の庭の葛対策に活かしたいと仰っていた方もいました。

作業終了後は、ボランティアリピーターのご家族と一緒にカニ探しへ。愛林の碑のある湿地帯へ探検に行きました。

この場所は広浦の河口部であり、潮の満ち引きによって水量が変化する湿地帯です。丁度水が引いた時は蟹採りの頃合い。湿地の底にはカニの巣穴が見られます。

この日は、カニの巣穴はもちろんカニも複数見つけることができました!

さて、実は今年の夏の公募ボランティアは一旦終了。9月からの再開となります。

ボランティアリピーターの方々にしばらく会えないのは少々寂しいですが(9月までも公募以外の仕事でお会いする可能性高めです!)、引き続きよろしくお願い致します!

愛林の碑のある湿地付近から広浦を眺む

こんにちは! 東京農業大学森林総合科学科4年の門叶と申します。

私は現在、「公益財団法人オイスカによる宮城県名取市海岸林再生プロジェクト参加者の特徴」というテーマで卒業研究を行なっています。

海岸林プロジェクトへの参加を決定する要因は何なのかを明らかにし、最終的には、これから先何十年何百年と海岸林が守られていくために今から何ができるかについて考察したいと考えています。

まず、「海岸林再生プロジェクト」を卒論のテーマとしたきっかけをお話しします。

私は、母が岩手県の出身だったこともあり、幼い頃から毎年東北に遊びに来ていました。大学に入学した頃から漠然と、卒業論文は東北をフィールドに研究したいなと考えていたところ、私の所属する森林経営学研究室の佐藤教授と研究室OGの宮城県職員の方からオイスカの海岸林再生プロジェクトをご紹介いただいたことが本研究の始まりでした。

実際に現場を訪れたり、プロジェクトについてお話を伺うなかで、この海岸林プロジェクトには本当にたくさんの方々が関わっていることを知りました。

私は、長い年月、たくさんの人の手をかけて大切に再生されてきた海岸林が、これから先もずっと人々そして地域に守られ、愛される森林になったらいいなと思っています。そのためには、今のうちから少しずつでも海岸林に関わってくれる地域の人を増やしていくことが重要だと考えました。そこで卒業研究として、プロジェクトの現状とこれからを「人」に着目して調査し、考えていこうと思いました。以上が、私が「海岸林再生プロジェクト」をテーマとしたきっかけになります。

現在は、アンケート結果の分析を行なっている最中です。この研究によって、少しでも海岸林プロジェクトに関する知見を残せたらと考えています。

最後になりますが、アンケートにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

 2025年1月25日 手前右から3人目が門叶さん。友人と一緒に初参加。この日は複数にヒアリング。

 吉田より。かねてより社会学的視点の第3者による研究を望んでいました。去年はインターンのおととしは和泉君が取り組んでくれました。今期のボランティア全員に協力をお願いし、すでに538名が協力してくれました。分析・執筆・今秋以降に「学会」発表の都合上、門叶さんの分析は一部となりますが、1,000名を超える全体の入力は、オイスカインターンの二人と門叶さんと連携して、一緒に進めるつもりです。今年は若い人の出入りが過去最大になりそうです。

2025年7月10日 写真右から門叶さん、インターンの柴崎君、ボランティアの杉本さん(大阪EXPO住友館副館長)、オイスカ職員の浅野さん、東京農大佐藤教授。

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