優秀断熱材

2012年4月16日( カテゴリー: 現場レポート )

育苗場横に立つスーパーハウスは現在事務所兼休憩所として利用しています。
寒い季節でも快適に過ごせるようにと床には断熱材が敷かれています。
そのままむき出しになっていますが、掃除が簡単で清潔に保てるからいいのだそうです。
写真は、ここで快適に寝られるかどうかを検証しているところ。
昼休みの休憩時に少しでも横になって体を休められるようにとの思いからです。
結果は・・・快適だそうです。

1年で!

2012年4月13日( カテゴリー: 現場レポート )
昨日は抵抗性クロマツの1年生苗の植栽を行いました。
 
昨年の春に播かれて、1年かけて成長した苗を宮城県農林種苗生産農業協同組合から1000本買いました。
これがその苗です。1年で種からこれだけ大きくなるんですね!
先日私たちが播いた種が、1年後ここまでになるのが楽しみです。
 プロジェクトで育苗に取り組むのはみんな初めてクロマツを育てる人たち。今年は育苗の「練習」の気持ちで取り組みます。そのひとつの「練習」として1年生の苗を手に入れて育てることに。来年想定されることを今年のうちに練習しておくのです。今年播いたクロマツの成長を待たず、前倒しで植林ができる!ということもあるかもしれません。
 
 
 
 
昨日の作業の様子です。
棒で穴をあけて、1㎡に約70本を植えていきます。
 
 
 
 
 
 
 
  
 
水をまいて、寒冷紗をかけて作業終了!
天気もよく、日差しの暖かさが感じられる一日でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

第二育苗場でも播種

2012年4月12日( カテゴリー: 現場レポート )

3月30日にクロマツの播種をしたことはすでに報告いたしましたが、
4月8日、内陸にあるもう一つの育苗場でも播種が行われました。
こちらの高舘育苗場で播かれたのは普通クロマツ500gで、面積にして約50㎡です。
播種の手順は3月30日のブログで紹介したものとほとんど一緒ですが、
今回は種を播いた後に木でたたいて土を軽くかため、
 
 
 
 
薦(こも)の代わりにもみがらをかぶせて、保温・保湿をします。
 
 
 
 

また、農家らしく散水用のホースも登場し、見る間に水まきが終わりました!
播種が終わると農家の方は休む間もなく、ねぎの収穫に移ってゆきました。
春が近づくと、本業である農業も忙しくなってくるのです!

マツは強いか、弱いか

2012年4月11日( カテゴリー: 海岸林あれこれ )

マツは海岸や山の上の方、岩場など他の植物が生えないようなところにも根を下ろします。
よほど強い植物なのだろうと思っていたのですが、生態学的には弱い樹種だといわれているのだそうです。
他の樹木と一緒に生えていたら負けてしまう弱い木だからこそ、他の樹木が生えない、競争のないところを選んで根を下ろしているのだそう。
「海岸林再生プロジェクト」に関わるようになり、いろいろなところに生えているマツが気になるようになりました。
先ほどの話を聞いた後は、さらにマツが生えている環境も気になるようになりました。
先日、オイスカの中部日本研修センターがある愛知県豊田市を訪問した折、鞍ヶ池公園に足を運ぶと、園内の岩山からマツが元気にすくっと伸びていました。
ちょうど桜が美しい時期で、公園にはたくさんの人がいてみんな桜の花を愛でていました。そんな中、他と争わず、あえて厳しい環境を選んでひっそりとたたずんでいるマツはやはり弱いのではなく強い木なのではないかと感じました。
先月播いたクロマツの種も、強く元気に育ってもらいたいものです。

白鳥、北へ帰る 

2012年4月10日( カテゴリー: いきもの, 現場レポート )

いつも通りかかるたびに会うのを楽しみにしていた白鳥がいなくなっていた。
その白鳥が住処にしていたのは仙台空港に程近い所で、昨年から水が溜まって湿地帯のようになっている場所だ。
呼んだら近くに寄ってきてくれたのに。
一緒にパンを食べたこともあったのに。
北へ帰って行ったらしい。
また次の冬、元気に再会しよう。

祝い唄

2012年4月9日( カテゴリー: 現場レポート )

3月30日の播種を終えた後、土地の神様に捧げたお神酒をみんなでいただきました。
ストーブを囲んだささやかな宴の場を盛り上げようと、Kさんが自慢の美声を披露。
輪の中から手拍子と合いの手が自然に出てくると、その後にも地元の民謡が2曲続きました。
土地の人間ではない私にはわからないものでしたが、あとで「あれは祝い唄だよ」と聞かされました。
そして「この1年誰も歌わなかった祝い唄だ。震災後初めて歌ったんだ」と。
地元の人たちにとって今回の播種は、自分たちの生活再建に向けた大きな前進であり、
この日は、そのお祝いの日だったのだと思いました。
取材に来られていた地元のテレビ局の方も畑でいきいきと動いている地元の皆さんを取材しながら
「被災後、元気になれない人たちもまだたくさんいますが、活動の場がある人たちはやっぱり違いますね」
とうれしそうでした。新聞記者の若い女性は、「私も種播きさせてください」と一緒に作業をしていました。
被災した海岸林は約3,660ヘクタール。何十年もかかる海岸林再生に向けた、小さいけれど目に見える
確かな一歩が踏み出された記念すべき3.30となりました。

飛砂

2012年4月6日( カテゴリー: 現場レポート )

これは、育苗場の向かい側の畑(といっても今はその役割を担っていない「元」畑の空き地です)の写真。
砂が堆積しているのがわかりますか?
約1キロ向こうの海岸から砂が飛んできているのです。
海岸林がなくなってみて初めてどれだけ海岸の松林が大切だったかがわかります。
地元の方々から、こんな話を聞きました。
「以前はしなかった潮の香りが家まで届くんだよ」
「ファスナーがすぐ劣化して白い粉が出てくるんです」

劣化してきたファスナー


何としても海岸林を再生させなければ。
そんな気持ちになります。

兄弟

2012年4月5日( カテゴリー: 海岸林あれこれ )

宮城県名取市の海岸林は約400年前伊達正宗が遠州(今の浜松市あたり)
から取り寄せたものだということは以前も紹介しました。
それを知った浜松市在住のオイスカ会員・中村憲次さんが
浜松市の各ポイントのクロマツの写真を送ってくださいました!
海岸だけではなく、町の中にも大きなマツがあります。
写真は、姫街道の松並木。姫様道中の絵も描かれています。
伊達正宗が取り寄せたのは、沿道のマツでしょうか?
それとも海岸のマツでしょうか?
いずれにしても浜松に今ある樹齢400年ぐらいのクロマツは名取のクロマツの兄弟なのではないかと思えてしまうのです。

クリック募金にご協力を!

2012年4月4日( カテゴリー: 本部発 )

「海岸林再生プロジェクト」へのクリック募金が新たにスタートしました。
1回クリックすると1円が寄附される仕組みです。(1日1回です)
クリックする人に負担はありません。Aily&Partnersがクリックした人に
代わって寄附をしてくれるのです。
ぜひ毎日コツコツクリックしてください。
mixiクリック募金ページはこちら→「クリック募金」
(※登録が必要です)
↓ こんなページが開いたら「クリックして募金」をクリックしてください。

インターンの秋山君

2012年4月3日( カテゴリー: 現場レポート )

いつもこのブログを書いてくれるインターンの秋山君は「名取市海岸林再生の会」の皆さんからとても人気があります。
おばさまたちからも「秋山さん、秋山さん」とかわいがってもらっています。
普段は寡黙で必要なこと以外ベラベラとしゃべらない男ですが、作業の合間には笑顔で皆さんとの会話がはずんでいる様子!
秋山君は大学を休学してインターン体験をしていますが、「海岸林再生プロジェクト」での体験が大学に通っている以上に学びの多いものであるといいなぁと思います。
先月のオイスカの月刊誌にも登場していますのでご覧ください。
インターン生の素顔に迫る!
 

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