棒で穴をあけて、1㎡に約70本を植えていきます。
マツは強いか、弱いか
マツは海岸や山の上の方、岩場など他の植物が生えないようなところにも根を下ろします。
よほど強い植物なのだろうと思っていたのですが、生態学的には弱い樹種だといわれているのだそうです。
他の樹木と一緒に生えていたら負けてしまう弱い木だからこそ、他の樹木が生えない、競争のないところを選んで根を下ろしているのだそう。
「海岸林再生プロジェクト」に関わるようになり、いろいろなところに生えているマツが気になるようになりました。
先ほどの話を聞いた後は、さらにマツが生えている環境も気になるようになりました。
先日、オイスカの中部日本研修センターがある愛知県豊田市を訪問した折、鞍ヶ池公園に足を運ぶと、園内の岩山からマツが元気にすくっと伸びていました。
ちょうど桜が美しい時期で、公園にはたくさんの人がいてみんな桜の花を愛でていました。そんな中、他と争わず、あえて厳しい環境を選んでひっそりとたたずんでいるマツはやはり弱いのではなく強い木なのではないかと感じました。
先月播いたクロマツの種も、強く元気に育ってもらいたいものです。
3月30日の播種を終えた後、土地の神様に捧げたお神酒をみんなでいただきました。
ストーブを囲んだささやかな宴の場を盛り上げようと、Kさんが自慢の美声を披露。
輪の中から手拍子と合いの手が自然に出てくると、その後にも地元の民謡が2曲続きました。
土地の人間ではない私にはわからないものでしたが、あとで「あれは祝い唄だよ」と聞かされました。
そして「この1年誰も歌わなかった祝い唄だ。震災後初めて歌ったんだ」と。
地元の人たちにとって今回の播種は、自分たちの生活再建に向けた大きな前進であり、
この日は、そのお祝いの日だったのだと思いました。
取材に来られていた地元のテレビ局の方も畑でいきいきと動いている地元の皆さんを取材しながら
「被災後、元気になれない人たちもまだたくさんいますが、活動の場がある人たちはやっぱり違いますね」
とうれしそうでした。新聞記者の若い女性は、「私も種播きさせてください」と一緒に作業をしていました。
被災した海岸林は約3,660ヘクタール。何十年もかかる海岸林再生に向けた、小さいけれど目に見える
確かな一歩が踏み出された記念すべき3.30となりました。
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いつもこのブログを書いてくれるインターンの秋山君は「名取市海岸林再生の会」の皆さんからとても人気があります。
おばさまたちからも「秋山さん、秋山さん」とかわいがってもらっています。
普段は寡黙で必要なこと以外ベラベラとしゃべらない男ですが、作業の合間には笑顔で皆さんとの会話がはずんでいる様子!
秋山君は大学を休学してインターン体験をしていますが、「海岸林再生プロジェクト」での体験が大学に通っている以上に学びの多いものであるといいなぁと思います。
先月のオイスカの月刊誌にも登場していますのでご覧ください。
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