育苗場の横に建っているスーパーハウス。
また新しいハウスが届きました。
今回も前田建設さんから寄附していただいたものです。

小さいハウスが2棟届いたのですが、1つは資材を保管する倉庫になり、もう1つはPCやプリンターなどを置いて事務所として使う予定です。
おかげ様で現場の環境も徐々に整ってきています。

アジア開発銀行の年次総会会場では、本会議とは別にいろいろなセミナーやワークショップが行われています。

 
 
 
 
その中のひとつ、CSOセミナーにオイスカの渡辺副理事長がパネリストとして参加!
「海岸林再生プロジェクト」についてプレゼンテーションを行いました。
多くの国の人たちが集まる場ですから、まずは昨年世界中から日本に寄せられた支援金やメッセージへのお礼を伝えました。
参加者は日本がどのように復興に向けて動いているのかに関心があるようで、プレゼンテーション後はフロアから多くの質問が寄せられ、またセミナー終了後も渡辺副理事長やオイスカマニラ事務所から参加したスタッフの周りにはもっと話を聞きたいという人たちが集まりました。
ADB年次総会での発信、大成功でした!

世界に「海岸林再生プロジェクト」を発信すべく、フィリピン・マニラで開催されたアジア開発銀行(ADB)の年次総会に行ってきました。
まずは資料の配布とパネル展示。オイスカに与えられた場所が会場の隅の方だったため、みんなの目に触れた訳ではありませんが、関心を持って見てくれる人たちもいました。
写真に写っているのは、オイスカマニラのスタッフ。今回のパネル展示を通じて、彼女たちがこのプロジェクトのことをよく知り、今後の発信力になってくれるのが一番の収穫かもしれません。

プロだから・・・

2012年5月2日( カテゴリー: 現場レポート )

「海岸林再生プロジェクト」で育苗に取り組んでいる方たちは長く農業に携わってきた人たちです。
皆さんが播種から芽が出るまでの20日ほど、どんな気もちだったかなどお話してくれました。
「俺たちがやってきた野菜はまいたらすぐに芽が出るわけよ。でもクロマツは待っても待っても芽がちっとも出てこなくて、もう俺たち心配で、心配で。何が間違ってたんだろうかな、何が行けなかったんだろうかなって。せっかく苦労して手に入れた種を無駄にしたらこんな申し訳ないことはないし、俺たちはプロだから『芽が出ませんでした。申し訳ありません』なんて絶対に言えないの。だから、あんまり芽が出てこないから本当に心配で、ちょっとほじくってみたりしてよ。清藤先生(オイスカ参事・緑化技術担当)に電話してわざわざ見に来てもらったんだ。ネズミにいたずらもされてよぉ。今日もまだ出ねぇ、また今日も出ねぇって毎日毎日心配してたから、芽が出た時はホントうれしかったなぁ」
「ずっと農家でやってきたからさ、クロマツは始めてだけど、何に似てるか言ってもらったらどんな土使ったらいいか全部わかるのよ。俺らプロだからさ、野菜の」
「教えてもらったやり方では、苗を間引きした後、植えかえねぇんだけど、俺たちは種の一粒でも無駄にはしたくないからさ、かわいい芽さ出てきた苗を引っこ抜いて捨てるなんてできねぇ。若いうちは野菜でも何でも強いから、間引きした苗もちゃんと植えて育ててやりたいんだ」
土と野菜にいっぱい愛情を注いできた農家の皆さんが、本当に心配そうな顔をしながら「毎日心配だった」、本当にうれしそうな顔をしながら「芽が出た時はうれしかった」、誇らしそうな顔をしながら「俺らはプロだから」と語る姿から、今はその愛情をクロマツの苗木にめいっぱい注いでくれている様子がうかがえ、うれしく思いました。
 
 

2012年5月2日( カテゴリー: 現場レポート )

先日開催されたお披露目式のこと。

袋の底にたまった砂、わかりますか??


ご寄附をくださった方に新しくできたストラップを差し上げようと育苗場にテーブルを置き、そこにストラップが入った箱を置き布をかけておいたのですが・・・。
皆さんに差し上げる時にはなんと、袋の中に大量の砂が!!!
この日吹いた強風によって飛んでくる砂がどれほどのものか改めて実感しました。
防風、防砂が何としても必要であることを現場に足を運ぶたびに感じます。

次世代のために

2012年5月1日( カテゴリー: 本部発 )

オイスカ本部・啓発普及部の野木です。
海岸林再生プロジェクトお披露目式も無事終了いたしました。
ご参加いただいた皆様一人一人にいろいろな思いを知っていただけたと思います。
その中で、私が印象に残った一場面をご紹介します。
空港での報告会が終わって、育苗場に移動している時のこと。
先に到着されていた支援者の方と、地元の女性が話をされていました。
女性は遠くに見える松を指して、あれは自分のばあちゃんが子どもの時に植えたものだと参加者の方に語っていました。
支援者の方:「これから木を植えても育つのは孫の代だそうですね。長いですね」
地元の女性:「長くても、今植えなかったら(孫の時に)木はできないからね。うちらがやらなくちゃ」
孫の代のために、木を植えて育てる。海岸林に限らず、日本の人工林でも、海外の森でも、植えた木が育ち、その恩恵を受ける時まで長い時がかかります。それでも後世につなげるために今できることをしなければいけない。
私も、そのお手伝いができるよう自分ができることを精一杯しようと思った瞬間でした。

芽出たい!!

2012年4月29日( カテゴリー: 現場レポート )

昨日畑を見ると、クロマツの芽が出始めていました!
26日のお披露目式に来て下さった皆さまの思いにクロマツが応えてくれたのでしょう。
まいた種全体の1割くらいは芽を出しているようです。あと数日すればもっと多くの芽が見れるはずです。
発芽が予定より1週間以上遅れていたので心配しましたが、とりあえず
「芽出た」い
ですね!
 

お披露目式を開催しました

2012年4月27日( カテゴリー: 現場レポート )

昨日、育苗場のお披露目式が開催され、地元宮城県以外からも大勢が参加され、総勢150名を超える盛大なものとなりました。

芽が出ている様子をカメラに収めていました


仙台空港の会議室でプロジェクトについて説明をしたのち、小雨のぱらつく中、育苗場に向かいました。
3月30日に播いた種子は発芽していなかったため、試験的に3月14日に播き、ハウスで育ててきたものを皆さんに見ていただきました。現場担当者は皆さんに青々とした育苗場をお見せできなくて残念だと言っていましたが、この日の冷たい強風とあわせ、厳しい環境の中難しいことに取り組んでいることを理解してもらういい機会になったのではないかと思います。
 
 

2人一組で植樹中


 
 
防風ネットの外周に1人1本の記念植樹を行いました。この日植えた「ネズミモチ」は防砂の役割を果たすものです。
 
 

雨の中、説明を聞いていただきました


 
育苗場からはまたバスに乗り、被災した海岸林を視察。盛土がある所とない所では被害にどのような違いがあるのかなど実際に見ていただきました。
参加された方からは「このプロジェクトが目指していることがいかに大変なことかよくわかった。これからも支援したい」といった感想が寄せられました。
 
 強風と小雨でとても寒い一日でしたが、ご参加いただきました皆さま、どうもありがとうございました。

被災マツのストラップできました!

2012年4月26日( カテゴリー: 本部発 )

宮城中央森林組合が「海岸林再生プロジェクト」への寄附金つきストラップを製作しました!
プロジェクトのイメージキャラクター「クロマツの親分」と「クロマツタロウ」の焼印が押してある木のストラップです。
収益の一部が「海岸林再生プロジェクト」に寄附されるというだけではなく、津波でなぎ倒されてしまった被災マツが材料になっているという点でも復興支援につながっています。
裏面には「オラだづの『海岸林』ば、取り戻すっちゃ!」とクロマツお助け隊員たちの思いが・・・。
同組合が販売を行います。
http://www.mcfa-web.com/

明日はお披露目式です!

2012年4月25日( カテゴリー: 本部発 )

オイスカ本部の松野です。
ただ今、午前11時過ぎ。明日の育苗場お披露目式の準備のため先発隊として仙台空港へ向かっています!。
Gさんが「アイス食べたい!」と言い出し、那須高原でみんなでペロリ。とちおとめとジャージー牛乳の見事なコラボに感動しました!
駐車場にバス?キャンピングカー?
なんか変な車を発見!
運転手さんに聞いたら喫煙車だそうで、これから郡山へ行くとのこと。原発付近から来た避難者が住む仮設住宅周辺に寄贈するそうです。避難者の中には閉じこもる方も多いようで、集会があっても禁煙だから嫌だと集まらないそうです。じゃあ、喫煙できる空間を提供しようと申し出て今回の寄付が実現したんだそうです。いろいろな支援が展開されていますね。私たちも復興にむけて頑張りましょう!
 
 
お披露目式にご出席くださる皆様、明日の天気が心配です。
傘を用意したほうがいいかもしれませんね。

2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
月別アーカイブ

ページトップへ