「松がつなぐあした」読書感想文コンクール
~入賞者は九州地域の海岸林視察ツアーにご招待~
▨▨▨▨▨▨宮城県在住・在学の高校生・大学生のみなさんへ▨▨▨▨▨▨
「松がつなぐあした」読書感想文コンクール
~入賞者は九州地域の海岸林視察ツアーにご招待~
「海岸林再生プロジェクト」では、アイベックスエアラインズと共催で、宮城県在住・在学の高校生・大学生を対象に「松がつなぐあした」の読書感想文コンクールを開催します。
2011年から取り組んできた「海岸林再生プロジェクト」では、大きいものでは6mを超えるクロマツが育っていますが、この海岸林が「完成形」となり、海から潮風や飛砂から内陸の生活を守る存在になるには、長い年月がかかります。
私たちは、10代、20代の若者が、この海岸林を守る術を学び、行動する機会をつくり、海岸林と共に生きる未来を託したいと考えています。
まずは、海岸林について知ってもらおうと、「海岸林再生プロジェクト」の10年を記録した「松がつなぐあした」の読書感想文コンクールを企画しました。入賞者には、宮城県名取市の海岸林の視察のみならず、アイベックスのフライトで、九州地域の海岸林の視察ツアーにご招待し、クロマツの森の守り方を学んでもらう予定です。
伊達政宗の時代に造成されたといわれている海岸林。震災で失われても再生させ、未来に残さなければなりません。どうか、若い皆さんの力を貸してください。
◆読書感想文コンクール概要◆
【対象】
宮城県内在住・在学の高校生・大学生
【募集締め切り】
9月30日(金)
※エントリー締め切り 9月15日(木)
【応募から感想文提出の流れ】
①エントリー:申し込みフォームにお名前・学校名・学年・住所等を入力してください。
https://forms.gle/h2hVRuZGaAHFc2uz8
エントリー受付から一週間以内に「松がつなぐあした」を郵送します。
②期日までにメールまたは郵送で感想文をお送りください。
自身と海岸林にまつわる体験なども盛り込んでいただいて結構です。
感想文にはタイトルをつけてください。
800~1200文字程度
※手書きの場合は原稿用紙を使用のこと
送り先: kaiganrin@oisca.org
〒168-0063 東京都杉並区和泉2-17-5
オイスカ 読書感想文コンクール事務局
【審査委員】
審査委員長 小林省太(元日経新聞論説委員/「松がつなぐあした」の著者)
審査委員 吉田俊通(公益財団法人オイスカ 啓発普及部 GSM担当部長)
川崎 智和(アイベックスエアラインズ株式会社仙台事業所 運航本部課長)ほか
【参加賞】
応募された方には全員に、2023年のアイベックスオリジナルカレンダーをお送りします
【海岸林リーダーの任命について】
入賞者5名を海岸林リーダーに任命し、九州地域の海岸林視察ツアーにご招待します。
ツアー概要は下記の通り。
①オリエンテーションおよび名取市民の森の視察等
11月19日(土) 9:00~17:00
②九州地域の海岸林視察ツアー(2泊3日)
12月第4週を予定
1日目
9:00 仙台空港集合/オリエンテーション
10:15 仙台空港発 IBX012
12:20 福岡空港着
午後 福岡県内の海岸林視察(マツクイムシの被害状況を知る)
2日目
終日 佐賀県虹の松原訪問
松原保全の取り組みについて学習および体験
3日目
午前 海の中道海岸林・雁の巣砂丘などを視察
午後 まとめ学習/「私たち若者にできること」(行動計画)の策定
16:30 福岡空港発 IBX017
18:20 仙台空港着 解散
③行動計画発表会
1月中に仙台空港内にてツアーの報告および行動計画の発表を実施。
アイベックスエアラインズ社員、読書感想文コンクール応募者らが参加
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【お問い合わせ】
オイスカ 啓発普及部
03-3322-5161
kaiganrin@oisca.org
林久美子
こちらの写真でクズが芽を出しているのがわかりますか。


6月25日のボランティアの日に根元からきれいに刈ってもらったのに、
7月9日に行ったら、もうこんなに芽を出してツルを伸ばしていました。
またすぐにマツに絡まってしまうかもしれません。
やられてもやられてもすぐに芽をだしてくるクズ……厄介な敵です。
でも一方では、こんな姿も。
こちらの枯れたクズは、6月25日に刈り取ったもの。

元がどんなだったか写真がないので比べようがありませんが、
私のイメージではこんな感じ↓(イヤ、だいぶ盛っていますが……)

↑ こんなにたくさんはありませんでしたが、
それなりに山盛りになっていた刈り取ったクズが、
2週間後の7月9日には枯れてぺちゃんこになっていました。
強い生命力があるものの、根さえ地面から離れていれば
こんなふうにすぐに弱るのです。
7月9日に刈った山盛りのクズがどんなにぺちゃんこになるか楽しみです。
本数調整伐のあとに……
植栽地の中を歩いていると、実生(ミショウ/自然に飛んできた
種から生えてきたもの)のクロマツをよく見かけます。
↓これ、見えますか??

2014年の植栽地で、あまり生育の良くないエリアなのですが、
ここでも今年の冬に本数調整伐が行われました。
鎌の右に切り株が見えるでしょうか??
少し拡大してみました。
鎌の上の方にたくさんクロマツが
顔を出してきているのが分かると思います。


ついつい「かわいいなぁ~」と思って見てしまいます。
本数調整伐をして、地面に太陽の光が当たるようになって
彼らが元気に成長するのに好条件になったのかもしれません。
こんな子も顔を出していました。
人間でも植物でも赤ちゃんはかわいいですね~。

本部・啓発普及部の林です。
7月8日、翌日のボランティアの受け入れを前に、お昼過ぎに仙台入りしました。
仙台市内で業務を終えた吉田と仙台駅で合流し、現場では松島森林総合の佐々木さんと合流。
プロとボランティアとがどのように分担しながら作業を進めていくかを打ち合わせるためです。
スーパーボランティアの大槻さんも同行してくださいました。

視察中も、大槻さんはクズやフジのツルがあると気になってすぐに作業を始めます。
そのうちに吉田も佐々木さんに「その辺、テキトーに見といてください」と声をかけ、
大槻さんとフジヅルを刈り取る作業に没頭し始めてしまいました。


3人は、図面を見ながらクズが繁茂しているエリアを中心に見て回ります。

ここはニセアカシアが大量に出てきているエリア。
ボランティアの作業ではなく、プロにお任せする場所です。

プロジェクトの現場では、たくさんのボランティアの皆さんが活躍していますが、
目立たないところで、ニセアカシアの処理のほか、
作業道の管理や薬剤を使ったクズの処理などはプロが担っています。
ボランティアチームとプロチームが常に情報を共有しながら、
効率よく作業が進めていくのが目指す形です。
この夏も暑くなりそうですが、ボランティア、プロ共に、
ケガや事故なく100haの海岸林の保育管理作業を終えられますように。
本部・啓発普及部の林です。
先日のボランティアの日の休憩時間のこと。
リピーターの皆さんが集まって何やら話しています。

皆さんが見ていたのは、グズの刈り取りをしたすぐそばに落ちていたもの。
「いつからあった??」「津波で流されてきたわけじゃないよねぇ」
「船についてるものかなぁ?」「ああ、この辺、巻取りができるようになってる感じ?」

私には「巨大かき氷機」にしか見えず……。
家にあったかき氷機と形が似てるので。
もちろん本当にそんなものがあるとは思っていませんが、
みんなで「え~ここから氷入れるの?」「だとしたらここは何?」と
パーツをじっくり見て、あれこれ意見を言い合います。

結局正解は分からないままですが、消えかけた表示のところにあった
かすかな文字情報から、食品の製造に関係するものであるということだけは判明。
本当にどこからやってきたのかもわからない、これ。
どこで何の仕事をしていたのか気になります。
7月9日(土)ボランティアの日 活動レポート
今月のボランティアの日は9日と30日の2回。
今回は久しぶりに第一三共さんが来てくださいました!
地元のボランティアさん、リピーターの皆さんとで35名。

雨の予報でしたが、またしても強烈な晴れ男Tさんのパワーで
なんとかほとんど降られることなく(お昼休みと作業終了後に降りました)
作業を進めることができました。Tさんに感謝!!!
この日は大型バスが現場に入ったため、道路から入れる場所で作業。
まずは、「練習」と称し、道路と植栽地の間に広がる緩衝地にはびこるクズと格闘。

クズを見たことがない人もいれば、鎌を使うのが初めてだという人もいて、
確かに練習は必要ですが、結構ハードな作業に「これが練習!?」との声も。


しかし、午後になり「本番」の現場に入ると、皆さん「練習」に納得。
マツに絡まったクズを刈り取ったり、マツの根もとに頭を突っ込んで
クズの根っこが生えているところを探したり……開けた平坦な場所での
作業とは違う難しさを実感されたようでした。

皆さん、たくさん作業していただき、ありがとうございました。
しかし、まだまだクズの繁茂地帯はあちこちにあります。
今後の活動もクズの刈り取り作業が続きます。ボランティアにご参加の際は、
マツの葉にチクチク攻撃されますので、長袖でお越しください!

3年ぶりの豊田推進協議会!
こんにちは、浅野です。
7月3日~5日まで名取に出張してきました。
今回の目的はオイスカ豊田推進協議会19名のボランティア受入れ(7月4日、5日)
毎年ボランティア作業に来てくれていましたが、コロナ禍の影響で3年ぶりの来訪となりました。
空港に着いてから、海岸に行く前に名取市北釜地区震災メモリアルゾーンを見学、名取市海岸林再生の会の鈴木英二会長からこの場所を作ることにした理由、その想いなどをお話しいただきました。

作業は2日間ともクズの駆除。プロが入る前の応急処置として、ボランティアの皆さんにマツ林に入ってしまいそうなクズや、すでにマツ林に入り込んで巻き付いてしまっているクズをできる限り根元から刈り取ってもらいました。
台風の影響で天候が心配されましたが、2日間とも晴れ。作業中に少し雨が降った時間もありましたが、作業には支障のない程度でした。気温は29℃、参加された皆さんは口をそろえて涼しいね~と仰っていました。(豊田は6月末に39℃、場所によっては40℃を超えていたようです…)

2日間の作業の後はサイクルスポーツセンターで温泉に入り、昼食。屋上から見える海岸林の広さに皆さん驚いていました。その後、山元町にある震災遺構「中浜小学校」へ。震災当時、町内の中学校に勤めていたというガイドの方に説明をしていただき、隅々までゆっくりと見学させてもらいました。

3年ぶりの豊田推協の来訪、来られなかった間に鈴木会長の旧宅はなくなり、ストロベリーアイス幸子は豊田市の光岡会長宅へ。サイクリングロードも開通し、立派なサイクルスポーツセンターが完成するなど変わったことも多くありました。そんな中でも変わらず豊田の皆さんが海岸林を気にかけてくれて、一生懸命作業に取り組んでくださってうれしい限りです!
また来年も皆さんと元気な姿でお会いできるのを楽しみにしております。2日間ありがとうございました。
外国人が現場に来るのは久しぶり ~Fiji~
とは言っても、外国人訪問団ではなく、3ヵ月前に入国したフィジー人のオイスカ男性職員(中部日本研修センター農業研修指導員)のロンさんです。7月4・5日オイスカ愛知県支部豊田推進協議会ボランティア18名に加わって、職員研修として名取に来てくれました。
ロンさんは39歳。2008年西日本研修センターで農業研修生として初来日。1年の研修を経て帰国し、オイスカフィジー研修センターに従事。2017年中部日本研修センターで2年間で従事。そしてこの春、3回目の来日。一行の対応で、彼とじっくり話す間がなかったので、電話でいろいろ聞きながら、フォローしました。名取の経験を、海外に伝える仕事は私たちの務めと思っています。多い順から海外メディア、オイスカ職員・関係者、海外政府・国際機関職員で、63ヵ国、270名の方が来てくれています。(ボランティア参加者は把握しきれないので除いています)
Q:この2日間で質問し切れなかったことは?
A:①浜辺で火事はないのか?、火事があったらどうするのか?、②死んだ鳥(カラス)が本当に数多くマツの間に落ちていたが、誰の仕業?、③なぜマツだけ植える?、④ボランティアは毎日来るのか?、年間何人来るのか?、外国人は来るか?、⑤間伐はするのか?、⑥マツの病害は?、⑦マツが大きくなって飛行機の運航に支障ないか?
Q:どんなことを感じたか?
A:①チームワーク、ミーティングで目標を共有することが大切。(と中部TCで言われている)②こういう仕事を日本でオイスカがやっているとは知らなかった。びっくりした。③津波から10年、人々はどういうモチベーションで生きてきたのかと思った。④日本では森のことも勉強しなければ。
Q:あなたにとって、日本でチャレンジしたいことは?
A:まだ3ヵ月しかたっていないので、まだ目標ははっきりしていない。まずは、日本語をもっと勉強したい。各地のオイスカの現場、ボランティア活動に参加したい。天候の違いを感じる。体を慣らして病気しないようにすることも大切。
Q:日本ではどんな指導員になりたいか?
A:私自身がオイスカスピリットをもっと学びたい。日本の文化も。そして、若い研修生に教えたい。怒って指導するような指導員にはなりたくない。






吉田です。6月26日、現場の去り際、ちょっと「黄昏れタイム」してから帰ろうかと、車を降りて、石碑の向かいに行って見ると・・・

ん?
なんだ?あれ。石碑の上。なにか乗ってる。

石碑は2m以上。下からではわからないので、携帯で写真を撮ってみた。

よく分からなかったので、背伸びしてなんとか手が届いたので、落としてみた。
ワタリガニです。


これは、おそらく猛禽類の「ミサゴ」(絶滅危惧種)が、海で獲ってきたワタリガニ。石碑を食卓に。斬新。堤防の上を使っているのは知ってましたが。



いつものことですが、徹底実踏の日は、最後の最後まで「Something New」を追求するから、帰るのが遅くなります。なん十年か先、この森が営巣地になるといいなあ。なるだろうな。
惚れ惚れするような~
吉田です。葛について連日書き続けたので、「現場の大半が葛なし」ということはわかる写真を。
ですが、写真ではわからないのですが、こういう中にも点々と、斑状に葛があります。出来る限りボランティアも突入します。もちろんプロも。写真を撮った6月26日は葛を探し回ったので、毎度のことですが、「美的」な写真を撮るのを忘れていました。





