黄砂

2013年3月8日( カテゴリー: 本部発 )

今日は海岸ではない砂地での植林のお話。
オイスカはいろいろな国のいろいろな場所で植林活動を行っていますが、この季節日本国民を悩ます「黄砂」の発生源地域のひとつであると言われる中国の内モンゴルの沙漠で緑化に取り組んでいます。
今月21日、都内でその活動報告会が開催されます。
『内モンゴル・沙漠化防止プロジェクト 活動報告会』
   ~黄砂のふるさとを緑の大地に~
日時:3月21日(木)18:30~20:00
場所:三菱商事 MCForest
参加費:無料
申し込み:こちらのフォームよりお申し込みください
こちらもぜひご参加ください。
 

3月4・5日と研修生が視察に来てくれたことはすでにご報告しました。
今回現場に来てくれたのはミャンマー、フィリピン、マレーシア、
パプアニューギニア、インドネシア、タイ、チベット、カンボジアの研修生とアメリカ人スタッフ。
第二育苗場でクロマツを育ててくれている「北釜耕人会」の皆さんが
小松菜を育てているハウスで草取りのお手伝いをしました。
「北釜耕人会」の3夫婦は、震災直後からどう農業を再開させようかと考え、
海岸から10キロぐらいのところに土地を借りた行動派の農家の皆さん。
今では震災前のように3夫婦仲良く小松菜を育てています。
農業魂の塊のような皆さんですから、農業研修生の訪問をとても喜んでくださり、
彼らから出される質問にも丁寧に答えてくださいました。
まだ充分に日本語が話せないアメリカ人スタッフがこう日本語で話してくれました。
   「宮城の言葉は少し難しくて、
        理解できないこともありましたが、
            本当に彼らの気持ちはもらいました」
「北釜耕人会」の皆さんの農業にかける情熱、復興への強い思いは充分に伝わったようです。
kusatorinakama

最新の育苗場写真

2013年3月6日( カテゴリー: 現場レポート )

DSC_0005ここのところ、育苗場の写真はクロマツに雪が積もった写真ばかりでしたが、
今は雪も解け、やわらかな日差しの下、冬を越した強さが見られます。

昨年播種し、ここまで成長した苗を4月中旬以降、
同じ育苗場内でもう少し苗と苗の間隔を広くして移植します。

sasaki-san

4日に視察に来てくれた西日本研修センターの研修生たちは、
成長している苗木の様子を見ながら、ここまでの作業を担ってきた
責任者の佐々木さんの説明を前のめりになって聞いていました。

福岡県にあるオイスカ西日本研修センターで
約1年間の研修を受けた海外からの青年たちが
3月4・5日に現場に来てくれました。
CIMG3108プロジェクトの視察よりもまず先に「被災地」の状況に驚きを隠せませんでした。
ここは、もともと集落だったところですが、今は「名取市海岸林再生の会」の鈴木英二さんの自宅だけがポツンと残っています。
どのように水が押し寄せてきたのか、どのくらいの高さまで津波が来たのかはこの家が無言で語りかけてくれていました。
 
 
CIMG3134
私たちスタッフは、震災のすぐ後から何度も現場に足を運び、行くたびに道路脇や田んぼに散乱していた漂着物が撤去され、きれいになっていくのを感じました。
今回初めて現場に来た彼らは、未だ残されているガレキにカメラを向けていましたが、震災直後はこの何万倍ものガレキがこの地にあったことは想像できないかもしれません。
 今週末、彼らはそれぞれの母国に帰ります。
震災後、日本に多くの国が支援をしてくれました。
彼らが少しでも日本の被災地の様子をお礼と共にお国の皆さんに報告してくれるといいなぁと思います。

3.11を目前にして

2013年3月4日( カテゴリー: 本部発 )

ある方からプレゼントをいただきました。
本当にうれしかったです。

DSC_0006

小さくてかわいい「三河のクロマツ」です


 

3月2日は大勢の方が事務所に来てくださいました。
たくさん仕事をしていただきました。

皆さん、私たちを応援してくださり、
本当にありがとうございます。

今日から10日間ほど宮城です。
感謝の気持ちで、震災以来41回目の現場入りできること、
心からありがたいと思っております。

しっかり地元の人たちと働いて、レポートもしますね。

メディア掲載

2013年3月1日( カテゴリー: 本部発 )

今日はメディア掲載情報をふたつ。
ひとつめは、東北復興新聞。
とうほくの今」という連載コーナーで紹介していただきました。
もう一つは、PR TIMESというプレスリリースの配信サービスを利用して配信したリリースです。
より多くの人たちに海岸林の存在理由を知っていただき、
その再生にご協力いただければ・・・と思っています。

松葉は体にいい?

2013年2月28日( カテゴリー: 海岸林あれこれ )

先日、静岡に出張してきました。
経済人の方々にプレゼン(90分)をする前に、
三保の松原や静岡市内の海岸林を見る機会に恵まれました。
まずは有名なホテルの女将さんから お話を伺いました。
仙人も松葉を食べたと言います。
日本人の長寿の源のように思えます。
体にいいと思いますが、証明するデータがないのです。
昔、城にマツを植えた理由として、籠城して兵糧攻めにあっても
松葉だけで3ヵ月耐えられたそうです。
渇水や飢饉に備え、サツマイモを育て、マツを植えたとも聞 きました。
シベリア抑留でも食べたと言います。毎日30本食べると健康に良いそうです。
女将さんは冒頭このような話をしてくださいました。
私なんぞは不健康の塊なので、横にいた静岡県支部の亀山さんの
煙草に松葉を刺しておこうかと 思ったり。
マツと健康。誰か何かご存知でしたら、ブログにご投稿くださいね。

ボランティアさんの声

2013年2月27日( カテゴリー: お助け隊員の声 )
2月16日に、オイスカ事務所でダイレクトメール発送などの
手伝いをさせていただきました新澤琢です。
前日(2月15日)に、オイスカで働いている大学の先輩が
Facebook経由でボランティアを募集しており、
たまたまその日は時間が空いていたので、二つ返事で引き受けました。
といのも、私は仕事柄、色々なレストランのシェフとお会いするのですが、
現在も被災地に炊き出しやイベント手伝いにいかれる方がわりと多くいらっしゃいます。
そういうシェフ達を見て「偉いなー」と思いつつ、
私が被災地まで何かをしにいくというのは色々とハードルが高く
悶々として いたところに、今回のお話があったわけです。
お手伝いできたのは、
1. モチベーションがあった、
2. やれそうな仕事だった、
3. 時間があった、
4. 信用できそうなプロジェクトだった
5. 信頼できる先輩からのお話だった
と、この5つの条件が揃っていたからです。
たいてい何かしらの条件が噛み合わないものなのですが、
今回は時間や仕事内容など私の都合と合致したので良かったです。
ダイレクトメール発送のお手伝いというわけで、比較的単純な作業でした。
ただ、目的は被災地援助プロジェクトの「寄付を募る」わけですから、
気を抜いてはやりませんでした。
寄付の土台として信用関係がもっとも大事な点の一つですから、
ダイレクトメールを
受け取った人からの信頼を損なうようなミスはしないように、
と思いながら作業をしました。
来週3月2日まで作業は続くようです。
私自身は月末月初でややスケジュールが厳しくお手伝いできるか分かりませんが、
時間に都合のつく方はお手伝いに参加してみてはいかがでしょうか。
数多くある震災援助の中でも、とても理に適ったプロジェクトの一つだと思います。

野望

2013年2月26日( カテゴリー: 本部発 )

広報を担当している林です。
以前プロジェクト担当の吉田が「松」がつく有名人のことをブログに書いていました。
「思い続けていれば、この仕事を通じて、松がつく女優に会えるのではないかと」と。
(オイスカの現場を訪問してくださった有名人で「松」のつく方がいらっしゃいます!
スリランカの「子供の森」計画に参加してくださいました。
パプアニューギニアにも行ってくださいました。歌手の松崎しげるさんです!)
私が思い続けているのは、加藤清史郎くんです。
CMで伊達正宗になっていた清史郎くんが、その姿で海岸林を見に来てくれないかと。
名取をはじめとする宮城県南部の海岸林は約400年前、
伊達正宗の命によって造成されたと言われています。
そんな場所に伊達正宗(になった清史郎くん)が来て、
その再生に力を与えてくれたら・・・というのが私の野望。
・・・「マツ」がつく有名人なら、私はマツコ・デラックスさんに会いたいです(笑)

最近耳に残った話

2013年2月25日( カテゴリー: 本部発 )
この数日の間に聞いた話です。

「某大会社が東北で3月上旬にイベントをやろうとしているが、全く上手くいっていない」
「イベント疲れ、リーダーの疲れだと思う。我々も身につまされる」
その方も、その明るく前向きな性格から多くの場所で頼りにされています。
震災前から、個人としても、仕事としても週末にはイベントに関わっています。
その上、震災があり、誰もが奮い立って復興を目指している。その先頭に立って2年。
まさに今、3.11前に、盛り上げねばならないと気力をふり絞っている方はきっと多いことでしょう。
部門や業務は違っていても、必死でこらえている人たちの事を知るとシンパシーを感じます。
現場では、土日も、早朝もフル稼働で、たくさんのダンプが走っていますが、
皆、積み荷の土砂をまき散らさぬように、住民に迷惑をかけまいと本当に丁寧に運転しています。
後ろを走っていて気付きました。頑張っているんだなあと励まされました。
つい先日も大学の先生から、
「リーダーの個の力に頼り、空中分解を起こし、活動が尻つぼみになる例が多い。
復興に寄与しようという組織の淘汰が著しい」
と聞きました。
また、役職者に周りがついてゆかず、 一人で打ち合わせをし過ぎて、
大きな誤解・勘違いをしたまま仕事を進め、
最終判断の一瞬前に外部の指摘で軌道修正した例にも出会いました。
(本当に一生懸命やって下さる方です。こうなった理由も知っています)
こういうことは、全く他人ごとではありません。
「がんばっぺ!」と早2年。身の丈を越えた仕事も多いです。
これからも膨大な業務を、しかも長丁場にわたって裁き切らねばなりません。
最悪のリスクも念頭に置きながら、できるだけ自分たちを客観的に見なければと思います。
何より笑顔と感謝する気持ちを忘れず、仲間を大事にして今後も頑張りたいとシンプルに思います。
昨日の新聞では
「厳しい局面では楽観的に、順調な場面では慎重に」
という某商社の新社長の言葉が目に留まりました。

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