■東京/報道関係者
IMG_4692 small私を含めて海岸林を単なる「景色」としてしか見ていなかった多くの人々に、海岸林再生事業は「なぜそこに林があるのか」、「どのように周辺の人々の暮らしを守ってきたのか」を教えてくれました。またその林を再生する ために、どれほどの年月と労力、そして資金が必要かを知らせてくれました。
何から始めていいかも分からない、途方もないプロジェクトであるが故、そのプロモーターでありネットワーカーであるオイスカさんには、ただただ敬意を表します。この事業は、これから何十年に もわたって、様々な作業にかかわっていく人たちを育てる、壮大な人材育成プロジェクトでもあります。
国内のみならず世界中で理解と共感を得ることができる事業だと確信しています。

私は被災地出身、両親が海岸林再生の会のメンバーという環境にあり、他の皆さんとは少し異なった視点からオイスカさんの活動を捉えているかと思います。
海岸林再生プロジェクトは海岸林という一つのオブジェクトに対する限定的な 再生ではなく、裾野の広い大 きな意味を持った再生プロジェクトだと考えています。被災農家で考えれば生活(収入)の再生、コミュニティの再生、生きる活力の再生など、プロジェクトが多方面での“再生”に良い影響を与えていると思います。
また“再生”をもう一度“育む”という言葉に置き換えるとすればいつもおっ しゃっている「オイスカは人を育てている」という言葉こそオイスカさんの成されてきたことの意味を表しているような気がします。
私自身もこのプロジェクトに育てられた一人です。
会社組織に属しながら両親らの活動を応援できる環境にいることを有り難く思 うと同時に、応援の活動を通じて日常業務では学び得ないたくさんのことを学ばせていただいています。
また、海岸林再生に多くの時間がかかるように、被災地の復興にも同様に多く の時間が必要となります。多くの被災地支援活動が短期的な活動であるなか、10ヵ年計画という長期プロジェクトである時点で社会的意義、社会に対するメッセージを含んでいると思っています。被災地の復興には多くの時間とお金がかかるという事実を、一つのプロジェク トというゴールを明確にしたわかりやすい単位で明示していると考えています。
オイスカさんのこれまでの取り組みには非常に感謝しております。
個人的な話ではありますが、両親との絆を深めたのは紛れもなくこのプロジェ クトです。このプロジェクトがなければ親孝行の機会もきっと自分では見つけられず、今いるANAすかの仲間たちとの出会いもなかったと思います。そう考えると感謝せずにはいられなくなってしまいます。
細々ではありますが、これからも応援させて頂きますのでどうぞ宜しくお願い いたします。
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■宮城/報道関係者
大抵の人にとって、気が付いた時には海岸林は存在していたでしょう。自然景観の一部として。
震災で流失してしまったからこそ、初めてその存在を知り、目を向けるようになったという方も多いのでは。
祖先が植え、人間を守った海岸林を、再び育てる。しかも そこには数十年、数百年という時の流れがある。
プロジェクトはそれ自体、雄大さとロマンを感じさせます。
一人一人の人間が、一本一本の苗木を植えていくことから 始まるというのもいいですね。
これからも多くの人間を巻き込んで進めていってほしいと思っています。
プロジェクトに参加する人は、黙っていてもその意義を理解している方々と思いますが、
土地の歴史や風土と合わせて海岸林を紹介するデータがあると、より深みが増すでしょうね。
その時しか参加できない人もいるでしょうから、1回1回の活動を大事にしてもらいたいと思います。
 

■東京/会社員男性
<社会的意義について>
IMG_4243_R smallグループ企業全体に呼びかけられた企画に、共にボランティアとして参加した方から「壮大なテーマである印象を感じた」と感想をいただきました。
私も非常に大きなプロジェクトであり、社会的意義のあるプロジェクトであると強く感 じています。また、日本の中では中規模の空港ではあるが、戦略的に重要な仙台空港の近 隣であることが、社員としては壮大ながらも親近感の沸くプロジェクトとなっており、仙 台空港や東北に関わりのある社員の多くがボ ランティア企画に参加しているのも事実です。
一 方で、仙台・東北にあまり関わりのない方にとって社会的意義があるのかどうかが今後の課題でもあるように感じています。事実、関わりのない方からすれば壮大ではあるものの身近に感じることは難しいのかもしれません。社会的意義をそうした人にもうまくア ピールすることがことができれば社内でも広く募金活動を展開 したり、そこ から派生した新 たな取り組みも行えるのではないかと考えています。
<活動の進め方について>
これは社内の進め方としての課題かもしれませんが、今後の活動の中では本プロジェクトにど こまでどのように関われるのかを見出さなければいけないと感じています。これまでの取り組みの中で、ボランティア活動に関する社員の意識の強さを非常に強く感じました。
一 方で、非常に意欲はあるものの、日々の仕事内容はかなり特殊なものが多いため、言うなれば活動に当って何か実用的なスキルを持ち合わせているわけではありません。「知っている」「行ったことがある」程度の経験だけでなく深い知識やスキル、経験を蓄積しなければな らないとは思いますが、同時に、せっかく意欲があるのだから技術的には素人レベルでも違った形で支援できる方法はないかを検討し、意欲をうまく吸い上げて活かしていくことが必要です。
もしかすると、そうした観点で取組みを継続して行くことができれば、事業成果としてだけではなく、逆説的に復興支援という形で社会的な意義を持たせることができるのではないかと感じています。
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広葉樹の苗も成長中

2013年8月2日( カテゴリー: 広葉樹, 現場レポート )

DSC_0080 small海岸林の最も内陸部や、内陸防風林等に植えることなどを視野に入れた広葉樹の育苗を、三井物産環境基金の助成で開始しております。
海岸林では全植栽本数の1割程度を広葉樹で。
我々も先手先手で色々と準備しておかないと。
見るたびに大きくなっていますよ。
草はニコンの社員ボランティアの皆さんがきれいに取って下さいました。

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雨の中、ありがとうございました!

復興「再生期」へ

2013年8月1日( カテゴリー: 本部発 )

震災から一ヵ月後に発表された宮城県震災復興基本方針では、
復興を達成する期間を10年後(平成32年度)としています。
当時、海岸林再生プロジェクトの立案に向けて動き出していたこともあり、
自分なりに読んでみて、あまりの果てしなさに茫然とした記憶があります。
当然、その大方針に重ねあわせながら、チーム海岸林メンバーや行政関係者と立案をすすめました。
県震災復興計画と、海岸林再生プロジェクト10ヵ年計画を重ねると
●復旧期(3年):H23年~H25年 (大量の苗木を生産する体制を整えよう)
●再生期(4年):H26年~H29年 (植栽がピークを迎えるだろう)
●発展期(3年):H30年~H32年 (長い育林に向けた、地域に根差した実施体制を準備しよう)
7月25日の河北新報社に、『復興「再生期」へ専門家8人提言』との小さな記事がありました。
宮城県は、復興計画策定に関わった県復興会議委員の意見を、再生期の施策に反映させるための懇話会を行ったそうです。
「2014年2月には、再生期の施策の実施計画を策定する」との事でした。
「復興」の実現、「新しい東北創造」。
それに向けた実践部隊の一端を担うべく、大方針に沿って、各方面と強力なタッグを組んでゆこうと思います。
私たちは、来年からの「再生期」突入を強く意識し、日々を過ごしています。

■大阪/労働組合役員
当労組としては、今回の「海岸林再生PJ」の魅力(意義)は、
①末永く支援ができること
②信頼できるOISCAの事業であること
③ 松林というみんなの共有資産を育て、見守ることができること
。。。かなと考えています。
①に関しては、これまで数多くの震災復興支援に接してきましたが、どれも 単発で、 継続性がないものが多かったと考えます。もちろん震災直後の物的、金銭的支援は何よりも大切かと考えます。しかし、本当の復興を考える と、精神的であったり、心の拠りどころとなるような支援を継続的に行う必要があるのではないかと考えていたときに、OISCAの 「海岸林 再生プロジェクト」に出会いました。また、オイスカ関西支部の黒田事務局長にご紹介いただき、本当に末永い支援ができるのだろうか、途中で頓挫しないだろう か。。。等と要らぬ心配をしておりましたが、初めて電話で話したとき、「間違いない」という思いが強くなり、また、名取で担当者とお会いしたときに確信に変わりました。これからも会社と協働で末永く支援させていただきたいです。

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タイのマングローブ植林プロジェクト


②については、なんといってもこれまでタイ植林ボランティアでお世話に なってきた OISCAのプロジェクトであるということが信頼できる大きなポイントですが、いち早く国や自治体と折衝し、地元の方々を巻き込む形で立ち上げら れたプロジェクト形態が、非常に信頼に足るものでした。
③都市や街、港を復興するという物的な公共事業は国に任せて、地元の方の 生活の場 であり、心の拠りどころであった松林を再生するという事業が意義深いと思います。また、上記①②とも重なりますが、東北の復興支援に関われた証として「松林」があり、それが育っていくというのは、何と言ってもすばらしいことだと思います。
日本人の農耕民族としての特性なのか、競争社会に疲れたからかわかりま せんが、先日の床替作業で、土と苗を相手に、植えていくという作業に心が癒されたように思いま す。また、日本人は、じっくりと 見守って育てることが得意と思うだけに、これからの松の育成を見守るということも大変楽しみです。

DSC_0191 small国際協力ボランティアの木村です。
東日本大震災から2年以上が経ち、震災の風化ということが言われつつある中、震災のことを忘れないように、そして、多くの方に「海岸林再生プロジェクト」を知ってもらうためにチラシ設置を進めようと首都圏を中心にいろいろな所にお願いに上がりました。
先日、オイスカ首都圏支部の会員さんのご紹介で新木場にある木材業者、組合などにおじゃましました。オイスカの全体的な国内活動では、林野庁などの官庁との連携は強いのですが、木材を卸したり、加工したりする業者や団体とは関係が薄かったことを実感しました。オイスカは1980年代から植林活動を始めています。そのため、同じ木を扱う者同士、協力し合うことができると思い、私自身、今回の営業には力が入りました。
結果、新木場にある木材業者、組合のほとんどにチラシを配布することができました。その数は全部で約1200部。
訪問先では、木の合版の技術、木の市場、木工ショップを見ることができました。オイスカの植林活動では、良い森を作るために間伐を行い、そこに新しい木を植えています。そこで切った木の利用法など、木材加工業者などから技術を学ぶことが大いにあると思いました。私は特に海外の研修生にはそういった技術を学んで欲しいと考えています。
この7月は名取市の現場や本部事務所から離れ、外回りに力を入れたことでオイスカが外部からどう見られているのか少し、勉強できたように思えます。
最後に宣伝になりますが、是非、「海岸林再生プロジェクト」のチラシを手に取って、支援をしていただきますよう、よろしくお願い致します。

まだまだ続きます。
■神奈川/20代男性
私はこれまで会社のサポートによりOISCAさんが主催された海岸林に関連する活動に参加することができました。これまでの活動を通して、OISCAさんが成し遂げた意味・社会的意義は、「心・伝・物」で表現できると考えております。
まず初めに「心」ですが、震災直後からOISCAさんは現地仙台に乗り込み活動されていたと伺っております。その中で、この2年間の活動を通して、現地の人々の心を掴み、また被災地とそれ以外の地域の人々との心の繋がりを築いていただいたと感じております。決して平坦な道のりではないことは重々承知しておりますが、絶対に海岸林を再生させるという熱い想いが、これまでの成果に繋がっているのではないでしょうか。
次に「伝」ですが、その昔海岸林を作成した際は、「愛林碑」という形で、後世の人々に海岸林の存在を伝えてくれたと思いました。そして現代になった今、新たな海岸林の再構築に向けて、OISCAさんは我々各企業に対して海岸林の大切さや仙台の今を伝えていただいていると感じております。
最後に「物」ですが、OISCAさんのこれまでの活動を通して、海岸林のメインである松だけではなく、現地の人々への仕事の提供や、我々のような人々へのボランティアに参加する機会の提供など、直接海岸林に関係しない部分においても貢献されていると感じております。
長くなりましたが、私はこれからも自分たちのためではなく、仙台で暮らすこれからの人々のために非力ながら海岸林再生プロジェクトに参加していきたいと考えております。
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先週の続きです。
■宮城/航空関連会社社長
1、子供のころから当り前に存在し馴染んでいたあの松林が、人の手によって植えられ、
  その後ずーっと人の手が加えられて継承されていたことを、初めて知りました。
2、併せて、日本の森、里山について本を読み話を聞き、初めて認識を深めました。
3、そして、この初めて知ったことを、周囲の人に得意がって話しました。
 
こんな、私のような人が、この2年間に全国に何人か生まれた、ということは、
大変大きな出来事で、意義深いことだと思います。たぶん、この機会がなければ、
何も知らずに私はそのまま死んでいたでしょう。もっとも感じるのはそのことです。
それと、鈴木会長とオイスカさんの出会いがあり、被害があった140kmの中で、
仙台空港を含むこの5kmにオイスカと縁ができたことは大きな意味があります。
間違いなく仙台空港は、空港民営化でこの何年か、全国的に注目を浴びます。
宮城県も、空港活性化を、震災復興の目玉と位置付け、最大の動きをとっています。
また、今年仙台空港は、大増便で過去最高の定期便が就航します。
国際線も増えます。人がたくさん来ます、注目されます。
そんな時に、モデル的に空港前の海岸林が再生されていくのは、
「やるのはこの場所しかなかった」いう、なんか運命的なものすら感じます。
・・・・ということで、私としては、大変良い出会いをさせて頂いたと、感謝しております。 
まあ海岸林の周りに人がいないこともあり、むしろ地元の盛り上がりに欠けていると思いますが、
自治体、学校等、これから海岸林の意義を含めて授業にでも組み入れてもらえば、
その家族ともども、大きな盛り上がりになると思います。
子供たち同士でも電車で空港までくれば、バスや自転車で移動できる仕組みでも作れば、
仙台空港とセットで、飛行機見ながら喜んで参加する人増えるんじゃないでしょうか。
書いているうち、出なきゃいけない時間になりましたのでこれで失礼します。
私は「目立たず騒がず人知れず、あなた百までわたしゃ99まで」を基本で、
取り組みたいと思ってますので、よろしくお願いします。

盛土工事開始前 (2012年3月30日撮影)

盛土工事開始前
(2012年3月30日撮影)


名取市盛土工事の現状 (2013年6月28日撮影)

名取市盛土工事の現状
(2013年6月28日撮影)

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