2日間で延べ155人のボランティア!
昨日は第3土曜日のボランティアの日でした。
16日にもプロジェクトに深くご理解をいただいている
組織で募集をしてくださったボランティアさんたちが
55名も来てくださり、16・17日で延べ155名が活動に参加されました。
お手伝いいただいた活動は多種多様。
例えば広葉樹の苗を海岸に植えるための作業。
苗を掘り取って選別し、規格に合うものは仮植小さいものは移植。
また、播種作業も行いました。
種子の選別や畑の準備などなど。
大変だったのは17日の午後。
職人さんたちが植えてくれたクロマツの根元に
チップをかき集めてもらいました。
こうすることで乾燥を防ぐのです。
海岸の環境は、貧栄養、寒風、乾風、強風、潮風、飛砂、
直射日光などなど挙げればきりがないほどの過酷なもの。
その環境で苗を確実に育てるため、植栽はプロにお願いしました。
その高い技術とスピードに、素人が手を出すべきではないと思わされます。
ただ、そこにボランティアさんの、ゆっくりだけど丁寧な仕事が加わることで
クロマツの成長をより確実なものにすることができると考えています。
視界のはるか先で作業をしていたボランティアさんたちが、
鍬やスコップを手に戻ってきました。腰が痛い、腕が痛いと言いながら。
本当に、本当におつかれさまでした。
作業が進んだことも本当にありがたいのですが、
「クロマツたちが元気に育つように」と心の底から
我が事として感じてくださる方が全国に増えていくことが
プロジェクトとしては何より力になることだなぁと感じています。
来月のボランティアの日はおかげさまで定員に達しましたが、
7月以降の活動日にはまだ若干の空きがあります。
どうぞ、皆さんも現場で汗を流してください!
1年育てた「クリ」と「コナラ」。
先日、畑にバーク堆肥を入れ、床づくりをしました。
以下、植栽前の作業です。
掘り取り
↓
選別
↓
根切り
↓
大きめの苗:仮植(→出荷→植栽)
小さめの苗:床替
植栽はクロマツの1.4m間隔に対し、広葉樹は1.8m間隔で植栽します。
購入し、水曜日に段ボールに入って届いた「ヤマザクラ」
すぐさま仮植。タップリ水やりします。
剪定してから植えようと思っています。
「この剪定は難しいんだ~」と佐々木統括。
「ヤマザクラ」「ケヤキ」の種子は冷蔵庫に。
ヤマザクラは量が多いので、宮城中央森林組合に管理していただいていますが、
ケヤキの種は、私の牛乳なんかも入っている事務所の冷蔵庫で管理してきました。
播種まで、水に2日間浸します。
そして、林野庁を通じて、東日本大震災被災海岸林の復旧に当たる団体などに配布された「エノキ」「タブノキ」「スダジイ」「アカガシ」宮内庁のご理解で、皇居内から採取されたそうです。
数はごくわずか。発芽率も低いようです。
10ヵ年計画の後半では、内陸防風林向けに、ツバキを採取し、苗を育てるのでなく、ある程度育ったクロマツの林間に直接まくことも考えています。
クロマツを育てるのと、いろいろと違うことも多いし、
クロマツで精一杯なのですが、毎年、この時期は広葉樹のことも考えています。
今年度計画 約15haのうち7.16ha植栽完了!
「苗木屋さんにゴールデンウイークはないよー」
全国・宮城の種苗組合の太田清蔵会長は言います。
うちは赤い日だけは皆で休みにさせていただいていますが。
植栽は依然として続行し、来年植栽の1年生苗の床替、
再来年植栽用の種の播種と、最も肝心な時期。
「まずは被災地・地元の方たちに海に来てほしい」という思いで
5月24日(土)に植樹祭を行うため、名取事務所だけでなく、
他の業務に忙しい本部職員も兼務し、人によっては赤い日も削って
準備を手伝ってくれています。
4月28日植栽開始から5月2日の動き → コチラ
植栽10日後の苗の様子 → コチラ
それに続く続報をまとめました。
「誰かが風邪を引いた」という話を全く聞かない。「タフです」
毎日交代交代で、いつも誰かが賑やかに。
植樹祭を控えていても、気負いのかけらもない。
というより、よそ吹く風(のようにみえる。羨ましい…)
5月7日 第一育苗場クロマツ1年生苗床替(13人)
5月8日 第一育苗場クロマツ1年生苗床替(16人)
5月9日 第一育苗場クロマツ1年生苗床替(12.5人)
5月10日 第一育苗場アカマツ1年生苗床替(14人)
5月12日 第一育苗場2年生苗掘り取り・出荷(12人)、1,750本植栽(5人)
5月13日 第二育苗場2年生苗掘り取り・出荷(16人)、2,400本植栽(8人)
5月14日 第一育苗場2年生苗掘り取り・出荷(13人)、2,800本植栽(6人) 5月15日 第二育苗場クロマツ播種(19人)、第一育苗場2年生苗掘り取り・出荷(15人)、3,800本植栽(20人)
ということで、GW以降の8日間でのべ169人が有給で働き(オイスカ除く)、10,750本植栽。
今年度植栽計画約15haのうち7.16haを終えました。
昨日も第2育苗場播種と、第一育苗場2年生苗掘り取り・出荷、植栽と大きな動き。 ありがたいことに、夜にしっかり雨も降り!!
今日も明日も植栽・掘り取りは続きます。今日から2日間、約110名のボランティアをお受けして、たくさんの仕事をします。
来週は、いよいよコンテナ苗30,000本(6ha)の植栽開始。
仙台空港に震災ミュージアムオープン!
広報室の林です。
昨日、名取市役所の初代海岸林担当者であるKさんから
ふたつ情報をいただきました。
一つ目は河北新報に掲載された新聞記事。
何度も現場に足を運んで熱心に取材をしてくださった
河北新報の女性記者が連載で掲載してくださる記事の第一回。
(とてもいい記事です!)
東京を拠点に情報発信や各種事務作業をしている私にとって
名取での情報をすぐにお届けくださるKさんの存在は本当に貴重です。
(しかもKさん、ボランティアの日など、「自分は参加できないけど
朝は時間があるから」と、駅周辺で参加者と思しき人に声を掛け、
車に乗せて集合場所まで送ってくれたりする“スーパーボランティア”なのです!)
そして二つ目。
それが震災ミュージアムオープンのニュース。
名取市が仙台空港(国内線到着ロビー)に開設した“震災ミュージアム”
では、空港周辺の被災状況などを示す大型パネルや震災当時の
映像などがいつでも(午前8時半から午後9時まで)見られるのだそう。
次回名取に行ったら見に行ってきます!
映像には再生の会の鈴木会長も登場しているのだとか。
またブログで報告します。
クロマツの苗が「みどりとふれあうフェスティバル」会場に
啓発普及部の中西佑輔です。
名取の現場で2年間大切に育ててきたクロマツの苗20本が、
5/10・11に 東京の日比谷公園で開催された
「みどりとふれあうフェスティバル」の会場にやってきました。
(公社)国土緑化推進機構の協力のもと、「東北復興と海岸林再生」のブースに
2日間展示され、多くの来場者の皆さまの目を引き、
プロジェクトを支援していくことの大切さを無言で訴えていました。
展示終了後は、来場者の皆さまに配布され、
東北で育った小さな20本の苗が全国の多くの支援者のもとに大きく羽ばたいていきました。
ブースにお越し下さった皆さま、苗の里親となってくださった皆さま、
ご協力いただいた関係者の皆さま、2日間ありがとうございました。
「海岸林再生プロジェクト」へのご支援・ご協力を引き続きよろしくお願いいたします。
<5月28日>広島で活動報告!
心強い支援者 信越化学労働組合磯部支部
先日、信越化学労組磯部支部よりご寄附がありました。
この寄附金は磯部支部内にある30歳以下の組合員で構成された
専門部組織「YG」が社会貢献活動として行っている
「真心¥10募金」で集められたものだそうです。
10円という小さな金額でも、1人ひとりの組合員や従業員の協力、
「真心」が集まれば大きな力になるとの思いで
2004年から進められてきたこの取り組み…
スタートの年を見ると分かりますが、海岸林再生プロジェクト支援のために
始められた募金ではありませんが、昨年、現場視察したことをきっかけに
それ以降の募金を当プロジェクトに寄附してくださいました。
現場を見て終わり・・・ではなく、帰ってからも
「何かできることを」…と続けてくださる方々の存在に励まされます。
現場でしかできこともあれば、現場以外でしかできないこともあります。
いろいろな形でこのプロジェクトを支えてくださっている多くの方に感謝!
今日は母の日ということで、名取のお母さんたちの話題。
再生の会の女性たちは、ほとんど皆さん夫婦で農業をされています。
畑で作業をし、家のこともこなして、時に子どもみたいな(特にお酒を飲むと)
旦那さんたちのめんどうもみて・・・・・・本当にすごいお母さんたちです。
そんなお母さんたちは実に多趣味。
組紐をやるお母さんは、小さな組紐でネックレスやブローチをつくってお仲間にプレゼントしたり、先日はこんな立派な吊るし雛をつくって持ってきてくださったお母さんも。
男性と一緒に畑で力仕事をしているかと思ったらこんな繊細なものをつくっているというお母さんたちに脱帽!
プロジェクトはこんな素敵なお母さんたちに支えられているのです。
→ 一部拡大してみました。
若きディレクターからのお便り
4月に放映されたNHKの番組告知を何度かさせていただきました。
その番組ディレクターの酒井さんからうれしいメッセージが届きました。
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このたびはお忙しいなか当番組の取材・撮影に多大なるご協力いただき本当にありがとうございました。
今回は私個人にとりましても思い出深い取材となりました。
放送を終えたいま、改めて感じるのは、皆様のご活動と伊達政宗の時代の歴史との間に、ある種の“結節点”を見いだせたのではないかということです。
今回番組では「伊達政宗」の行動や施策から、現代にも通ずる“知恵”を見いだそうと取材を進めておりました。
そこで名取の皆様の海岸林再生活動のことを知るに至りました。
仙台藩が人々の生活を守るため造成し、400年間守り続けられてきた海岸林。
それだけ長い間受け継がれてきたこと自体すごいことなのに、
東日本大震災で大きく損傷した今、地元の方々が中心となって
再生に取り組まれていることに私は驚きました。
ご活動の様子を拝見しながら私は、きっとこの400年間数多の危機にさらされながらも人々はこうして海岸林を守り続けてきたのだろうと(勝手に)想像していました。
そう思うと、皆様の活動が伊達政宗の時代からつづく大きな歴史の流れのなかにあると感じずにはいられませんでした。
放送を通して少しでも多くの方が皆様のご活動を知り、興味を持ってくれていれば制作者としてこの上なく嬉しいことだと思っております。
いよいよ植栽も始まるということで、また一層お忙しくなることと思いますが、どうぞお体にお気をつけて下さい。また個人的にボランティアにも伺わせて頂きたいとも考えております!
このたびは本当にお世話になりました。
皆様のご活動のますますのご発展をお祈り申し上げます。
『先人たちの底力 知恵泉』
ディレクター 酒井邦博
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植栽開始から10日。今のところ括着順調!
宮城中央森林組合の「非常に」頼りになる当プロジェクト担当の新人、佐々木秀義君(26)、そして、夜行バスで現地入りしたオイスカの大木主任とともに、境界杭の再確認、ボランティアさんや植樹祭参加者が盛土を登るための階段設置準備、植樹祭会場準備に加え、乾燥注意報が続く中、生育状況が気になり気になるところを徹底的に歩きました。(私はほぼ毎日、「林内巡視」を行っていますけれども)
津波で倒伏したマツを利用したチップや、先月末の雨のおかげで、土は湿気を失わず、クロマツの穂も真っ直ぐ立っており、まずは一安心。枯死はまだ全く見られません。先日の暴風によりクロマツは砂を被り真っ白ですが。
気象庁の天気予報の雨傘マークは、日々点灯と消滅を繰り返しており、今日は雹が降る、雷・竜巻という可能性もあり、少し心配したり。
昨日は東南からの暴風、今日は少し冷たい西風。上着は欠かせません。時折突風が吹き、砂が目に入ります。
明日も再生の会は、「休み返上なんて当然!」と気負いなく最高の雰囲気。
連日、15人態勢であと一年育てる苗の「床替」に明け暮れます。
≪余談≫
佐々木くん「今度、雄勝あたりに夜釣り行きません?アイナメ、岸近くに来始めましたよ」
わたし「アジア・フィッシングクラブ、(二人で)立ち上げて1年だよねー。まだ、一度も行ってないもんな。」
・・・・・・完全に行く気です。