皆さんに紹介したい人
アルバイトの浅野です。
今日は、紹介させていただきたい方がいます。
その方は、先日ブログでご紹介した
オイスカ豊田推進協議会のメンバーでもある
伊藤 安信さん。
伊藤さんは愛知県みよし市で50年間、楽器晴海堂を営んでいて、
オイスカ会員歴は30年以上!!
平成元年より、支援コンサートを開き始め、 (今まで行ったコンサートはこちら)
フィリピン西ネグロス島へマングローブ植樹支援と小学校へ学用品を贈っています。
ご自分でもマングローブ植樹のために何度もフィリピンに行かれています。
そんな伊藤さん、震災後の2011年8月に“被災地のためになにか手伝いをしたい”と
「白砂青松」支援コンサートを開いてくれました!
それも一度きりではなく同年12月、2013年7月、そして今年6月1日にもコンサートが開かれました!
これらのコンサートの収益金を海岸林再生のために寄附してくださっています。
先日、現場にみえた時も真剣に作業に取り組んでいただき「現場に来られてよかった」と言ってくださいました。
こんな素敵な方に支えられているこのプロジェクト。
私も身を引き締めてお手伝いしていきたいと思います!
宮城県復興応援ブログ「ココロプレス」
こんにちは、浅野です。
今日は、ちょったおしたお知らせを…
宮城県震災復興情報発信事務局が発信している
宮城県復興応援ブログ「ココロプレス」に前編・後編の2本立てで
海岸林再生プロジェクトの記事が掲載されました!!
「ココロプレス」というのは、
全国からの支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、
宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しているサイトです。
掲載されたブログは…
2014年6月5日 木曜日
100年後の豊かな大地のために(名取市、東京都)
→ 前編
2014年6月12日 木曜日
100年後の豊かな大地のために(名取市、東京都)
→ 後編
この取材をしてくださったエムさんは…
1度しかお会いしてないはずなのに、再生の会に関わる方々の出会いは
とても心に残る素晴らしい体験でした。
おかげさまで良い記事になりました。
いろいろと、ありがとうございました!
マツの成長がとても気になりますので、
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
というコメントを残してくれました。
エムさん、これからもよろしくお願いします!
オイスカ緑化技術参事の清藤城宏です。
「今植えたクロマツは将来どのくらいの高さの林になるのでしょうか?」
と、ボランティアの方によく聞かれる質問です。
一体海岸林の機能を発揮するのは、いつになるのでしょうか、ということでしょう。
海岸林は、防潮堤、ハードルフェンス、林帯幅、立地条件、樹齢、立木密度により
植栽木の生育も影響され、海岸林の機能の発揮も違ってきます。
しかしここでは、単純に植えた木は何年でどの位になるかに絞って述べてみます。
山林における植栽木の生長・収穫は、林分収穫表によって予測し計画実行していきます。
林分収穫表というのは、同じ樹種で異なる林令の若齢から老齢にかけての生長観測データを
多く集め、それらのデータから適切な生長のモデル式を算出し、
林木の本数,大きさの変化を,土地の良否(地位)別に5年刻みに示した表を言い、
基本的には胸高直径,樹高,本数,材積(幹の体積)を掲げているものです。
予測のやり方は、千葉県の海岸林の樹高データと
千葉県の林分収穫表から得られたデータを比較しました。
この結果、林分収穫表で示してある樹高数値の70%が海岸林の数値になることが予測できましたので、
福島県、岩手県そして宮城県の林分収穫表(アカマツ)の樹高データの70%を海岸林の樹高生長と仮定し、
あてはめて計算してみました。図示すると以下のとおりです。
また予測値をまとめると表1のとおりとなります。
あくまでも予測は予測。
予想を上回って生長してくれることを期待したいものです。
cf.「先生は俺より低く予想したなあ~」(佐々木統括)
「(私はさらに低く)2020年に1.5mの防風垣に届くかどうかと思ってました」(吉田)
施肥 ~住友化学㈱・同社労組から肥料を寄附いただきました~
5月30日、住友化学㈱、住友化学労働組合より労使協働で、有機化成肥料「スミカユーキ777」20kg×150袋の物品寄附をいただきました。
住友化学労組は、震災の年からのプロジェクトの経緯、現場の状況を、最もご存知の組織の一つです。
加えて、我々への支援を会社にも呼びかけ、会社もそれに応じ、労使協働で取り組んでいただいている稀有な例。
植栽終了後、タイミングよく届けていただくご配慮も含めて、御礼を申し上げます。
この肥料は、植栽後の苗木75,000本に対する「施肥」にすぐさま使用し、6月下旬には全て使い切って終了いたします。
宮城中央森林組合作業班の若手中心に当たっていますが、見た目と違い、相当ハードな業務です。
山の斜面と違い、平らな現場で、一人一日600本、「しゃがんで立って」の繰り返し。
6月2日から1か月、毎日施肥を続けます。さすがプロ。根性が違います。
ですが、全身バネのような彼らでさえ、「かなり腰に来ます~」と。
(私に初めて口を開いた藤原竜也似の無口な若手)
昨日は、UAゼンセンのボランティアの皆さん30名に、一部体験していただきました。
6月21日(土)のボランティアの日は、定員を増やしました。あと10人ぐらいです。
「育苗場の除草」「チップの根元寄せ」を中心に、「魚の骨型の水みちづくり」を行うか検討中です。
また、都合がついたら一部だけ、施肥作業班に加勢してもらうことも選択肢の一つです。
選抜して「先行穴掘り隊」をやってもらうとか。
ぜひご参加ください。
心強い支援者 オイスカ豊田推進協議会
愛知県のオイスカ豊田推進協議会(以下、豊田推協)は、
オイスカ会員の方々からなる会で、長い間オイスカを支援してくれています。
この海岸林プロジェクトが始まってからは、
こちらにも目を向けて支援してくれていて
会としてだけではなく、会員さん個人でも色々な活動で支援して下さってます。
その豊田推協が6月5・6日の2日間、ボランティアに来てくれました。
今回参加してくれたのは光岡会長をはじめ、20名。
6月5日(木)
12時に仙台空港到着。
空港を出発し、鈴木英二会長の旧宅を視察。
会長自ら説明をしていただきました。
防潮堤を見学した後、活動場所へ。
この日の活動は、根踏み・チップの根元寄せ。
年齢層が高く、中には80歳以上の方もいましたが、
そんなこと微塵も感じさせないくらい
集中して作業に取り組んでいただきました。
その後、育苗場へ移り、草取りを行いました。
農業経験のある方が多いので、草取りも速い!
約30分でほぼ1畝という速さでした。
夜は、鈴木英二会長・オイスカ宮城県支部の小野事務局長も参加しての夕食会を行いました。
6月6日(金)
午前中に閖上地区など被災地を視察しました。
日和山や閖上中学校などを視察し、
改めて津波の被害の大きさを実感した様子でした。
午後は苗場で草取りの続きをしました。
皆さん、地味な作業でも何一つ文句を言わず、
むしろ楽しんで作業をしているように見えました。
1回休憩をとった以外は、途中で雨がぱらついても
誰も手を止めることなく作業をしてくれていました。
16時に作業を終え、夕食会場へ。
夕食後、帰路に就きました。
全体を通して、豊田推協の方々はお客さんではなく
自ら進んで手伝いたい!という気持ちを持ってきてくれている
という印象を受け、光岡会長をはじめ、参加された一人ひとりが
真剣にこのプロジェクトに向き合ってくれているということを強く感じました。
参加された皆さんから、
学ぶことがあり非常に充実したツアーだった
これからも出来る限りの支援を続けていきたいとの声をいただきました。
梅雨入りして、名取も大雨に見舞われています。
土曜日半日、事務所でゆっくりし、昼前から現場に向かいました。
植栽後の保育作業として、今日も施肥が10人工で続行されていましたが、
土曜日だし、午後は早上がりになりました。
多雨・長雨は、根腐れにつながります。
水捌けの悪い箇所とその対策を、宮城中央森林組合作業班と情報交換し、
私は全体を実踏。4月28日の最初の植栽地から、5月28日の最後の現場までじっくり歩き、
雨の日こそ、水捌けの悪い場所を把握して、その対策を打つために。
歩きながら考えると、直後の対策だけでなく、来年以降のアイデアも浮かびました。
一晩中、強い雨が続きました。
そして海からの強風も。
雨風で2度も目が覚めました。
潮風が思い切り苗に吹き付けているはずです。
海から1.4kmの名取事務所では、トイレのために表に出ると
波の轟音が聞こえてきます。
震災前は、風も砂のみならず、波音も松林が静めていたと思います。
海外のマングローブの現場で、一夜で全滅という話は幾度も聞きましたが、
そういうことが現実的にあると思いました。
タイ東北部の乾燥・洪水の繰り返しの場所のことも思い出しました。
日本の山ではそういう心配はしなかったですね。
先は長い。心配しすぎても仕方ない。
よし、東京に帰ろう。また来週来るのだから。
心強い支援者 井上さん その2
昨日の続きです。
【植樹祭当日の感想】
空港から参加者用の無料バスにのりました。
名取市の職員の方々の誘導がにこやかでとても気持ちよい出発でした。
ただ、バス到着地から植樹祭入口までのダンプ道の歩行誘導は
前日打ち合わせのようにはいかず、多くの人は道の真ん中や左側を歩きました。
バスの中で案内が必要でした。私が案内してもよかったのにと反省しています。
快晴・無風。
飛砂で肌が痛いとか、表土に撒いた木材チップがなくなっているといった名取特有の強風がまったく想像できない絶好の気象条件でした。どなたかがおっしゃった「名取の気候をなめてしまいそう」の言葉が印象に残りました。
植樹祭参加者が、支援企業代表以外は宮城県民とくに名取市民だったことに「将来のメンテナンス担当者は地元の人たち」の考えが貫かれていると思いました。産直の会や農協婦人部の女性のみなさんの参加は将来を考えると心強く思いました。この方々のリードで、海岸林の保育の活動にご主人や子どもさん、お孫さんの参加が得られるのではないかと。
「名取市海岸林再生の会」の鈴木会長のお孫さんの参加があり、小さな子でも立派に植えていました。リード次第なのだと思いました。海岸林の保育の将来の担い手を意識した、地元の子ども達の植栽や保育への参加イベントが必要と思いました。そのためには地元の子ども達をリードするボランティアリーダーの育成が求められます。今回参加した大学の学生さん達はその候補生ではないかと思いました。
「もう一回やって!動画撮りたい」と森林組合の人に思わず声をかけました。木材チップをどけて、唐鍬を一発で首元まで突き立て、柄を前方に押して手前の土 を起こし、左手で苗袋から苗をとり、右手で柄を手前にひいて地面に隙間をあけ、苗を挿しこみ、鍬を抜くと同時に両足で土を踏み、木材チップを寄せて植栽完 了。1分かかったかどうか。「1日6時間の作業時間で300本植える人がいる。」と聞きましたが、本当なのだと納得した瞬間でした。「この日までの6万本 は全て活着。植え直し用の苗が不要」と聞きました。スピードと確実性、プロのすごさを実感しました。
森林組合の事後点検の結果、植え直しがゼロだったと聞きました。
森林組合の方々のリードがよかったおかげであり、前日のミーティングが活きたと思いました。
心強い支援者 井上さん その1
かわさき市民アカデミー・川崎市早野聖地公園里山ボランティアの井上文雄さんが
「植樹祭に参加して」と題した感想文を寄せてくださいました。
抜粋してご紹介します。
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撮影要員として植樹祭に参加させていただきました。
すでに、その模様を、写真6枚のA4版ニュースにまとめて、
かわさき市民アカデミーの受講生に見てもらっています。
私は、植樹祭前日に名取に入り、植栽地の広葉樹の活着状況、
根元直径・丈の調査に同行、前日合同ミーティングと
植樹祭記念柱を立てる作業にも参加させていただきました。
【植樹祭前日の感想】
植栽盛土の条件の厳しさを知りました。
盛土のノリ面に雨水が造った崩壊とも見える流れの跡、植栽地を十文字に走る排水路。盛土断面の露頭には岩や石がごろごろ見え、「月面のガレ場に植えるようだ。」と太田先生がおっしゃったことがよくわかりました。
また、ノリ面の排水管がまだ設置してないところがあり、水はけの悪さは想定外だったのではないかと思えました。ただ、水はけの悪さは、山砂の保水力の発揮ということでもあり、苗木の活着には有利に働くとも思いましたが、長期的にはどうなのでしょうか。
前日ミーティングで「植樹祭は遊びではやらない。」発言を聞きました。担当の吉田さんが「工事車両の通行を妨げてはならない。ダンプカーが優先だ」と言い切ったのは、私にとっては耳新しく「地域全体の復興」を第一に考える姿勢が貫かれていると感心しました。また「事故があっては、2年以上かけてつくってきた苗に申し訳ない。」の言葉に気持ちがひきしまる思いがしました。
植樹祭当日の感想はまた明日ご紹介します。
エルニーニョと名取の植栽現場
本題と異なりますが、NHK Worldのホームページで、
5月29日放映の動画をご覧いただけます。→→→コチラ
英語版。4分間。ぜひご覧ください。日本語版は再編集を経て後日放映。
今年は5年ぶりのエルニーニョ現象がすでに始まっているとの報道は、すでにどの新聞でも出ており、
名取事務所でもたびたび話題になっています。
5月11日の読売新聞「晴考雨読」によれば
「(エルニーニョとは)スペイン語で「特別な男の子」、つまり神の子であるイエス・キリストを意味している。
(中略)クリスマスの頃から始まる現象なので、キリストの名を使った」とのこと。
「(日本では)大雨が頻発する夏になりやすい。
最近では2009年夏にエルニーニョ現象が起き、(中略)
中国地方や北陸、東北では、梅雨明けの特定しにくい夏となった。
天候不順で農産物の生育が遅れ、野菜の価格が一時的に急騰」
「7月は集中豪雨が多発する恐れがあり(中略)夏の気温が平年よりも低い冷夏になる可能性もあります」
海岸林の事だけ考えれば、冷夏は、クロマツの成長には◎。
多雨は、水はけの悪い名取の現場に関しては根腐れの恐れ大。
今年の春は、心配していた「二つのカンプウ(寒風・乾風)」が去年ほどではなく、3月下旬から延々続いた乾燥注意報のなか、もはや限度と思い、4月28日より植栽を開始。
その直後に、文字通り「穀雨」が、中1週間程度の間隔で降ってくれました。
現在の非常に良い括着率は、植栽間際までの工夫と丁寧な仕事などの努力以外に、この様な幸運も背景にあると思っています。
ANA、マイルでプロジェクト支援を!
これまでにも多くのご支援をいただいているANAさん
マイレージポイントのご寄附
寄附金つき商品の販売
チャリティオークション収益の一部のご寄附
全機内のテレビにて乗客向けに本プロジェクトへの協力呼びかけ
海岸林視察ツアー(2011年10月)時にはボーイング787型機就航記念として
特別に成田-仙台間をフライトし、160席をツアー参加者用に無償提供してくださいました。
多くのご支援に感謝です!
そして今回は、6月環境月間として当月限定で「東北海岸林再生マイル」をご寄附くださいます。
【申込み期間】 2014年6月2日(月)10:00~6月30日(月)23:59<日本時間>まで
と期間限定ですので、ぜひこの機会にANAマイレージのご寄附をよろしくお願いします!
詳しくはコチラ