こんにちは
海岸林担当 パートの鈴木です。
8月28日から30日まで宮城県に家族旅行に行き、思ったこと感じたこと記しています。
今回は“その2 日本酒 浦霞”
浦霞
塩竃市浦戸諸島へ向かうために、仙石線本塩釜駅におりたち、フェリーの時間までしばらくあったので、駅前の観光案内所に立ち寄り、しおナビぶらぶらりんマップを手に入れました。
東北鎮護・陸奥国一之宮として、朝廷を始め庶民の崇敬を集めて今日に至ったという塩竃神社という有名な神社があることを知ったのですが、そこまで足を伸ばす時間はないので、ぶらぶらりんマップに再度目を落としました。
すると、なんとなんとあの有名な日本酒「浦霞」の蔵元があるではないですか!! 全く興味のない子どもたちの反対をよそに、行き先決定!!
歩くこと数分、ありましたありましたとても趣きのある建物、酒蔵。この趣から漂う銘酒の香り・・・創業は享保9年(1724年)、実に290年もの歴史のある銘酒なのです。のれんをくぐりギャラリーへ入ると、黒くすすけた雰囲気の太い梁、これを見ただけでお酒のおいしさを確信しました。
利き酒ができるというので、3種類の浦霞をいただきました。まぁこのお酒のおいしいこと!! 新鮮なお刺身にとても合いそうなすっきり、さっぱりとしたお味でした。
思いがけず銘酒の酒蔵を訪れることができ、幸先のよい旅の始まりとなりました。
それにしても、東北にくると日本酒がおいしいですね~

大正時代に使用していたレジだそうです。時代を感じます。

大正時代に使用していたレジだそうです。時代を感じます。

宮城への家族旅行 その1浦戸諸島

2014年9月8日( カテゴリー: 本部発 )

こんにちは
海岸林担当 パートの鈴木です
8月28日から30日まで宮城県に海岸林再生プロジェクトの現場視察も兼ねて家族旅行に行ってきました。
初日は海岸林担当Y氏のおすすめの浦戸諸島に行きました。
浦戸諸島は日本三景として名高い松島に近く、松島湾に浮かぶ島々です。松島が津波被害が少なかったのは、浦戸諸島が防波堤のような役目をしたためだそうです。
仙台駅から仙石線にのり本塩釜駅下車、徒歩でマリンゲート塩竃から塩竃市営汽船に乗り20分ほどで桂島に到着。あいにく雨が降っていたので、船からの景色はもやっていてあまり望めませんでした。
雨が上がってから島を探検。
宿の近くに菜の花畑があるというので行ってみましたが、この季節ですから、菜の花の跡形もなく、看板が立っていなければ雑草の生い茂っているところとして通り過ぎてしまうところでした。
続いて、海水浴場があるというので行ってみましたが、8月20日で海水浴は終了していました。まだクローズしたばかりとあって、海の家には浮き輪や椅子、飲み物がそのままになっていました。
もちろん人影はなく静かです。
ところが、海を見るなり、子どもたちのスイッチが入りました。
きれいな貝殻、ビーチグラスはないかなぁとキョロキョロ、ひととおり見終えると今度は波で遊び始めました。波打ち際まで行き、波が来ては逃げる、また波打ち際への繰り返しで時間の経つのも忘れて飽きずにずーっと遊んでいました。
波打ち際
私はというと、東京では見ることのできない広い広い空と水平線をぼーっと眺めていました。こんなに穏やかに流れる時間は久しぶりでした。

ビーチグラス

ビーチグラス これだけ見つけるのに苦労しました。持ち帰ったビーチグラスは子どもの宝箱に収まっています。


貝殻

これは何という貝なのでしょう?大きなカタツムリの殻のような貝殻がたくさんありました。


 
 
 
 
 
 
 
途中、出会った島の住人のおじいさんが「ここは静かすぎんでぇねぇの?」とおっしゃいました。
いえいえ“静か”がこの島の宝だと私は思います。

はじめまして
4月からオイスカ本部事務所にて
海岸林再生プロジェクトをパートタイムでお手伝いをさせていただいています鈴木和代です。
12年前にオイスカ本部の職員となり、6年前に主人の海外勤務を機に退職しましたが、昨年、再び東京に転居したのを機にこの4月から復帰することになりました。
小学3年生の娘、幼稚園年長の息子がいるために限られた時間での勤務ですが、専業主婦をしていた時とは入ってくる情報や目にするもの、耳にするものすべてが違い、新鮮です。
海岸林再生プロジェクという壮大なプロジェクトに微力ながら関わることができることをうれしく思っています。

海岸林再生プロジェクトの現場にて

海岸林再生プロジェクトの現場にて


私は静岡県浜松市の出身の遠州人です。
実家は遠州灘に程近く、小・中学校のマラソン大会では強風の遠州灘の防波堤を走った記憶があり、海や海岸林は身近な存在でした。 まだまだ行動範囲が狭かった私は海や砂浜、海岸林はどこの地域にもあるものだと思って育ちました。
海岸林プロジェクトに関わるようになり、遠州灘にある海岸林は実は人の手によって守り育てられてきたものだということを知り、私の生活もまた海岸林に守られてきたものなのだと目からウロコでした。
こうしたことは教えてもらわなければ知らずに通り過ぎてしまうものです。私も、わが子に語り継いでいかなければならない義務を負っているのだと考えるこのごろです。
夏休みに実家に帰り、久しぶりに歩いて海に行ってみました。が・・・警備員がいて入れませんでした。聞くと、松林の一部を伐採して防潮堤の工事をしているのだそうです。防潮堤がこの地域を津波から守ってくれることは疑う余地はないのですが、昔から慣れ親しんだ景色が変わってしまうのに違和感を感じるのは私だけでしょうか・・・?

苗木のお世話の大リレー

2014年9月6日( カテゴリー: 現場レポート )

(8月28日のブログです)
宮城のコメ作況が2年ぶり「やや良」と発表がありました。
→記事(河北新報社8月28日朝刊)
ですが、先週の酷暑から一転。
連日の曇天。夜半の雨。西武vs楽天戦は中止。
夜は冷え込み、つい暖房を入れてしまいました。
事務所の隙間にはまた巣ができたのか?
小雀の鳴き声が明け方から。「かわいい」では済まなく「うるさく」なってきました。
育苗場では、ハヤブサ?の父・母・子どもが3匹。エサ取りの指導でしょうか。
モズは、防風ネットと地面を往復し朝ご飯。
この2日、熊本県山林種苗組合、大阪のオイスカ会員で当プロジェクトの支援者でもあるネクスタから8名、
青森県林政課・宮城県庁森林整備課・青森県林業研究所計5名の視察、名取市役所2名や、
宮城中央森林組合も、秋の下刈り、補植などの打ち合わせにそれぞれ来訪。
残念ながらたくさん枯れてしまった広葉樹の今後のリベンジの算段も。
数年先の新しいアイデアも。
再生の会メンバーは、広島の大災害に心を痛め、その話題がどうしても出てきます。
ここ数日の仕事は、散水、除草、市道入り口の看板周囲・育苗場周囲の草刈り、
岩手県産マツノザイセンチュウ抵抗性アカマツの選苗などのため、毎日数名が勤務。
今日は刈払機を使ったので、イイ稼ぎになったと思います。
(今晩はわが社の女子を連れて、夜の名取に。)

アカマツの選苗

アカマツの選苗


除草しながら談笑するメンバー

除草しながら談笑するメンバー


 
 
 
 
 
 
昨日から2日間、関東でスーパーマーケットを展開し、オイスカの会員でもある
「マルエツ労働組合」71名が来訪。
熱心な組合幹部を中心に、本社人事課長さんや女性パートさんも含めて、
名取の海岸林ボランティアに専念した派遣団を編成し、15haの半分を超える8.6haで
横一列に展開し、一気に保育作業に当たってくださいました。
仕事内容は、植栽現場のクロマツ・広葉樹の枯死数調査(枯れた数は75,000本中、概算1,600本)
雑草の「つぼ刈り」、葛・つる草の草刈りと、寄附金チラシ8,600部の発送準備など。
複数のリーダーがリピーターなので、全員で単一の仕事ではなく、優先順位の高い仕事を
分業チームで対応でき、予定以上の仕事をすべて終えてくださいました。
担当者としては一言でいうと「痛快」。私も楽しかったですね。
「ガンガン進んでください」なんて声掛けて、随分たくさん歩いていただきました(笑)。
先週はUAゼンセン24名、7月は東北電力労組32名、ボランティアの日50名、住友化学労組21名など。
明後日はボランティアの日。地元市民に向けて市のHPでも参加呼びかけが始まり、
加えて、仙台トヨペット、ニコン、前田建設工業など約40名の申し込みあり。
現場を熟知し、熱心なリーダーを中心に、リピーターが3分の1というのが標準形になりました。
「微力ですが」「良くて1年に1回しか来れませんが」という多くの方が、
森林組合や再生の会とともに、本格的な「苗木のお世話のリレー」の走者になっています。
これまでコツコツ積み上げてきた「大きな協働の輪」が目に見えるモノになってきました。
7月の酷暑でも頑張って下さった方へ。
「あの時はいい仕事をありがとうございました。本当に助かっています!」
これからは現場はもちろん、10万部印刷したチラシを配ってゆくことも大きな仕事ですが、
2020年以降の「(仮称)名取市海岸林を守る会」の具体的な姿を掘り下げて考えるために、
佐賀県、青森県に分担して出張する予定です。

植栽現場実踏ルポ⑦

2014年9月5日( カテゴリー: 現場レポート )

空港は目前に見えます。
河北新報で、「仙台空港民営化 10社が正式に応募」と報じられました。
記事
民営化は村井知事の公約の1丁目1番地。今年は山場です。

現場からも飛行機がよく見えます

現場からも飛行機がよく見えます


名取市海岸林南端は、「北釜地区」の宅地と農地が大半。
国の交付金で土地を買い上げ、海岸林を延伸させるためには、地権者同意が必要。
これにはしばらく時間がかかるでしょう。
従って2020年最後の植栽はこの辺りになるのではないでしょうか。
ここから徒歩10分の仙台空港は既に民営化され数年経っていることでしょう。
空港から近い海岸林ですから、海岸防災林としての機能に加え、
親しみも求められるのだと思います。
千葉県山武市、秋田県能代市、香川県東さぬき市、北海道えりも町、
新潟県見附市、静岡県の遠州灘…
海岸防災林と親しめる工夫、機能を知ってもらう工夫をたくさん見てきました。
行政当局の方に自分が見てきたもの、アイデアを話してみたい。
盛土工事終了後以降、来年の我々の現場を時間をかけて歩いたのは実は初めて。
しばらく前の雨のせいか、土が想像以上にフカフカしている。
空港近くの若干の残存クロマツ林から風で種が飛び、この春に発芽した実生も僅かにあった。
(おそらく生きてゆけないだろうな~)
しかし乾燥すれば硬くなるのだろう。大きな岩、礫が多い。土も赤茶系。岩盤だろう。
来年の現場

来年の現場


内陸農地、民間のがれき置場に接する面からはニセアカシアや葛が進出してくるだろう。
現場内の生物多様性保護ゾーンは、既にニセアカシアが「占有」していた。
広葉樹植栽候補地の全長は短いが、植栽可能な場所は無くはない。
しかしよく歩いた。
今日はここまでで6時間、17,000歩。
歩きついでに、法面を走り下ったときに捻挫もしたけど。
目下、有難いことにたくさんの方にご支援いただき、ボランティアリピーターが続々と。
きっとその中から、私と同じように、気が済むまで歩きに来てくれる人が出てくると思う。
植え付け面積が広がったら大変ですが、それでも最大で、たかが全長5km。
ぜひお試しを。そしてぜひご一報を。
飲み物は尽きた。帰京の新幹線ビールにはあと1時間。
再生の会の鈴木英二会長の会社に大きな荷物を置いたまま。
これから東京の家に帰るのが仕事。
自動販売機の前で、気が済むまでジュースを飲んだ。

植栽現場実踏ルポ⑥

2014年9月4日( カテゴリー: 現場レポート )

ふと顔を上げると、防風垣にカラスが1匹。
突然、ハヤブサのような華奢な猛禽が、翼を折り曲げ、超低空飛行でカラスを一撃。
カラスは虚を突かれ、聞いたことのない甲高い声を出しながら、羽を散らした。
あっという間の出来事。
攻撃側は、悠々と空港のほうに飛んでいった。
トンビとカラスの戦いはよく見るが。
雑草もいろいろ。
ほんの数ヵ所、防風垣にまとわりつく「つる」を発見。
白色が強目の、薄い黄緑色。初めて見た草。この前はなかったぞ。いつの間に。。。
ボールペンを手放して、そいつを抜いてみた。
指が切れた。血が出た。
目を凝らすと無数のトゲ。
油断禁物。

とげを持ったツル

トゲを持ったツル


一周終わった。防風垣に座って遠くを見渡しながら一服。
黄昏てしまいます。壮観です。広い現場です。
しかし、はるか先まで見通せるのは、あと数ヵ月。
11月のボランティアの日は辛うじて間に合うでしょうか。
この冬には念願の「静砂垣」の設置工事が決まりました。
蔵王おろしによる砂の移動を抑え、苗木を保護するためのモノ。
緑の苗の見通しは悪くなりますが、壮大な規模の静砂垣の枡目も壮観この上ない。
日暮れは近い。でもまだ今日やろうと決めたことは終わっていない。
他の11団体の現場約6ha(国有林)と隣接する、我々の来年の植栽現場を見て歩かねば。
草むらに隠した帰り用のペットボトルをガブリと飲んで、あと一息。

植栽現場実踏ルポ⑤

2014年9月3日( カテゴリー: 現場レポート )

今年の植栽地15haは誘導灯の北側に最大で全長2km。
それを東西に分け、まず西側南端から歩きはじめ、
その北端、4月28日の植栽初日の箇所にたどり着き、今度は南下する。
第一育苗場で育てた逞しい露地栽培クロマツ。
抜群の生育率。全く枯れていない。
北端は、雑草の出方が強い場所。
施肥の効果でもあるが、膝丈以上になり、すっかりクロマツを覆う場所がまだら状にある。
今年の除草は森林組合を投入せず、各月250人にも及ぶボランティアの手のみに頼った。
考えてみれば、これほどの人が復興支援に汗をかく現場は今はここだけだろう。
森林組合の領域、再生の会の領域、ボランティアの領域を分けた。
雑草抜き取りリレーを数百人で行う「人海戦術」は、当プロジェクトには相応しい。
これができるのも、これまでの3年半、各企業・団体のリーダーが繰り返し足を運び、
深い理解をしてくださったからこそ。しっかりしたリーダーに率いられている組織は
仕事もできる。
除草の跡は見事なもの。
薬品を使わず葛を全て抜き取り、クロマツの根元周りの大きな雑草は鋸鎌で刈り取った。
ニセアカシアも見つけ次第、抜き取った。
雨あがりの地面が緩いときに作業した日が多く、根こそぎ抜き取りやすく、
仕事のスピードも速かった。
8月後半も、ボランティアが130人工(8時間計算)。
先発は、UAゼンセン40数名、そしてマルエツ労組71名。
8月末はボランティアの日。
9月いっぱいは草との戦い。
今年はまだ15ha。植栽初年度ですから、草が出ている場所は集中的かつ限定的。
森林組合の出動には及ばないだろう。

抜群の生育率

抜群の生育率


今年は天候にも恵まれました

今年は天候にも恵まれました

こんにちは、浅野です。
4月から海岸林再生プロジェクトのアルバイトをさせてもらっていましたが、
9月1日が最後の出勤でした!
基本的には東京の本部事務所で仕事をしていたので、
ご存じない方もたくさんいると思います。
本部では4,5月は主に植樹祭に向けての準備をし、
その後はDM発送の準備をしていました。
他にはブログ、インフォメーションの更新やご寄附いただいた方々へ
御礼状を送ったりなど…事務仕事を行っていました。

今年度の植栽地

今年度の植栽地


5月からは名取の現場にも行かせてもらい、
月2回のペースで…いつの間にか9回も行っていました。
現場では、いろいろな作業をしました。
初めて行ったときはちょうど植栽を行っていたので、
再生の会の方々の出荷作業を手伝わせてもらいました。
これは、仮植床から苗を掘り取り、本数管理した上で、
しっかりと水に浸し、200本ずつ藁に包んで運び出すものです。
この時期にしかできない作業なので貴重な経験でした。
この時に再生の会の方々に初めて会ったのですが、
溶け込みすぎてて吉田さんにびっくりされました。
これ、よく言われるんです。
どこに行っても「あれ?初めてだっけ??」って…。
話、ズレましたが…
他にも現場ではボランティアの方々と一緒に草取り・根踏み・
チップ寄せ、広葉樹の播種をしたり、苗の選別をしたり、
清藤先生と一緒に広葉樹の本数管理や現場のモニタリング調査もしました。
初めてやることも多かったので、いろいろと勉強になりました。
来年度、植栽予定の苗たち

来年度、植栽予定の苗たち


最初は海岸林?クロマツ??と
「?」がいっぱいで戸惑うことも多かったのですが、
ブログを読み、海岸林再生に関するいろいろな記録を読み、
現場に行って、読んできたものと照らし合わせて理解を深めたり…
再生の会の方、ボランティアで来てくれた方と話をして、
いろいろな立場からのこのプロジェクトに対する想いを知ったり…
いろいろなことを学ぶことができました。
たくさん迷惑もおかけしましたが、
本当に有意義な時間を過ごすことができました。
5ヵ月間本当にお世話になりました。ありがとうございました。
なぜ辞めるのかを書いていなかったので、少しだけ。
10月末からアフリカに行くので、その事前準備もろもろのために…です。
あ、これオイスカとは全く関係ない形で行くのですが。
来年、また来ます!と皆さんに約束したので
今年植栽した苗が元気に生長することを祈りつつ
来年の苗を楽しみにしつつ…元気に行ってきます!!

植栽現場実踏ルポ④

2014年9月1日( カテゴリー: 現場レポート )

盛土北端(育苗場の真東500m)にたどり着いた。
目前では、林野庁発注による「名取工区第10治山工事(国有林)」が終盤を迎えている。
工事終了は真近。真夏の土曜も工事は続く。ここも公募となれば手を挙げるつもりである。
隣接する我々の植栽現場の排水路には、広浦にも近いためかカニが何匹か住み着いていた。
大きな巣穴がいくつもあった。
海岸林内陸側の農地は復旧工事も終盤。
この秋には地権者に引き渡しされ、いよいよビニールハウスが据付け始められるのだろう。
聞くところによると、2つのグループが営農するという。
また、復興庁予算で民間企業や大学などが、広大な面積に菜の花を植えて
養蜂プロジェクトを始めるとも聞く。
ついでに言えば、貞山堀の拡幅工事も始まり、育苗場から植栽現場に行く橋の架け替え
工事も始まり、現場に行く最短経路は架け替え工事終了まで通行止めになる。
昨年の今頃の農地はまだ芦原だった。トンボの種類が多かった。
そういう所は生物多様性が豊かというが、芦原は刈られ、客土され農地になった。
糸トンボや、オニヤンマ、綺麗な水色のトンボは拠点を広浦の湿地帯に移したのだろうか。
そういえば白鳥が1匹いたが、あの士はどこに行っただろうか。

天地を替えて置いてある雑草

天地を替えて置いてある雑草

 
盛土最西部北端、7月にボランティアと格闘した除草現場は、目を見張るものがあった。
しかし、この効果はどう表現すればいいだろう。
清藤参事や佐々木さんご兄弟とも議論してみよう。
除草した草は、指示通り、天地を替えて根を上にし、苗木の根元を少しでも保護するように敷かれている。
ボランティアが機能していることを証明するにはどうすればいいか。
どうすれば行政やプロにもわかりやすいか。
 
すごすぎる雑草魂…

これぐらいしぶとく…

それにしても、雑草魂はスゴイ。
根についた土は肥料も交じっているので、苗木の周りに払い、保湿の一助にと根元の周りに置いた。
一度完全に抜き、根を枯らすために天地を逆にしたにも関わらず、地面を目指し、到達する根もある。刈り取ったはずの草が僅かに緑色を残しているものも見られた。たった一本の根であっても、土に刺さり、抜くのに手ごたえがある。
一緒に苦労した方もきっと驚くだろう。雑草恐るべし。
このぐらいシブトイ人間になりたいと思う。
 
とにかく、除草にしても何にしても、記録が大事。
もっともっとメモ魔になろう。メモは上手に残そう。現場の特徴を知り抜こう。
来年は保育15ha、植栽15ha。毎年15ha増えるんだ。
様々な今年の記録は、諸事条件が変わったとしても財産になる。

植栽現場実踏ルポ③

2014年8月30日( カテゴリー: 現場レポート )

ところで、今期の植栽地盛土は6つの工区、6つの建設業者の手で工事されたもの。
よく見ると、状況がすべて違う。土の出所は異なるので、草の繁茂の状況も違う。
半分以上の現場では、未だ「月面」のように草すら生えていないのですが、
場所によっては、クローバーが絨毯のようで、ピクニック気分になれる公園のよう。
草の繁茂は海岸林の場合、砂の移動・つまり飛砂からの根元の保護と、
高温障害からの保護に効果もある。
草刈りすべき草と、捨て置いてよい草と分けて考えている。
しかし、どうしてクローバーが生えるの?
白やピンクの花が咲いている。
「施肥」だけでは説明がつかない草の種類、繁茂している場所を記録した。

マツの場所が分からないくらい 生い茂る雑草たち

マツの場所が分からないくらい
生い茂る雑草たち


国有林と、市有林の5月24日の植樹祭箇所は、すべて抵抗性クロマツ・コンテナ苗。
ただの1本も枯れていない。一言でいえば、頼もしい。
苗の活きが抜群に良い。たくさんの枝が出ている。
コンテナ苗特有の、ひょろっと弱弱しく、風にたなびく姿ではない。
植樹祭箇所 力強い苗に育っている

植樹祭箇所
力強い苗に育っている


隣接する市有地には、あまりの水捌けの悪さで、車数台分程度植えていない場所がある。
宮城県の県産材で、数mの高さ、耐久年数10年程度の、管理櫓を作ってみたい。
ここで、その高さなら航空法にも引っかかることはないと考えている。
ボランティアの人には、仕事の後の爽快感をいつも防潮堤で味わっていただいているが、
それとは違うダイナミックな見応えを味わってもらいたい。
費用は100万円かからないのではないか。
(こういう仕事はどうしても後回しになるので、実現性は低いけど)
今年は15ha、クロマツを75,000本を植栽したが、一部国有林に432本の広葉樹を植栽。
対象地と考えていた場所が、諸事情により植栽基盤盛土工事から外され、
協定対象地になっていないため、広葉樹植栽本数は想定よりも極端に少なくなった。
しかし、我々が植えたその成績は残念ながら良くない。
おそらく3分の1は枯死したと思われる。
よく見ると萌芽しているものもあるが、冬越しは難しいと思われる。
原因は自然環境ではなく、我々自身の人為的なもので、
仕方なく未熟な1年生苗を植えたこと、根切り・仮植後、植栽までに間を開けてしまい、
新葉が出てから植えたことが大きいと私は考えている。
クロマツ植栽に集中する期間の前に、手を打てなかった自分の責任。
今後、ふさわしいタイミングを検討し、補植を実施することになる。

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