来年度のボランティア参加のお問い合わせが続いており、少し長くなって
しまいますが、詳細に報告いたします。
____________________________________
10月18日(土)8:30~17:00
快晴
71名参加(男女比6:4、リピーターが3分の1)
■7:40
スタッフ第1陣4名、名取事務所・第1育苗場に集合
■8:00
参加者が集い始める。
・各自、自家用車や社用車乗合、美田園駅から徒歩、大型バス等で来訪。
・手狭な名取事務所ですが、男性と女性に分かれて着替え。
・皆さん、ホームページから申し込みます。諸注意・地図記載もあり。
■8:30 
名取事務所前に71名、スタッフ6名集合。スケジュールを簡単に説明
・昨年11月のフィリピン中部台風被害地から視察研修で、行政関係者
など計4名が前日午後から来訪。作業に加わる。

パネルを使って説明

パネルを使って説明


■8:40 
育苗場にて除草
・手は止めず耳だけ貸していただき、プロジェクト立ち上げから
深く関わっている専門家の佐々木勝義氏が「クロマツマメ知識」を。
・前日の雨で土は柔らかく、71人での除草は一気に進む。
育苗場での除草

育苗場での除草


■9:25
10分の休憩後、除草再開。再生の会2名も合流。
・プロジェクト概要などを、作業と並行して説明。
・「車両係」の仙台トヨペット社員さんが、いつものように除草した
雑草を一輪車で回収。
■10:00
除草終了
・抵抗性クロマツと普通クロマツ、コンテナ苗と露地蒔き苗などを説明
・種蒔きから半年、1年半の苗木の大きさの違いを理解。
・現場にはトイレはないので名取事務所で済ます。
■10:30
植栽現場周囲のニセアカシア、葛の除草
ニセアカシアを「根こそぎ」引き抜く

ニセアカシアを「根こそぎ」引き抜く


・大型バスと自家用車などに乗合、育苗場から10分の植栽現場
(空港誘導灯付近)に移動。林野庁に「入林届」を出しているので
無言で大型バスも自家用車も入ることができる。
・ニセアカシアの除伐をボランティアで行うのは初めて。
野ばらと間違えてしまう人が序盤戦は多かった。
・今回の手工具は鋸鎌を選択した。ブツブツでないゴム軍手が望ましい。
・前田建設工業の社員さんは、上手に根を切り「根こそぎ」引き抜いた。
根は浅い。やればできる。今後はこういう指示もしてみよう。
・今回は、来年植栽地周囲の点検も兼ねた。
内陸側は葛、海側はニセアカシアが既に群落化しており、来年夏に
プロとボランティアで集中除伐を要する。数年かけて撲滅を目指す。
■11:50
今年度植栽地南端より北端方面を少々見学し、名取事務所に戻る。
■12:10
昼食(~13:00)
・昼食、飲料は予め各自購入。自動販売機などもない。
・知らない人同士も、隣り合って食事。男性の部屋では昼寝する人も。
女性の部屋ではいつも会話が弾んでいる。2階のオイスカ事務所で
スタッフと食事する人も。

お菓子がまわってきたり。和やかな雰囲気


■13:00
再集合
・唐鍬を、UAゼンセンと三菱UFJニコスがチャーターしてくださった
大型バスに積ませてもらい、再度、植栽現場に分乗して向かう。
■13:15
植栽した苗の根元への「チップ寄せ」
・作業目的は、飛砂・寒風・乾風からの根元保護。11月~5月中旬の
西からの強風「蔵王おろし」対策。
・国は元々あったクロマツをチップ化し、将来の肥料のために再利用。
・最も西側にある国有林部分全長500m、2.91haを70人が横一列に並び、
休憩を除き2時間強。今回は完全終了!すごい。
*一人当たりクロマツ200本分(仕事面積は約400㎡。畳では250畳分)
をお世話したことになります。
・リピーターさんは心得ており、私たちの少ない指示でも、
作業してほしい場所に先行して移動。非常に速いスピードで進む。
初参加の方を無意識のうちにリードしている。
■16:00 
仕事が終わり、晴れて防潮堤の頂に登り、リラックスタイム
今日もよく頑張った

今日もよく頑張った


■16:30
名取事務所で道具洗い、整理整頓、身支度終了後、「終わりの会」CIMG6230
・毎回5・6人から感想を伺う。
「植栽ではないけど、保育をやると、木に愛情がわきますね」(初参加の女性)
こういう感想を、これほど多くの方に持ってもらえるとは
予想外でした。私たちの次の気力がわいてくる瞬間です。
・毎回、募金を呼び掛け、今回は16,656円。ありがとうございました!!
コチラの口座に入金します。(大阪マラソン「海岸林」募金)
http://justgiving.jp/c/10597
■17:00
解散
・コチラからアナウンスしなくても、自然に参加者同士が声を掛け合って、美田園駅などに送迎してもらっています。いい雰囲気です。
・仙台トヨペットと、ニコンの社員さんが、鋸鎌のメンテナンスを真っ暗の倉庫の中で、いつものように手伝ってくださいました。

コンテナ苗・マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ(2014年5月24日植栽)

コンテナ苗・マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツ(2014年5月24日植栽)


抵抗性クロマツのコンテナ苗(内陸側に植栽)の葉が黄緑色。
精英樹露地蒔き苗は、マツらしいしっかりした緑色です。
他団体の植栽現場でも、広葉樹も、コンテナ苗クロマツも、
植栽直後から黄緑色になっています。
この3年半行動を共にしていただいたプロの林業家が
10月18日の「ボランティアの日」に来て下さったので質問ました。
Q「葉の黄緑色に変色したのは何故ですか?」
「生理障害ではないだろうか??クロマツも戦ってるんだよ~。
これを堪えることが出来たら、ぐ~んと根を張るんだと思うよ」と。
帰京後、オイスカの清藤緑化技術参事にも、同じ質問を聞きました。
「窒素分の不足が原因と思います。
窒素が不足すると、本来の葉の緑色から淡い緑極端に不足すると黄緑色になります。
露地蒔き苗・普通クロマツ(2014年4月28日植栽)

露地蒔き苗・普通クロマツ(2014年4月28日植栽)


但し、追肥したとしても、この時期では寒風害にあう恐れがあります。
色が回復するということは細胞の伸長を促すということです。
向寒のこれからの時期は、追肥すると、組織が軟弱になるので×。
砂のような鉱物質土壌の海岸では、窒素は土壌中では流亡するか
もともと少ない状態にあり、海岸林で気になるようでしたら緩効性の窒素分の多い肥料 を一本あたり100g前後を追肥するのが効果的。
詳しくは窒素吸収係数を調べる必要があるかもしれません。」
ということでした。私たちは、梅雨前、植栽直後に追肥しました。
県の試験場の方にも、別なことも聞いてみました。
Q「生理障害と、窒素不足は同じですか?」
「同じとも言えなくもないし、同じとも言えない」(笑)
「従来の「砂地に植える」海岸林の常識では、追肥はなかった。
ただ、今回の現場では、何かと常識を疑う必要もある。でも、私の知っている限り、黄緑色になっても、越冬できないという事ではない」
Q「宮城県から払い下げられるクロマツ種子の種類はいくつですか?
種類によって色が変わることはありますか?」
「マツノザイセンチュウ抵抗性クロマツは7種類。精英樹(普通マツ)は15種類以上。
それによって変わることはないと思う」
黄緑色で何だか変だなあと思っていましたが、
ま、うちの現場のコンテナ苗は太くなり、頼もしい!
と思っておくことにしよう。

大阪マラソン いよいよ開幕!!

2014年10月20日( カテゴリー: 本部発 )

皆さま、こんにちは。啓発普及部の中西です。
大阪マラソン(10/26)の開催が今週末に迫ってきました!!
大阪マラソン公式HP
今年で第4回目となる本大会は、過去最多のランナーの応募があり、
本番に向けて、熱気が徐々に高まってきています。
オイスカの「海岸林再生プロジェクト」が寄付先団体の一つに選ばれており、
オイスカのチャリティランナー24名も大阪の街を颯爽と駆け抜けます!!
是非応援して下さいね!!!
ジャストギビングでの寄付は11/28まで受け付ける予定です。さらなる寄付の呼びかけをお願いいたします)
さらにさらに24日・25日にはEXPOも開催されそちらでもブース出展をさせて頂く予定です。
是非、皆様遊びにいらしてくださいね。
それでは大阪の会場で皆様にお会いできることをスタッフ一同楽しみにしております!!!
 

宮城県知事も復興期間の延長を政府に要請していますが、
私たちも、これまでと違う「向かい風」を感じています。
先日、経済同友会の皆さんと情報交換する機会をいただきましたが、
職員の方から「被災地への新規支援の伸び悩み」という声を聞きました。
行政・支援者と協働して、復興の道のりを発信し続けたいと考えています。
元林野庁東北森林管理局長の矢部三雄様と2年前に面会した際、
「風化に危機感を感じる。発信し続けることにも協力をお願いしたい」という言葉に、
心から同感したことを思い出します。

海岸林視察バスツアーに「参加」された佐々木市長(2014年2月23日)


来年1月末ごろ、佐々木一十郎 名取市長のご講演を、都内で開催計画中です。
記録として必ず実現すべき、重要な企画だと考えております。
3年半のご苦労や、現状と今後の目標、その中での海岸林再生をお話しいただきたい。市長は今年6回も現場に来てくださり、大雨の中、森林組合の作業班を激励し、作業は2度もしていただきました。
また、国連防災会議(2015年3月14日~18日)では、シンポジウムを開催するのではなく、現場主義の団体らしく、「海岸林視察バスツアー」を行いたいと考えています。名取市民をはじめとする日本人と同日開催で。日本人参加者からも、復興への渾身の努力を海外の方に伝えていただくために。
ANAのご協力で170人が参加した「ボーイング787に乗って海岸林視察ツ アー」(2011年10月30日)

ANAのご協力で170人が参加した「ボーイング787に乗って海岸林視察ツアー」(2011年10月30日)


また、名取でボランティアに来た方、特に企業・団体の方には常に申し上げています。業務として会社の取り組みを発信することにもご協力をいただきたいと。先日、労働組合産別組織として150万人の組合員を擁するUAゼンセン(全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟)の2,000人が集う定期大会では逢見直人会長のご挨拶でもプロジェクトに触れていただき、組合報でも9月は2度も紹介されました。
三菱UFJニコスは、三菱ゴールドカード会員情報誌「Partner」(年8回・100万部)では、
毎号の表紙をめくった1ページ目全面で、現場の進捗報告をしていただいています。
東北電力労組などは、業界新聞の取材を持ち込んでくださりました。
埼玉トヨペット㈱グループは、社員と顧客による運動を展開していただいています。
西友のレジ全てでは、当プロジェクトの趣旨がお客様に伝えられています。
未曽有の災害には、それに見合う復旧方法を採るように、
発信の方法やその継続も、それに見合う運動でありたいと思います。
非力な発信力しかない我々に、ご理解・ご支援を続けて頂いている方、
現場に足を運んでくださる方、活動報告会に聞きに来てくださる皆さまを
心から頼りにしております。
長期戦の苦しさは最初から覚悟の上。
一度決めた道ですから、私たちは必ずやり抜きます。

これまで3年半で、54ヵ国、168人の外国人視察・ボランティア受け入れを行いました。
報道(33ヵ国)の他、オイスカ海外農業研修生、在京大使館、国連職員など。
今週末は、昨年フィリピン台風被害を受けた千haのオイスカ水源涵養林植林プロジェクトから
3名が視察・作業体験を行います。

全日空のご協力で、「ボーイング787に乗って海岸林視察ツアー」 参加者170名中、ボーイング社など外資系企業、各国大使館員、 国際援助機関・プレスなどから17か国・28名参加。 (撮影:2011年10月30日)

全日空のご協力で、「ボーイング787に乗って海岸林視察ツアー」
参加者170名中、ボーイング社など外資系企業、各国大使館員、
国際援助機関・プレスなどから17ヵ国・28名参加。
(撮影:2011年10月30日)


NHKは県内ニュース4回・全国放送のほか、 海外向けテレビ放送、 17か国語でラジオ放送 (撮影:2014年5月23日)

NHKは県内ニュース4回・全国放送のほか、 海外向けテレビ放送、
17ヵ国語でラジオ放送
(撮影:2014年5月23日)


現在まで、公益財団法人フォーリンプレスセンターなどのご協力で、 海外プレス関係者に対して5回、33ヵ国の記者視察受け入れ (撮影:2012年2月4日)

現在まで、公益財団法人フォーリンプレスセンターなどのご協力で、 海外プレス関係者に対して5回、33ヵ国の記者視察受け入れ (撮影:2012年2月4日)


オイスカ海外農業研修生は4回・15か国・40名、オイスカ「子供の森」計画 実施校の児童教員など5か国25名が視察・体験 (撮影:2014年3月4日)

オイスカ海外農業研修生は4回・15ヵ国・40名、オイスカ「子供の森」計画実施校の児童教員など5ヵ国25名が視察・体験
(撮影:2014年3月4日)


国連NGO課長も育苗場で、掘り取り・出荷体験 (撮影:2013年4月10日)

国連NGO課長も育苗場で、掘り取り・出荷体験
(撮影:2013年4月10日)


 
 
 
 
 
 
 
 
 
2015年3月14日から仙台で、5年に1回の国連防災会議が開催されます。
これまで2回の会議は横浜・兵庫。すべて日本での開催です。世界から数万人が来訪しますので、この時期はホテル予約は既に厳しい状況です。
2012年10月、東京でIMF・世界銀行の年次総会があり、当プロジェクトも会議出席者に対し、活動を報告しましたが、その際、防災会議日本開催の情報が入りました。
年次総会では、「世界銀行など国際援助機関は、起きてしまった災害への対応偏重から、減災・災害予防への対応を重視する」という方針が決まりました。
なるほど~と、賛成の気持ちでした。
私どもは仙台の国際会議場から1時間以内に大きな現場を持っています。
3月のこの会議に関連し、現場視察対応を重視したいと考えています。
「資金獲得」などに直接的メリットがあるとは全く思いませんが、オイスカは元来「国際協力NGO」ですから、「できることはやらねばならない」。
理屈や損得ではなく、海外からの東北への支援への中間報告としても。
この時期は来る日も来る日も、大量のコンテナへの「土詰め」を行う時期です。
植栽開始も間近。現場は目の色が変わり、ピリピリした雰囲気になります。
しかしそれでも、NGOが主役ではなく、行政だけでやっているのでなく、地元有志だけでなく、やはり地域住民がカギであること、何より復興を期して大きな協働の輪で決死の思いで取り組んでいることを必ず伝えようと決めました。
具体的には、海岸林バスツアーを、仙台市内発で外国人、名取市役所発で市民をはじめ日本人。
植栽現場付近で合流し、どうにかこうにか、四苦八苦のコミュニケーションをしてもらいながら
一緒に見ていただき、日本人参加者みんなに説明役をお願いしようと思います。(笑)
公開シンポジウムの発表依頼もいただいていますし、独自で主催開催せず、
あくまでも現場主義を貫こうと思います。

巨大な海岸林を行政に任せきりにするのではなく、
市民や企業団体と行政が協働して維持保全に努めている優れた事例は全国にあります。
私自身にとって無二の視察は、北海道えりも町の取り組みでした。
施業技術的にも、保全の在り方としても。
その際は、林野庁北海道森林管理局とえりも町役場の皆さんに大変お世話になりました。DSC_0086
町民は5,000人。植樹祭・育樹祭の参加者は1,000人。
「多すぎる~」「始めます!という前に作業を始めてしまう~」という町役場の方のコメントも頭から離れません。レベルの高さに舌を巻きました。
そういう姿に到達したいと思いました。
まだまだ先の話ですが、行政当局はもちろん、将来の担い手となる人たちとともに、
「視察」に行く機会を作りたいといつも思っています。
公募型視察ツアーも良いかもしれません。
名取市海岸林再生の会では、秋田県能代市の「風の松原」や由利本荘の植栽現場、福島県南相馬市や、宮城県亘理町・村田町などの育苗農家視察は行っておりますが、10ヵ年計画完了後の、ポスト2020を睨んだ始動の時期が来たと思っています。DSCF0420
2011年4・5月、ひたすら論文などを読み漁っていたころ、「アダプト(養子縁組)方式」と呼ばれる方法を知りました。分譲住宅のように区分けして、組織的に人海戦術を行うという
イメージです。組織体制は見事です。国・県・市の積極姿勢が際立って見えます。
唐津市役所が事務局を担っている点はまさに。
春までに、佐賀や福岡の事例を、清藤参事をはじめとする先遣視察します。
何を目指すかによって、どう戦うかの戦い方が決まると思います。
目標とする姿を、モノクロではなく、鮮やかなカラーで見据えるために勉強したいと考えています。
3日前の自分より今日の自分は成長していると思えるように、毎日を過ごそうと思います。

今日の再生の会の皆さん

2014年10月16日( カテゴリー: 現場レポート )

移動された2年生コンテナ苗

移動された2年生コンテナ苗


10月10日、来年春植栽する2年生クロマツのコンテナ苗を通風等のため
移動作業と除草の労務に、再生の会は6人が9時前に出勤。
「お、吉田君がいるということは、またなんかある」
「すみません。あとで新聞社さんがお見えです」
「ほれ!やっぱり」
美田園駅のしばらく西に「Hotto Motto」がオープンしたので初注文。
「野菜作っているのに、普段は野菜ハッパ(=ちっとも)食わねーんだぁ」と全員野菜炒め弁当。
私は皆を置いて仙台空港鉄道㈱を訪問。近況報告と新しいチラシ設置をご依頼。
夕方、駅に行ったらもう既に設置頂いていました。ありがとうございます。
露地蒔き苗よりも、さらにマメな除草が肝要

露地蒔き苗よりも、さらにマメな除草が肝要


野菜炒めのお昼、「今度ここで芋煮やらない?」と班長の奥さん。
1年間ボランティアの皆さんありがとう。という意味で。実現するかな?
昼寝もせず、大声でよくしゃべる。隣の部屋で寝てても聞こえる。
弁当の味付けがしょっぱかったらしい。
午後、記者さんを駅に迎えに行く。海からの距離感や津波到達位置、駅周辺の人口増加や
災害公営住宅建設の模様、居住禁止区域、除塩後の農業再開状況などお話ししながら
第1育苗場へ。佐々木統括の説明や、除草の様子を取材。
コンテナ移動作業は昼過ぎまでで完了。
そして全員で植栽現場へ。
月に1・2回は各自で見に行っている模様。
記者さんと佐々木統括を植栽現場に残して、クロマツよりも防潮堤の上に行ってしまう(笑)
「海を見に来ることってありますか?」
「ない!」(植栽現場にはちょくちょく来ても、一人で防潮堤には登らない)
「今度ハゼ釣り行こ!」(ハゼのいない大海原を見ながら)
でも、海も見に来たし、貞山堀で釣り糸を垂れる気持ちになってきたのかな。
 
農家の皆さんと防潮堤に行くのは初めて。ちょっとした感慨

農家の皆さんと防潮堤に行くのは初めて。ちょっとした感慨


 
本命の植栽現場に来て、「(苗が)太くなった!」(やっぱり苗の高さよりも太さを気にする)規格外の苗高60cmで納入されてしまった購入した大苗の枯損の様子を見て、「この前まで生きていたのに、やっぱり水捌けが悪いんだっちゃ~。
18日の土曜日、ボランティア~、ニセアカシア(の刈り取り)と、排水用の溝切りどうだべスかぁ~?。俺も行ぐからさぁ~」
「ほんじゃ、ど~もね~!」
17時、台風への備えを皆で確認して、今日も笑顔で解散!

カメラマン

2014年10月15日( カテゴリー: お助け隊員の声 )

先日のボランティアの日、植栽現場の草取りに皆さんが汗を流す中、
その人は一人、みんなと違う作業をしていました。
cameraman1
そう、この人はプロジェクトの記録を一番初めから撮影してくださっているカメラマンT氏。
担当の吉田が2011年4月にヘリコプターから被災した海岸林を撮影した時こそ
同行しなかったものの、吉田への撮影指導をしたのはT氏でした。
初めての現場入りの時からずっとずっとT氏は写真と動画を撮影し、オイスカに提供してくださっています。
これまでプロジェクトを紹介するビデオも何本か編集してくださっており
ウェブサイトのトップページ 右側に動画が並んでいます)今回は、プロジェクトに関わってくださる“人の思い”を中心としたインタビューが撮影のメインでした。
いつも全体が撮影できるよう、機材を抱えて高い所に上ります。
育苗場なら防風ネット。これは植栽地の防風柵の上。
客観的にプロジェクトを見守ってくれている強力なお助け隊員です。
camaraman3
 

DSC_0002

細心の注意が必要な除草作業


今日(9日)も再生の会は、コンテナ苗の除草。
露地蒔き苗床と違い、ちょっと繊細です。 草を抜くと、クロマツも必ず動いてしまいます。 たかが草取りと言っても、細心の注意が必要です。 地元からは「ちょっとボランティアでは難しいかな?~」との声もあります。 露地蒔き苗床の草はもう枯れてゆきますし、ボランティアの方々の ご尽力で小さなものばかり。10月に入ったらもう終わりです。
DSC_0004

小道具「おばあちゃんの知恵」


Oさんはまた工夫。ホームセンターで小道具を購入したそうです。 商品名は「おばあちゃんの知恵」
来年以降は、露地蒔きはなくなり、すべてコンテナ育苗になります。 (高さ・太さが足りない「留年組」を除き) 2年生コンテナ苗はこの秋で「太く」なりました。 それに対して、1年生コンテナ苗は秋伸びが足りません。 「カリ分が不足したのかな~」 種苗組合組合長からは、合格をいただいてはいるのですが。
明日は終日コンテナの引っ越し。6人出勤します。 それが終わったとしても、除草はまだまだ続きます。

こんにちは。
本部・啓発普及部野木です。

DSC_0227

ボランティア作業 参加者への説明の様子


9月の海岸林ボランティアの日に合わせ、約2年半ぶりに現場に行きました。現場に行くこと自体が 久しぶりで、ボランティアの方の受け入れも上手くできるかドキドキでしたが、 なんとか無事に作業を終えることができました。
普段、私が担当している森づくりの現場とは違うことが多い「海岸林再生プロジェクト」の現場で感じた疑問を、プロジェクト担当の吉田や参事の清藤先生(緑化技術担当)に聞いてみました。
 
 
(東京にいる準備の段階で)
Q1 黒系の色の服は蜂が寄ってきやすいと聞きますが、紺色のTシャツでも大丈夫ですか?
A1 蜂などの虫は見たことないよ。 それより熱中症が怖いので水分補給できるものを忘れず用意してきて下さい。
(クロマツを植栽した場所で)
Q2 森づくり活動では必ずヘルメットをかぶっていますが、どうしてここではかぶらないのですか?
A2 作業内容、それから、上から枝が落ちてきそうな木がない周りの環境から不要と判断しています。
Q3 クローバーが繁茂していますが、畑の土壌にクローバーが与える良い影響と同じように
   この植栽地でもよい影響があるのですか?
A3 飛砂・乾燥・高温障害防止につながると考え刈り取りに執着していません。
   また、畑と同じく土を良くする効果もあると思います。
Q4 マツの苗が完全に枯れているのか、これからもう一度再生するのかという判断は
   どのようにすればよいのですか?

A4 その判断は補植をする際、講習を受けたプロの判断に任せています。
   ボランティアの方には、そこまでの判断はお願いしません。                                枯れている場合も、補植すべきか、その場所の水捌けを考え一本一本判断します。
(草刈り作業中に)
Q5 今回刈りきれなかったエリアはどうなるのですか?
A5 2014年半年のボランティア1,200人で15haを3周しました。草の茂りがひどい場所を集中的に。
   その日の作業が残ってしまっても、次回のボランティアがすぐに来てくれます。
   来年度からは、管理面積も30haになり、草はさらに生えてくると予想している ので、
   プロにも下草刈りを行ってもらいます。
(生育調査:モニタリング)
Q6 モニタリングでは主にクロマツの何を調査しますか?
A6 今回、ボランティアの方にも手伝っていただいたのは、幹の太さ、 地面から一番上の葉っぱまで高さ。
   成長している芽の部分から一番上の 葉っぱまでの3項目。
   2ヵ月前の調査からどれくらい成長しているか確認します。
Q7 迷わないように現場まで行くにはどうしたらよいでしょうか?
A7 HPのボランティア募集のページに地図があります。活動内容もよく読んでから来てくださいね。
DSC_0185

ボランティア作業を終えた現場にて


実際に参加してみて感じたこと。
①やはり木陰が一切ない場所なので、作業の時には日焼け止め・帽子は必需品
②道具の片付けを手伝ってくださる方がたくさんいるので、たわし・雑巾がもっとあれば効率よくできると感じたので、バザーなどで探してみます!
③作業の際は、両手があくリュックなどが、肩掛けのバックより断然よい
 
 
今年のボランティア受け入れは残すところ2回となりました。
参加したことがある方もない方も、ぜひご参加ください!

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