8日間の地方出張

2014年12月1日( カテゴリー: 本部発 )

ブログがすっかり滞ってしまいました。
「11月27日」に書いていたものから。気を取り直して今後も発信し続けます。
8日間の地方巡業を何とか終えて、名鉄小牧線「小牧口」駅から東京に帰京する車中です。
今ごろ、読売新聞夕刊コラム(27日)に名取市海岸林再生の会の
森幸一さんが登場してるのでしょうが、まだ新聞を買う環境にない。

九州で大人気の「にじまつまもる」君と、NPO法人唐津環境防災推進機構 の藤田和歌子事務局長

九州で大人気の「にじまつまもる」君と、NPO法人唐津環境防災推進機構の藤田和歌子事務局長


11月20・21日宮城での事業計画立案、21日東京で企業・団体向け情報交換会、22日浜松での活動報告会、23・24日佐賀・福岡の海岸林実踏4ヵ所、25・26日オイスカ西日本研修センターでの職員研修会、(九州場所の髙田川部屋30名の宿舎です!!)
27日は豊田東名ライオンズクラブでの活動報告会、CKD㈱本社(小牧市)訪問。
最後は食あたり+39℃の熱との戦いでした。
この間、リュックを無くし、名刺入れも落とし、出迎えの時間を間違えて伝え、仏頂面して周りの多くの人に手間と迷惑をかけ……「能力以上の仕事をするな」という点で完敗です。ですが、それでも「向こう脛の傷を厭わず」という気持ちで前に進みます。
福岡県糸島市ではカキ三昧

福岡県糸島市ではカキ三昧


つい先ほど、佐々木一十郎名取市長の講演会の日時が決まりました。1月28日(水)15:00~17:00に東京九段下のグランドパレスホテルです。共催の経済同友会や名取市役所の皆様にお世話になります。
帰宅は最終電車ぐらいかな。明日には体調を完全に戻そう。
cf.でっかいリュック、名刺入れは後日すべて手元に戻りました。

クロマツのこと その2

2014年11月28日( カテゴリー: 本部発 )

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名取の現場で見た新しいマツボックリ


広報室の林です。
以前「クロマツのこと」と題し、頂芽や花のことをご紹介しました。
今回注目したいのは球果、マツボックリのこと。
プロジェクトで見るマツの花も、それが時を経てマツボックリの形に育ってきたものもすべて上を向いているのに、福岡の海岸林で大きくなったクロマツの木を見たらマツボックリは全て下を向いていました!
種子を落としやすくするために下向きになるでしょうか??
 
私は自分自身が全くクロマツのことを分かっていないので、
疑問が浮かんだ時にまずそれが、本当は誰でも知っているようなことなのか、
ある程度勉強している人でも知らないことなのかをそれとな~く確認します。
たいていはプロジェクト担当の吉田に聞いてみるのですが、
吉田も知らない場合は清藤先生に質問をします。
全部下向きでした!!

全部下向きでした!!


 
今回は東京に戻ってきてから自分で調べてみました。
クロマツは花は上向きにつき、(それがマツボックリになり)ある程度成熟すると下向きになるのだそう。
受粉が必要な間は上を向いていて、種子をばらまく必要が出てきたら下を向くのだろうと想像しました。子孫を増やすためにいろいろな工夫をしている植物って本当に素晴らしい!!
 

啓発活動の重要性

2014年11月27日( カテゴリー: 海岸林あれこれ )

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福岡の海岸林視察中に見覚えのあるイラストがついた看板を発見しました。海からの風や潮をマツたちが頑張って防ぎ、背後の家屋を守っていることがとてもよく分かるイラストです。

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マツクイの被害木の処理作業をしていた業者の方によると被害は1年であっという間に広がり、壊滅状態になってしまったのだそう


以前、これと同じイラストの看板を静岡県の海岸林でも見かけて、これは分かりやすい!と思い、このブログで紹介したところ、ある自治体の方から「同じものを作りたい。先方の自治体に問い合わせたいのでどこの看板か教えてもらいたい」と問い合わせがありました。
 
海岸林を守るためには、地域住民がその存在意義を理解しなければなりません。今回視察した海岸林でも、全国で問題になっているマツクイの被害が出ている箇所がありました。もともとの住民はその重要性を理解しているため、薬剤の空中散布などに対しても反対はしなかったものの、新しくこの地域に移動してきた人たちからの反対で空中散布ができなくなってしまったとの話も聞きました。
ひとたびその被害が広がれば、海岸林がなくなってしまいます。津波が来たわけでもないのに。
 
 
目の前に大きな変化は生じませんが、啓発活動はとても大切なこと。
植栽だけが大切なのではありません。
植栽した苗木を守っていく人たちを増やす啓発活動を、
地道にじっくり続けていかなければならないことを改めて実感しました。

海岸林での楽しみ発見!

2014年11月26日( カテゴリー: 海岸林あれこれ )

広報室の林です。
海岸林オタクにつきあい、福岡県で海岸林視察をしていた時、
ゴルフの練習をしているおじさんに出会いました。
CIMG6551吉田が別の場所を見た時にも同じように練習している人がいたのだそう。ほかの海岸林で見たことがないので福岡ならではの光景なのかもしれません。
おじさんは素振りをしているわけではありません。そして、ゴルフボールを打っているわけでもありません。では、何を打っていると思いますか??
・・・・・・そう、松林にいくらでも落ちている松ぼっくりです。
一緒にいた部長が「人は打ったり蹴ったりするとストレスが発散できるんだね、きっと」というので、足元の松ぼっくりを思いっきり蹴ってみました。
びっくり! ものすごいスッキリ感!!
日頃無理難題ばかりを持ってくるプロジェクト担当のYにぶつけてやろうと、何度も何度も蹴ってみましたが当たらず・・・・・・。
それでも思いっきり蹴るって楽しいなぁと。
いくらでもある松ぼっくり。蹴ったものを拾いに行く必要もありません。
おじさんもお金のかからないゴルフの打ちっぱなしに来ているようなものでしょう。
プロジェクトの海岸林も、地元のおじさんがゴルフの練習に来るような、そんな林に育ってくれたらいいなぁと思いました。

お花畑!?

2014年11月25日( カテゴリー: 現場レポート )

この夏格闘した植栽現場の雑草はだいぶ勢いを弱め、草刈り作業も必要なくなった。
CIMG6481そんな中でも青々と茂っているのはクローバーたち。
こんもりと島になっているの分かりますか?
まったく何も生えないところもあれば、こんな風にクローバーが繁茂しているところもあり、植栽基盤ごとの違いは大きい。
クロマツにとってクローバーは、憎き雑草ではないらしい。根元を乾燥から守ってくれたり、風で砂が舞うのを防いだりしてくれているのだろうか。
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風が吹きすさぶ、ただ茶色の乾燥地が広がる海岸で青々とした緑の存在はちょっと心をほっとさせます。
白やピンクの花が咲いてくれているお花畑はクロマツが心地よく育つためのふわふわのベッドの役目なのかもしれません。
 

広報室の林です。
プロジェクト担当の吉田は、名取での海岸林再生に役立てようと
地方出張のたびに各地の海岸林を視察して歩いています。
今回訪れたのは福岡県の海岸林。今回は柿沼部長と一緒です。
CIMG6536生の松原。「いきのまつばら」と読みます。いわゆる白砂青松の風景をつくり出していました。
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息子(1歳半)を遊ばせたら楽しいだろうなぁ・・・・・・と想像中


 
マツの木をじっくり見たり、植栽間隔を測ったりしている吉田に対し、部長の関心は海!
部長の出身は、日本に8つある内陸県、いわゆる海なし県である群馬県。やはり海は特別な場所らしい。
このあたりの海岸には元寇防塁が残されています。海岸警備の重要性などを話しながら歩きつつ、海岸でまったりとした時間を過ごしている人を見ると、「あの人、実はぼ~っとしているようで、警備にあたっている現代版防人」なのではないかとの憶測まで飛び出してきました。
何ヵ所か視察をした最後に見た海岸には小さな苗が植えられていました。
・・・・・・が海に近いところの苗はだいぶ砂をかぶっています。
そこで部長が救出に乗り出しました。
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砂に埋もれる苗を救出中


ここまで防風柵があればいいのにね・・・と部長

ここまで防風柵があればいいのにね・・・と部長


 
 
 
 
 
 
 
 
 
あちらこちらの視察につきあった部長。
「ホントに吉田さんって海岸林オタクだね」と嬉しそう。
オタクには及ばずとも、プロジェクトを通して得た知識から
「これはもっとこうしたほうがいいのかなぁ」
「この苗はこうやって育てられているんだろうか?」
と思いをめぐらすことができることにも喜びを感じていました。
海岸林オタクは、海岸林オタクのたまごを育成中です。

冬じたく

2014年11月23日( カテゴリー: 現場レポート )

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マツの先端を “頂芽(ちょうが)”ということ。
寒くなると白いふわふわの毛で防寒対策をすること。
以前緑化技術参事の清藤先生に教えてもらってからは
現場に行くたびに頂芽が気になって仕方ありません。
まさに馬鹿の一つ覚え!
もう冬の準備完了!
真っ白の毛をまとっています。
 

今年度のボランティアの日は、全日程が終了しました。
ご来訪いただいた皆さまに心から御礼を申し上げます。
森林組合の職人には植栽・施肥・下刈り・除伐などプロがやるべき仕事を。
名取市海岸林再生の会の農家には、播種から2年間の育苗、植栽出荷まで、
全国からのボランティアには、育苗から植栽後の保育まで上記を補完する役目を。
筋書き通りの大きな協働の輪ができました。
参加総数は目下集計中ですが、1,500人ほどが現場で格闘。
男女比は半々。83歳の方も愛知県から1泊2日で来てくださいました。
宮城県民は3割ほどか。47都道府県すべてから。
夏休みには親子連れもチラホラ。
リピーターは3割。この存在が全体の質を牽引する。CIMG6496
際立ったのは、企業・労組のご担当者。
単身参加して実体験してから、本体を引率する周到さ。
そしてほぼ毎月、また完全に毎月来る宮城県民。
現場に来たら、ビブスの色が違っても、みんなごちゃまぜです。
今月は3回以上参加の方に「腕章」をつけていただき
小隊長となっていただきました。
繰り返し来る企業や労組は、申し送りもして下さるので動作が機敏。
素晴らしい小隊長のおかげで、質の高い仕事ができたと思います。
私たちはボランティアを「戦力」と考え、お遊びでなく、
朝8:30~17:00までビッチリ仕事していただきます。
少々手荒です。お客様扱いは一切いたしません。
駅から25分歩いてくる方も多いです。
車で来られた方が、見知らぬ方をピックアップしてくださることも。
課題はまだ名取市民が少ないこと。
佐々木市長は半年で6回も現場に来ていますが。
ボランティアという雰囲気があまりない。
海を見たくないという気持ちもあると思う。
来年は名取市民にもっとアプローチしよう。
各月第3土曜日のボランティアの日の仕事内容はコチラCIMG6452
育苗場では、除草・石拾い、広葉樹苗の保育、洗車、道具のメンテナンス
植栽現場では、植樹祭の準備、根踏み、根元へのチップ寄せ、ツボ刈り(下草刈り)、
葛・つる草・ニセアカシアの除草・抜き取り、溝切り(排水)、モニタリング調査
仕事の終わりは、道具を洗って、毎回感想を伺う会をしてから。
「保育作業が、こんなに木に愛情が沸く仕事とは思わなかった」
10月にボランティアに来てくださった女性の感想です。
今年、最もうれしかった一言です。
植林にしか関心を持たない、植えた後は忘れてしまう人を増やすような仕事はしたくない。
「微力ですが」「私がちょっと手伝ったぐらいでは」「何年かに一度しか来れない」
皆さんそう言われます。でもそういう人が、みんなでバトンリレーしたら…
私はそれでイイのだと思います。
皆さんまた会いましょう!

はねっかえり娘発見!

2014年11月21日( カテゴリー: 現場レポート )

コンテナ苗の草取りをしている時、
“はねっかえり娘”を見つけました。

みんなはちゃんとコンテナの中に根を下ろしているのに、
自分だけぴょんと外の世界に飛び出ている異端マツ!?

一人でのびのびと空に向かって手を広げているのか、
一人で寂しくて、飛び出してしまったことを後悔しているのか。

*******

小さな種子ですから、播く人がうっかり一粒落としてしまった。
ただそれだけのことなのに、なんだかもう、彼女が自分の意思で
そこに根を下ろしているようにしか思えなくなってしまいました。

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CIMG6434毎回現場ボランティアには車両係が参加しています。
・・・・・・といっても、プロジェクト担当の吉田が勝手にそう呼んで、仕事を分担しているだけなのですが。
車両係を務めるのは仙台トヨペットの社員さんたち。トヨタの自動車ではなく、育苗場で使う“一輪車”を扱います。
車両係の仕事は、集合場所の事務所前から育苗場に歩いて移動する時から始まります。倉庫から一輪車を出し、育苗場へ。育苗場での草取り作業後、草を回収して一輪車に積み込み、廃棄するところまでが車両係の担当です。
 
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若き車両係たちの中には新入社員さんたちも多く、率先して動いてくださりとてもありがたいです。まだまだボランティアの多くは他県からの参加者という状況の中、地元の若者が毎回こうして現場で汗を流してくれていることは、プロジェクトにとってもたいへん貴重なことだと思います。
今年のボランティアはこれで終わりましたが、来年参加する社員さんたちに車両係のお仕事をしっかり引き継いでいってもらえたら・・・・・・と勝手に期待しています!
 

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