本部・GSMの林です。
現在集中的に取り組んでいる仕事の一つに、来月タイから来日予定の視察研修プログラムの調整業務があります。
NGO連携無償資金協力(以下、N連)で日本の外務省からご支援をいただいているタイ南部のプロジェクトから、対象4地域の住民代表ら16名のほか専門家、オイスカタイのスタッフなど、合計が22名が来日します(最終日の5月16日にはトークイベントを行います。ぜひオンラインでご参加ください!)

その受け入れ先となっているのが宮城県名取市で進む「海岸林再生プロジェクト」
これまでもオイスカタイと同プロジェクトはさまざまな形で情報交換、連携を続け、互いに行き来してきました。

今回来日する一行は、プロジェクトではボランティアの皆さんと一緒に溝切り(排水路づくり)を体験するほか、名取市とその周辺地域で、水産加工や自然体験プログラムなどの視察、研修を行います。

先日、その受け入れ準備のため、タイ側のN連担当者が名取に出張し、研修時に訪問を予定している施設などで、各種プログラムを体験。私も同行し、さまざまな出会い、体験をしてきました。今まで何度も名取に来ているのに、「海岸林再生プロジェクト」しか知らなかった私……。これからは、休日を挟んだ出張の際は、もっと楽しいことも体験したいなぁと思いました。
↓写真は亘理にある海洋センターでのカヌー体験。アポなしでおじゃましたのに、「今、予約入ってないので、乗りますか?」とお声がけくださり、丁寧に対応してくださったスタッフの皆さま、どうもありがとうございました!!


そして、あちらこちらに足を運ぶ中で感じたことは「やっぱり大事なのは人」ということ。
各施設の概要をパンフレットやホームページなどで見て、そこがどんな場所で、どんな体験ができるのかは情報としては得ていましたが、足を運び、スタッフの方と直接お話しすることで、「この方に受け入れをお願いしたい!」と思うことがいくつもありました。


いくつかある候補の中から、より深い学びや気づきにつながるものを選択したいと考えていましたが、プログラム内容より重要なのは、こちらの目的を理解し、高い熱量で自身の取り組みについて伝えてくれる人が受け入れを担ってくださるかどうかだと感じました。

オイスカも同じこと。何をしているかももちろん大事ですが、それを熱量をもって伝えることができるかどうかが共感してもらえるかどうかにつながるのだとあらためて実感。

今回は情熱をもってお仕事に取り組んでいる方々にたくさん出会えたことで、プログラム盛り盛りだくさんの視察研修になりそうです。
講義をお願いしているある方からは「宿舎に行って夜に話をしてもいい」と提案されました。せっかく日本に来るんだから寝る間も惜しんで勉強しないと!とのご配慮からの提案でした(日曜日のお昼間にお願いしました)。
タイの皆さん、ご覚悟を! 
寝る時間を削ってたくさん勉強して、たくさん楽しんで行ってください。来日お待ちしています。

 吉田です。この写真がオイスカとタイ政府が再生した2,000haのマングローブ林です。

 今回のイベントPRは語りつくせぬものがあります・・・

 1999年に始まったこのタイ南部ラノーン県のマングローブ造林の現場に初めて行ったのはインド洋大津波前の2002年。本格的なマングローブ再生のプロジェクトを見たのは初めてでした。あの時行っていなかったら海岸林再生プロジェクトを思いついていないと思います。具体的なものの最たるものの一つは、住民の雇用による育苗です。そして大津波のあとの2007年、コロナ前の2018年、そして今年2月の4回訪問していますが、オイスカタイからも最も多い人で5回来てくれています。震災から1年後の3.11を名取で一緒に過ごしたのは今回も来日する政府天然資源環境省のカヤイさん(私と同い年)とオイスカタイのヤット事務局長でした。縁あってお互いを訪問する機会に恵まれ、現場最前線同士でお互いを励みにし合った20年です。

 5月12日(金)~16日(火)、現場の漁村住民ら22名の訪日研修先(日本政府外務省支援)として名取を選んでくれました。これまで20年の日本の支援者への感謝を伝え、研修総まとめとしての報告会です。総合進行は私が務めさせていただきます。13日(土)の公募ボランティアの日は、22名が終日参加します。作業終了後はオイスカ名取事務所駐車場でお酒なしの交流会もあります。16日のトークイベントと合わせ、ぜひお申し込みください。

 吉田です。宮城弁で「投げる」は捨てるの意味。4月8日(土)臨時ボランティアの日、「やらなきゃ、やらなきゃ」思っていてなかなか出来なかったゴミ拾いを何か月かぶりに。2019年にミヤギテレビの「Oh!バンです」でゴミのことを取り上げていただいて以来、拾ってくれる人が増えた気がします。一人で拾っている学生を何度も見たことがあるし、回収袋はどうやって手に入れるのかを大学生から問い合わせを受けたことがあります。

 それでも空港東のこの場所は、とにかく色々なものが意図的に捨てられる場所です。産廃、粗大ごみも。これまででは注射針、白物家電セットも投げられたことがあります。

 今回10名程度で1時間、だいたい半径200mで拾ったのがコチラ。

 可燃ごみ9袋、缶、ビンなど不燃ごみ2袋、加えて袋に入り切れない建築資材の木材、貨物トレイ、工業用コードなど。一番多いのはペットボトル。コンビニ弁当の容器ですね。重くて数も多く運びきれませんでしたが、建設用コンクリート片は道路脇の至る所にあります。

 ちなみに、回収袋は名取市クリーン対策課指定のモノで、しばらく前に可燃・不燃を各200袋市役所に取りに行きました。市役所には袋の数と集積場所を写真付きでメールして報告しています。すると市の清掃公社のトラックがそのうち回収してくれます。

 この3年は、コロナ禍で海に来る人も少なかったですが、今年は急増するでしょうね。今年はとにかくこまめに・・・できるだけ月1回ぐらいは拾って、捨てにくい雰囲気に近づけたらいいなと思います。

 吉田です。今年の梅雨に向けて最大の多湿地帯の溝切りを一歩進めたく、海岸林リーダー2期生の報告会も兼ねて臨時ボランティアをしました。臨時にも関わらず集まってくれたのは19名。リーダー1期生・2期生7名が初めて揃いました。7名中3名は自転車。うち二人は1時間以上かけて。タフな考え方に感心します。嬉しいことに、コロナ禍で若者が全く来なかった長い時期に加勢してくれた東北大院生の畑君も、就活が一段落したようで久しぶりに来てくれました。

 午前中は、①スズメバチトラップ4ヵ所設置、②閖上のサイクルスポーツセンター前の「一大多湿地帯」北端の抜本改善(溝切り・その支障となる防風柵数基を解体)、昼休みは、5月12日~16日に名取で訪日研修するタイ南部ラノーン県のオイスカのマングローブ植林の動画上映、午後は、③北釜地区ゴミ拾い、④海岸林リーダー2期生の報告会(出席者26名)。予定していたことはすべて出来ました。この日溝切りした場所は、去年までが応急処置、これで完成です。ここでは二度と溝切りしないと思っています。

 5月13日(土)の公募日は、タイ南部ラノーン県から訪日研修する漁村住民22名、午後からはANAグループ労組連合会など130名ぐらいになるかもしれません。過去最大3Lサイズの排水溝を目標200m掘りたいし、支障となっていた排水口の最後の解体も予定しています。

 今年のボランティアはコロナ禍前のように1,000人を上回るのは確実。第1にその皆さんと徹底的に葛と戦うつもりです。第2に地元宮城県民、名取市民のボランティアが増えるよう努力すること、とくに若い世代を増やすこと。これが今年のテーマです。

 吉田です。2022年度はコロナ禍ながらも、宮城県内を中心に868人のボランティアが終日作業をしてくれました。今年度は長年支援して下さっている企業団体から申し出が復活しています。1,500人に迫るのではないかと皮算用しています。ボランティア担当の葛撲滅ゾーンは、去年の10haから26haに増えます。いまから腕が鳴ります。

 新年度のトップバッターはUAゼンセンさんでした。4月1日(土)終日、傘下の各単組に所属する、愛媛、兵庫、東京などからの10名でした。初めての方が大半だったことと、単独開催だったことから、いつもより少し現場歩きと説明を多めにしました。それでも午前・午後各90分は、みっちり溝切り。10人で3時間、30m×20mの区画を。統一地方選挙と、春闘で人数は少なめでしたが、思っていたより仕事が進みました。

 去年の春、大勢のボランティアに「応急処置」してもらった2018年植栽地の多湿ゾーンの排水路完成を目指して。おそらく、4・5月のボランティアは全員「溝切り」。全員ここ(3.81ha)に投入となる見通しです。

 地元ボランティア4名とプロ1名も同じ場所にいましたが、まったく違う仕事の「防風垣解体」をはじめてお願いしました。彼らはもう100回以上来てますし、プロが指導してくれるし。解体した場所の下のLLサイズの排水溝が埋まってしまっているので、5月13日に掘り直すための準備です。

 今期から地元ボランティアリピーターズさんには、少しずつステップアップのオーダーをと思っています。より運営側に回っていただく意味で。一人一人の特徴も活かしながら。

 吉田です。3月31日に地元の大槻さんと本数調整伐完了の状況を歩いて点検しました。不法投棄やゴミ投棄など異変がないか、今後の作業の検討など、いろいろ兼ねながらの巡視でもあります。

 林内作業道を重機が走る時に邪魔になるクロマツを抜根したものが時々残っています。わたしたちにとっては貴重な観察材料です。こういう素材を見つけるのも巡視の意味と思ってます。

 今日は出張帰りで疲れたので、理屈抜きで結論だけ言うと、順調に育った「良い根」です。

 吉田です。3月31日、82歳の大槻さんと現場を巡視しました。一人の目より、二人の目。一緒に来てもらえると本当に助かります。二人とも、何か面白いことがないか・・・を見つけるだけみたいなとこもちょっとありますが。

タイトル:「100年後の松原を」福岡出身の東北大生が取り組む
“防災林”の再生 若い世代の目に映る“大震災12年” 

3月10日(金)、福岡RKB毎日放送「タダイマニュース」の中の
17:45~18:00の枠の4分間で、海岸林再生プロジェクトが紹介されました。

<内容>
タイトル:「100年後の松原を」福岡出身の東北大生が取り組む
“防災林”の再生 若い世代の目に映る“大震災12年” 

プロジェクトがアイベックスエアラインズと共催で実施した、
「松がつなぐあした」の読書感想文コンクールの入選者3人
(高校生1人、大学生2人)が、虹の松原(佐賀県)を訪問し、
松葉かきを行いながら、自分なりにクロマツを未来につなぐ方法を
探していく というような構成になっています。


ぜひご覧いただき、よろしければ他の方にもお知らせいただけたら、とても嬉しいです。

https://www.youtube.com/watch?v=_em_JKnnf7c

相葉さん効果、すごいですね!(吉田)

 「CSOラーニング制度」は、大学生・大学院生の方に環境問題に取り組むCSO(市民社会組織、NPO・NGOを包含する概念)で8ヶ月間のインターンシップを経験していただく制度です。オフィスやフィールドでの活動の他、地区ごとに月1回の定例会を開催し同期との情報交換を行います。また、全国合宿では全ての地区が一同に集まり、交流や情報交換をします。
 参加するインターン生には、1時間あたり800円を奨学金として支給します(奨学金は、SOMPOグループ社員の寄付金である「SOMPOちきゅう倶楽部社会貢献ファンド」を活用しています。次代を担う人材の育成を、社員も支援しています)。*以上、同制度HPより

オイスカでは、同制度が開始された2000年度から受け入れNGOとして認めていただき、現在は東京本部(年2名)、中部日本研修センター(年2名)、そして海岸林再生プロジェクト(年1名)の3拠点でインターン生に活躍いただいています。

 応募締切は5月5日です。ご応募お待ちしております。

損保ジャパン CSOラーニング 2023年募集概要

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