山形県新規採用職員研修「実地研修」 参加者の声
山形県新規採用職員研修「実地研修」に参加してくださった40名の方々から
いくつか感想をいただきましたのでご紹介します。
(以下ほぼ原文のまま掲載)
◇名取市のクロマツが防風林として成長するまでの期間、工程を知ることで、
被災地が復興するには長い年月がかかるということを思い知った。
そのような現場に足を運び、様々な方の話を聞くことは、
行政がこれからどのような姿勢でなければならないのか、
自分はどう行動していくのかということを改めて考えるきっかけとなった。
◇実際に行っている作業は大変地味でかつ途方もない年月を要するものであったが、数多くのボランティアと共に作業を行っている事を聞き、その情熱には感動した。また、公務員はそこで生活する人々を陰から支える事が大切であり、その距離感や接し方で物事を円滑に進められるかどうかに影響を及ぼす可能性があると感じた。
◇まだまだ海岸林の再生の道のりは長く何十年もかかるだろうということであったが、
その活動に私たちが少しでも役に立てたのかと思うと嬉しく思う。
◇行政、市民、名取市海岸林再生の会、公益財団法人オイスカの四者が進める
海岸林再生プロジェクトの取り組みに賛同する市民が活動を続けており、
オイスカの担当者の方の「活動する上で市民がやらされているという感覚ではいけない。
自分たちでやるんだという意識を持ってもらうことが大切。」という話が心に残った。
◇オイスカさんの活動実績の中で、自分達の技術に自信と誇りを持ち、
それを惜しげもなく地域の人々のために尽くしている点では、
全体の奉仕者である私たちに通じるものがあり、見習っていくべき姿勢であると感じた。
それだけでなく、被災者の方々の立ち直る姿勢や、その後の復興にも重きを置き、
公務員では立ち入れない領域から地域を考えている点では、
こちらが劣等感を感じてしまうほどの活力だった。
◇とにかく現場の皆さんからは真剣に復活させたいという思いが感じられた。
また、ただ植樹をすればいいのではなく、計画に基づいた戦略的な活動であることがわかった。
みなさん、ありがとうございました。
初の海岸林再生プロジェクト
みなさん、 こんにちは。国際協力ボランティアの川村です。
今回5/13~17まで初めて名取市の海岸林再生プロジェクトの現場を訪問し、
四国支部・化学総連の視察やボランティアの日の対応で、
多くの方々とともに作業を体験させていただきました。
16日のボランティアの日は、林業関係者待望の雨が正午まで降っていましたが、
午後からは天気も良く絶好の作業日和となりました。
今回はノコギリ鎌を用いて「坪刈」に挑戦しました。大豆や小豆等の収穫以外でしか鎌を使ったことがない私(しかも下手っぴなんです)は、何度か参加されているボランティアさんのご指導の下、マツの苗と背比べしているクローバーを刈り進んでいきました。ご指導くださいましたボランティアさん、ありがとうございました!!
作業とともに国ボラの私に課されたのは「記録係」。カメラを片手に、植栽現場を右往左往していました。そこは海岸のはずですが、アフリカのサバンナを彷彿させる大自然の光景が広がっていました。両側にはバオバブの木ではなく、風に揺らぐかわいいクロマツの苗がありました。
この小さなクロマツの子どもたちが数十年後には、暴風や飛砂から農地や未来の子どもたちを守ってくれると思うと、自然の力は本当にすごいと感じました。
でも一本立ちするには、まだまだ人間のお手伝いが必要ですね。
5月のボランティアレポート その6 スタッフ
15日の午後、化学総連の皆さんと仙台空港で合流。植栽現場に向かう前に北釜地区に一軒だけ残されている「名取市海岸林再生の会」の会長、鈴木英二さんの自宅跡地にご案内しました。
吉田が海岸林の機能やプロジェクトについて話をしている間、その横でパネルを持っているのはオイスカのスタッフの・・・・・・ではなく、化学総連の事務局、山本さん。
すっかりプロジェクトのスタッフのよう。
60名近いボランティアさんが来ても現場が動いていくのは、こうして事務局の方がスタッフのように動いてくださるから。
そして吉田の奥に見えるのが地元ボランティアの大槻さん。
御年73歳! にはとても見えない身のこなしでスタッフ以上に動き回ってくださっています。
こうした皆さんの支えがあってボランティアの受け入れができるのです。
ありがとうございます!
5月のボランティアレポート その5 雨のあとは・・・・・・
雨の中、化学総連の皆さんが割り箸でのマーキング作業を頑張ってくれましたが
少し残ってしまいました。雨が上がった午後、30名の方にご協力いただき残りの作業を。
(ほかの方には別のサイトの除草などをお願いしました)


作業現場に向かう途中、足下に気を付けながら下を向いて歩いていると、なんだか白くぼやけて見えます。目がおかしいのかなぁ・・・・・・と遠くを見ると、午前中に降った雨が太陽の光で温められぼわ~~~と白く蒸発していく様子がはっきりと見えました。
造成された盛り土には排水のための溝があったり、防風柵が置いてあったり、
平坦ではなかったり、直線ではなかったりします。
初めにまっすぐロープを張って決めた基準に従って作業を進めていくと、写真のように
溝と平行にならなかったりして、本当にこれで正しいのだろうかと不安になったりします。
でも何より不安なのは挿した割り箸が見えにくくて踏んだり蹴ったりして折ってしまうこと。
作業をしている私たち自身がちょっとした移動の際にあちらこちらで パキッ ポキッ っと、何本も踏みつけているのですから、植樹祭に参加される方たちがいくら気を付けてもきっと何本も踏んでしまうだろうなぁと。
われらが指導員佐々木勝義さんは「俺、5本折った」と。
その佐々木さんがこの日の作業をほめてくださいました。
「チームワークよく、きれいに仕事をしてくれた」と。
いつも厳しい指導員から及第点をもらうことは少ないのですが、今回は合格でした!
5月のボランティアレポート その4 頑張る新入社員
毎回ボランティアの日にはベテラン社員1名にと若手社員さん4名が
一緒に来てくれる地元企業、仙台トヨペットチーム。
普段営業や事務の仕事をしていてもこの日ばかりはおそろいのつなぎで参加。
とにかくみんな素直でかわいい!!
作業はもちろん、前回から定着したトヨペット女子による募金活動にも
ニコニコしながら協力してくれました。
若いパワーで31,011円もプロジェクトへの寄附が集まりました。ご協力くださいました皆さんありがとうございました!
「ボランティアって人のためにやるものだというイメージが強かったけど、
自分自身のためにもなることを実感した。仕事の進め方なども勉強になった」と
みんなの前で感想を発表してくれました。
ベテラン社員さんからは「ほかにも植樹活動に参加したことがあるが、
後の管理がなされていないような現場もある。そんな中このプロジェクトは
植えてからのことをきちんと計画の中に入れ、しっかり管理している。
お金での支援だけでなく、ボランティアも継続していきたい」とコメントをいただき、
深くご理解いただいていることを本当に心強く感じました。
先月募金ガールを務め、「早く腕章を付けられるようになりたい(リピーターの方には
スタッフと同じ腕章を付けていただきサポートをおねがいしています)」と言ってくれた
女子2名が週末の植樹祭に参加してくれることになっています。
来月も頑張る新人さんたち、お待ちしています!
5月のボランティアレポート その3 化学総連ボランティア
16日のボランティアの日の前日から現地入りして活動をしてくださったのは化学総連の皆さん。
葛と格闘していただきました。

こちらは皆さん下を向いて何かを探しているような・・・・・・。落し物をしたわけではありません。23日の植樹祭で植栽が行われる場所で葛やツル性の植物を見逃さないよう探して歩いているのです。
ツルが伸びてきていれば葛だとすぐに分かるのですが、まだ小さな葉っぱが顔を出しているだけの状態だとなかなか見分けがつかない様子。「疑わしきはやっつけろ」と、草を見れば刈り取ってくださっている方も。
葛ではないもののツル性の草も多く顔を出して来ていてとてもすべてをやっつけることはできませんでした。
16日、17日のブログで紹介した作業も全て化学総連の皆さんの活動です。
15日の午後から16日のお昼までしっかりがっつり労働していただきました!
ありがとうございました!
5月のボランティアレポート その2 割り箸10,000本!
事務所横で行われているこの作業は、23日の植樹祭の準備。
1万本のクロマツを植えてもらうのにその位置を示すためのもの。割り箸にスプレーで色を塗り、乾かして割って、100本の束にまとめます。

割り箸を並べ、シュ~っとスプレーをかけた後、また全部の割り箸をひっくり返さなければなりません。スピードアップのため、割り箸にガムテープを貼って一気にひっくり返す作戦を考えました。

見事に貼りつき、すだれのようになりました!!
ボランティアの皆さん、「こんな作業もあるんだ」と驚かれたことでしょう。
海岸林を再生すると聞けば、“植える”ということがまず浮かぶと思いますが、
植えるためにもたくさんの準備や作業があるのです。
こうして皆さんにお手伝いいただき、植樹祭を開催することができます。
本当にみなさん、ありがとうございました!
5月のボランティアレポート その1 雨の中の作業
広報室の林です。
先月スタートした今年度のボランティアの日。
11月まで第三土曜日(8月だけは第五土曜日)に開催しています。
今月も16日に開催されましたので前回同様しばらくレポートにお付き合いください。
午前中はあいにくの雨。

どしゃ降りではなかったもののカッパを着て作業をしている人の姿もあります。
この作業、なんだと思いますか??
これは23日に行われる植樹祭の準備。1万本の植栽を行うため、クロマツを植える位置に印をつける作業です。向こうから手前にピンと張ったロープには、1.3m感覚で印がついていてそこに色のついた割り箸(これをつくる作業は明日ご報告します)を挿していくのです。
土が硬くてスッと入りませんが、そこに時間をかけていられません。でも大丈夫。“カンカン係”と名付けられた2人が後ろに控えていて、金槌を持って深く挿しこんでくれますから。
チームワークよく進む様子がとても心地よかった!
皆さんありがとうございました。
緑化技術担当参事の清藤です。
「植栽したクロマツにも雌花と思われるものがよく見かけますが、
雄花はないのでしょうか?」と担当の吉田さんから質問が来ました。
さっそく送られてきた写真を見ると確かに新梢の上部に赤い2つの雌花芽がついています。
今日は開花結実の話をしましょう。
雌花は、雄花から花粉をもらい交配し、結実して球果へと発達していかなければ種子は生産できません。クロマツは確かに花が2~3年でつくことがよくあります。花芽はストレスがかかると早熟な雌はよく付きますが、雄は憶手で、だいぶ遅れることが多いのです。
これは優良な種子を作るための自然の理と考えられます。これまで樹木を観察してきた私の結論ですが、しっかりした結実を始める樹齢は、人間が子供を産む年齢によく似ていて、15年から20年であるといえます。これはマツだけでなく、スギでもヒノキでも同じことがいえます。そのころには雌花だけ、あるいは雄花だけの単独花性はほとんどなくなり、写真に示したように3月下旬以降になれば新梢の上部に1~3個、卵円錐上の雌花芽、そして新梢の基部に丸みを帯びた雄花芽が見られるようになります。雄花芽は大きくなって写真のような土筆の状態となって花粉を飛ばすのです。開花は5月前後で、開花受粉が終われば、雌花は幼球果の形態を示し、雄花は赤褐色になって枯れていきます。
マツの場合は開花から球果を生産するまでは人間の妊娠から出産に要する月数よりも長く、翌年秋となります。約1年半を要するのです。非常に大事に育てられているのに驚きます。
ところで一個の雌花は何個の種子を持つ球果に発達するでしょうか?
それは雌花(球果)の麟片の数×2です。麟片数は15~40くらいあり、ですから種子の数にすると30から80粒ということになります。球果の大きさと種子の充実を見ますと、やはり大きな球果からは大きな種子ができ、発芽力も強いです。球果を見つけたら麟片の数を数え種子の数を推定しその発芽を想像するのも楽しいものです。
祝 5月11日、播種から14日で発芽確認!
5月11日、このプロジェクト4度目の発芽確認!
播種は4月27・28日でした。早い。
2012年の初めての発芽確認には28日かかりましたから。
5月12日、内陸防風林1.86haの下草刈り開始。
夜、台風にともない、23日ぶりに降雨。
(昨年の5月は時折降ったものの「観測史上最も乾燥」と発表)
発芽はやっぱりみんなで喜びます。
森林組合の若手も「これを2年後、俺たちが植えるんですね」と。
台風(温帯低気圧)が去り、朝から気温は上がっていました。(5月13日朝6時に2011年以来の震度5の地震)
さあ、今日13日は台風も去ったから、再生の会は苗床の「コモはずし」かな。
今週末のボランティア230名にも発芽したばかりの芽を見てもらえるなあ。
森林組合は下刈地拵えと、植樹祭会場のニセアカシア除伐。
私は植樹祭準備と各種契約準備。
植栽現場のクロマツも雑草も、雨の恩恵を存分に吸い上げて、日光をたっぷり浴びて、グンと伸びるでしょう。
昨年と今年植えられた約20ha、約100,000本は、おかげさまで枯れたものを探すのが難しい状態。
昨年の苗は、びっくりするほど一気に穂を伸ばしています。この雨でさらに伸びるでしょう。
週末の230名の皆さん、23日の植樹祭の数百名の皆さんを一期一会の気持ちで、精一杯お迎えします。
忙しくて気持ちばかり焦ります。
腹に力を入れてがんばろう。


















