先日のボランティアの日、広葉樹を植えるため穴を掘っていると
こんな状態の場所がいくつかありました。
CIMG7493
水がどんどん出てくるのです。
全体的に水はけが悪いのですが、ところどころ、このような状態の場所が見受けられました。
このような状態のところは穴を掘るのではなく、土を盛って山にして植栽する方法もあるのだそうですが、この穴には植えませんでした。
先日のブログで「過湿状態」と報告しましたが、ボランティアの皆さんにもそれを実感してもらえたのではないかと思います。
 
 

平均一日304本/人。最高で「550本」植えた人もいます。
実質的な実働6時間。1本を何分で植えるのか。
デスクワーク族から見れば「化け物」の世界です。
今年は「ひと鍬植えはダメ。最低5鍬」と佐々木統括は指示しました。
大きく振るった次は、姿勢が少し低くなり、鍬を短く持ち、
穴の中の土を数回刻む姿が目につくようになりました。これが「丁寧植え」。

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「連休前に約束の5.37haは、ぜんぶ終わったぜ!」(4月28日)


今年度の工区の植付条件は抜群に良くなりました。
遅い人(初心者3人)はかわいそうなぐらい遅く、50mも置き去りにされ、程々のところで回収される繰り返し。林業労働者が本気出すとこうなります。
若い親方は昼寝後の寝ぼけ眼でも「初日の遅れを取り戻す」と言ってました。
ところで、なぜ一日でそんなにたくさん植えなければならないのでしょうか?
苗の気持ちになると…
(苗床で3月彼岸前)春の気配だ。。
・まだ少し寒いけど、そろそろ起きる時間だ。
・目覚めたら、なんだかお腹がすいてきたなあ。
(4月)暖かくなってきたし、すこしお腹も満ちたから、そろそろ根も穂も伸ばそうか。
・根も穂も伸びちゃうまでに、苗床から僕の生きる場所に連れて行ってね。
・やっぱり、エネルギーを使って、根をグンと伸ばすのは新しい場所だよね。
山の男はやさしいんです。
化け物一派は、右脳が発達しています。理屈抜きでわかってます。
苗床の保育園から、小学校に入学するんだ。
丁寧な仕事して、学校になじめるようにしてやらなくちゃ。
一方、保育園の先生(再生の会のおんちゃんたち)
「おんちゃん、おばちゃんたちは、連休前に約束の種蒔き9万粒、ぜんぶ終わったよ」(4月28日)

「おんちゃん、おばちゃんたちは、連休前に約束の種蒔き9万粒、ぜんぶ終わったよ」(4月28日)


春の気配を感じたら、もう旅立ちの日。
卒業式前の先生の最後の仕事は、ちょっと根を切ってあげること。
君が強く生きてゆくために、すこし痛いだろうけど、ちょっと根を切るね。
なんで切るかわかるかな? 君、切られたらどうする?
生きてゆくために頑張ってもっと根を出そうとするよね。
山のおんちゃんたちも、根が整えられてると、植えやすいんだ。
海岸の小学校は、厳しい社会だけど、君たちクロマツは強いんだ。
ボランティアのおんちゃん、おばちゃんたちも、みんなで応援するからよ。
【番外】
うちの保育園の方針は「ひょろひょろ大きくなるな。背は高くなくても太く育て」。
あと、2年で卒業だよ。留年してほしくないんだよね。
「あと半年留年させてほしい」ってのはナトリの方針じゃないんだ。
去年、試しに秋卒業コースを実験してみたけど、春の卒業生と違って、伸びないんだよ。
やっぱり、すくすく伸びるのは春なのかなあ。こちらもいろいろ勉強だよね。

4月25日にネパールで発生した大地震は、首都カトマンズをはじめ大きな被害をもたらしました。
過去ネパールから40名を超える研修生を受け入れた実績のほか、1980年代から2000年にかけ
積極的に緑化活動を展開してきた経緯があります。「子供の森」計画で植栽した木々が森となり
現在も各校が自助努力でその森を管理しています。(月刊「OISCA」2月号 海外ニュース
オイスカでは現在、現地のオイスカ関係者と連絡を取り現地の状況を確認しています。
今後、現地総局や研修生OBを通じての義援金の配付など、
現地で必要とされる支援ができるよう緊急募金を開始します。
ご協力よろしくお願いします。

20141203160815-120141203163924
      
 
 
 
 
           「子供の森」計画に参加する子どもたち(1990年代)
 
       ■■ ネパール地震 緊急支援募金 ご協力のお願い ■■
 

■募金受付期間 2015年4月28日(火)~2015年6月30日(火)

■受付方法
※下記いずれかの方法で任意の額(事務手続きの関係で1,000円以上からでお願いします)をお振り込み下さい。

<オンライン>
 申し込み(クレジット決済が可能です)はこちらから
※お手数ですが、他の募金と区別するためご意見欄に「ネパール募金」とご記入ください

<郵便振替>
00170-8-386605オイスカ海外災害支援募金
<銀行振り込み>
三菱東京UFJ銀行 永福町支店
普通 1163833
公益財団法人オイスカ
※銀行振り込みの場合は、別途メールまたはFAXで住所、氏名、金額、ネパール募金である旨をお知らせください。
e-mail   kaiin@oisca.org /FAX       03-3324-7111
■税控除について
本法人は、公益法人の認定を受けており活動に対する寄附金は税控除の対象となります。
詳しくはこちらをご覧ください。
皆さまの温かいご協力、どうぞよろしくお願いいたします。
<お問い合わせ・ご連絡先>
公益財団法人オイスカ 海外事業部
担当:長(ちょう)
住所: 〒168-0063 東京都杉並区和泉2-17-5
TEL: 03-3322-5161 FAX: 03-3324-7111
E-mail: kaiin@oisca.org
 

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後列「植栽班」宮城中央森林組合、前列「苗の出荷班」名取市海岸林再生の会。全員の集合写真は必ずブーイング。 出勤の全員を撮るのも至難。(一所にいない)


毎日植栽レポート書きたかったのですがスミマセン。
4月21日~28日AMまで、日曜を除く6.5日間で、今年度植栽予定の海岸林植栽5.37haの植栽を終えました。植付補助要員を含め、131.5人工。
連休後は、内陸防風林1.62ha、植樹祭(5月23日)の2.02ha。
今年度春は、3段階の仕事となります。
森林組合、再生の会、オイスカと連日40人体制。
森林組合の職人さんは半数以上は去年から顔なじみ。
「立て板に水」のように事業は進みました。
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植栽地全景はドローンでも飛ばさないと収まらない。


現場は「乾燥状態」。
4月中旬に「過湿状態」をレポートしましたが一転。
今度は4月15日の大雨以来、一度も雨が降らない、この先も5月7日まで22日間、雨が降らない見通しです。
昨年春の降雨なしは「16日連続」が最長です。
28日に掘ると土は湿っていました。
植えたばかりの苗が、乾燥を凌いでくれることを願っています。
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今年の植栽地は、このような幅20mの列が7列×約1km


連休明けにまた再会しますが、
職人さん、ありがとうございました。
深植え、無くなりましたね。

CIMG7536時々ブログに出てくる吸水ポリマー。
水に溶かして使います。
クロマツは植える前にこの水に根を浸しますが、広葉樹を植えた時は、培養土と撹拌した土に苗を植えた時点でこの水をかけました。ただの水のように見えていましたが、かけるとこんなふうにゼリー状に根元に広がります。この後また土をかけていきます。
乾燥防止に役立っている吸水ポリマーですが、水はけの悪いところで使うと、どんな影響が出るのだろうか・・・・・・?
ちょっと気になっています。

CIMG7539広葉樹を植えた現場に太い木が挿さっていました。
よく見ると、その左に小さな苗木が・・・・・・。
見えますか?ペットボトルの右に小さな枝を広げている苗木があるのが。
こんなか弱そうな小さな苗木ですから、植えてくださったボランティアさんが「これじゃあ気づかれずに踏まれてしまう!」と心配したのでしょう。注意喚起のためにこの木を挿していってくれたのです。
植えながら「大きくなれよ」と声をかけてくれている方もいました。
植えたらそれでよし、ではなくて声も愛情もかけて、踏まれないように心配りもしてくれて・・・・・・。
このプロジェクトは、そんな心やさしいボランティアさんに支えられているのだなぁと嬉しく思いました。
 

植樹祭にも来てくださることになりました

植樹祭にも来てくださることになりました


名取市北釜地区のご出身で、今は栃木県にお住いの方が、4月19日のボランティアの日にご参加くださいました。
名取市民が多数参加する「植樹祭」にお誘いしたら幼馴染と再会できるのではと考えてメールしました。
その返信メールを紹介する、ご了解をいただきました。
_____________________________________
拝啓  オイスカ様
先日はお世話になりました。
植樹のお誘いありがとうございます。
植栽際も前の週のボランティアの日も参加させてください。
震災から4年過ぎ、これまで身内の支援は出来るだけしてきましたが、
幼少の自分を支えてきてくださった叔父、叔母、従兄を失い、
その人達に何も出来ないことが心苦しい時を過ごしました。
松林と貞山堀の元の姿に戻ってくれることが最大の私の希望です。
残念ながら、貞山堀の復旧は行政の手にあり入る余地はありませんでした。
クロマツの植栽も行政主体で復旧が進む中で、オイスカにより、
一般市民による復旧を行っていることを知って、ここしかないと確信し、
感謝しました。今後出来るだけ参加させてください。宜しくお願いします。
仙台平野の海岸沿いは「釜」の地名がありますが、400年前の
伊達政宗公の時代に同じような大地震と津波がありました。
政宗公はその状況を検分し製塩業を行うように指示され、人を集め、
津波の対策として、貞山掘と黒松の植樹をしたと亡き父より聞かされました。
その後、良質な水田で集落は潤ったと聞きました。第二次世界大戦時には、
敵兵の進行を防御するために、密集して植えられた黒松に加えて、
とげのある低木を植栽したと聞いています。確かに幼少のころ北釜の海岸に
出るまでに痛い思いをした記憶があります。
昔の姿が残っていることは、ごく普通と思っていても、開発や過疎など
時代の流れで変化していくものでありますが、突然失われ、激変するのは
心苦しい限りです。オイスカの皆様の行動に感謝以外に言葉がありません。
当然、幼少の時の風景を今後見ることは出来ませんが、過去から繋がる
人の営みを後世に少しでも繋げる一助になれれば良しととして、
微力ながら今後もご一緒に活動できれば幸いと存じます。
本当に微力ですが、可能な限り一緒に行動したいと思いますので
宜しくお願いいたします。
敬具
_____________________________________
最大の励ましをいただいた気がします。
宮城に向かう車中、涙が出そうになりました。
心から御礼を申し上げます。
今年の主戦場はこんな場所です

今年の主戦場はこんな場所です

先日、東京である森づくりのイベントに参加しました。
大きな企業がスポンサーについており、さまざまな団体が
実行委員会を組織して実施されたものです。
参加者のグループ分けの胸につけるステッカーは
きちんとカラーで印刷されていました。
(オイスカの植樹祭はラベルにペンで手書き・・・・・・)
受け付けではペットボトル飲料が配布され、
各団体からのノベルティもたくさん渡されました。
(オイスカのボランティアでは飲み物持参)
受け付けをした後、植栽現場までバスで移動。
現場に行くと道具がしっかり準備されています。
(オイスカのボランティアでは自分で倉庫から鍬を持ってバスに積んで移動)
植樹が終わると道具もまたそこに置いてバスに乗り込みます。
(オイスカのボランティアでは自分で持って帰り、みんなで洗って片づけます)
だいぶオイスカとは違いました。
CIMG7563 CIMG7561
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何度もご参加いただいている方には、オイスカの腕章を付けていただき、
スタッフ以上の役割を担っていただいています。
ボランティアさんをお客さん扱いしない現場で、
人づかいが荒い現場です(笑)
1日7時間近く重労働をするのに、みんな文句も言わず
片付けも進んでやってくださる。
素晴らしいボランティアさんたちだといつも思います。
スタッフが頼りないと、ボランティアさんたちが支えてくださるんですね。
いつも本当にありがとうございます。
 

今回のボランティアで便利グッズを発見!!
(以前発見したものはコチラ→便利グッズ
CIMG7562森林組合のお兄ちゃんたちが、何やら話しながら見ている、その視線の先にあったのがこちら!
靴をすっぽり覆うカバーです。
長靴がいいんだろうなぁと思いつつ、長靴が手に入らなかったので100円ショップで靴カバーを購入したとのことでした。
案外履き心地も悪くないし、歩きにくさも思ったほどでもなかったとのこと。
1日作業をされた方から「すぐれもの」との太鼓判が!
長靴では歩きにくい、かといって汚れてもいい靴がないという方にはおすすめかもしれません。
名取市役所にお勤めのSさんからは、この時期風が強いから、
メガネが傷つかないように、あるいはコンタクトを入れた目が痛くないように
(もちろん裸眼の人だっていいのでしょうけど・・・・・・)
100円ショップの花粉対策用ゴーグルがおすすめとの情報もいただきました。
確かに強風で砂が舞うと、目を開けていられませんからね。
100円ショップで探したらもっといろんな便利グッズがあるかもしれません。
これは!という発見をされた方、ぜひ情報お寄せください
 
 
 

現場で「サクラサクラ」「サクラサクラ」と言いながら作業をするチームが。
CIMG7524
 
 
 
 
 
 
 
歌っているわけではありません。
これから植える苗木を配っているのです。
この日ヤマザクラ約200本とクリ、コナラ、ケヤキをそれぞれ約40本を
植栽したのですが、植える苗木には順番があるのです。
下の図を見てください。
サがヤマザクラ
ケがケヤキ
クがクリ
コがコナラです。
sakura
ヤマザクラはまとまって植えると育ちにくいのだそう。
本数も多いので、ヤマザクラを2本植えたら、その隣は違う樹種を植えるという
苗木の並びにするよう指示が出されたので、それに従って苗木を配ると
ヤマザクラを植える2穴を確認しながら歩いていくので、
ついつい、「サクラ、サクラ」と口に出てしまうのです。
みんな、どれがケヤキでどれがコナラでどれがクリか分かったかなぁ??
葉がついていない木を見分けるのって難しい・・・・・・
 
 
 
 
 

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