岡山~四国~東京+1・5日の休日
吉田です。
先週末はブログを休んでしまいました。
岡山・四国に出張しており、今日はそのレポートです。
オイスカ四国支部はインドネシア・ロンボク島植林ツアー中に
火山の噴煙の影響で帰国フライトが飛ばず、足止め。帰国が危ぶまれましたが予定通り無事帰国。
オイスカ四国研修センターでは、JICA四国から委託されたアフリカ5ヵ国の行政マンへの短期研修、
それに加えて、地元の子どもたちのキャンプ受け入れ。水田のポンプも壊れたし。忙しい。
私は忙中閑あり。ハンモックが気持ちよかった!
下記のような充実した行程を組んでいただきました。
会員、職員の皆さん、そして担当いただいた池田さん、本当にありがとうございました。
プロジェクトを知り尽くしている人は、出張の意図もよくご存じ。
そうでないとこれは組めません。
8/5(水)
「学校の森・子どもサミット」in岡山市・西粟倉村のあと、
オイスカ四国支部事務所経由で四国研修センター入り
8/6(木)
9時 海外研修生8名への講義
11時 四国森林管理局香川森林管理事務所訪問
15時 香川県交流推進部交流推進課、みどり推進課を訪問。「津田の松原」について聴取
17時半 オイスカ高松推進協議会にて活動報告会16名・懇親会
※香川県森林センター(育苗担当)からも出席
ここの母樹林から採種されたクロマツ種子を名取でも育てています。
8/7(金)
9時半 「八八松蘇会」代表に面会。「津田の松原」について聴取
11時 さぬき市建設経済部商工観光課を訪問し「津田の松原」について聴取
13時 「松原をよくする会」メンバー6名、増田拓朗香川大学名誉教授に面会
「津田の松原」(さぬき市)、「白鳥神社の松原」(東かがわ市)視察
18時~ 長尾ライオンズクラブで活動報告会・懇親会34名
8/8(土)
10時 会員&支援者向け活動報告会 15名
※香川県森林センター所長、森林組合からも出席
14時 四国電力総連青年委員会にて活動報告会20名
18時 綾川推進協議会主催懇親会 15名
8/9(日)
9時 島経由で帰京
10・11日と1.5日休みました。
地方巡業の季節。「10人以上集まるならどこにでも行く」というつもりです。
今週は静岡県掛川市。来週からは宮城。来月は愛媛・広島かもしれない。
ブログ休んじゃいましたが、また頑張ります。
2012年10月に、オイスカ四国の集いで500人を前に活動報告させていただいた際、
津田の松原を訪問しました。再訪の理由もまた書きます。
(その報告書が大変だ…)
全日本社会貢献団体機構より助成金をいただきました!
先日、全日本社会貢献団体機構より当プロジェクトに
290万円の助成金をいただきました。
「10年間で10億円!」を目標に、民間からの募金や寄附、助成で活動を進めています。
震災から時間がたち、人々の「何とかしなくや」「何かお役に立ちたい」という気持ちが薄れていく中、資金獲得は年々難しくなっていくことが予想されます。
そんな中、こちらの団体では、“東日本大震災の被災者を元気づける助成”という特別枠を設け、さまざまな活動を支援してくださっています。
大事に使わせていただきます。ありがとうございました。
香川で活動報告会を集中開催!
こんにちは。四国支部の池田です。
学校の森・子どもサミットに参加した本部の吉田副部長が、
海岸林再生プロジェクトの今後の参考にするため、
度々ブログで取り上げられている香川県の「津田の松原」
視察調査に8月6日から8日まで当地に滞在。
そこで、これは絶好の機会!と思い、
会員や支援者への御礼訪問も兼ねて、活動報告会を5回開催しました。
8月6日(木)高松市:16名
8月6日(木)オイスカ四国センター:研修生など8名
8月7日(金)長尾ライオンズクラブ例会:32名
8月7日(金)津田の松原:7名
8月8日(土)綾川町:15名、四国電力総連青年委員会20名
吉田にとっては、ミニ集会のような報告会でしたが、
5回で98名、中には香川県森林センター関係者や
名取市のプロジェクト地を視察された方も参加して下さったので、
気合いの入った会となりました。また、不思議な御縁ですが、
今春は香川県産抵抗性クロマツを播種したこともあり、
参加者それぞれ熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
こちら→→http://www.oisca.org/kaiganrin/blog/?p=10959
一番の目的であった「津田の松原」視察調査も、香川県や地元さぬき市、
そして日頃から松原の整備活動を行っている住民ボランティアグループ等にヒアリング協力いただけ、
これからの活動展開に手応えを感じていたようです。
調査に協力いただいた方々へ厚く御礼申し上げますとともに、公園や海水浴場として一般に
開放されている、全国でも稀有な松原を維持管理され続けていることに、深く頭が下がる思いです。
なお、10月25日(日)開催の大阪マラソン2015チャリティランナーに
元オイスカ四国研修センター所長の小野泰司(現オイスカ西日本研修センター副所長)がエントリー。
現在、出場権獲得に必要な7万円を募っており、報告会の会場で募金を呼び掛けたところ
7千円余りを協力いただきました。この場を借りて、募金に応じて下さった皆様に御礼申し上げます。
昨年は、JR高松駅や高松空港、そしてJR岡山駅等でパネル展示を行いましたが、被災地からの情報が
あまり入って来なくなった上に相次ぐ自然災害の発生により記憶の風化が進む中、このような活動報告会と
パネル展示を引き続き行い、各地で啓発活動に取り組んでまいりますので、今後とも応援をよろしくお願いいたします。
チャリティランナー紹介 その2
今日ご紹介するのは、フィリピンから参加する渡辺重美バゴ研修センター所長です。
ネグロス島から4名(写真)、ルソン島から2名の研修生OBを引き連れて来日します。
以前もご紹介しましたが、渡辺所長はフィリピンで40年以上活動するベテラン職員。
20代前半からフィリピンで活躍しています。
現在ネグロスでは、このバゴ研修センターを拠点に
養蚕の普及に力を入れています。蚕種製造から機織りまで
一貫した生産体制が築かれています。
40年以上も情熱を持って国際協力活動の最前線を走り続けてきた所長が
60を過ぎてフルマラソンにチャレンジしようというのですから
これは応援しないわけにはいきません!!
チャリティランナー紹介 その1
広報室の林です。
7月31日に大阪マラソンのチャリティランナー受付けが締め切られました。
オイスカのランナーは26名。
今日はその中の一人、中島さんをご紹介します。
先週末オイスカ本部で行われた夏祭りでは、募金箱を持ってフルマラソンへのチャレンジを応援してくださるよう声かけをしている中島さんの姿がありました。
中島さんの勤務する長門屋商店は、紙を扱う会社。そんなこともあり、社会貢献活動としてオイスカが進めている海外の子どもたちの手による森づくり「子供の森」計画を長く支援してくださっています。
海外の子どもたちが来日した際には、中島さんが調整してくださり、会社見学をさせていただきました。
同じ年の私のお腹はぶよぶよしてきているのに、中島さんのお腹はカタイ腹筋に覆われています。鍛えていることがよく分かる体型。努力の賜物です。
そして、中島さんはそれを自慢し、私のたるんだ体型をバカにするイヤな奴でもあります(笑)。
先日の夏祭りでは、鍛えた腹筋に思いっきりパンチをしても大丈夫だというので3発ほど、思いっきりパンチをしてみました。ちょっとスッキリ。
そんなイヤな感じの中島さんですが、今回は同じ年のおじさんが走るのだから
私も精一杯応援させてもらいます。どうぞ、皆さんもご支援よろしくお願いします。
中島さんのチャレンジページ
7月中旬、宮城中央森林組合の手で、協定区域内のニセアカシア除伐を終えました。
2013年の盛土造成工事で倒伏したクロマツとともに、すでに繁茂していたものは
抜根、破砕チップ化され、さらに盛土をかぶせて駆除しましたが、
一部もとの地盤が残った個所から広がりつつあります。
我々の現場は「まし」です。
林野庁の盛土造成工事を行っていない他市の民地などでは凄まじい勢いです。
昨日、ニセアカシアに関する論文などを久々読み漁りました。
頭の整理を兼ねて、箇条書き的に整理してみました。
ニセアカシア(別名:ハリエンジュ)
●原 産:北アメリカ東部
●樹 高:25m~30m
●世界3大普及種: ユーカリ属、ハイブリットポプラに続き世界に普及している
●日本への導入:1873年(諸説あり)公園緑化樹等として
●救国樹?:昭和30年ごろまではこう呼ばれた。農業高校の教科書にも出ていた。
●用 途: 鉱山・炭鉱跡地、放牧場跡地、はげ山の緑化、治山・砂防、
鉱山・炭鉱の坑杭、鉄道の枕木、公園緑化、荒廃地緑化、街路樹、
養蜂・リンゴなど果樹園の蜜源植物
長野県や秋田県などアカシア蜂蜜主産県では、8割~9割がアカシア蜂蜜。
●窒素固定の能力:マメ科植物特有の特徴として空気中の窒素を固定する能力。
●窒素固定根粒菌との共生:クローバーなどのマメ科植物は、根に根粒があり、窒素化合物を生産する「根粒菌」と共生しているため、根で窒素窒素肥料を合成できる。
一部のマメ科植物は土の質を「窒素過多」(富栄養化)にし、他の植物が侵入困難となり、長期にわたって単一群落となるとのこと。
●肥料木:窒素を多く含んだ落葉を大量に土壌に供給し、土壌の地力を向上させる。
●増殖戦略:種子のみならず、親株を中心に水平の根で四方八方に広がる。
●強い生命力:39年間埋められても発芽した例がある。
●林種転換が難しい:「一度成林すると林種転換が難しい。導入には慎重さが求められる」。
救国樹と言われた時代もそう指導されていた。
●高い光合成能力:陽樹が生存できないという相対光量6%以下のクロマツ林で種子飛散による
拡大も最近報告された。弱光でも生きてゆけるようだ。
●排他的性質:アレロパシーという他の植物の成長を阻む物質や、動物・昆虫に対して有毒な成分を有し、他の樹木と共存するというより、独占的に生育範囲を広げ、生物多様性を低下させる。
山地の植栽木の種子が下流に流れ、河原で繁茂、自生種を駆逐し占有する例は全国的。
洪水の際の流化能力低下・流木化という治水上の問題が現実化している。
●浅根性:20~30年生の成木は倒れやすい。
●ほかの特性:耐暑性、耐寒性、耐塩性、耐乾性、耐貧栄養性、土壌を選ばない。
【管理することの重要性】
●「生態系被害防止外来種リスト(区分:産業管理外来種)」(環境省)
生物多様性の低下の恐れがある。
*産業管理外来種とは、産業または公益的役割において重要で代替性がないもの。18種類。
緑化や牧草、養蜂における蜜源植物、果樹、養殖、放流、施設栽培の受粉用
などに利用されている。樹木ではビワ、キウイフルーツ、孟宗竹など、動物ではニジマスなど
●「侵略的外来種ワースト100」(日本生態学会)
【駆除する立場から】
海岸林に関しては、クロマツや海岸の広葉樹と競合し、生育を阻害する事例が
全国各地で現実の問題になっている。
●地下の根茎を効果的に除去する技術、地下部を死滅させる技術は確立されていない。
●伐採により増殖が誘発される。1つの切り株から10本以上の萌芽が発生する。
つまり、一度伐ると幹の本数が10倍以上になる。伐採を繰り返すことで枯死させる。
●伐採時期を選ぶ必要がある。芽吹き前に伐採すると盛夏伐採した場合よりも旺盛に萌芽する。
●成長し木質化した後の「トゲ」は、大きく、固く、鋭く、けがの原因になる。
●実生や芽吹き直後は、幹もトゲもやわらかく、抜き取るまたは掘り取り、根も除去する。
●大きくなったものは、6月~7月に伐採し、「ラウンドアップ」などを薬剤塗布する。
薬剤が染み込みやすくなるように、切り株に切り込みを複数入れる。
「芽かき」 この言葉を覚えたのは2011年秋、秋田県能代市「風の松原」にて。 林野庁東北森林管理局米代西部森林管理署の署長様の説明を聞いてからです。 文字通りの「芽かき」であることは、容易に想像できました。 (能代で言う「芽かき」とは、素人仕事を超えるものも含まれますが) こうして振り返ってみると、わたしは幾人の森林行政当局の皆さんに教えてもらってきたことか。
ニセアカシアとの格闘は、秋田県能代市「風の松原」だけでなく、全国的なもの。 海岸林だけではなく、普通の山野でも同じで、鋭いトゲとしつこさは、プロ泣かせ。 腐食に強いため、枕木や、鉱山などの坑内材、土木用の杭のほか、火力も強いため薪炭材として生活や産業を支え、大量の花が咲きミツバチが好む(蜜源植物)ため、今も養蜂農家、リンゴ農家などに重宝されているそうです。そして鉱山・炭鉱跡地、牧場跡地や禿山など劣悪な土地などの造林の植栽木にも活用され、かつて、貧栄養土壌の海岸造林にも「肥料木」(落葉が肥料になる)として導入されました。 ニセアカシアが今となって、これほど苦労するものと、誰も予期できなかった。 かつての技術者もこれを良かれと思って、困難を極める海岸林造成の一助とする方針としました。 名取の海岸林では、将来の群生化を警戒して、「TOP3」に入る、札付きのターゲットにしています。
種の広がりもすごいですが、恐るべきは根の広がり。1年で数m伸びました。四方八方に根でも広がります。 ボランティアで扱えるのは「芽が出たばかり」の柔らかいとき、根っこごと「抜き取る」もしくは「刈り取る」ことです。雨上がりなどは数mの根が面白いほど引き抜ける。
実行部隊はボランティア。 写真の皆さんは、ダイエーユニオンの女性組合員の皆さん。根っこごと抜き取りやすい雨上がりを狙って来てくれたかのよう。長~い根っこが簡単に抜けるので、ほとんどエンジョイ。目的をよく理解してくださったので、燃えてました。しかし、木質化し硬く大きくなった後、いわゆる「木」になった後は、すごいトゲです。それは「プロ」の仕事。 葛もつるも、雑草も、そしてニセアカシアも、 7月~9月が最も疲労しています。叩くならその時。 明日はニセアカシアの特徴を、現場の立場から整理してみます。未
秋山君が走ります!!
昨日大阪マラソンのチャリティランナー申し込みが締め切られました。
当プロジェクトのために走るランナーは26名。
その中の一人に秋山君がいます。
秋山君はプロジェクトの立ち上げ当初、学生インターンとして現場に駐在し、佐々木統括の下、「名取市海岸林再生の会」のおじさんおばさんにかわいがられながら
大事なお役目を果たしてくれました。
社会人となった今、彼は仙台で仕事をしています。
今年の植樹祭には、レンタカーを借りて仙台から名取に来てくれました。

多くを語らず、自分を飾ることをしない、純粋でまじめな好青年です。
再生の会のおじさんおばさんたちが嬉しそうに「秋山君、秋山君」と声をかけていたのが思い出されます。
その秋山君が大阪マラソンのチャレンジを“恩返し”と位置付けています。
大学を休学して彼が体験したこの現場は、彼の力を借りてスムーズに走り出すことができました。でも、彼にとってもかけがえのない出会いと体験にあふれたインターンだったのだと思います。その彼の思いが“恩返し”という言葉になったのでしょう。
秋山君のチャレンジを、ぜひ皆さん応援してください。
クレジットカードを持ち、ジャパンギビングのサイトで登録をされた方は、500円以上100円単位で彼のチャレンジを応援できます(寄附は「海岸林再生プロジェクト」に充てられます)。

トラクターも乗りこなす、本当になんでもできる秋山君が、今回「走ります!」と言ってくれた時は本当に嬉しかった。
海岸林再生への思いを背負い、頑張って走ってください!!
皆さん、秋山君のチャレンジへのご支援、よろしくお願いします。
→支援はこちらのページから
ボランティアの日、皆さんにつぼ刈りというやり方で草を刈って
もらっています(見事なつぼ刈りの写真はこちらのブログをご覧ください)。
苗木の周りだけを刈り取り、それ以外のところは残しておいてもいいのですが、
神経質なまでに摘み取らなければいけないのはツル性の草。
例えばこんなもの。
下の写真のように完全にマツの苗が巻き付かれてしまっていたらすぐに分かるのですが、まだツル状に伸びていないものは分かりにくいかもしれません。でも、あっという間にツルが伸びて、このような状態になってしまいますから、皆さんには葉の形などよく覚えてもらい、小さなうちに摘み取ってもらいます。
今年新しく出てきているツルはこちら↓
ツルの色を見てムカゴがつく、ヤマノイモのような感じがしましたが、葉の形が違うようです。ムカゴも食べたいですが、つる性植物は我らが敵。徹底的に排除しなければなりません。どんな小さくても見逃さず、根っこから引き抜く!
リピーターの方々はツルを見つけてはやっつけてくれていて、心強いです。