震災から4年半の9.11。宮城県は大雨特別警報。
「そちらは無事か」とメールなどいただきました。ご心配頂きありがとうございます。
今日9.11は東北電力労働組合21名の皆さんと、8時半から「溝切り」などの作業。
最も水捌けの悪い場所約1haの溝切りに専念。そこの約5,200本を守るために。いい仕事になりました。
植栽地のクロマツは、根腐れの恐れはありますが、今のところ無事です。
育苗場は、若干高い場所の上、2011年に50cm盛土された場所を選びましたので無事です。
再生の会の皆さんの自分の農地なども。
市内は堤防決壊、家屋浸水などはないと市の農林水産課の方は言っていました。
しかし、海岸林背後は、もともと巨大ポンプがいくつもあっても非常に排水が悪い低地。
そのうえ見渡す限り1mちかく地盤沈下。育苗場周辺にも海抜ゼロmの場所がたくさんあります。
海岸林背後では、ようやく小松菜の作付が始まったビニールハウスが浸水。
小松菜の値段はいつもの3倍。ある農業法人は20棟が浸水。ポンプ2台で排水しているとのこと。
400万円ぐらいの被害になるのでは。
翌日9.12は青空。今日のうちに引けば大丈夫かもしれないが。
9月19日のボランティア急募!!
9月19日(土)のボランティアの日、急募しています。
「嵐」のコンサートで宮城隣県まで宿が取れず、首都圏の人は望めません。
宮城県内の人を頼りにしようと、口コミの手を打ちました。
再生の会第2育苗場の櫻井班長のご自宅に行ったら、
「さっき、東北放送(ラジオ)でも流れてたぞー。吉田君が頼んだのかー?」
「いや違います。たぶん名取市役所が手を回してくれたか、東北放送が自分で情報を取ったか。
市のHPにも出してくださったし」
空港近くの航空機関連企業、毎月ご寄附いただいているパシフィック㈱の鈴木社長や、
トヨタ部品宮城共販の社員さん、名取市役所にお勤めの方などからお申し込みが続いています。
福岡や愛知の方も来ます。
現場での仕事は山ほどあります。
去年植えた木、今年植えた木、来年再来年植える苗木のお世話をしていただきます。
ガンガン生えてくる雑草、つる草、ニセアカシアが待っています。予定では宮城中央森林組合のプロも、プロの仕事をしに来ますので、仕事っぷりを見てもらえるかもしれません。
宮城の海岸林の歴史を研究している東北学院大学の菊池慶子教授も
今年2度目のご参加。講義もしてもらえるかも。
現在70名ほどのお申し込みです。120名まではお受けできます。
「警報」が出ない限り雨天決行です。
雨が降った時こそやる仕事「溝切り」もあります。
炎天下であっても実施しています。
宮城県内のみなさん、ぜひ名取の海岸林再生に力を貸してください。
オイスカ愛媛県支部・広島県支部での報告を終えた後、
9月9日、組合員157万人、日本最大の労働組合「UAゼンセン」の定期大会
2,000人の来場者に写真パネルで報告を行いました。
視察も含めればこの4年で、360人は来ていただいています。
傘下組合の組織的単独支援も増え、その人たちを含めると600人を越えます。ですから、さすがに多くの労組幹部の方が声をかけてくれます。仙台駅の写真展など、接客は本当にいろいろな事を感じ、学べます。
支援に関しては、今年も逢見会長のご挨拶と、議事で紹介いただいています。組合誌と、組合の新聞でもたびたび取り上げられています。これから更にUAゼンセンの中でプロジェクトは浸透してゆくことと思います。以前、本部職員みんなで我々のDVDを見ていただいたそうです。ホームページにもある10分の映像。たくさんの方が拍手してくれたと聞きました。一人でも多くの方から少しづつ。いつも思います。
会長は永年オイスカの役員である上、7月には2度目の来訪。
現場で8時間、トップ自ら8時間作業していただきました。
前日、広島市内を歩いていたら街角でバッタリ。
思わぬ所で立ち話。顔を覚えていただいており嬉しかった。
10月の「連合」事務局長選挙への立候補をご挨拶の中でされておりました。
更なるご活躍と、いつか、再度の名取来訪を願いました。
オイスカは全国に14支部。
9月7日、愛媛県支部の幹事会で活動報告をしました。
8月以降、香川、掛川(静岡)で活動報告をしましたが、
行けばいくほど結果が出る。
永年オイスカを支援いただいている会員が意気に感じてくれます。
一度で済まなくなり、香川は「年内にもう一度報告会を」と言われています。
愛媛に仕事で来たのは初めて。
大学2年の時のインカレで1992年に来て以来(体育会ソフトテニス部でした)。団体も個人も早々に負けたので、電車と自転車で四国を1周しました。私にとって愛媛とは「坂の上の雲」。高校生以来何度読んだことか。
毎年寄附をいただく企業のシムラ産業㈱や、チラシを設置頂いている栄養寺の住職さん、松山市議会議員の方などとゆっくり説明できました。
何処に行っても一様に驚愕されます。報告会前と後とでは参加者の表情が全く違います。その後の宴会も本当に盛り上がります。年配の会員さんたちから、「オイスカの会員であることをこれほど誇りに思ったことはない」とお褒めの言葉をいただき、「オイスカ愛媛の集い」での再度の活動報告をと会長から言われました。
今日は松山から広島へ約2時間半の船旅。
フェリーの上でブログ書いています。
広島は寄附者が多い。
各単組組合員が300人も名取に来ているUAゼンセンの定期大会(2,000人)が
広島で開催されることもあり、オイスカ広島県支部幹部との面会も兼ねて
愛媛に続き遠征しています。
名取に来てくれた方とたくさん会えるでしょう。
各組合で寄付チラシを配ってほしいとお願いするつもりです。
帰りは空路仙台空港へ。
空から現場を見るのは、2011年4月21日以来。
飛行機が海側から入ってくれるといいなあ。
なんと手際のいいことでしょう!
こんにちは
海岸林担当 鈴木です。
8月29日のボランティアの日、雨に濡れながらの一日の作業がやーーーーっと終わり、やれやれと解放された気分で車に同乗させていただき事務所に戻ってきました。
私が乗せていただいた車は13台のうちの最後尾でした。
車から降り、荷物を下ろし、カッパを脱ぎ、びしょ濡れになった子どもの洋服を脱がせしているうちに・・・・ 気が付くと水道の周りで泥になった鍬や鎌を洗う作業が手際よく進んでいました。
「ボランティアに3回以上いらしてくださっているオイスカ腕章をつけたボランティアさんは中隊長の役割を担っていただいている」と吉田がよく言う意味が、スーッと理解できました。
今回のボランティアの日の参加者は、初参加が8割ほどだったにも関わらず、ボランティア経験者が手際よく片付け作業を進め、その作業をみなが進んで手伝っているようでした。
私が鎌を洗う作業を手伝っているうちに、倉庫では、水分を拭き取りさび止めをスプレーし、刃物部分を柄に留めてある釘が抜け落ちそうになっていないか確認し、10本ずつきれいに並べる作業が終わっていました。
そして、空港まで送ってもらう時にプロジェクトの軽トラに乗ると、鍬や鎌を積んだ荷台、座席までもがきれいに泥が拭き取られ、きれいな状態になっていました。
何の指示があるわけではないのに、ごく当たり前の事のように一連の作業のように片付けまで終了する・・・ありがたいことだなぁと参加してみて実感しました。
主体的に動いてくださった今回ご参加のボランティアのみなさんのみならず、これまでご参加くださったみなさん、あらためて本当にありがとうございます。
こんにちは
久しぶりのブログ寄稿になります。鈴木です。
昨年8月のボランティアの日に初めて植栽地を訪れてから1年が経過し、2度目の訪問でした。
今回はプロジェクト担当の吉田さんから、ボランティアのみなさんの動きに合わせる必要はなく、自由に植栽地を見てまわって欲しいと言われていました。
午前中はボランティアのみなさんと共に草刈り作業に汗を流し、午後は昨年度の植栽地を歩いて1周してこようと計画していました。
植栽地の地図を持ち、植栽地を訪れる動物たちが載っている海岸林レポート(全国の支援者向けに9月中旬発送予定のダイレクトメール封入用。もうしばらくするとお手元に届くと思います)などを探検バッグ(小学生が社会化見学、理科の観察など野外での活動に使用するもの)入れて準備していました。
午前中は雨でも、午後はきっと雨があがるだろうと期待していましたが、午後もあいにくの雨。
私は晴れ女のはずなのですが、昨晩の楽天の試合で晴れエネルギーを使い果たしてしまったようです。
靴がびしょぬれの子どもを連れて植栽地を1周(約3.5キロ)を歩くのは到底無理。
さらに、午後は子ども達の大好きな溝きり作業。泥んこ遊びの延長のようで楽しいようです。高低差をつけてクロマツの根元から水路を作り、水が見事流れていくのは大人の私もハマリます。
雨が数日続いているおかげで、あっちにもこっちにも出来ている水溜りから水路を作り水を流して、流れ出る水を見ながら悦に入っているうちに1時間以上経過し、結局昨年度の植栽地を1周するという計画が頓挫してしまいました。
それはそれで楽しかったのですが、昨年度の植栽地を1周、時間をかけて歩いてみたかったなぁ・・・これは次回植栽地を訪れたときの楽しみにとっておくことにします。
もしかしたらキツネやタヌキに出会えるかなぁ???
ニコングループの社員さんがいない「ボランティアの日」は、この2年一度もありません。
ニコンさんの立場は、会社はいわば「告知役」。
参加する社員をサポートすることに徹します。
「我々は地味ですが…」とよく社員さんが言います。
ご参加いただく企業が数多ある中、最も社員の自主性を追求していると見えます。
したがって、皆さんは「各自で」申し込み。
なかには、会社に届けを出さず、普通の休みとして来る人も。
とにかく、筋金入りのリピーターが多い。
リピーターが多いということは、現場では全体のことを考えてくれて、
声掛けから、目配せ、見本、手本を示してくれる「班長」。
説明は堂々たるもの。
毎年、仙台駅の改札前で写真展をやりますが、お客さんに自分から声をかけ、
まったくフォローなしで説明出来る方が何人もいます。
これは見事でした。
この2年、団体参加(ボランティアの日以外の活動)は2度。
時々、社内に投網をかけてくれるから、着実に輪が広がる。
リピーターの中には、宮城県内に限らず、首都圏にお住いの方もいます。
いつか、2021年以降「名取市海岸林を守る会」の中核になる人もいるだろうな。
名取市民に限定されることもないし。
会社は上げ膳据え膳しない。社員もそれを求めない。
これらニコンの皆さんの様子をみると「社風」のようなものを感じます。
来月、大阪マラソンに出場するフィリピンのチャリティランナーから
最新の情報が届きました。
8月23日(日)にはバコロド市内で開催されたマラソン大会に、
バゴ研修センターの職員、研修生全員で出場してきました。
距離は、それぞれ16・10・5キロにエントリー。
こうしたマラソン大会以外にも、毎週日曜日、必ずどこかで行われている
チャリティランに出場しながら大阪マラソンに向けて調整しています。
朝の4時半から月明かりの下で、21キロを完走。
夏の間、日本からたくさんのボランティアの皆さんがネグロスを訪れ、
私たちの挑戦を応援してくださいました。
おかげさまで目標の7万円まであと一歩のところまできました。
みんなで完走目指します。
どうぞ応援よろしくお願いします。
http://japangiving.jp/c/12772
http://japangiving.jp/c/12686
http://japangiving.jp/c/12685
http://japangiving.jp/c/12681
http://japangiving.jp/c/12679
http://japangiving.jp/c/12677
http://japangiving.jp/c/12645
今年100日目、震災から121回目の名取出張。年間150日滞在は変わらない。
東京本部で、近く発送するオイスカ全会員、寄附者あてのDMの
名簿最終確認を終えて、最終電車で宮城入り。
アパート住まいは何度も検討しました。
ですが、今日も最も経費がかからない事務所泊。
美田園駅に着いたのは23時過ぎ。そこから徒歩で25分。
事務所近くは街灯が少なく、足元はよく見えない。
今夜(8/2)は合鍵を手配してもらっているはずだったのだが……
なかった。
夜も遅く、再生の会の人に電話するわけにもいかず。
タクシーを呼ぼうにも先日の雨で携帯を壊してしまい、
登録していた全番号が今手元にない。
ホテルに行くのも面倒で・・・・・・ここで寝るか。秒殺で決めた。(泣く泣く)
ビニールハウスは蚊だらけ。巨大なクモもいた。ネズミも来るだろう。
仕方ない。ま、あそこだな…
鉄板の上は思い切り冷たい。目いっぱい工夫。
何でもいいから燃やして、小さくても煙を炊くと虫は減る。
でも煙が消えると蚊が飛んでくる。雨も降ってきた。
タヌキでも来ないかな…
キジの夫婦が遠くで鳴き合って、お互いを探している。
「ゲー、ゲー」。まったく艶っぽくない声だ。
防潮堤の後ろから、「ドーン」と波の音が聞こえてくる。
明日はUAゼンセンの皆さんと終日現場なのに眠れない。
仕方ない。ビール飲み続けながら、煙炊きながら、
「野宿事件」を手始めに、4年半の裏事件簿でも書き始めて、眠くなるのを待つか…
「意味がないことに本当の意味があるのだ」と言ってたのは誰だっけ?
こち亀の両津勘吉だったかなぁ。
今夜はただのナンセンス。
まあいいや、こういう時もある。
8月29日(土) ボランティア報告 その5 海なし県の働き者
その人のことは、吉田から聞いていました。
話を聞いた時、じ~んとしてしまった。
それは、植栽現場となっている盛土を作るために
ダンプで土を運んできてくれるお兄さんの話。
6月だったでしょうか。ある団体のボランティア活動日のこと。
その日、仕事が休みだったお兄さんは、いつも自分がダンプを運転をしていた
工事現場を自分の車で走っていたそうです。
「いつも何やら活動している人たちが今日も何かやっている」
普通は通りがかりにちらっと見て終わるでしょう。
でも「何をしてるんですか」と車から降りてきたお兄さん、
そのままボランティアに飛び入り参加をしていったのです。
しかも終日。休みの日だというのに・・・・・・。
まさか、今回そのお兄さんに会えるとは思っていませんでした。
前日夕方、本部事務所にボランティア参加の意思を伝えてきたお兄さん。
翌日の悪天候を天気予報で確認し、職場に連絡を入れたのだそう。
「明日はボランティアに行くので仕事を休みます」
(上司は快諾してくださったそうです)
この日、一日雨が降り続いていたため、午後の作業の前に少し時間を取って事務所の中で吉田から現場の説明を聞きました。参加者からはいくつか質問が。
「盛土の土はどこから運んできたんですか?」
「ここに土を運んできた人がいます」
と吉田がお兄さんを紹介。“運んできた人”から直接話を聞くことができました。
「亘理から山砂を運んできました」と。
自分が運んできた土で作った盛土の上で、
お兄さんは黙々と作業をしていました。
分からないことはすぐに質問しながら。
まじめで働き者のSさん。
出身は海なし県の長野県なのだそう。
しばらくは長野に戻らず、この海岸にマツが育つのを見守ってくださいね。