マルエツ労働組合 2年目のクロマツ隊
なぜか、う~んと遅くなりましたが
~マルエツ労働組合 2年目のクロマツ隊~
オイスカ吉田がマルエツ労組の吉田さんのメールを見落とし、報告が遅くなりました。
申し訳ありませんっっつ!!
以下、マルエツ労組吉田さんからのレポートです。
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今年も熱い思いを持った69名の仲間が集結!8月25日(火)~26日(水)の一泊二日の日程で参加しました。
1日目は、12の班に分かれて草刈りを行いました。「つぼ刈り」「つる草の抜き取り・葛、ニセアカシヤの除去」でした。「つぼ刈り」はクロマツの苗から20センチ四方ぐらいの雑草を刈り取る手法ですが、このつぼ刈りをすることにより、後に機械で雑草を伐採する時にクロマツの苗を誤伐してしまうリスクを減らすことがでるとの事。しかし、苗の周りは完全に雑草に埋もれていて全部きれいに刈りたくなってしまいます。その気持ちを抑えて苗の周りの雑草を出来る限り根から抜いていきました。初日はひたすらこの作業を行いました。
二日目はあいにくの雨模様でしたが、作業を始める前に今回作業した名取市の中でも最も被害が大きかった閖上地区に行き、津波の高さと同じ高さでつくられた慰霊碑や津波により半壊した状態で震災遺構として保存されている蒲鉾工場などを見学しました。その後は初日の作業の続きを行いました。雨の中「つぼ刈り」に加え「つる草、葛、ニセアカシア」の除去作業を行いました。雨の中ひたすらこの作業を繰り返し作業した面積は一人当たり400㎡/4hを超えました。まだまだ復興への道のりは険しいですが「微力だけど、無力じゃない!」ひとりでも多くの仲間を集め来年も頑張ります。
今年で2年目となったクロマツ隊ですが、本日までの舞台裏について、お話ししたいと思います。
きっかけは、3年前「労組として東日本大震災の復興支援として何か出来ないのか?」とのご意見を複数の組合員の方から頂いた事です。労組の専従役員は、震災直後より被災地に入りボランティア活動を行ってきましたが、スーパーマーケットの店舗で勤務する組合員の方を長期間被災地に派遣する事は難しく月日が経過していました。
何か行動を起こそうと企画を立案する委員会で議論を行いました。復興支援のボランティア活動は数々ありますが、貴重な組合費を使うため慎重になります。そんな中、以前より上部団体のUAゼンセンを通じて活動を支援してきたオイスカさんの「海岸林再生プロジェクト」を知り、オイスカの杉並にある本部の扉をたたきました。対応して頂いたのが吉田さんで、門前払いになりそうになりましたが(半分本当です!笑)、何とか話を聞いて頂きました。その後、労組内の承認を取り付け2014年の2月に名取で行われた活動報告会に参加し現地の下見を行い、6月には事務局3人を連れて、育苗上の下見と現地で実際の作業を体験し、2014年8月末に73名の仲間を集め第1回の活動を実現しました。
参加者は、年齢が24才から64才、男性53名女性18名と様々な方が参加する為、暑さ対策や、ケガや体調不良などへの対応など万全の準備を行い、無事の終える事が出来ました。今年は2年目ですが事務局が変わった為、7月末に現地下見を行い8月末に活動を行いました。
<スケジュール>
1日目
7:30 東京駅を貸し切りバス2台で出発
車内で、自己紹介・事前説明・DVD鑑賞・昼食
12:45 仙台空港到着
オイスカ吉田さんと合流
北釜地区「鈴木さん住宅」前にて集合式・活動説明・作業開始
17:00 作業終了
18:00 ホテルにて交流会・宿泊
2日目
8:00 ホテル出発
8:50 閖上地区見学
9:30 現場到着・作業開始
11:30 作業終了・解散式
12:30 昼食後、貸し切りバスで名取を出発
車内で、二日間の活動を振り返り共有化
18:30 東京駅到着・解散
<参加者の感想>
・昨年植えたクロマツの成長を見て嬉しかった。
・海岸林を再生させ、町を守る活動に少しでもお手伝いができて良かった。
・閖上中学校の机に書かれたメッセージは心にグッとくるものがありました。それを踏まえて海岸林の再生の力になれればと思いました。
・普段個人ではなかなか直接関わることができないボランティアですがこの様な機会があり貴重な体験ができた。
・被災地を実際に見て伝えて行くことの大切さを学んだ。
最後になりますが、事前の準備から当日二日間大変お世話になりました名取市海岸林再生の会の皆様、オイスカの皆様に心から感謝申し上げます。そして、今後も全力でこの活動に取り組む事をお誓いしマルエツ労働組合の報告とさせて頂きます。(マルエツ労組 吉田)
寄附を集めるファンドレイジングサイト”ジャパンギビング”にて寄附募集開始(12月1日~)
こんにちは 海岸林担当 鈴木です。
コンスタントにブログを書き続けるタイプではないようで、思い出したように先日に続いて2投稿目です。
「海岸林再生プロジェクト10ヵ年計画」は、寄附を集めるファンドレイジングサイトを運営する
JapanGiving(ジャパンギビング)のサイトにて、
~震災から5年~ “失ったものは自ら取り戻す”宮城県名取市民参加の植樹祭へのご寄附
というタイトルで、寄附の募集を始めました!
(画像をクリックするとジャパンギビングのサイトにとびます)
名取市民自らが2年かけて育てたクロマツの苗木を、名取市民や宮城県民が植樹する
2016年5月開催予定の植樹祭に向け、
目標金額 100万円
寄附期間 12月1日~5月20日
でご寄附を募ります。
多くの方からのご寄附をぜひよろしくお願いします。
ご家族、ご友人への拡散もぜひお願いします!
目標金額達成に向けて、みなさんも一緒に盛り上げてください!!お願いしますっっ!!
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今年から始まりました。 12月は寄附月間 ~Giving December~です
「欲しい未来へ、寄付を贈ろう。」
を合言葉に12月の1ヶ月間、寄附を啓発するキャンペーンが全国で行われる予定です。日本初の取組みです。
私たち寄附の受け手側が、ご寄附してくださった方々に感謝し、また寄附者への報告内容を改善するきっかけとなること、そして多くの人が寄附の大切さと役割について考え、寄附に関心を寄せ、行動するきっかけとなることを目指した月間です。
(寄附月間に関する詳細はコチラから)
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お待たせしました!! ホームページリニューアル
こんにちは 海岸林担当 鈴木です。しばらくぶりの登場です。
ホームページをリニューアルしていることは随分前のブログで紹介しました。
そのブログには、9月末には完成予定と記載したのですが、思うように作業が進まずに完成が長引いてしまい、時は移ろいクリスマスイルミネーションがきれいな時期となってしまいました;;;
技術的なことは実は、私はとんちんかんなので、制作にあたっての実際の作業はよくわからないのですが、制作いただいた株式会社ディ・エフ・エフのみなさまが、裏で大変な作業をしてくださっていた様です。
おかげさまで パンパカパーン!!! 11月30日完成いたしました!!!!!!! 長い長い道のりでしたが、やっと公開することができ喜びもひとしおです。
”ぜひここを見て!”
【その1】写真付きあゆみ(トップページ最下部)
プロジェクト開始当初から、毎月のトピックを選び、写真とともに紹介しています。
こちら、ついついすべての写真を見てみたくなるから不思議です。
毎月更新予定ですので、新しい写真もお楽しみに!
【その2】最新の寄附状況(トップページ右)
応援してくださるみなさんへの情報開示・・・私たち自身、もっとがんばらなければと鼓舞する意味あいもある!?
こちらも毎月更新予定です。少しずつ10億円に近づいていくのを応援してください!
【その3】プロジェクト概要ページ がわかりやすく!
ついつい飛ばしてしまうだろう「プロジェクト概要」ページですが、わかりやすく内容を一新しましたので、この機会にぜひ目をとおしてください。
クロマツ親分とタロウが盆栽の中に立っているようで、ちょっとかわいいです。
【その4】PHOTOギャラリー
トップページの右カラムから、または活動報告ページからもギャラリーへとぶことができます。
プロジェクト開始当初2011年から撮りためた写真を公開しています。写真を見ただけでもプロジェクトの一通りがわかる!?
まだまだ見ていただきたいところ色々あります。
目立たないですが、よくある質問(最上部のプロジェクトロゴの横、小さい文字)の内容も変わっていますので見てくださいね。
制作にあたりご尽力いただいた株式会社ディ・エフ・エフのみなさま、様々なアドバイスをくださいましたコーズ・アクションの菅さんに御礼申し上げます。
ありがとうございました。
更新が滞ることのないよう努力します!
今年最後のボランティアレポート その5 お土産つきボランティア
昨日お伝えした楽しい作業。
それは、小松菜の収穫です!!
「名取市海岸林再生の会」の会長のご厚意で、地元に発足した農業法人のビニールハウスで収穫体験&お持ち帰りが実現。
以前会長が「いつかここに海岸林ができて、名取の農業が復活したら必ず皆さんに野菜を送ります」とおっしゃった言葉が蘇ってきました。
海岸林の成長を待たず、農家の皆さんは少しずつ小松菜栽培を再開しています。今回このような形で立派な小松菜が育つハウスを見せていただき、好きなだけ!!収穫して持ち帰ってもいいだなんて、とっても素敵な体験をさせてもらいました。
実は、私個人としてはいつか実現させたかったことの一つでした。ボランティアの皆さんに、「なぜ、海岸林が必要なのか」を知ってもらう一つの方法だと考えていたからです。単なるお土産ではなく、この小松菜をこれからもずっとこの地で育てるためには、潮風や砂を止めてくれる松林が必要なんだと理解してもらいやすいと思うのです。
とてもよい機会になりました。何より皆さん嬉しそう。素敵な体験をさせていただきありがとうございました!!
これでボランティアレポートは終了。
今年もたくさんの皆さんに現場で汗を流していただきました。
来年もどんどん広がっていく植栽現場で草取りや溝切りなど、皆さんのお力を
お借りしたいことがたくさんあります。どうぞ、引き続きよろしくお願いします。
今年最後のボランティアレポート その4 作業いろいろ
午後からは片付けが中心。
倉庫では道具の点検や整備、清掃作業が、
指導員S氏の「中年以上の男性大歓迎!」の声に集まった
中年以上男性の皆さん(笑)によって手際よく進んでいました。
事務所1階(女子更衣室)では今年使った植樹祭の割り箸をきれいに整理し
本数を数えて保管する作業がニコン女子の手で行われていました。
同じく1階事務所ではボランティアさんに配布する資料の挟み込みが。
ここ、事務所の2階では午前中のモニタリングのデータを入力する作業も。
それ以外の皆さんは育苗場で草取り。
午後から合流したオイスカみよし推進協議会(愛知県)の皆さんも一緒です。
そしてもうひとつ。
プロジェクト初となった楽しい作業が!
それはまた明日ご報告します。
新米スタッフ浅野です。
今年最後のボランティア、3つ目の仕事は広葉樹の支柱さし。
支柱立てではなく、支柱さし。
2班に分かれて、昨年と今年植えた広葉樹のそばに支柱をさす仕事でした。
大切なのは植えた苗木から5cm以上離すこと
苗木の真横にさしてしまうと根っこを痛める危険があるのです。
私の班はベテランボランティア3名で350本の支柱さし。
先月のボランティアの皆さんにしっかり穴を掘っていただいたので
土が柔らかくとってもスムーズに仕事が進みました。
予定よりも早く終ったので溝切りも…
これ、腰に来るんだよねー。と言いつつも
さすがベテラン。
しっかり溝を切っていただきました。
企業・団体情報交換会
昨日(25日)はオイスカ本部事務所にプロジェクトをご支援くださっている
企業・団体の担当者の皆さんにお集まりいただき、来年度のボランティア
受け入れ計画をお知らせしたり、お互いの取り組みについてシェアし合ったりする
情報交換会を開催しました。
雨の中、15社・団体から20名の方にご参加いただきました。
現場でのボランティアの時に何度か顔を合わせているメンバー同士で挨拶をする姿が見られるなど、和やかな雰囲気。
それぞれの企業・団体さんの取り組みは、本当にユニークなものばかり。
寄附金の集め方も本業を活かしたものが多く、新たな支援を検討してくださっている企業さんにとって参考になるものとなったようです。
日頃から本当にさまざまなかたちでご協力くださっている皆さんにさらなるお願いをいくつかしてみました。
写真パネル展を開催してもらいたい、活動報告会を催してもらいたい等々。
震災から5年が過ぎようとしている今、“風化”を強く感じます。そのような中、いろいろな形でより多くの方に海岸林の再生という復興に取り組む人たちがいることに目を向けてもらいたいと思っているのです。早速手をあげてくださる企業さんもいらして心強く感じました。
皆さんお忙しい中本当にどうもありがとうございました。
これからも引き続きよろしくお願いします。
今年最後のボランティアレポート その2 偽装データ!?
今回15ヵ所のモニタリングを4班に分かれて実施しました。
モニタリングは3人一組で行います。
野帳と呼ばれる記録ノートを付ける係
ノギスで幹の太さを測る係メジャーで樹高を測る係です。
野帳には前回の測定数値が記載されています。
野帳係はその数値を比較して、
「お、前回よりだいぶ太った!」「大きくなったなぁ~」と思うのですが、時々「あれ?前回より1㎝小さくなった」というようなこともあります。
指導員S氏は“前回の測定者がデータ改ざんをしたんだ”と笑い話にしつつ、測定の難しさ、データ取得の重要性をボランティアの皆さんに話してくださいました。
1ヵ月も経てば場所によってはかなりの砂が根元に堆積してしまっています。例えば幹の太さを測ろうとしたとき、前回測定した根元は砂をかぶってしまっていて、今回測定した根元は前回より1㎝上だとしたら幹の違う位置を測定しているから積み重ねたデータは正確なものではないということになってしまいます。
意図的な偽装をするつもりはなくても、結果的に“データ改ざん”と言われることのないよう、気を付けなければならないのです。
簡単なようでいて簡単ではない作業なのだと実感しました。
今年最後のボランティアレポート その1 杭打ち750本!!!
21日、今年最後のボランティアが無事終了。
午前中はモニタリング班と広葉樹班に分かれての作業。
モニタリング班は、いつもの生育状況調査(樹高や幹の太さを計測)だけではなく、これまでビニールのテープに番号を付けていたものを、丈夫に、そして見やすく改善する作業をしていただきました。
番号の付いた杭は60㎝。地中に打ち込むのは20㎝。とはいえ、場所によっては
なかなか土の中に入らず、結構苦労しました。杭が腐らないよう防腐剤を塗っていきます。
金鎚が各グループに渡されましたが、それだけでは足りず、その辺に転がっている太目の
棒を“ぶったたき棒”と名付け、杭を思いっきり“ぶったたき”ながら打ち込む班も。
その数トータル750本。看板も入れると765本になります。
結構な重労働は午後1時近くまで続きました。
大変な作業ではありましたが、これからのモニタリングが楽になります。
皆さん“ぶったたき”作業(笑)、ありがとうございました。
ボランティア受け入れ反省会 ~今年最後のボランティアの日にて~
11月21日(土)指導者含め総勢 56人が集まった今年最終のボランティアの日。
ニコングループからいつものように多数の個人申込の方、
毎月参加の仙台トヨペット、今年3回目と言う人もいる埼玉県草加市の
社会福祉協議会災害ボランティア登録者「チーム草加」、そして個人申込の方々。
仕事内容は
①モニタリング調査とPC入力
②今後のモニタリング調査のための環境整備
③広葉樹植栽木への支柱整備
④育苗場の最後の除草
⑤倉庫大清掃、道具点検・本数管理
⑥寄付金募集のチラシ準備
⑦来年の植樹祭の備品準備
その報告は次のブログに任せます。
市民ボランティアを本格的に受け入れて2年。
年間1,700人。これ以上大事な仕事はないので、私たちも毎回楽しみです。
今年は「指導者を増強する」と言う点で改善しました。
初心者の域を超えるミッションをボランティアにも求めています。
「葛って分かります?」と聞いて、大半が知らない。
(HPへの我々の誘導が弱いということが毎回わかる。その情報にも辿り着いて頂きにくい)
しかし、多数の不慣れな一人一人に、丁寧に説明しなくてはいけない。それが私たちの「一期一会」。
作業の意味を分からず作業してほしくない。一日かけてわかってもらいます。
それでも、少数のプロに匹敵する戦力といえる作業ボリュームを求めねばならない。
「ちょいボラ」は僕らの現場には不釣り合い。
だから、僕たちは相反する二つの目標を追求している感じです。
震災から5年。
甚大な被害、広大な面積。
宮城県の震災復興テーマは「創造的復興」。
すなわち、創意工夫を繰り返し、いい意味で常識を越えなければ、
このボリュームの復旧は成し得ない。
私達のこの時期は、事業計画・予算の時期。
したがって、何から何まで反省、棚卸し。
作業が終わってから、ボランティア・リピーターに残ってもらい、
改善点を聞きました。
・地元市民・県民に向けてもっとアピールしてほしい。
市の秋祭り出展、地元FMへの出演、子供向け企画を教育委員会に働きかけを。
地元の私も手伝います。
・地元はまだ、汗をかく段階ではないのかもしれない。
「とにかく見に来てください」という状況なのかも。
・初めて来た人へのリピーター化への工夫はさらに必要。
・今日来ている人がどんな人なのかもっと知りたい。
・来る人が予備知識を知らなすぎる。受け入れ側もさらに工夫が可能。
・今日は6班に完全に分かれたが、作業内容を熟知している班長毎での作業は良い。
・リピーターと、初心者をさらに分業化。
・指導側は、工事で言えば「現場監督」。正しい仕事が出来ていない人が多いが、
確認が間に合わない。
・終日、目一杯やるだけでなく、少しでも早上がりするような気持ちのゆとりが
指導者側にあってもいいのかもしれない。
遠くから来てくださる皆さんに「無駄なことをさせてしまったなあ」
「無駄な時間だったなあ」と反省することはたくさんあります。
Something New。今年と来年の私達は違う。
一歩でも良くなるように改善します。