冬の植栽現場 雑草&クロマツ編
夏の間あんなにボランティアの皆さんに苦労して
刈っていただいたクズなどのツルも冬になれば自然に
枯れてしまいます。その姿を見て、ちょっぴりだけ
勝ったような気持ちになるのは私だけ!?
10月には↓ こんなにキラキラしていたススキもご覧の通りのさみしい姿に ↓
みんな冬姿でいる中、夏と変わらず青々としているクロマツ。
さすがだなぁと思わされます。
今年植えられた小さな苗木ですが、弱々しさを感じません。
もちろん水はけの悪いところの苗木は育ちが悪く、
葉が枯れてきているものもあります。
でもこうしてほとんどの苗木は元気に冬を越そうと頑張っています。
寒風に負けず、青い空に浮かぶ白い月を見上げるように踏ん張る
クロマツの姿。なんともけなげで、とてもかわいく思えました。
冬の育苗場 クロマツ編
これからやりたいこと
デスクにいる時間が十分とれず、なかなか本命の仕事に辿り着けない。
もっと将来ビジョンに時間を割かねばならないけど。
啓発普及分野も、やりたいことばかり・・・
ちょっと口に出してみようかと。
実現性はべつにして。
●「海岸林と地域の将来ビジョン形成調査」を前進させ、政策に反映されること。
●東北学院大学の菊池先生と名取市の海岸林史聞き取り調査を行いたい。特に昭和の。
●懸案の、精度が高い「飛塩調査」を実現させたい。
●行政関係者、または支援者と一緒に、襟裳岬や虹ノ松原の視察ツアー企画。
●襟裳岬「育樹祭」など各地の優れた地域の取り組みに参加する。
●ボランティア同士が知り合う場の「リピーター交流会」を年3回程度は開催。
●またボランティア女子会を企画する。好評だったし。
●人見知りな人が多い再生の会と、ボランティアをもう少し接近させたい。
●宮城県内と首都圏での活動報告会の回数を増やす。
●市職員や農業関係者へのアプローチ回数を増やす。
●名取市民に全国の支援者の取り組みや思いを知ってもらう。
●都心で大々的に写真展を行う。(無料の場所で)
●出来るだけ多くの全国の道の駅に海岸林のチラシを設置したい。
●いつか、全国の子どもたちに読んでもらえる海岸林読本を作りたい。漫画かな。
●名取市民を対象に、半日コースの現場ボランティアの日を設ける。
●初めて来たボランティアにもっと上手に作業を指導する。
●リピーターの人にはさらに上級コースの仕事を扱えるようにしたい。
●オイスカの全国の若手職員をじっくり現場体験させたい。
●名取市内に限らず、教員とのチャンネルを少しづつ増やす
●高校生、大学生、院生など若い人との接触を少なくとも倍増へ。
●支援企業のトップにも現場を見ていただきたい。
最低70点ぐらいの成績は取って、毎年一歩ずつ進歩したいです。
「昨日の今日の私たちは違う」って言えるように。
「愛と絆を考える講演会」in豊田市鴛鴨自治区会館
オイスカ中部日本研修センター(愛知県豊田市)は、2018年に設立50周年を迎えます。
その膝元には永年ご支援いただいている会員が1,000件も。
その会員さんのお膳立てで、車で30分ほどの鴛鴨(おしかも)自治区会館で、
活動報告会をさせていただきました。
この地区にはこれも発足から40年の「オイスカ友の会」があります。
今夜はどんなことが起きるのか。とても楽しみでした。
でも、何人集まるのかということは、気にしません。
関係者には「手をかけ、時間をかけて報告会を準備しないでほしい。
人数が少ないほうが聞き手と話し手の距離が近くなる。
10人集まるなら何処にでも行く。開催回数で勝負する」といつも言っています。
みんなで手分けして年間40回。毎年5,000人以上に報告の時間をいただいています。
今日もただ、日頃の御礼をお伝えしたかったのです。
今夜の会場は、なんと車座式。
大っきなカーペットが敷かれていました。
みんなの分のたくさんのケーキを焼いて、佐藤さんが待ってくださっていました。
こんなアットホームな雰囲気は初めて。
鴛鴨というまさに地域社会が受け入れてくれるのかと思うと、思わず涙が出そうになりました。
私はオイスカの職歴では、常に会員の皆さんにお世話になってきました。
海岸林再生を決断し、それには10億円が必要と試算した時、必ず会員さんたちが、支援の輪を広げてくださると信じたことを思い出しました。
会員さんは海岸林以前に、安くない年会費を払い、オイスカの活動全体を支援し、
そのおかげで、例えば海外から若い農業研修生を受け入れることが出来ます。
そして私たち職員もプロとして働くことが出来ます。
会員さんには「会費だけで十分です。海岸林の寄附をさらに上乗せしなくても。
支援の輪を広げることにご協力ください」と全国で言ってきました。
いま、支援の輪を広げた上、自分自身も応援してくださる方がたくさん。
そのおかげで今日があります。
今日は100人近い車座集会になりました。
その中には名取で汗をかいてくださった方もたくさん。
震災から5年。
描いていた来年3月のシンポジウムのコンセプトを少し見直そうと思いました。
いま私たちがやるべきことは、
全国の支援者の生の声を、取り組む姿を、宮城に伝えることなのかもしれない。
将来、私自身も、オイスカ中部のスタッフや佐藤さんたちの様に、次世代を育てることに賭けるようなおじさんになりたい。
動画を同自治区、オイスカ友の会、矢作新報のご協力でYouTubeにアップしました。
URLは以下の通りです。
https://youtu.be/q0r0_uho-8A
写真展で感じる世間の変化
NPO、公益法人の各団体は、12月は「寄附月間」。
日頃の支援に感謝の言葉をしっかり伝えながら改めてご協力をお願いするという運動です。
西友など海岸林の支援企業にも広がっています。
→http://giving12.jp/ *ページ下部「賛同パートナー」
http://www.seiyu.co.jp/company/sustainability/
私達も「写真展」開催場所として超一等地の、JR仙台駅改札前で、
ニコングループ、三井物産環境基金、全日本社会貢献団体機構の
ご理解をいただきながら開催してきました。
それも今年で3回目。
2年前と比べて、
写真に見入って下さるのはほぼ宮城県民。
2年前は県内・県外半々だった。
「仁くんとは小学校の同窓生だよー」「睦夫の姉です」
「この前、結婚式で隣の席だったー」
などと再生の会メンバーを知る名取市民も多かった。
西友、前田建設工業、三菱UFJニコス、テンプスタッフ、ニコンなど
支援企業の仙台支店の社員さんや、県庁、市役所、マスコミのボランティア参加者との
再会も多かった。差し入れをいただいたり。
「名取の海岸林を再生していることは知ってたけど、理由がわからなかった。
また流されるものをどうしてやるのかと思っている人はまだ多い。
認識を改め、仲間にも僕から説明する。植樹祭はもちろん、ボランティアにも参加します。
お互い、頭にも植林したいけど、海岸でまた会おう。3月のシンポジウムにも参加します」
(名取市・60歳代男性)
「県庁のK課長と姉が知り合いで、昨日姉から教わりました」(横浜市・女性)
「明日、現場に行ってみます。」(富山市・男性)
涙を流しながら聞いてくださる人は、今年も変わらず何人も。
直接被災した人が、話しかけてくださり、握手してくださる。
「ありがとう」「頑張ってね」「よく思いついた」「君たちの顔を浮かべながら今日もいい酒が飲める」
「途方もなく大きな仕事だ」「若者が頑張っていて誇らしい」
耳を傾けていただける幾人もの若い男性サラリーマンの姿も印象的。
論文テーマのヒアリングに来られた東北大学大学院生。
頑張っている大人と高校生の橋渡しのために一般社団法人を立ち上げた宮城大学の学生。
菊池慶子教授と共にボランティア参加した東北学院大学の学生。
2年前と違い、被災経験がある若者も立ち寄ってくれるようになりました。
1つの変化だと思いました。待ちに待った若者対策を始める時期かな。
その一方、復興関係の出張者との接触が極端に少なかった。
これは過去と比べて今回最も感じたこと。
その意味でのJR乗降客の数も大幅に減ったと聞いた。
県庁記者会にプレスリリースしたけれど、取材は全くなし。
写真展は私達にとって、「おかげさまで」とお礼と報告をする場であり、
世間の変化を体で感じる場です。
新米の浅野です。
12月1、2日の2日間JR仙台駅改札前にて写真展を開催してきました!
仙台駅での写真展は今年で3回目ですが、私は初めての写真展…。
写真を選んでレイアウトを決めることから苦戦しました。
写真展当日は㈱ニコンの方々、オイスカ宮城県支部の事務局長が
ボランティアで説明に立ってくださいました。
10:00~19:00まで。本当にありがとうございました。
いろいろな方が足を止めて、話を聞いてくれました。
ご自身が被災した時の様子を細かく説明してくださる方もいましたし、
説明を聞いて植樹祭やボランティアに絶対に行くから!と約束してくださる方、
毎年、復興イベントを開いているのでパネルを貸してほしいという方もいました。
その中でも私が1番びっくりしたのは写真を撮ることが趣味の男性。
最初は吉田副部長から説明を聞いていたのですが、そのあとも写真を見てくれていたので
話しかけてみると震災後にもいろいろなところに行って写真を撮っているそうで、
今から荒浜に行くとのこと。
お気をつけて。と見送ってから数時間後にもう1度来てくださり、
私を見つけて「あ、いたいた。これあげる」とご自身で撮った写真を
わざわざプリントアウトして持ってきてくれたのです!!
しかも、写真を渡して「それじゃ、頑張ってね。応援してるから」とだけ言って帰られました。
頑張ろう。と思いました。
微力ですが、1人でも多くの人に知ってもらえるように頑張ります。
林業業界の皆さんの視察相次ぐ
日本森林林業振興会、宮城県林業公社協力会(県内森林組合各組合長など)、
宮城県緑化推進委員会、仙台市森林アドバイザー会など林業業界が、
12月3日~5日それぞれ視察に来訪されます。総勢90名。
佐々木統括がすべて対応します。
振興会の皆さまは、仙台駅改札前の写真展まで見ていただきました。
その中には前林野庁長官、沼田正弘副会長も。
突然のことで、びっくりしました。
お目にかかるのは1年半ぶり。
2011年4月4日、当時林野庁次長で、「協力の申出書」提出直後に皆川長官とともに
応対いただいて以来、ずっとお世話になってきましたので、
「いつもありがとう。オイスカさんは本当にいい成績だよね」と声をかけていただき光栄でした。
「多くの方に協力いただいているお陰です」と答えました。
続いて公社協力会20名。
ニコンプラザ仙台でも明日からの写真展準備のため、
同社の皆さんとわが社の浅野さんが頑張って下さってますが、
夕方から荒天。蔵王おろしの突風で東北新幹線が止まるといけないので、
ご無礼して帰路を急ぎました。
明日から三重・愛知出張。
ご支援の御礼と報告に行ってきます。
マルエツ労働組合 2年目のクロマツ隊
なぜか、う~んと遅くなりましたが
~マルエツ労働組合 2年目のクロマツ隊~
オイスカ吉田がマルエツ労組の吉田さんのメールを見落とし、報告が遅くなりました。
申し訳ありませんっっつ!!
以下、マルエツ労組吉田さんからのレポートです。
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今年も熱い思いを持った69名の仲間が集結!8月25日(火)~26日(水)の一泊二日の日程で参加しました。
1日目は、12の班に分かれて草刈りを行いました。「つぼ刈り」「つる草の抜き取り・葛、ニセアカシヤの除去」でした。「つぼ刈り」はクロマツの苗から20センチ四方ぐらいの雑草を刈り取る手法ですが、このつぼ刈りをすることにより、後に機械で雑草を伐採する時にクロマツの苗を誤伐してしまうリスクを減らすことがでるとの事。しかし、苗の周りは完全に雑草に埋もれていて全部きれいに刈りたくなってしまいます。その気持ちを抑えて苗の周りの雑草を出来る限り根から抜いていきました。初日はひたすらこの作業を行いました。
二日目はあいにくの雨模様でしたが、作業を始める前に今回作業した名取市の中でも最も被害が大きかった閖上地区に行き、津波の高さと同じ高さでつくられた慰霊碑や津波により半壊した状態で震災遺構として保存されている蒲鉾工場などを見学しました。その後は初日の作業の続きを行いました。雨の中「つぼ刈り」に加え「つる草、葛、ニセアカシア」の除去作業を行いました。雨の中ひたすらこの作業を繰り返し作業した面積は一人当たり400㎡/4hを超えました。まだまだ復興への道のりは険しいですが「微力だけど、無力じゃない!」ひとりでも多くの仲間を集め来年も頑張ります。
今年で2年目となったクロマツ隊ですが、本日までの舞台裏について、お話ししたいと思います。
きっかけは、3年前「労組として東日本大震災の復興支援として何か出来ないのか?」とのご意見を複数の組合員の方から頂いた事です。労組の専従役員は、震災直後より被災地に入りボランティア活動を行ってきましたが、スーパーマーケットの店舗で勤務する組合員の方を長期間被災地に派遣する事は難しく月日が経過していました。
何か行動を起こそうと企画を立案する委員会で議論を行いました。復興支援のボランティア活動は数々ありますが、貴重な組合費を使うため慎重になります。そんな中、以前より上部団体のUAゼンセンを通じて活動を支援してきたオイスカさんの「海岸林再生プロジェクト」を知り、オイスカの杉並にある本部の扉をたたきました。対応して頂いたのが吉田さんで、門前払いになりそうになりましたが(半分本当です!笑)、何とか話を聞いて頂きました。その後、労組内の承認を取り付け2014年の2月に名取で行われた活動報告会に参加し現地の下見を行い、6月には事務局3人を連れて、育苗上の下見と現地で実際の作業を体験し、2014年8月末に73名の仲間を集め第1回の活動を実現しました。
参加者は、年齢が24才から64才、男性53名女性18名と様々な方が参加する為、暑さ対策や、ケガや体調不良などへの対応など万全の準備を行い、無事の終える事が出来ました。今年は2年目ですが事務局が変わった為、7月末に現地下見を行い8月末に活動を行いました。
<スケジュール>
1日目
7:30 東京駅を貸し切りバス2台で出発
車内で、自己紹介・事前説明・DVD鑑賞・昼食
12:45 仙台空港到着
オイスカ吉田さんと合流
北釜地区「鈴木さん住宅」前にて集合式・活動説明・作業開始
17:00 作業終了
18:00 ホテルにて交流会・宿泊
2日目
8:00 ホテル出発
8:50 閖上地区見学
9:30 現場到着・作業開始
11:30 作業終了・解散式
12:30 昼食後、貸し切りバスで名取を出発
車内で、二日間の活動を振り返り共有化
18:30 東京駅到着・解散
<参加者の感想>
・昨年植えたクロマツの成長を見て嬉しかった。
・海岸林を再生させ、町を守る活動に少しでもお手伝いができて良かった。
・閖上中学校の机に書かれたメッセージは心にグッとくるものがありました。それを踏まえて海岸林の再生の力になれればと思いました。
・普段個人ではなかなか直接関わることができないボランティアですがこの様な機会があり貴重な体験ができた。
・被災地を実際に見て伝えて行くことの大切さを学んだ。
最後になりますが、事前の準備から当日二日間大変お世話になりました名取市海岸林再生の会の皆様、オイスカの皆様に心から感謝申し上げます。そして、今後も全力でこの活動に取り組む事をお誓いしマルエツ労働組合の報告とさせて頂きます。(マルエツ労組 吉田)