クリスマスプレゼント??

2015年12月29日( カテゴリー: 本部発 )

サボっていてごめんなさい。
新米の浅野です…いつの間にか年の瀬を迎えてしまいました。
今年の半分以上アフリカで過ごしていたので(そのあとはアジアを少々)
日本で過ごしたのは3か月。とっても慌ただしく過ぎました。
勉強しなければいけないことがたくさんです。来年は勉強する年にします。

さて、話は変わりますが
先日ブログで話題になっていた12.5kgのしし肉。
宮城の佐々木勝義さんと鈴木純子さん、山師二人からのプレゼント。
しし鍋に始まり、しし雑炊になり、しし焼き肉になりました。
こんなにしし肉を堪能できるとは…びっくりです。
でも、なによりびっくりだったのが吉田副部長。

DSC_0002

後ろの林室長の顔…見えますか??

手に持っているもの…
林室長がかわいくリボンをつけてくれましたが… 全然かわいくない。
これがクリスマスイブのおみやげです。
みんな口をそろえて「はじめ人間ギャートルズ(ゴン)に出てくるやつみたい」と大笑い。
これをリュックに入れて満足そうに家に帰って行きました。

こんにちは 海岸林担当 鈴木です。
今年も残すところあとわずかになりました。みなさんにとってどんな1年だったでしょうか?
私は大量の仕事を来年に持ち越して仕事納めを迎えることになりそうです。
12月22日、オイスカ事務所に遠方からお客様が2組お見えになり情報交換会を開催しました。
(吉田の報告はこちら
おひと方は、新潟県から新潟市北区の区長さん、産業振興課の2人、もうひと方は、佐賀県からNPO法人 唐津環境防災推進機構(KANNE)の2人です。
今回の情報交換会は、新潟市北区からお話があったのがきっかけでした。
情報交換会 151222
日本海に面している新潟市北区には211haに及ぶ海岸林(飛砂防備保安林)がありますが、近年、松くい虫被害よる松枯れ、ニセアカシアが生い茂ることで本来の保安林という機能が低下していること、区内の若い世代が区外へ転居してしまい、人口が減少しているという課題に直面しているとのこと。
この課題を解決しようと発案されたのが、地域の「産」「学」「官」「民」共同で地域活性化のために海岸林の下草刈りの作業を担うロボットを一から作り上げていこうという事業です。
新潟市北区の区長さんは経済産業省の出身ということもあり、この事業を国家プロジェクトとし、保安林管理ロボットが完成したあかつきには、全国に販路を広げていくというとても大きな構想となっています。
普段オイスカ内で、海岸林のパンフレットは道の駅ならば置いてもらえそう・・・などと考えている私には到底及ばないスケールの大きさに驚きました。もっとひろい視野で物事を捉えることも必要でした・・・反省
 
佐賀県からいらしたNPO法人 唐津環境防災推進機構(KANNE)のお2人は、玄海灘に面し、福岡県との県境にあり、国の特別名勝に指定されている「虹の松原」の松原再生事業を実施しています。

KANNEの再生・保全活動の推進キャラクター「虹松まもるくん」と事務局長の藤田さん

KANNEの再生・保全活動の推進キャラクター「虹松まもるくん」と事務局長の藤田さん


「虹の松原」といえば、11月に吉田はじめ関係者5名で視察に訪れた場所です。
こちらも新潟市北区の規模とほぼ同じ220haの面積に1,000,000本の松が植えられています。年間1,110トンにも及ぶ松葉や枝などの回収作業もさることながら、下草の繁茂に頭を悩ませており、作業を機械化できないものかと思案していたところへ新潟市北区の話があり、光を得た思いで遠く佐賀県から飛んでこられました。
 
 
 
約2時間、お互いの情報交換を行いました。時間が足りず、多少消化不良の感もありましたが、これがスタートということで、今後も交流が続いていくものと思います。
情報交換会の話を聞いた後の感想を、私と、同じく海岸林担当の浅野との会話でお届けします。
<浅> KANNEさんはアダプト制度(団体ごとに一定の区画を割り当てる里親制度)を取り入れていて、この制度ならば好きな日の好きな時間に落葉掻きなどの活動ができるから市民の方も参加しやすいよね。今のオイスカのボランティアの日は第3土曜日と日にちが決まっているとから参加できないこともあるしね。
<鈴> アダプト制度は確かにいい制度だと思うけれど、オイスカのように日にちが決まっているからこそ、その日に合わせてスケジューリングするというのもあるよね。
<浅> でも、将来的に名取でも取り入れられるかもね
<浅> KANNEさんの行っている幼稚園や小学校などへの出前授業は、ゆくゆくは名取でもやりたいね。
<鈴> 再生・保全活動の推進キャラクター ゆるきゃらの「虹松まもるくん」を使って活動をPRしているところも参考になるよね。松林が維持管理されていくのは地元の人たちの力があってこそだから、地元の人に小さいうちから理解してもらうというは必要だね。
<浅> KANNEさんでは小学校などの体験学習の場としても活用しているということだけれど、名取でもクロマツがもう少し成長したら体験学習の場としてぜひ活用してもらいたいね。今はまだ1mにも満たないクロマツがほとんどだから、環境教育的な面での活用は難しいだろうけどね。
<浅> 新潟市北区の取り組みは、官民という括りだけでなく、地域の学校・企業と連携して進めていくのは海岸林を守るという点で重要だと思うし、地域をあげて何かに取り組むのは一番成果が出やすいと思う。
<鈴> 産学官民のネットワークは、NPO単独ではできない規模だし、あれほどの規模で地域が一丸となって事業を進めることができ、軌道にのれば地域に魅力が生まれるだろうね。
<浅> どの木を刈って、どの木を刈らずに残すのかの判別をロボットがするのは難易度が高いような気がするけれど、日本の技術レベルなら作ることは出来るはず。
<鈴> 開発されたけれど使われないロボットが多いという話もあったけれど、区長は軽トラックに載り、軽トラック1台分の価格で開発したいということを念頭においていて、どんなロボットが出来上がるのか楽しみだよね。
<浅> 林業は植えて終わりではなく、植えたことがスタートなのだということ今回改めて実感させられたよ。保全管理にこそコストをかけるべきなんだよね。昔は松葉を燃料にしていたから、特に管理しなくても松林はきれいに保たれていたけれど、燃料が薪からガスや電気に変わってしまった今は、松林は人の手で管理しなければならないんだよね。
<鈴> このことを多くの人に知ってもらうために、もっと啓発活動に力を入れていかないといけないんだね。地域で住んでいる場所を守っていく気持ちを育んでいく・・・私たちの仕事ってなんて壮大なんだね~
新潟市北区の物産ガイド

新潟市北区のおいしい地スイーツのところにばかり目がいってしまいます。とまと大福ってどんな味だろう?興味津々(クリックすると大きな画像が見られます)


 
まだまだ話は尽きませんが、この辺りでひと区切り
来所いただいた5人の方からは熱い気持ちを感じました。みなさんのエネルギーをいただき、新年1月からもがんばります。
今年も、とても多くの方々にご支援いただき、ありがたい気持ちでいっぱいです。
みなさん どうぞよいお年をお迎えください。 鈴木

落とし物

2015年12月27日( カテゴリー: 現場レポート )

植栽現場にある落し物はさまざま。
ペットボトルや軍手などはボランティアさんの持ち物の可能性大。
中には探しても出てこなかった落とし物もあったりしますが・・・・・・。
DSC_0086時にこんな落とし物も→→→→→
なんだか分かりますか??
7メートル以上あるスケールでした。
これを使うのはプロの方でしょう。
現場で作業をしてくださった業者の方、
落として困っていませんか??
お心当たりの方、連絡くださいね。
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12月22日、楽しみにしていた、風変わりな会合を行いました。
「新潟市北区・佐賀県唐津・名取の松原 実務レベル情報交換会」と称して。
私達も「海岸林と地域の将来ビジョン形成調査」が緒に就いたばかり。
まさにタイムリー。新潟・唐津の強烈に懸命な人たちが、
わざわざオイスカ本部まで。
前日、佐々木勝義さんから宮城県産猪肉12.5kgが偶然届き。
再生の会の鈴木会長からの宮城県産ササニシキ30kgも精米したばかり。
遠路の来客をお迎えする最高の体制が整った。
まず、新潟市北区役所のご紹介。
少し前に、オイスカ本部1階女性陣が「これはちょっと、かなりノリのいい」、
「オイスカっぽい方」から電話があったと、出張直後に報告がありました。
オイスカみたいなって、あーそういうね・・・
資料も拝見、電話したら、まさにうちの女子が言う通り。
目が覚めるような、従来イメージがぶっ飛ぶ「行政マン」。
焦点は「下刈の機械化」。
名取の現場訪問を希望。
残念ながら、再生の会も、私たちも誰の都合もつかない日。
ですが、地図をFAXし、各行政の「この方」を紹介。
弾丸出張で、現場実踏も行政との面会もすべて1日で。
「(普通なら)これで役目は済んだかな」と内心思っていたら、
オイスカ本部にも来訪を希望。凄まじい行動力。
この人たちは並の覚悟じゃない。
そして、11月にお世話になったNPO法人唐津環境防災推進機構。
「こういう話があるんです」とシェアしたら、
すぐさま「私たちも聞きたい。出張を至急検討します」と女性事務局長の藤田さん。
「・・・・」
「理事長と行きます」と連絡が来て。びっくりしました。
太田猛彦先生(東大名誉教授)も、オイスカの清藤城宏緑化技術参事も、
「都合をつけて行く」と即決。こちらもさすがの嗅覚。
オイスカ広報アドバイザーの菅文彦さんは、当日子どもが病気になってしまっても
スカイプで参加。
渾身のプチ海岸林サミットと思っていたら、
新潟からは、なんと北区の区長さん自ら・・・
一同、さらにびっくり。

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高速道から撮影。完全に「山」の自然砂丘。
(2011年9月、新潟県胎内市)


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近くに行くと、自然砂丘の山また山
(2011年9月14日、新潟県村上市)


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相当の努力で維持されているはず
(2011年9月 村上市「お幕場海岸林」)

冬休みに入れるんだろうか

2015年12月25日( カテゴリー: 担当者の振り返り )

ずいぶんとブログをさぼってしまいました。
12月14日以来、なにをやっていたんだろう・・・
宮城出張は2回。
国・県・市にはモニタリング結果報告(年内にHPで公開します)などなど、
現場視察対応、年内最後の現場実踏(広葉樹補植は現時点で順調でした!)
環境省「みちのく復興トレイル」ワークショップ出席など。
他の公共工事などを見に行ったり。
再生の会の鈴木会長から玄米30kgをいただいて精米に行ったり。
「せり」やキノコを買い出しに行ったり。
震災から133往復。今年は133日宮城に滞在。
東京では、
事業計画・予算、助成金の報告書、原稿執筆、太田先生と情報交換、
企業訪問・来客対応、東京側チーム海岸林との月例会議、
所属部署の部会、名取市における各行政機関の動向確認、
昨日は、佐々木勝義さんから猪肉12.5kgが届いて、
しし鍋50人分の準備をみんなにしてもらったり。
そして今日(12/22)は、「新潟・唐津・名取の松原 実務レベル情報交換会」。
新潟市北区役所は区長さんとバリバリの行政マン2人、
NPO法人唐津環境防災推進機構からは理事長、事務局長さん。
ともに日帰りで。続報しますが、少なくとも私たちは貴重な情報を得ました。
必ず再会する気がします。野菜たっぷりのしし鍋も、女子のおかげでシナリオ通り。

無題

持っているのはイノシシ12.5kgの各パーツ
イノシシを仕留めたのは宮城の女性山師


まだまだ仕事は終わらない。
晴れ晴れしてから、冬休みに思い切り突入します。

冬の植栽現場 広葉樹編

2015年12月24日( カテゴリー: 広葉樹, 現場レポート )

現在の植栽現場はこんな感じ。
DSC_0096緑の支柱の横の広葉樹、見えますか??
葉が落ちているため枯れているように見えるかもしれません。
でも大丈夫。しっかり生きていますから。
10月のボランティアの日、皆さん苦労して大きな穴を掘って
頑張ってくださったおかげです!!
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このまましっかり冬を越して春を迎え、夏には葉っぱを茂らせてくれたらいいのですが。
広葉樹もガンバレ!!

夏の間あんなにボランティアの皆さんに苦労して
刈っていただいたクズなどのツルも冬になれば自然に
枯れてしまいます。その姿を見て、ちょっぴりだけ
勝ったような気持ちになるのは私だけ!?
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10月には↓ こんなにキラキラしていたススキもご覧の通りのさみしい姿に ↓
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みんな冬姿でいる中、夏と変わらず青々としているクロマツ。
さすがだなぁと思わされます。
今年植えられた小さな苗木ですが、弱々しさを感じません。
もちろん水はけの悪いところの苗木は育ちが悪く、
葉が枯れてきているものもあります。
でもこうしてほとんどの苗木は元気に冬を越そうと頑張っています。
寒風に負けず、青い空に浮かぶ白い月を見上げるように踏ん張る
クロマツの姿。なんともけなげで、とてもかわいく思えました。

冬の育苗場 広葉樹編

2015年12月22日( カテゴリー: 広葉樹, 現場レポート )

これも現在の育苗場の様子。
DSC_0036水色の防風ネットの脇には広葉樹の苗木が植えてあるのですが
冬になり、葉をすべて落としてしまったのでどこにあるのか
よくわからないですよね・・・・・・。
根本にこんなに枯れ葉がたまっていました。
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広葉樹に葉がついているとこんなふうに見えるんですけどね。
10月に撮影した写真です。
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ちょっと気持ち悪いご報告。
こんなにたくさん虫がついていました~!!
DSC_0044
さらに気持ち悪いのがタマゴをいっぱい産み付けていること。
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ただでさえ寒いのに、ぞわぞわぞわ~っと鳥肌がたって
寒さ倍増の広葉樹エリアでした。
 

冬の育苗場 クロマツ編

2015年12月21日( カテゴリー: 現場レポート )

現在の育苗場はこんな感じ。
DSC_0007寒風などから苗を守るため、寒冷紗をかけてあります。
↓播種直後もかけてありました。
DSC_3378
 
 
 
 
 
 
 
 
つい一ヵ月前はボランティアの皆さんに草取りをしていただいていたのに・・・・・・。
DSC_0018
クロマツにとっても寒い冬はつらい季節。
春が来てまたボランティアさんが来てくださった時に
「頑張ったね」と言ってもらえるように
しっかり冬を乗り切ってもらいたいものです。
ガンバレ! クロマツ!!
 
 

これからやりたいこと

2015年12月14日( カテゴリー: 本部発 )

デスクにいる時間が十分とれず、なかなか本命の仕事に辿り着けない。
もっと将来ビジョンに時間を割かねばならないけど。
啓発普及分野も、やりたいことばかり・・・
ちょっと口に出してみようかと。
実現性はべつにして。
●「海岸林と地域の将来ビジョン形成調査」を前進させ、政策に反映されること。
●東北学院大学の菊池先生と名取市の海岸林史聞き取り調査を行いたい。特に昭和の。
●懸案の、精度が高い「飛塩調査」を実現させたい。
●行政関係者、または支援者と一緒に、襟裳岬や虹ノ松原の視察ツアー企画。
●襟裳岬「育樹祭」など各地の優れた地域の取り組みに参加する。

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虹ノ松原関係者との情報交換会
(11月18日「海岸林と地域の将来ビジョン形成調査」)


●ボランティア同士が知り合う場の「リピーター交流会」を年3回程度は開催。
●またボランティア女子会を企画する。好評だったし。
●人見知りな人が多い再生の会と、ボランティアをもう少し接近させたい。
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ボランティアリピーターからの意見聴取(11月21日)


●宮城県内と首都圏での活動報告会の回数を増やす。
●市職員や農業関係者へのアプローチ回数を増やす。
●名取市民に全国の支援者の取り組みや思いを知ってもらう。
●都心で大々的に写真展を行う。(無料の場所で)
●出来るだけ多くの全国の道の駅に海岸林のチラシを設置したい。
●いつか、全国の子どもたちに読んでもらえる海岸林読本を作りたい。漫画かな。
●名取市民を対象に、半日コースの現場ボランティアの日を設ける。
●初めて来たボランティアにもっと上手に作業を指導する。
●リピーターの人にはさらに上級コースの仕事を扱えるようにしたい。
●オイスカの全国の若手職員をじっくり現場体験させたい。
●名取市内に限らず、教員とのチャンネルを少しづつ増やす
●高校生、大学生、院生など若い人との接触を少なくとも倍増へ。
●支援企業のトップにも現場を見ていただきたい。
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企業団体担当者との情報交換会(11月25日)


最低70点ぐらいの成績は取って、毎年一歩ずつ進歩したいです。
「昨日の今日の私たちは違う」って言えるように。

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