こんにちは。浅野です。
8月22日(月)、またまた台風がやってきました。
先日のブログで防風垣が飛んだということを書いたためか
台風が東北に初上陸とニュースで流れてから
いろいろな方から現場を心配する声をいただきました。
今回の台風は風の向きが先週とは違ったためか大きな被害はありませんでした!
マルエツ労働組合の皆さん、東京海上日動 仙台自動車営業部の皆さんに
直していただいた防風垣は無事です!
心配してくれていた皆さま、ありがとうございました!
台風の次の日の現場は、雨の影響でいたるところに水たまりができていましたが、
マツは流されることもなく頑張って耐えていました。

水路が氾濫しました。ここまでくると芸術的です…

水路が溢れました。ここまでくると芸術的です…


この水が早く引いてくれないと困るのですが、
とりあえず、台風の被害がなくてひと安心。水対策はどうにかします!(…なります。)
ということで、9月3日のボランティアの日、台風の後片付けはしなくて済みそうです。
雨が降ってよく晴れると雑草はこれでもかというくらい伸びますので
ボランティアに来てくださるみなさん、よろしくお願いしますね。

28日の活動日のこと。
日頃里山保全活動に汗を流しているIさんが草刈り中にハチに刺されてしまった。
「里山でも刺されたことないのに……」と。
すぐに指導者の佐々木さんがリムーバーで処置をして薬を塗ってくれた。
CIMG0014
クロマツに巣を作っていた様子。
ここも佐々木さんがスプレーをかけて素早く処置。

CIMG0009

巣をめがけて強力スプレー噴射!


 
Iさんを攻撃したのはフタモンアシナガバチと思われる。
CIMG0021
Iさん、痛い思いをさせてしまいすみませんでした。
でも、ハチがいて危険だから活動しない……というわけにはいかない現場。
ボランティアの皆さん一人ひとりに「ハチがいるかもしれない」と想定しながら
注意を払って活動してもらうことが必要になってくる。
●草が多いエリアでは手や鎌を入れる前に目視で巣がないか確認
●ハチが飛んでいたり巣を見つけたりしたら近寄らない……などなど
どうぞ、皆さんハチにご注意ください。
当然、私たちも対策をとっています。
 
 
 

海岸林担当 鈴木です。
タイ旅行記第3回目です。どうぞお付き合いください。
マングローブ植林の前に行ったオリエンテーションにて、「マングローブ植林活動ハンドブック」というものをいただきました。
これはオイスカタイが制作し、参加グループの過去の活動実績やその後の写真などが掲載されています。
マングローブ植林当日はゆっくり読んでいる時間がなかったため、日本に帰りゆっくりじっくり読みました。
その中で思わず涙したページがありました。
(掲載文そのまま紹介します)
***************************************************
ラノーンへ植林に来てくれた日本の方々を受け入れてきた村人グループがあります。
小さな貧しい村で、日々の仕事は漁や日干し魚作り。
月の半分くらいの植林作業の可能な日は、みんなで朝から夕方まで、大変な作業を続けてくれている人々です。
彼らの収入は月にせいぜい4000~5000バーツ(約12,500円~15,500円)ほど。
それでも心豊かに家族と暮らしています。
日本人が植林に来てくれれば明るい笑顔で迎えてくれ、時には貧しいながらも精一杯のおもてなしでホームステイにも受け入れてくれます。
彼らが2011年1月から、グループで考えて貯金を始めました。
植林グループ貯金です!
植林と植林地の管理作業はこの当時、一日でおよそ200バーツほどの稼ぎです。
30度以上の気温、時にはスコール、蚊などの虫、刃物を使った危険な作業、全て手作業の体力勝負。
200バーツも、簡単に稼げるものではありません。
そのうちの10バーツを毎日コツコツとためていきます。
そして地震が起こった日までに、一人ひとりにおよそ400バーツもの貯金がたまりました。
彼らにとっては大きな金額です。
「貯金を全部、日本のみんなへあげてください」
村人グループの全員が、貯金を残らず寄付してくれました。
それまで貯めてきたお金は、すっかりなくなってしまいました。それどころか・・・
「あんなわずかな金額では、日本のみんなに恥ずかしい。でも私たちにはこれしかない。」
彼らは恥ずかしげにそう言ったそうです。
せっかくの貯金が全てなくなってしまうことも
「またゼロからスタートすればいい。大丈夫」と。
*******************************************************************************

植林グループのリーダーの一人 バンバオさん(手前)

植林グループのリーダーの一人 バンバオさん(手前)


植林グループのメンバーの顔が浮かんできます。
その場で直接お礼が伝えられなかったことを後悔しています。
17年にわたり、ラノーンで単なる森の再生ではなく、コミュニティフォレストを再生するために活動を続け、住民との心の交流が生まれていたからこそ、大事な大事な貯金を義援金として寄附することにつながったのだと思います。
直接お礼が言えなかったことのお詫びとお礼を手紙に託し、一緒に撮った写真とともに送ろうと思います。
植栽地は、かつてエビの養殖場だった場所でした。お礼を言わずお別れしてしまった事が心残りです

植栽地は、かつてエビの養殖場だった場所でした。お礼を言わず村人とお別れしてしまった事が心残りです

海岸林担当の鈴木です。
タイ旅行記にお付き合いくださりありがとうございます。
今回、2日間で7,700本のマングローブ植林をしました。
植林をしたといっても、マングローブ植林のワーカーとして働いてくれている村人が、何日も何日もかけて事前準備をしてくれた後の最終ステップを楽しくやらせていただいた感じです。
植林に至るまでには
・種の採取、ポットへの土詰め、種を植える
・半年間の育苗
・植林地の整地
・植林場所へ目印の竹の棒を刺す
・苗床から舟でや車で苗木を運ぶ
・植えるための穴を太い棒を使ってあける
・開けた穴にポットに入れたままの苗木を入れる
そして、ここでやっと植林ができるわけです。
さらに植林後は、年2回ほど下草刈りや補植を行います。
作業はすべて泥の中、潮の満ち引きの関係で作業時間は限られ、作業が終わらなければ深くまで泥につかって作業しなければならない時もあります。
このような大変な作業をしてくださっている村人たち。
1日の賃金をたずねると、ラノーン県の最低賃金レベルとのこと。1000円にも満たないくらいなのだそうです。
労働内容に対して、この賃金では割に合わないのではないかなぁとスタッフが言っていました。
それでも、私には村人が誇りをもって仕事をしているように感じました。
みなさん、いいお顔をされていました。
植林を通して友達になったローさんは、誇らしげに息子さんの写真を見せてくれ、上の息子さんには1ヵ月の赤ちゃんがいるから、私はおばあちゃんなのよ。子ども2人が男の子、孫も男の子なの。女の子がほしいなぁと楽しそうに話してくれました。
私たちのように遠く日本から足を運び、村人と交流しながら植林をすることを通じて、自分の仕事に誇りを持ってくれるようになったのかな?

後列左側がローさん、ご夫婦でマングローブの仕事をしているそうです

後列左側がローさん、ご夫婦でマングローブの仕事をしているそうです


マングローブ林での漁の仕事の傍ら、植林作業の仕事をしてくれている方もいます

マングローブ林での漁の仕事の傍ら、植林作業の仕事をしてくれている方もいます


オイスカタイは、単なる森の再生ではなく、地域住民を巻き込み、持続的に地域で継続して管理できる森づくり(コミュニティフォレスト)を進めてきました。
言葉で説明すると堅苦しい感じですが、今回、村人と交流することで、言葉が実感としてすっと心に落ちた感じです。
海岸林再生プロジェクトでも、「名取市海岸林再生の会」のみなさんが仕事に誇りと愛着を持ち、クロマツの苗作りに励み、森林組合のみなさんが大事に植栽をし、管理してくださっています。
「名取市民の森」が本当の意味で市民の森になるまで、もう少し時間がかかるのかな・・・でも、継続は力なりです。
 
 
 

立て続けに3つの台風。今日は3つ目が宮城を通過した。
クロマツは乾燥には強くても、多湿に強いとは言えない。
8月中旬まで1か月の、雨らしい雨なしの状態から一転。
17日以降、全国の例にもれず名取は雨続き。
台風11、9、10号の影響を受けている。
2016年植栽地に限って、一部の場所では、クロマツの根元まで水が溜まり、
浸透のレベルを越えた排水路には、オタマジャクシとヤゴが住み着いてしまい、
カモがクロマツの間を泳ぐ場所すらある状態。
排水路に常時水が溜まる状態が良いわけはないと私は思うが、
まだ私は経験が足らず、意見の裏付けがない。
「排水路に水が溜まり続けても、根元が大丈夫なら…」という話も聞いたことはある。

8月17日から滞水が続いています。3週間がひとつの限度かもしれません

8月17日から滞水が続いています。
3週間がひとつの限度かもしれません


今後の知見のために、枯れていく松のことも調べ、記録している。
今年度全体からすれば、枯損は大した数ではなく、補植を要する本数でもないが、
8月27日、2016年植栽地、枯損集中個所の、枯れマツ抜き取りを、
ボランティアの手で行った。
裸苗が集中的に枯れた個所0.48ha、2,448本のうち、全枯れが120本(枯損率4.9%)。
内訳として、植栽直後の6月以降の多湿で枯れ、「あっさり抜ける」モノが94本
根が張ったものの、ごく最近枯れたと思われ「力を入れないと抜けない」モノが26本。
枯れた理由は複合要因だが、第一の理由は根腐れと考えている。
一方、2017年以降の植栽地に関し、当局の「滞水」対策が本格化している。
20ha以上において、30m間隔で「縦暗渠(たてあんきょ)」を重機で掘り進めている。
横3m×縦6m×深3mぐらいの竪穴を掘り、透水性の悪い土壌を貫通させ、
海砂を入れ直して埋め、雨水の浸透・排水を行うものである。
深い穴です。海砂を入れなおし、ものすごくたくさんの縦の暗渠を作っています

深い穴です。海砂を入れなおし、
ものすごくたくさんの縦の暗渠を作っています


また、2017年以降の植栽地の公共工事による排水対策の重機がいるうちに、
2016年の排水も追加していただくよう、私なりの意見をまとめ、提案したい。
抜本的改善にはならないかもしれないが、避難措置としての材料をまとめた1週間だった。
非常に簡単な改善策ではあるが。
排水対策工事が進んでいる

排水対策工事が進んでいる


当然、誰よりも現場を歩いているのだから、役に立たねばならない。
9月3日のボランティアの日、110人の申し込みがある。
彼らにも「土方」をお願いすることも考えている。
今までの溝切りとはレベルが違う。
草刈りもしますけど。

28日、今年初の試みとなるボランティア活動を実施しました。
普段の“ボランティアの日”は朝9時から夕方5時までの活動となりますが、
今回は午前中半日のみの活動時間で、しかも対象は宮城県民のみ。
なぜこのような企画をしたのか?
昨年度実績で年間を通して1700名を超える方たちにボランティアにお越しいただきましたが
実は地元からの参加は少ないのが現状。将来にわたり海岸林に守られ、また海岸林を守っていく
関係にあるのは、地元の人たち。もっと多くの方に現場に来て汗を流してもらい、
クロマツたちに愛着を持ってもらえたら・・・・・・と思っていたのです。
地元の方々に聞くと、植樹祭ぐらいのボリュームの作業なら参加できるけど、1日作業するのは
体力的にきつい・・・といった声が聞かれ、それならと半日の活動時間を設定したのです。
「名取市海岸林再生の会」会長鈴木英二氏宅跡地に8:30集合という予定だったのですが
私たちが8時過ぎに行くともう数台の車がとまっていました。皆さん気合十分。
CIMG9987スタッフを入れて25名とこじんまりしたグループとなりましたが、その分作業前に自己紹介をしてお互いを知り合ったりと、よい雰囲気で活動が始められました。
オイスカ会員さんもいれば、掲示板のポスターを見たと初ボランティアに緊張しながら来てくれた学生さんもいたり、また市議会議員の方もインターンの学生を連れて飛び入り参加してくださったりとメンバーは多様。小学4年生のS君が最年少。最高齢は80歳超えのオイスカ宮城県支部のO事務局長でしょうか。
作業はツルマメ草の抜き取り。ツルの状態になる前の芽が出たての小さなものも徹底的に抜いてもらいました。
 

中にはこんなところも。わかりますか??
左はツルマメ草に覆われて姿が全く見えなくなってしまったクロマツ。
右はツルマメ草をはがしとった後。クロマツ、無事でした~!!

CIMG9992CIMG9993
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
CIMG9994
ここで目を輝かせて「これ、やりがいありますね~」とクロマツの救出に当たってくれたのはこの盛土を造成するための山砂を運ぶダンプを運転していたSさん
昨年8月にボランティアに参加してくれてから、しばらく姿を見なかったのですが、それもそのばず。今年の1月から7月までは南三陸の現場に行っていたのだそう。
「普段のボランティアの日にも参加したいのだけれど、土曜日はお休みじゃないから……。日曜日にもやってもらえると参加できるんですけどね~」と。
また名取に戻ってきたので、時間があえばボランティアに参加したいと話していました。働き者のSさん。本当に感心します。
 
 
 
CIMG9990
最年少のS君もツルが巻き付いたクロマツを助けようと、マツにチクチク刺され「痛い、イタッ」っといいながら、頑張ってくれました。お父さんが買ってくれたという青い長靴と麦わら帽子が何ともかわいい!!
「マツに攻撃されてばっかりなんだけど、僕この作業向いてないのかなぁ」と弱気になると、近くにいたおじさんが「好かれてるからマツが寄ってくるんだよ。大丈夫、大丈夫」と励ましてくれ、なんともほのぼのした気持ちになりました。
草が生い茂る場所では「荒地みたいになっちゃってるね」と心の底からクロマツを心配してくれていました。彼を連れてきたお父さんは、「自分が死んでからもこいつがこの海岸林のことを守っていってほしいなぁ」と。
大人の人たちの多くは「閖上のサイクルスポーツセンターに来たことがある」「若い頃ここの海岸に来たことがある」と多少は震災前の海岸林の様子を覚えていますが、ここで遊んだ記憶がない年代の子どもたちにももっともっと新しい海岸林に関心を持ってもらえるように取り組んでいかなければと思います。
 
 
CIMG9995今回は、休憩時間も楽しいものでした。持ってきた飴を交換している姿が見られたり、中にはリュックからマグカップを出し、瓶からインスタントコーヒーを入れ、ポットの暖かいお湯を注いで優雅な休憩タイムを過ごしている方も! 素敵!!
作業現場は2015年の植栽地でしたが、皆さんには2014年の植栽地を見てもらい、今日のような丁寧な作業をボランティアの皆さんで繰り返し行っていくことで、こんなにも大きく立派に成長するのだということを見ていただきました。
作業終了後に感想を聞くと「植えたら自然に育っていくものと思ってしまっていたけど、こんなにも人の手による管理が必要なのだということを知ることができた」といった声が聞かれ、やってよかったなと感じました。
中には「半日で充分疲れました」という声も・・・・・・。本当におつかれさまでした。
 
CIMG0031
 
 
最後にもうおひとり参加者をご紹介します。
5月の植樹祭のチラシやパンフレットのイラストを手掛けてくださっているイラストレーターのico.さんがお母様と一緒に作業をしてくださいました。
震災後、拠点を東京に移して活動されてきたico.さんですが、つい先日名取に戻られたのだそう。
「いつも植樹祭にきて植える体験だけさせてもらっていて、草刈りなどの管理はしたことがなかったのですが、これからは現場に来る回数も増えると思います」とお話されていました。たくさん来てください!!ico.さんならではの視点で、プロジェクトのことをより多くの人に伝えていく絵をまた描いてくださいね!!
 
 
CIMG0029
この日ももちろん最後に募金。
小学4年生のS君が天使のような笑顔で「募金に協力してください」と声をかけたらみんなお財布を手に募金箱に吸い寄せられてきてしまうのです。
S君、ありがとう。作業に募金に大活躍でしたね。大人になったらお父さんと一緒にこの海岸林を歩いてもらいたいものです。
最後まで車一台一台に手を振って参加者の皆さんを見送っていた姿もとてもかわいかった! また来てね。
皆さん本当にどうもありがとうございました。
参加者の方が、早速10月、11月の通常のボランティアの日の活動にお申し込みくださいました。うれしいです!
少しずつですが輪の広がりを感じています。
これからも皆さん、応援よろしくお願いします。

タイ旅行記① 住民意識の変化

2016年8月29日( カテゴリー: 本部発 )

久しぶりのブログ寄稿の海岸林担当の鈴木です。
去年、一昨年と夏休みの家族旅行中に名取市の現場ボランティアに参加していました。
今年は、名取の現場にも行きたいのは山々なのですが、子ども達に異文化を体験させたいと思い、17日~23日までタイのラノーン県でのマングローブ植林に行ってきました。
オイスカタイのみなさんが快く受け入れてくださり、またちょうど夏休みのこの時期に福岡のラブ・グリーンの会の「ラブ・グリーンの翼 マングローブ植林ツアー」があるとの事で同行させていただくことになりました。
私たち家族のツアーへの同行を快諾してくださったラブ・グリーンの会のみなさんにはとても感謝しています。
寄稿したいことはたくさんあるのですが、特に心に残った事のみを数回にわたり掲載しますので、しばらくお付き合いください。
マングローブ植林を始める前のオリエンテーションで、ラノーン県の副知事が公務多忙の中でご臨席くださり、ご挨拶をいただきました。
その中で印象に残っているのは、
「遠い日本からみなさんが来て植林してくださることは、単に植林ではなく、地域住民に対して森を守ることを意識させることができ、住民の意識の向上へつながっている。みなさんが私たちに気づかせてくれたことがたくさんある」
という言葉。
繰り返しおっしゃっていました。

CIMG5833

ラノーン県の副知事さん 「みなさんが住民の環境に対する意識を変えてくれた」と感謝の言葉を述べていました


 
 
 
 
 
 
 
 
天然資源環境省の職員であり、タイ総局の役員でもあるカヤイさんは、
「お互いの笑顔のためにできることから始めること、そして続けること。
これが私たちのささやかな願いです。
みんな協力し合って森を作ること。
地域、国、地球のため。
仏教の教えに、『森をつくることは命をつくること、幸せをつくること』というものがあります。これはすなわち徳を積むということです」
とお話してくださいました。
タイに行くための10万円超を植林費用として寄附した方が、植林面積が増え、森が豊かになるのでは?とも考えがちですが、そうではないのです。
やはり、現地に行き、小学校で子ども達と交流し、村人とともに植林し、時間を共有するということが大事なのです。
ラノーン県でマングローブ植林活動を始めて17年、地域住民の意識が変化するまでにはかなりの年月を要しただろうと思います。
海岸林再生プロジェクトのボランティアには名取市民、宮城県民の参加者が増えてきたとはいえ、まだまだ少ないのが現状です。
あせらず、ゆっくり、人の意識はそう簡単には変わらない。
でも継続していくことが大事なのだと、タイでの活動を通じて思いました。
ラノーン県知事、ラブ・グリーンの翼参加者、村人、オイスカタイ関係者。ラブ・グリーンの翼は11回目となるため、みなさん久しぶりのふるさとを喜んでいるように思いました

ラノーン県知事、ラブ・グリーンの翼参加者、村人、オイスカタイ関係者。ラブ・グリーンの翼は11回目となるため、みなさん久しぶりのふるさとを喜んでいるように思いました

今年度4回目となったボランティアの日。
8月は例年参加者が少なく、今回は52名の参加でした。
雨の中、内陸防風林の草刈りに始まり、植栽地での除草作業、
台風9号で吹き飛ばされた防風柵の移動など、皆さんに汗を流してもらいました。
CIMG9943
まずは内陸防風林。
指導者の佐々木勝義さんから“ツボ刈り”の説明を受けます。
「マツに必要な日光を遮るほどに成長している草を、力枝から鎌の柄1本分ぐらい刈り取ってください」。
この現場の大変さは、まずクロマツを探すところから始まります。完全に草に覆われて姿が見えなくなってしまっているのです。踏んだりしないよう注意しながら草をかき分け、クロマツを探して草を刈っていきます。
 
 
 
CIMG9950
 
 
作業の様子。
下の写真は作業前と作業後。
全面を刈っているわけではないので、分かりにくいかもしれませんが・・・・・・。
 
 
 

CIMG9949

作業前


CIMG9953

作業後


CIMG9954
 
 
 
 
 
 
 
 
こんなふうにマツの周りだけ草が刈り取られています。
 
 
 
 
 
 
草の勢いに負けてしまうとこんな違いが出るのだと教えてもらいました。
左は健全な成長をしているマツ。葉が揃って上向きに生えています。
右は草に被圧されてしまったマツ。葉がスカスカ、バラバラ。
CIMG9955CIMG9956
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
11時ごろには内陸防風林の作業を切り上げ、植栽地へ。
CIMG9958ここでも同じくツボ刈りやツルマメ草の抜き取り作業。雨が降っていて土が柔らかいので抜き取りも普段より簡単・・・・・・とはいえこの量ですからかなりの重労働となりました。
CIMG9959
 
 
 
 
 
 
 
CIMG9982今回も最後は皆さんに募金にご協力いただきました。募金箱を持って呼びかけをしてくれたのは仙台トヨペットの社員さんたち。いつもは若い女子社員さんたちにお願いしているのですが、例年同社では夏の一番暑い時期に女性が参加するのは大変だからと、8月のボランティアの日には女性は不参加。今回も男性社員さんだけの参加でした。
雨の中一日作業をしたうえに募金にまで協力をしてくださった皆さん、ありがとうございました。募金は、プロジェクト担当の吉田がチャリティランナーとして出場する大阪マラソンのチャレンジを通じた寄附とさせていただきました。
http://japangiving.jp/c/13686
皆さん、雨の中、どうもありがとうございました。
 
 

先日、「つる豆草の集中地帯」のことに触れました。
全長400m弱×幅40m、2017年植栽予定地。1.6haもつる豆草だらけ。
除草剤をまくことも考えましたが、雨上がりだと抜きやすいし、
人力だと確実に根から抜けるし、種が結実し、拡散する前のいま、
さっさとやってしまおうと。来年本当に厄介になる前に。
これもマルエツ労組の男性陣30名が、30分あまりで、完全撤去してくれました。
長靴持参率8割以上?だったので、水溜りを苦にすることもない。

施工前

施工前

施工後

施工後


2016年植栽地10haの半分弱の下刈は完了しました。
海岸林では、クロマツから日照を奪い、生長を押さえてしまう「被圧」を心配するほど
草がある場所は限定的です。
まず27日AMは、内陸防風林の4回目の下刈をしたいと思います。
明け方まで雨が降り、日中も弱い雨が降りそうです。
8月27日・28日、9月3日、9月17日で300人弱のボランティアが来てくれます。
草との闘い、もう一息。
ここのクロマツは本当に幸せですね。

8月24日、マルエツ労組62名は前日午後から引き続き、朝から始動。
人海戦術で、台風9号による防風垣倒伏の復旧。
男性6チームだけでやるつもりでしたが、半数を占める女性の手を借りない手はない。
というか、男性陣が取り掛かるのを見て、「やってみたい」と目線で訴えているいる方が。
「店の女性を舐めちゃいけないよ」と。だいたい3チームにして加勢することに。
上手くできなそうだったら、ちょっと体験だけでもと思ったのですが。
まず、掛け声が素晴らしい。
これが安全上とくに大事だし、これなら大丈夫と思いました。
約1時間で昨日残した140個をあっさり完了。
女性が参戦してなかったら終わらなかったでしょう。
男性陣は、巻き上げられ、静砂垣を宙に浮いて飛び越え、10m以上飛ばされたものなど、
上手にやっつけてくれました。4分で1個片付けた計算になります。
160824 DSC_0001 (4) (300x201)160824 DSC_0001 (2) (300x201)
今回、肝心のクロマツ被害は、数えるほどではないかとも思ったのですが、
潰され61本、枝折れ34本、幹折れ11本と、ごく少数。
離れた場所で、防風垣10個ほどをさらに見つけましたが、少し風でずらされただけ。
それは土曜日に片付けます。
「風道」という言葉を聞くことがありますが、被害個所はある程度集中していました。
過去、名取の竜巻事例は聞いたことがありませんが、今回、南の亘理町では竜巻らしき
ものがあったと報道されていました。防風垣倒伏被害は海岸防災林復旧地広範に及んでいる
ようですが、クロマツ自体の被害はそれほどでもないのではと思います。
林野庁仙台森林管理署の方たちは朝一番で被害確認に来て、マルエツ労組の皆さんにも
お礼を言ってくださりました。三和建設の現場監督さんやダンプのオペレーターの方たちも、
「ボランティアすごいね」と。
とっととやっつけて、すっきりしました。
160823 CIMG1253 (17) (300x201)

2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
月別アーカイブ

ページトップへ