やっぱりすごいチーム草加
昨日チーム草加のお二人が事務所にボランティアに来てくださいました~!
いつも現場で目立っている緑のビブスは着ていませんでしたが……。
お願いしたのはベルマークの集計作業。
海外の子どもたちの手による森づくり活動
「子供の森」計画への支援になります。
名取の現場は、体を動かし汗を流す作業ですが
この作業はひたすらじっと退屈に耐える作業(?)です。
しかし、2時間ほどたったころ、吉田同様に人づかいの荒いK部長から
「ちょっと明日のイベントのお手伝いを……」と力仕事を依頼され
結局は体を動かし汗を流す作業をしていただきました。
「名取で慣れてますから……」とむちゃぶりにも笑顔で対応くださいました。
先日も紹介しましたが、できることは何でもやるという姿勢の
チーム草加の皆さん、やっぱりすごい!!
ご協力ありがとうございました!
今年中に、2017年ボランティア公募開始します
来年のボランティア実施計画はだいたい決まり、そろそろ募集開始。
チーム海岸林の会議や、ニコンさんとの共催ワークショップ、ボランティアの日の
会議などでじっくり意見を伺って来ました。
2017年は動き出しを少しだけ早めます。
トップバッターは3月、「Youは何しに…」で取材され、全国放送されている
オイスカ西日本研修センターで1年研修して帰国数日前の海外研修生10人でしょう。
4月には山形県庁の新人研修40名と、ボランティアの日。
開幕戦から序盤は溝切りから入ります。合わせて100人工。
4月の多雨に備えて。植樹祭準備もやらねば…
11月19日のボランティアの日で、8名ほど全域を分担して歩いて、
著しく生長が悪い個所を図面に落としてもらいました。
そういう穴のような場所に狙いを定め、いつまでも深追いはしませんが、
あと少しだけ人の手で努力してみようと。
上空から見ても、そういう場所は防災林としての効果を弱めてしまうと感じました。
6月にはその場所の追肥も検討しています。
今年はプロが2度目の追肥をし、私も住友化学のボラさんに手伝ってもらいイタズラしました。
溝切りが十分されていた場所と、追いつかなかった場所では、開きがありました。
溝切りと追肥をセットでやれば効果が上がる。
そういうターゲットのこと、なんて名前を付けようかな。
別な意味で定点観測もできますね。
3月18日(土)、11月18日(土)はリピーターのみ募集し「研修」をやります。
3月は現場での実践型応急処置講習を名取市消防局に依頼して。避難誘導訓練も。
職員だけでなく、リピーターの手も借りれば、さらに万全の対応に近づくので。
全長5kmの現場はそれぞれ避難場所が違うし、バスの場合は逃げ道も違う。
11月は福島県相馬市や宮城県南部などの海岸防災林視察研修。
公募日は、4月15日、6月17日、7月15日、8月5日、 9月2日・16日、10月7日。
いずれも土曜日。9時~17時。
現場にトイレを設置し、天気が良ければ、外で天幕でも張って昼食とし、
ボランティアの誰かや職員・指導者から青空教室を。毎回。
7月29日(土)PM、7月30日(日)AMは、半日ボランティアの募集。
植樹祭参加者にはセットで募集したい。一般募集もしますが。
「一日はねぇ~、ちょっと長いんだよね~」
そういう現実的な声はヤマほど聞いているので(笑)
当たり前ですよね。でも、半日ばっかりじゃ進まないんですよ~
7月~9月は、葛・ニセアカシアに対抗して、刈り取りだけでなく「薬剤枯殺」も
ボランティアの仕事に追加します。
今年のボランティア総括
・基本方針として、育林の中心はあくまでもプロであり、ボランティアはプロの役割を
補完するという位置づけ。しかし、補完と言ってもちょいボラ、体験ではなく、
あくまでも戦力としての位置づけとすることに変わりはありません。
・今年の怪我・事故は、以下の通り。
1.植樹祭のとき倒れた。持病の貧血。念のため救急車で搬送。
2.フタモンアシナガ蜂に刺された2名、
3.大鎌の鞘を開ける時、少し指を切った1名
4.トビの産卵期に巣の方向に誤って発光撮影し、怒ったトビに頭を攻撃されたプロ1名
5.ボランティアの車両のサイドミラーが、駐車していた大型バス後部テールランプに接触
今年は説明の際、KY(危険予知)活動を意識的に取り入れましたが、さらに工夫します。
「ハインリッヒの法則」(1つの重大事故の背景には、29の軽微な事故があり、
その背景には300の異常が存在するという法則)を心したいと思います。
*保険には、自宅からの往復時含め、参加者全員分、包括保険に加入しています。
・緑色の腕章(10回以上参加)のリピーターが明らかに増え、常時一定数を占めるため
一段上の施業が進んだ。ボランティア同士のつながりも一層親密になった。
・企業本社・団体本部による組織的参加の他、支店単位、社内グループ有志など、
より参加意識が明確な集団が複数現れたことは大きな収穫と考えている。
ex.ANAマーケティング部有志、IBEX本社マラソン部、第一三共東北支店、
矢崎エナジーシステム東北営業所、東京海上日動火災保険仙台支店自動車保険営業部
チーム草加(草加市社会福祉協議会災害ボランティア組織有志)
・中学校、小学校の組織的参加を活かし、つる豆草駆除にあたり大きな戦力となった
ex.チーム長町(仙台市立長町中学校と学区内小学校の児童、地域組織・父兄・教員有志、毎年100名)
大河原町立金ケ瀬中学校 全校生徒100名
・ボランティア全体に占める宮城県民率が5割に向上(昨年までは4割)
女性率は4割、全体のリピート率4割を維持。
・ボランティアだけの経済効果(県外視察者年600人を除く)は、2,000人のうち5割が
県外から来訪宿泊と考え、1,000人×50,000円(旅費・宿泊・食事等)=年5,000万円
【来年行うこと】
・保育面積は、2014年:16ha⇒2015年:26ha⇒2016年:38ha⇒2017年:いよいよ50ha
・ボランティア募集は、2014年:1,300人⇒2015年:1,700人⇒2016年:1,900人⇒2017年:2,000人以上
・5月の植樹祭と合わせ、地元市民向け半日ボランティアを募集。
引き続き、地元からの参加者獲得の努力を行う。
・公募ボランティアの日は、3月第3土曜日から10月第1土曜日まで8回行う。
3・4月は過去の植栽地の溝切り、7月~10月は葛・ニセアカシアなどの薬剤枯損処理も行う。
・寄附等を組織的に決定している支援企業・団体などの、オーダーメイドな団体受付は、
従来通り、平日を含め別途行う。原則的に期間は6月~10月初旬のみ。
・リピーターのみ募集の講習会を3月・11月第3土曜日に、より実践的な救急救命講習、緊急避難訓練、
技術講習を行う。先端事例見学の宿泊研修も行う。
・トイレを現場に常設し、天候の良い日は現場で昼食を摂りさらに効率よく時間を使えるよう変更する。
その分、自然観察や海岸林などの短時間「プチ講座」を設けるよう努力する。
・毎年12月の仙台駅写真展は、名取駅ギャラリーでの年2回の無料開催に変更し、
毎年3月の定期報告会・歩こう会は参加者減少のため実施せず、現場での活動に専念する。
2年ぐらい、なんとか我慢せい!
林業会社にいた時、「風は10時から」とよく聞きました。
美田園に着いた途端、「今日は蔵王おろし覚悟か…」と思いました。
蔵王は雪が降っているだろうな。
気象台の記録では、昼前後に最大瞬間風速20.6m/sを記録したようでしたが、
防風垣の中ばかりにいたせいか、体感的には大したことはなかった。
12月2日、土壌硬度の調査と、全20ヵ所のプロット写真管理を行いました。
メンバーは4人。硬度計測は清藤先生、記帳は浅野、計測穴の埋め戻しは
名取市民の大槻さん、私は写真管理など。
土の調査は3人にお任せし、私はプロット表示板と計測棒を入れて写真撮影。
各年度植樹祭記念の白い角柱の場所などでも撮影。
その内容などは浅野さんと清藤先生がブログで報告します。
初めて見る動物の食痕らしき、面白いものも発見ました。
詳しくは浅野さんが書きます。
しっかり観察しながらですが、実質3時間ぐらいですべて終わりました。
たくさん歩いたような気がしますが10,000歩には足りません。
ですが、足の重さを感じました。杭に2回も足が引っ掛かり、こけそうになり。
大阪マラソンを走ったくせに、もう退化してる(腰は大丈夫です)。
来春、現場でモタモタしないように、冬の間、鍛えておかないと。
2016年の植栽祭で植えた、西風最前線のマツが枯れ始めたことに気付きました。
サイクリング道の内側の基礎工事をした方たちは、クロマツを植えることを考慮せず、
地下3mあたりに透水性の全くない津波堆積物のヘドロを敷き詰めた場所で、
植えたばかりのマツの横をカモが泳いでいました。
「降った雨の8割は排水せねばならない、浸透するのはせいぜい2割」
わたしは佐々木統括からこう教わっています。
サイクリング道で囲まれており、外に流せる排水溝も造られてなく、
地中はヘドロで塞がれ、道を一度壊さぬ限り、排水は不可能な状況。
自分の工事のあと、何の仕事があるのか考えずに計画をした人たちの尻拭いは
これまで5年半何度もありました。林野庁や植栽盛土を受けた建設会社の人と一緒に頭を抱え……
感性のない人につける薬はない。怒りを引っ込め、切り替えないと身が持ちません。
ですが、丸1年、ココに立つたびにユンボを借りてきて道を壊して排水したいと思いました。
大きく周りを掘って、そーっと抜いてみたところ、細い白根はほとんど出ておらず、
やはり完全に根腐れでした。植えた直後からずっと、半死状態で耐えていたのだろう。
他の多くも、冬の寒風、春の乾風と乾燥、4月上旬と6月の多湿の繰り返しを耐え抜けるか…
「2年ぐらい、なんとか我慢せい!」
74年生きてきた大槻さんが放った独り言が聞こえました。
その通り。僕らはただ祈って、せいぜい空にでも吠えるしかない。
11月19日ボランティアの日レポートなにより嬉しい「ありがとう」のことば
11月19日のボランティアの日の数日前、名取市海岸林再生の会の櫻井副会長から電話。
「あのさー、うちの惠子が、ボランティアの皆さんにお礼を言いたいって。
ほんだから、19日朝から参加するからさー。ほんだから、まぁ俺も。
ユーイチローさんもだって」
ご本業の法人化を前に忙しく、畑仕事の疲れからカラダを休ませる日を、
ボランティアのために…
作業終了後、いつもの「終わりの会」のとき、再生の会を代表しての
櫻井さんの挨拶を聞いて、海岸林ビックチームは今年も一歩前進できたのかなと。
名取市民70,000人、寄附者は比較的多くても、今年プロジェクトで汗を流した市民は
わずか400人程度。1,000人に一人にもならない。
名取に限らず、もともと海沿いと山手との分断がある地域。
今はみんな海から離れてしまった。
工事真っ盛りで一般人が近寄れる雰囲気もない。
復興という言葉を聞き飽きている気持ちもよくわかる。
こちらもそういう地域で働いていて傷つくこともある。
でも、一年の締めくくりの日に「ありがとう」と言ってもらえたこと。
私にとって、大阪マラソンのメダルと同じような、最高のメダルです。
広報室の林です。
オイスカは、神奈川県真鶴町と協働で魚つき保安林の調査活動に取り組んでおり、
昨日、担当者からボランティア活動に誘われたので勉強も兼ねて参加してきました。
クロマツオタクを名乗り、休日に訪れた海岸林について“オタクの休日”として
ブログで報告している吉田に対抗し、オタクの足元にも及ばないながらも
“プチクロマツファン”として報告したいと思います。
***
まず真鶴ってどこ!?という方のためにご説明します。
私もだいたいの場所は頭ではわかっていたのですが、都内から
電車を乗り継いで出掛けて行って「遠い! ほぼ静岡じゃん!」と
思ってしまいました。真鶴町は、神奈川県と静岡県が接している湯河原町の
すぐお隣。だから本当にもうちょっと電車に乗れば静岡県なのです。
それから、魚つき保安林と書きましたが、これもご紹介します。
林野庁は、ホームページで“保安林”についてこのように説明をしています。
保安林とは、水源の涵養、土砂の崩壊その他の災害の防備、生活環境の保全・形成等、
特定の公益目的を達成するため、農林水産大臣又は都道府県知事によって指定される森林です。
さらに、この保安林には17種類あり、その一つが魚つき保安林です。
これも林野庁のホームページの説明に頼りますが、魚つき保安林は、
水面に対する森林の陰影の投影、魚類等に対する養分の供給、
水質汚濁の防止等の作用により魚類の棲息と繁殖を助ける森林のこと
とあります。簡単にいうと漁場を豊かに保つための森のことです。
***
……ということで、私たちが名取で再生に取り組んでいる
防風や防砂、防潮のための海岸林とは存在の目的が違うのですが、
町民に愛され、立派なクロマツが育つ、観光資源としてもすばらしい森です。
1600年代に小田原藩によってクロマツが植えられたという話を聞きました。
(宮城県南部の海岸林造成も1600年代の初め頃、伊達政宗が着手したと伝わっています)
ここの魚つき保安林は、地域の人たちに愛され、“御林(おはやし)”と呼ばれています。
その歴史などが学べる施設があり、そこに2008年に伐採された
樹齢350年のクロマツの切り株が展示してありました。

森は海に面した山の斜面にあり、クロマツが育った森に広葉樹が
自然に生えてきたり、人の手で植えたりしたと思われる混交林です。
30m以上の木がたくさん生い茂り、足元はたくさんの落ち葉でふかふか。
こんな森でのボランティア活動は、調査活動でした。
「海岸林再生プロジェクト」で行っているモニタリング(生育調査)と同じです。
その詳細についてはまた明日以降お伝えします。
すてきなフライト<IBEX>
こんにちは、浅野です!
12月3日に今年最後(たぶん…)の宮城出張を終えて、愛知にやって来ました!
宮城の報告も愛知の報告もしなくてはいけないのですが、
今日はどうしてもブログでお伝えしたいことがあります!!
今回の出張はせっかく宮城から愛知に行くんだから。ということで、許可を得て
今年からボランティアに参加してくれているIBEXさんの飛行機で行くことにしました!
機内で席に座っていると乗務員さんに「浅野さんですか?」と声を掛けられ、
「はい…(なんか悪いことしたかなぁ?)」と考えていると、
「ボランティアに参加させてもらったものからです。」とポストカードを3枚渡されました。
そのうちの1枚に皆さんからのメッセージが!!
びっくりと感激で危うく涙が出そうになりました。
このメッセージのおかげでとても幸せな気分でフライトを過ごすことができました。
IBEXの皆さん!
素敵なフライトをありがとうございます!!
来年もボランティアへのご参加、お待ちしております!!!
ミャンマーでマツと遭遇!
担当者情報交換会のご報告
昨日、プロジェクトを支援してくださっている企業・団体の
ご担当者の皆さんにお集まりいただき、来年度の事業計画や
ボランティアの受け入れ計画などについて説明をさせていただきました。
UAゼンセンのご厚意で会場をご提供いただきました。
ありがとうございました!
14社・団体から19名のご担当者にお集まりいただきました。
「海岸林再生プロジェクト」が始まる前から
海外の植林プロジェクトなどを長きにわたりご支援いただいている企業・団体さんもいれば、
「海岸林再生プロジェクト」を機にお付き合いがスタートしたところも。
あるいは今後支援を検討しているといった方も参加してくださいました。
会の中の参加者の皆さんの発言で印象に残ったこと。
「CSR活動の推進のためにはトップの考えが大切。
これからトップの意識改革を進めていく予定」
「“東北の力になりたい”という社員の声があった」
「多くのステークホルダーが関わっていることが素晴らしい」
「何よりも啓発活動が大切。多くの理解者を増やすことが求められている」
そして、懇親会の二次会の出来事。
会の中での発言をまさに体現していたM労働組合のMさんの姿が印象的でした。
お店に入ると、隣の席のお客さんから「どういったお仲間でしょうか」と
聞かれたMさん、一所懸命にプロジェクトの説明をず~~~~っとしてくださっていました。
こんなところでも理解者を増やそうとしてくださるMさん、ありがとうございました!
多くのステークホルダーが…という発言もありましたが、
ご支援くださっている企業・団体の皆さんが、プロジェクトを介して
大きなチームになっているのを感じ、とてもうれしく思いました。
過去にボランティアに参加した社員・組合員さんの声もお伺いすることができました。
まだまだ工夫・改善が必要な面も多くあることを感じました。
来年度に向けてまたしっかりと準備をしていきます。
ご参加くださった皆さん、どうもありがとうございました。
ご都合でご参加いただけなかった皆さんにも近日中に情報を共有させていただきます。
今後もよろしくお願いします。