植樹祭参加者には、宮城県内からの参加者のほかにご招待している支援企業の方々もいらっしゃいました。
支援企業の方からも多くの感想をいただいたのでご紹介します。
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第4回植樹祭に参加して

埼玉トヨペット株式会社
CSR・環境部 社会貢献課
轟 和宏

ボランティア活動には毎年参加しておりましたが、植樹祭には4回目にして初めて参加させて頂きました。
当日は約530名の方が参加。その内、名取北高校の生徒さんが100名参加していると伺い、若い地元の方々にも海岸林再生プロジェクトが支援されていると感じました。
私たちは8班に配属され、『月面に木を植えるような硬い土の現場』を想像して植栽場所に向かいましたが、植栽した場所は砂地。鍬がすいすい入りあっという間に作業が終了してしまいました。
ほっと一息ついて辺りを見渡すと雑草が生えており、鍬で草刈りをおこないました。その後、オイスカの吉田さんから作業終了の声がかかりましたが、雑草が気になってちょっとだけ吉田さんの声を無視して、草むしりを続けていました。
埼玉トヨペット (1)埼玉トヨペット (2)

仙台トヨペットの皆様と記念撮影

仙台トヨペットの皆様と記念撮影


埼玉トヨペット (4)
 
 
 
 
 
 
 
閉会式終了後、オイスカ浅野様より、素敵なおもてなしを受けました。
それは、植栽現場を一望できる高所作業車に乗せていただいた事。
22mの高さから見た植栽現場は絶景で、植えた年度で緑の濃さが違い、地上から見る風景と全く違いました。
今年も7月のボランティア活動に埼玉トヨペットグループで参加する
予定です。植えたクロマツがしっかり根付いたか確認しに行きます。
埼玉トヨペット (5)埼玉トヨペット (6)

5月20日に行われた植樹祭の感想が届きましたので、ご紹介します!
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アイベックスエアラインズ株式会社の社員さんより
天気予報通りの快晴で、暑いぐらいの中の植樹でした。
500人を超える参加者でいつものボランティアにはない華やか(笑)な雰囲気で、
10-20本ものマツを植えることができました。
このマツの成長を見守るとともに、草刈りにも参加してこれからも地域貢献に
参加していきたいと思います!!ありがとうございました!!
※IBEXの社員の方々は毎月ボランティアに来てくれています!
今回の植樹祭には12名で参加してくださいました!!
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株式会社デンコードーの社員さんより
家族5人で今回はじめて植樹祭に参加しました。
私自身もこの様な活動に参加する事がはじめてで大変貴重な経験
でした。この様な機会を頂き、有難う御座います。
子供達は中学生、4歳、2歳なので若干体力的に不安でしたが
汗をかき、日焼けをして楽しみながら一生懸命穴を掘って、植樹できました。
子供達が
10年、20年、30年後、今回植樹した、クロマツが大きく育ち、「あれは
東日本大震災で流されてしまったクロマツをあの時自分が植えたんだよ」と
震災、そしてその後の植樹を含む震災復興の取組みを彼らの
子供達に伝えてくれたらと思います。
また機会がありましたら今度は娘もつれて参加します!

デンコードーの皆さんは14名で参加してくれました!

デンコードーの皆さんは14名で参加してくれました!

今年は日タイ修好130周年。
昨年はプミポン国王が崩御され、オイスカの東北タイでの緑化への感謝と敬宮愛子様ご生誕を
祝して上野動物園に贈られたゾウが流産したり、悲しい出来事が続いたこともあり、
オイスカタイと何かやりたいと思っていました。(お互いに)
2000年から2007年、東北タイの乾燥地、南部の巨大マングローブ造林に関わった経験があったから、
名取のプロジェクトコンセプトを構築できたと思っています。

インド洋大津波の後、漁獲高は30分の1に激減したという意味の写真。「なぜ村人はマングローブ林を再生しようとしているのか」ゆっくり聞くことができ、このヒアリングが4年後の私に大きな意味を持った(2007年撮影)

インド洋大津波の後、漁獲高は30分の1に激減したという意味の写真。「なぜ村人はマングローブ林を再生しようとしているのか」ゆっくり聞くことができ、このヒアリングが4年後の私に大きな意味を持った(2007年撮影)


振り返ってみると、国際協力NGOの職員として、「日本人として指導した」という感覚はなく、
むしろ、「海外の方から鍛えていただいた」という気持ちしかありません。
そのオイスカタイ総局の幹部10名が、名取でのボランティア作業・視察研修のため
わざわざ来てくださるので、名取でトークセッションを行います。
6月8日(木)18:15~19:30 名取駅西口1階 コミュニティープラザ 入場無料
*チラシはこちら
オイスカインターナショナル・タイ総局は、1975年からタイ全域で、官民連携、住民雇用と参画、
事業規模やインパクトなどに優れたプロジェクトを行っており、直近開始した北部タイの事業のほか、
南部タイのマングローブ植林については、「海岸防災林つながり」として、15年来の友人でもあり
同い年のタイ政府職員ほか一行メンバーに、私が聞き手となって、質問を繰り出すつもりです。
彼は2012年3月11日以来2度目の名取入りです。
広大なデルタ地帯。すべて船で行動します

広大なデルタ地帯。すべて船で行動します


2,000haとはとんでもなく巨大。とても写真には納まらない(2007年吉田撮影)

2,000haとはとんでもなく巨大。とても写真には納まらない(2007年吉田撮影)


 
 
 
 
 
 
 
私にとっての恩人・親友ばかりの一行は、7日午後は松島観光、
8日午後・9日午前、育苗場や日本の現場で雑草と戦ってくれます。
タイの雑草はすごいんですよ~
わたし、あの「ツル切り」では倒れそうになりました・・・
日本の仕事はド楽勝だと思います。

地元・地元・地元……

2017年5月27日( カテゴリー: 省太のつぶやき )

宮城県名取市の海岸林再生10年プロジェクトの現場で行われた5月20日の植樹祭。出席した石破茂衆院議員が繰り返し強調していたのが、「地元の気持ち」ということでした。

開会式でご挨拶いただきました

開会式でご挨拶いただきました


 開会式の挨拶では、江戸時代の初め、伊達政宗にさかのぼって話を始め、このプロジェクトは400年前から松林を育んできた地元の人々の気持ちを受け継ぐものなのだ、ということを強調しました。若手代議士のころからオイスカの海外の現場に何度も出かけたということで、プロジェクトの成否が地元の熱意にかかっていることをよく知っているのでしょう。
 その後、植樹祭に参加した市民や高校生らと気さくに言葉を交わしたのも、「白砂青松の再生は、市民一人一人の気持ちがあってこそ」の信念のあらわれのように見えました。
 石破議員はオイスカ国際活動促進国会議員連盟会長。一緒に参加した谷公一衆院議員(議連事務局長)とともに、自身でも3本ほど苗木を植えたのですが、その感想を聞かれても、「地元の人々の熱意があってはじめて成立するプロジェクトです」ということばかりでした。
地元の高校生とも気さくに話をされていました

地元の高校生とも気さくに話をされていました


 地元を代表する組織のひとつが、クロマツの苗木の生産を担当している名取市海岸林再生の会でしょう。植樹祭が終わってから、再生の会の鈴木英二会長に短歌を一首を教えてもらいました。
 よみがえる松の緑に夢をはせ朋友(とも)集いしや北釜の里
 北釜というのは、震災前に約100世帯、400人が生活していた海岸に近い集落の名前です。すべてが津波に流され集落に住む56人が死亡、1人はまだ行方不明です。今は人が住んではいけない地域に指定されていますが、歌にはクロマツの成長に故郷の再生を重ね合わせる地元の人々の気持ちがうたわれています。詠んだのは、鈴木会長が経営する会社で働く74歳の男性だそうですが、こうした気持ちが松明のように若い世代に次々受け継がれていくこと。石破議員が訴えていたのは、おそらくそういうことです。 

生き物特集5月

2017年5月26日( カテゴリー: いきもの, 現場レポート )

観察する余裕など、ほとんどなかった5月ですが、現場ではいろいろ。ツルマメは2017年植栽地に爆発的に伸びてきました。
今年はこれとの勝負になりそうです。ここでも去年、完全に抜いたのに・・・
ニセアカシア、クズはまだ残党が出てきます。
ツルマメ。3枚葉。クロマツの回りに大量に発生

ツルマメ。3枚葉。クロマツの回りに大量に発生


センダイハギが集中的にある場所では、黄色い花が咲き始めました。
ハマエンドウの紫色の花が咲き始めました。
フタモンアシナガバチはクロマツに巣を作り始めました。
チドリのヒヨコがたくさん。建設会社の社員さんも夢中でした。
「ハマチドリ」と勝手に呼んでいましたが、そうではなくコチドリか、シロチドリか、イカルチドリ。
喧嘩は相当強い。ヒヨコを守るために夫婦でトビを執拗に攻撃します。
親もヒヨコも図太い?車で走っても、ギリギリまで逃げません。
逃げても小石と同じ色なので、擬態でジッとするので見失います。
チュウシャクシギか?、ダイシャクシギか?、ホウロクシギか?
カラダは大きく、くちばしが大きく下に曲がり、防風垣の上に夫婦でいるのを何度も見ました。
今まで6年、見たことなかったけど。営巣か?
写真が小さくてすみません。チュウシャクシギ?

写真が小さくてすみません。チュウシャクシギ?


よく歩けばきっと色んな卵を見つけられるのでしょう。
6月はボランティアが350人。草刈りが楽しみです。

植樹祭無事終了 の お礼

2017年5月25日( カテゴリー: 現場レポート )

植樹祭の日程は前年11月に決め、準備は12月から始まります。
「祭」と名がつくが、私たちとしては「祭」の気持ちはなく、今年は全体で7万本・13.66ha植える事業の一環。
日程決定の根拠は、まずプロで6万本を植え、余裕をもって1週間の間を開け、植栽適期の範囲内というセオリーです。

2ha、1万本の植樹祭。定員は指導者含めて500名強と考えていました。
告知は、2月末の名取北高校全校生徒への講演、3月上旬に名取駅写真展と宮城県内寄付者へのDMで開始。
4月には名取市の広報、県内メディアへのプレスリリース、ベガルタ仙台ホーム戦で10,000部配布など。
動員は一切せず、多過ぎでも少な過ぎでもなく、なぜか適正人数でピタリと集まりました。
今年は5人に一人が自分で手を挙げた高校生。「絵になる」子どもや幼児ばかりを大勢集めるのではなく、
「自分で考えるチカラ」がついてきた若い世代には特に参画してほしいというのが、我々の考えなので、
その意味で全年代をバランスよく構成させることができたのは一番の成果でした。
オイスカ東京本部海岸林チームの事務部門は実質3人あまり。
通常業務、現場実務に加え、一大行事を並行させるのは非常にタフなこと。
今年は浅野さんが頑張った。伸び盛りに突入したのかもしれません。
反省点は多々ありますが、おおむね、再生の会、森林組合、オイスカのチームワークで
乗り切ることができました。私個人的にはミスもあり、猛省です。改善点も追求します。
ですが、けが人病人なく、無事終えることができました。反響、喜びの声をたくさん聞きました。
しばらくは自分も含めてローギアにし、キモチもカラダもメンテナンスしたい。
まずは植栽7万本が無事終わり、正直言ってホッとしています。
ご協力いただいている皆様に、心から御礼を申し上げます。
これからさらに参加者の声をじっくり拾ってゆきます。
cf. 新植7万本への「施肥」は、すでに森林組合の手で7割方終わっています。
これからはプロとボランティア併用で、草との勝負です。

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手前は2016年植栽地。植樹祭は写真右上で実施

指折りの難所へのクロマツ植栽

2017年5月24日( カテゴリー: 現場レポート )

仙台空港に一番近い「9区の三角の場所」と我々が呼ぶ小さな場所に、
5月18日、クロマツ120本を植えました。
私と3人で秒殺で終了

私と3人で秒殺で終了


ここでは過去2回の広葉樹植栽で、ほぼ全滅。
風当たりも強い。掘れば水が沸く最悪の水捌け。
地元業者が行政手続きをせず、無許可で土を持ってきて
新聞沙汰になった曰く付きの場所。
土にチップが大量に混ざっているし、赤土のような粘土。
良くない条件がすべて備わっている。
ここでは苦労させられました。こんな小さな場所なのに

ここでは苦労させられました。こんな小さな場所なのに


3月、オイスカ西日本研修センターの農業研修生12人と所長以下職員が、
1時間半で13本の本格的な溝切りをしてくれた。さすがの出来。
40㎝目標で溝を掘ってもらいました。これで水捌けは完全解決するでしょう。
しかし、この土では育ちは悪いのは明白。
一番人から見られる場所なのに・・・

私の植樹祭

2017年5月23日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。
5月20日に行われた植樹祭について報告がありましたが、
私は会場から離れたところに設置された高所作業車の係だったため
全く植樹祭には絡めず……。支援企業の皆さんやボランティアの
リピーターの方々などに順番に高所作業車に乗って植栽地の規模の大きさを
感じていただくことができたと思います。
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写真は22メートルの高所作業者に乗るオイスカ国際活動促進国会議員連盟会長の石破茂議員(中央)。案内をするのは小林省太氏(左)。白いヘルメットだけしか見えませんが右にいるのはこの日ずっと操作を続けてくれた宮城中央森林組合の山崎班長。班長、暑い中ありがとうございました。
 
ただ、ずっと高所作業車が稼働しているわけではないため、
空き時間に私がしていたことといえば……クズとの闘い。
植栽地に伸び始めているクズをなんとかやっつけようと格闘するも
なかなか引き抜けず、苗木の運搬のために近くを通る森林組合の方々に
「ハサミとか鎌とか持っていませんか」と声をかけるも、皆さん今日は
植樹祭のために来ているわけで、草取りは想定しておらず、誰も持っていません。
しかたなく知恵を絞り、使ったのがこれ。
CIMG1492
どうしても抜けないクズはナイフがわりの石で切りました。
CIMG1493
このくらいダメージを与えると引きちぎることができました!
道具ってありがたいなぁ~と感じることができました。
しかし、こんな原始人のようなことをなにも植樹祭の日に
体験しなくてもいいのに、いったい私って何なんだろうとも感じました。
会場にいた500人、誰もがしなかった貴重な体験をした植樹祭でした。
 

高所作業車から成果を確認

2017年5月22日( カテゴリー: 現場レポート )

宮城中央森林組合の作業班、名取市海岸林再生の会、オイスカの海岸林チームの裏方さん、
そして、地権者である行政当局の皆さんに、22mの高所作業車をリースして、
年に一度進捗確認していただいています。植樹祭と並行してやるから、かなり無理して運航し、
ごく少数だけに限っています。乗せてあげたい人を言えばキリがない。
今回は植樹祭に参加した、今年創立40周年のオイスカ国際活動促進国会議員連盟、
石破茂、谷公一代議士や、河端章好宮城県副知事、山田司郎名取市長にも乗っていただいた。
「高所作業車から現場視察ください」と言えるのは、やはり植樹祭。
時期も蔵王おろしが一段落し、天候が一瞬安定する5月末がベスト。
離れ業をやりながら、無理を承知で運行するのは、やむを得ない。
「最初ここに来たときは、林業のことはまるで分らなかったです。毎日無我夢中でした。
俺たちここすべてに関わってるんだぞと吉田さんが言う通りです。上にあがって実感しました」
(宮城中央森林組合のヒゲ君)
「ほんとに大きくなったとウチのみんなもよくわかっただろうな~」
(何十回往復も運航してくれたのに嫌な顔一つしない森林組合Y班長)
去年は彼らは乗れず、今年は彼らの表情を見ることができたのが大きな収穫です。
私自身は震えました。怖くてではなく感動して。絶景です。森の成長も実感しました。
どんなもんだ!と吠えたくなりました。
来年こそ乗せてあげたいのはオイスカ本部の鈴木和代さん。
キビシイ労働はずっと続きます。
でも、森林組合、再生の会、オイスカのコアチームはこの光景を心に刻んで、
これからそれぞれの持ち場で草と戦います。
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第4回 植樹祭を行いました!

2017年5月21日( カテゴリー: 現場レポート )

5月20日(土)、第4回植樹祭を行いました。
天気は快晴。気温は27℃と暑いくらいでした。
今回は参加者・関係者合わせて総勢530名の参加のもと、2haに1万本のクロマツが植えられました。
参加者の半数以上は名取からの参加で、そのうち100名は名取北高校の生徒でした。
この100名は強制的に参加させられたわけではなく、自分たちで手を挙げて参加してくれたのです。
また、高校生以外にも今回は若い方が多く、参加者の3分の1は10,20代でした。
若い世代に広がっていってくれていてうれしい限りです。
元気な高校生の参加に地元の方々も喜んでいました

元気な高校生の参加に地元の方々も喜んでいました


最後の募金も手伝ってくれました

最後の募金も手伝ってくれました


植栽は予定していたよりも早く終わり、けが人も体調を崩す方もなく無事に終了しました。
参加いただいたみなさま、お疲れさまでした!
ぜひ、ご自身で植えたマツのお世話に!お待ちしています!!

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