11/18(土)「今年最後の公募ボランティア」インターン生レポート
SOMPO環境財団インターン生(宮城大学4年)の和泉です。
前日も名取に行く予定でしたが、天気が悪く朝イチで吉田さんからお休みの連絡が。どうなるかと思いましたが、当日は心地良い秋風が吹く快晴の下での開催となりました。
参加人数は今年最多の午前86名・午後93名。去年の初回からほとんどの公募ボランティアに参加してきましたが、80人超えの規模は今回が初経験です!ホーチキ、JR連合、UCA(USJの労働組合)、鹿島建設東北支社、前田建設東北支社、東京センチュリー、矢崎エナジーシステム、宮城県庁、名取市役所、そして個人参加の方々も含め、全国各地からご参加いただきました!



今回は①吉田さん・林さん率いる“溝切りチーム”、②浅野さん・山本さん率いる“本数調整伐準備チーム”に分かれて作業しました。
私が加わった②の本数調整伐準備チームでは、来年1月と2月に実施する本数調整伐ボランティアに向けて、伐採予定の列の印(テープ)付け、伐採木を搬出する道を作るための防風柵の解体や枝払い作業を行いました。私の班が担当した約50mの枝払いは全員手練れなこともあって10分ほどで瞬殺。後はひたすら枝と丸太を運搬する力仕事にチーム総出で取り掛かりました!


今回初めて名取市海岸林の現場で作業を行ったという名取市役所農林水産課の方は「普段はデスクワーク中心の業務なので、中々体験できないこと。こんなに大変だとは思わなかった。」と仰っていました。その方はなんと、私が現在取り組んでいる卒業研究(海岸林に対する地域住民の理解と関心に関する研究)について市役所内で既に話を聞いていたとのことでした。様々な方から成果を期待されていると思うと当然プレッシャーもありますが、自ずと「頑張らなきゃ!」というやる気も湧いてきます!
最後はきちんと印付けできているか、2人1組になりチェックを行いました。作業内容は単純でしたが、所々判断が難しい木があったり、印を付ける木が一本ずつズレていたりと意外に苦戦。最初から最後まで浅野さんの的確な指示にお世話になりました。
昼休憩の際、パシフィックの鈴木さんより朝から行列ができるという秋保のおはぎ、松浦さんから鈴木さんの畑で収穫した里芋やお漬け物を頂きました!思いがけない差し入れに皆さんいつもより満腹の様子……!とてもおいしかったです!
今年のボランティアはひたすら葛との戦いでした。去年まではそこそこ見かけたはずのツルマメも、遷移によってほぼ葛に置き換わってきているのかなと感じます。個人的にはマツカレハやアシナガバチといった危険な虫があちこちで発生したことも印象深いです。作業前の安全確認や周囲への声掛け、殺虫剤の各自携帯も徹底し、最終的に大事なく終えられて良かったです。怪我ゼロに越したことはありません。
次回のボランティアは1月の本数調整伐。個人参加限定の少数精鋭で実施するとのことですので、暫しご案内をお待ちください!来年も皆さんのご参加お待ちしております!
















吉田です。11月16日(木)週末のボランティア公募日に大阪のUSJの社員さんたちが、機窓から撮影してくれました。残念ながら生憎の空模様でしたが、いつもありがたく思っています。
航空機誘導塔から北側の写真です。




私も11月5日と10日に仙台-伊丹を往復しました。まずは、誘導灯から南側の写真を。この日は珍しく海に向かって飛び立ちました。期待していたパターンでした。




次は、伊丹からの帰路、海側から着陸する模様です。


一度太平洋に出て旋回します。





以上、あっという間です。今回は久々だったのでちょっと気合を入れて、左手では携帯電話で動画、右手ではカメラで静止画。山元町の上空で練習しました。
来春はドローン撮影を計画しています。
11/4(土)公募ボランティアの日と、11/7(火)森林総研の根系調査体験レポート
SOMPO環境財団インターン生(宮城大学4年)の和泉です。今年の公募ボランティアは今日を含め、残り2回となりました。インターン活動は1月末で修了なのですが、私の場合はボランティアの募集が終わる11月が諸々のラストチャンスだと思っています。まだインターン生としてやりたい事も残っているので、最後まで全力で走り抜けたいと思います!なお、今回のレポートは、本部・啓発普及部の林さんから先に報告されていますので、そちらと併せてご覧ください!https://oisca.org/kaiganrin/blog/2023/11/06/simple/
朝礼後、はじめに向かったのは大槻さんの畑。ボランティアの皆さんで恒例のさつまいも掘り体験をさせて頂きました!大槻さんからレクチャーを頂き、早速さつまいもから伸びたつるを刈るのですが、つるを見ると職業病で自然と体が身構えてしまいます(笑) 実際は意外と刈りやすいので「いつもの葛よりするする取れて気持ちいいですね~」という声も。


ほかにも、森さんがトラクターを運転する姿も見られました。初参加の農林水産省に勤務しているMさんはその様子をしきりに写真に収めていました。中々現場に出ることは無いとのことなので、貴重な経験になったのではと思います!
さつまいもは掘ってすぐ食べるよりもしばらく置いておいた方が美味しいとのことなので、我が家では土を付けたまま段ボールに入れて保存しています。食べ頃が待ち遠しい……!大槻さん、今年もありがとうございました!!




本日のミッションは5つのチームで計15か所の生長モニタリング調査を行うことです。事前に各チームに振り分けられたプロットの調査が完了次第、事務所に帰るという少し変わった行程で進めました。私のチームは誘導灯付近のNo.1・No.2・No.3を担当。約1年振りの測竿担当でしたが、2〜3本測ると程なくしてコツを思い出し、後は流れ作業のようにササッと終わらせることができました。いつも感じていることですが、歴戦のリピーターの方々は指示が素早く的確です。特にチーム全体での連携プレーが重要となるモニタリング作業では顕著に感じられるかと思います。私もいつも勉強させてもらっています。(「技術は盗むもの」みたいな感じで……)またNo.3でモニタリング中、所々葛が繁茂しているのが気になりました。ここは来年の戦場になります!本日のボランティアも怪我なく完了できて良かったです!

農水省の菅野君がいる班は早かった




軍手の先もご覧ください



PS:秋の根系調査を体験しました!
11/7(火)、森林総研と名古屋大学大学院が例年実施している名取市海岸林での根系調査に東北大学の柚原さんと共に体験させていただきました!研究途中のため詳細は控えますが、コンプレッサーやシャベルでクロマツの根を丁寧に掘り出し、徐々にその全体像が現れていく様子はとにかく圧巻でした……!ボランティアにインターン活動、卒業研究と私にとって慣れ親しんだクロマツでも、地中に埋まっている根をじっくり観察することはこれまで無かったので、より一層と海岸林への関心を深める非常に良い機会になりました。この度は貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました!
大阪マラソンに向けて、「走る練習」の練習
関西支部事務局長の吉田です。9月末、支部会長の上村良成さん(JR連合副会長、西日本旅客鉄道労働組合 中央執行委員長)と、JR大阪駅の「昼酒場こみち」で大阪マラソンチャリティーランナーとして走る結団式をしました。以来、「走る練習」以前の練習の真っ只中です。
今回の出張でも名取海岸の堤防で練習しました。11月の17:55は、もちろん暗いですが、足元は見えます。寂しいです。夜釣りの人か私でないと、こういう場所には行かないと思います。今週は波が高く、釣りの人はいませんでした。タヌキかキツネが、食事を漁るために堤防に来ないかなと期待しましたが、会いませんでした。




この日は名取海岸5㎞を走って往復。8分/km以内で。でも、夜中に足がつり、次の日は2.5㎞で足がつりました。今日は止めようかと思いましたが、残る7.5㎞歩きました。普段の堤防上は風が強いですが、この日はそれほどでもなく。11月の夜でも、走ればもちろん汗をかきますが、歩いても寒さはあまり感じませんでした。星が降ってくるように見える夜空でした。
まだまだ気が遠くなるほどフルマラソンの道は険しいです。こんなことで本当に42㎞を走れるのかと全く自信はありませんが、なぜかだんだん、それなりの楽しさも感じるようになってきました。おなかの浮き輪も縮まってきた気がします。焦らず、頑張ってみます。
やっぱり「ヒガラ」でした!
吉田です。一昨日のブログで載せた鳥の同定について、日本野鳥の会に所属する専門家で、海岸林の最古参ボランティアの三浦さんからお返事をいただきました。やはり今年初確認の「ヒガラ」でした。
『吉田様 お疲れ様です。 写真の鳥は言われる通り ヒガラ です 。正面首回りの蝶ネクタイ柄、寝癖の様な頭が特徴です。あまりじっとしていないので写真に収めるのは難しい種ですが 、安心しているのか一瞬か止まっていますね。 ベストショットうらやましい限りです。カラ類は留鳥ですが 、酒田付近で見たヒガラは群れで南へ渡るものもいましたので、南へ行くものは暖かい所を求めて移動中のものかもしれません。ちなみに、宮城県で見れるカラ類は他に3種います。
・シジュウカラ 正面首からお腹にかけてネクタイ柄(ヒガラより多少大き目)
・コガラ 正面首回り柄無し(ヒガラとほぼ同じ大きさ)
・ヤマガラ 脇腹にかけて茶色(シジュウカラとほぼ同じ大きさ)
・加えて、カラ類と「混群」を組むエナガ、ゴジュウカラ、コゲラなどがいます。
というように、カラ類がいると他の種も交じって餌探しをする様子が見れる様になると思います。松の実も食しますので松林が充実してきた裏付けになると思います。なかなか取り掛かれませんが、この「カラ類用」の巣箱作り、設置は以前からやりたいと思っている所です。最近の寒さでハクチョウ類も近場で見れるようになりました。コミミヅクももう来ているかもしれませんね 。三浦 』
図鑑でヒガラを調べて初めて「混群」を知りました。三浦さんは、毎月現場の同じ場所を歩いて調査を続けています。私が撮影したものも同定して、記録に加えてくださっています。昨年の調査は、下記のアドレスです。2023年の結果も楽しみです。今年初発見も種も載ると思いますよ。





オイスカ関西支部上村良成会長とわたし、大阪マラソン走ります。
吉田です。ということで、二人はコツコツ練習しています。世の中のマラソンランナーから「舐めてる」と言われるのは甘んじて受けますが、目標は「7時間以内で完走」。
上村会長は、JR連合の企画部長在任中、海岸林再生プロジェクト支援を組織内に提案下さり、資金的支援とボランティア派遣を続けてくれるきっかけとなったご担当でした。現在は出身のJR西労組(JR西日本全体の労働組合)を率いる中央執行委員長としてご活躍です。
2022年10月末、来年から私が関西支部事務局長になる見込みとなり、会長就任を相談したところ、「(一個人として引き受けるのだから)断る理由はない」と即刻その場で。(ちなみに、副会長を引き受けてくださった元中国電力常務、いまは安治川鉄工副社長の畝川寛さんも、奇縁にも同じセリフで、即答いただきました。お二人の男気、名取での思い出と長いご縁、いまでも涙が滲む思いです)
ちなみに、2017年7月、名取で一緒に草刈りしているとき、
吉田:「大学の体育会って・・・何やってたんですか?」 会長:「軟式テニスです」
吉田:「え、大学どこですか?」 会長:「一橋です」
吉田:「(卒業年は私の3つ上なので)えー、じゃ毎年練習試合してたじゃないですか、一橋大で総当たり戦やったの覚えてます。間違いなく試合してますよ、われわれ。部室にも入らせてもらいました。コートもよく覚えてます」
という、超長いご縁ということが、名取でわかりました(笑)作業中、話しかけるって大事ですね。
宣伝です。11月23日㈷、オイスカ関西支部・本部共催の「地球環境を考えるトークイベント2023秋」があります。オイスカ関西は「動員」という手法は採らない方針ですので、聴講者募集に苦戦しています。講演者は、1997年に「この人のためにも頑張ろう」と決めた、私にとっての師匠(フィリピン人オイスカスタッフ)が登壇します。ご関心あれば、ぜひお申込みおください。もちろんオンラインあり。(この方の弟さんは、名取の海岸林のためにフィリピンで寄付を集め、走ったことがあります。)
https://oisca.org/events/e231123/






サミットは、支部会長と幹部職員のクローズの会議なので、厳しい数字も飛び交います。来年は会場が大阪となります。
話を戻すと、今年も各研修センターからも職員が大阪マラソンを走ります。四国からは男性職員2人。研修センターを後にするとき、「お互い頑張ろう」とだけ言ってきました。サミットでの話題にも上った職員の能力向上、モチベーション向上に向けた研修として、海岸林再生プロジェクトは引き続き貢献したいです。










11月上旬のいきもの
吉田です。宮城は一気に冬です。宮城・大阪・香川・宮城の出張の旅烏が続いています。11月10日(金)は森林総研・名古屋大学院・秋田県林業研修センターの皆さんの1週間の調査最終日への合流と、宮城県立高等学校理科研究会「生物部会」県南支部12名の教員の皆さんの視察対応でした。
11月上旬の実踏巡視で撮った写真を紹介します。昨日はコインランドリーで洗濯する前、作業着に付いた「バカ」を取るのに1時間弱かかりました。気持ちは真空になって、取り終わった後、達成感がありました。


















11月4日 ボランティアレポート(簡単Ver.)
本部・啓発普及部の林です。
インターンの和泉君が11月4日のボランティアの報告をレポートしてくれるので
一日の流れなどの詳細はそちらにゆずり、私目線の簡単な報告を……。
今回は大槻さんの畑でサツマイモの収穫体験をさせてもらい、大量の仙台金時をゲット!
毎回思うのですが、砂地なので掘るのも簡単で、掘ったイモもきれい。
我々のほかに大槻さんのお仲間の方たちも大勢収穫体験に来られていました。


この日の作業はモニタリング。
4~5人が一組になって3つのプロットに入って生育調査を行いました。
私が入ったところは「バカ地帯」。
先日もブログで紹介しましたが、秋はバカが繁茂してたいへんなのです。
しかし、下の写真、見てください!
私だけ働いていなかったかのごとく一粒もバカがついていません。
森さんのバカびっしりズボンをなすりつけられても大丈夫!
コーデュロイ最強をあらためて実感しました。



吉田がブログで「重機の作業道がクズのじゅうたんになっている」と報告していましたが、
まさにその通りの光景が広がっていました!!
モニタリング調査地の中もかなりクズが伸びていて太い根は除草剤をかける処理もしてきました。


モニタリングを終え、事務所に戻ると、大槻さんが収穫したイモを届けてくれていました。
みんなでお持ち帰り用のイモを袋詰め。
私は試食用に少しだけふかしたものの残りを東京に持ち帰り、サラダにしていただきました!



今回は初参加の方、久しぶりの参加の方を中心に感想をお話しいただきました。
(写真のない方、ごめんなさい……)
ご支援くださっている企業で紹介があったと参加くださったMさんは、プロジェクトのことを
あまり理解しないまま参加したため、実は植林をするのだと思っていたと話し、
吉田からは「2,000人に一人ぐらいそういう方いるんですよ」とのコメントが。
また、今回が2回目の参加だというYさんは、福島に前泊した折、先輩と会って
ボランティアの話をしたところ、その先輩も所属する会社が派遣するボランティアで
「海岸林再生プロジェクト」で活動したことがあるということが分かり、話が盛り上がったのだそう。
自分が活動しているということを周囲に伝えていくことは大事なことだと話してくださいました。
そして、東北大学出身で学生時代によくボランティアに参加してくれていた菅野君は、
現在農林水産省に勤務しており、今回は職場の後輩を連れてきてくれました。
学生時代からよく友達や後輩を連れてきてくれた菅野君。今回も仲間の輪を広げてくれました!
そのほかにも、「モニタリングを通して木の成長が感じられてうれししかった」
といったコメントも聞かれました。

ご参加くださった皆さん、どうもありがとうございました!!
11月18日(土)公募ボランティアの日、超リピーターの皆さまへ「予告」
吉田です。2週間ぶりの宮城。来年度事業計画会議と公募ボランティア受け入れが主な仕事ですが、出張の谷間の11月3日の祝日は、来年度の計画に沿って丸一日実踏しました。来年の「葛刈り」に向けて、ちょっとした、ごく当たり前の工夫をすることになり。
今年の葛刈りは、まったく本数調整伐をしていない場所だったため、マツの中を突き進むのが難しく、必要な場所では「枝払い」をしながらという、鋸と鎌の二刀流でした。その分スピードは落ちたと思います。来年は2014年植栽地南側と2015・2017年植栽地が主戦場になります。いずれも1伐2残の伐採後の場所ですから、南北には道があります。それでも葛繁茂地帯だけ「選んで」、①10mほどの間隔で、東西に動く通路を作ろうと思います。②通行の妨げの静砂垣も切り落としたり。③防風垣も取り壊したり。ただ、対象面積は30haぐらいあるので、必要最低限だけ「大雑把に」。まずは、11月第3週の公募日にリピーター中心にやってもらおうかと。ボランティアの主戦場はプロとの調整で来年決めますが、ボランティアが努力すれば、プロかボランティアのどちらかがスピードが上がります。
一日20,000歩歩いても把握できません。でも、あと1・2回歩いたら。今日はその日の仕事的な写真をお見せします。その他の写真はまた後日。











加えて、モニタリング調査地33ヵ所・1,850本の対象木の目印ナンバリングも付け替えます(樹皮が厚くなったので、ホッチキス使います。下の写真のように)。伐採によって対象木の本数が減ったので、各プロットの本数を増やす必要もあります(検討中)。さらに、2018年植栽地に5・6ヵ所×100本の調査地を冬の間に新設する予定です。どれもこれも、かなり大仕事です。


鳥見ing(2023/10/31)
ボランティアの三浦です。冬鳥の渡り鳥の渡来の様子をうかがいに海岸林を歩いてきました。結果は冬鳥常連のツグミ、カシラダカ、ベニマシコが来ていました。他には留鳥ですが冬に山から里に下りてくるスズメより一回り小さい、日本最小のキクイタダキやカラ類のヒガラを初確認できました。
今回のベストショットは、ピンボケのキクイタダキです。この鳥は小さいうえにすばしこく、さらに松の木の枝中を移動します。なのでベストピントの写真はなかなか撮れません。いつかは実体を見れるようにしたいと思います。
その代わりに、撮影場所は日本海側の黒松林ですが、黒松つながりでヒガラの採餌の写真を載せますどのように松の実を採餌するのか見て下さい。ちなみに、種の実を取り出し食べる時は安定した枝へ移動していました。
今後本格的な寒さが近づくとフクロウ類やワシ・タカ類の大型の冬鳥が見れるようになります。その出会いを心待ちにしています。



