今日も熱中症対策の作業時間短縮のため、事務所集合を13時に変更。
暑い中ですが、21名が参加してくれました。うち3名は奈良、神奈川、東京と、
県外から、初参加は名取北高校の3年生とそのお母さん。

作業はもちろん!閖上でのクズ刈り。3日前にマルエツ労働組合の皆さんが
下枝を落とし、作業がしやすくしてくださっているところに突入。
吉田がいつも言う「よつんばい」の姿勢でひたすらクズの根っこを刈り取りました。

高温が続いているうえに、雨が降っていないため、足元は乾燥していました。
マツの根元に堆積した、枯れたクズの葉をどかすと、ぶわぁ~~~っと砂ぼこりが……。
クズの根元にはダンゴムシをはじめ、たくさんの虫が湿気を求めて集まっていました。

休憩時間には無風状態のマツ林を出て、風に当たります。わずかな日陰を求め、車の横に座る人たちも(休憩のたびにこの日陰が大きくなっていきました)。
皆さんおっしゃっていたのは、「暑いとはいえ、お盆過ぎるとやっぱり日差しが前よりは強くないよね」ということ。日陰はなくても、風に当たるだけで体が休まります。


そして、この日の休憩のお楽しみは、地元の松浦さんが自宅の畑から持ってきてくれたスイカ!
吉田が「休憩時間には“アレ”がありますから!」と、皆さんの期待を高めます。
「もしかしてビール!?」などと笑いながら、みんなで“アレ”を楽しみに作業をがんばりました。

とってもあまいスイカでした。しっかり冷えていて、本当においしかった! ごちそうさまでした。

このエリアは、クズが縦横無尽に伸び、根っこも太くなってしまったものが多く、カマだけでは刈り取れないものも。ノコギリも使いながらできるだけ根元の太いところを刈り取り、そこに除草剤をかけます。
最後にはカマとノコギリを使いすぎて「握力がなくなった……」と言っている人も。たくさん刈っていただきありがとうございました!

作業が終了した4時には暑さも和らぎ、風もずいぶんひんやりとしてきました。
海が見える防潮堤にのぼると、さらに風がきもちいい!!
しっかりクールダウンできました。

地元リピーターが中心の精鋭部隊のおかげできっちり作業が進みました!
初参加の高校生とそのお母さんも、皆さんとコミュニケーションを取りながら
暑い中の作業を頑張ってくれました。ありがとうございました。

それでもこのエリアのクズはまだ駆逐できていません。
この週末もまたたくさんのボランティアさんにお越しいただき、作業をします。
皆さん、引き続きよろしくお願いいたします。

SOMPO環境財団インターン生(宮城大学4年)の和泉です。

今年のお盆も明けて、現場ではおよそ2週間ぶりにボランティアの受け入れが始まりました!8月21日~22日の2日間ボランティアに参加いただいたのは、UAゼンセン マルエツ労働組合の皆さんです!さらに海岸林リーダーの柚原さん、リピーターの教雄さんも駆け付けてくれました!

今回から新たに着手する場所は、閖上港東側の2016年植栽地のうち、葛が一帯に繁茂している南東エリアです!サイクルセンター屋上から確認するとこの通り。

深緑のマツがずら~っと広がる中に、一部くすんだ箇所があることがわかりますか?これは暑さと乾燥で枯れて変色した葛の葉っぱなのですが、これでもちゃんと根っこの部分はたくましく生きています。なんという粘り強さ……。

まずはとにかく葛刈りできる環境を整える作業から!通路づくりや枝払いはこれからの作業の土台になる重要な作業です。炎天下&無風での作業だったので細かく休憩を挟みながらガンガンと邪魔な葛を取り除き、予定を上回るスピードで初日の工程を仕上げることができました!

続いて2日目は完成した通路を頼りに、葛を根こそぎ刈り取る工程へ!今回作業したエリアの葛は数・大きさともにかなり手強く、冗談交じりに「これノコギリ使って切るやつじゃないっすかね(笑)」という声も聞こえくるほどでした……。ラストスパートは防風垣の中に潜ってギリギリまで葛を刈りました!

最後の挨拶では「今回の私たちの作業が次の活動へとつながる」「微力でも無力じゃない」という力強いメッセージをいただきました。言葉通り、マルエツさんの活動は海岸林再生への着実な一歩になっています!そばで聴いていた私も自分事のように励まされました……!
マルエツ労働組合の皆さん、2日間本当にありがとうございました!

かわいい看板

2023年8月9日( カテゴリー: 現場レポート )

本部・啓発普及部の林です。

先日ボランティアの日に北釜ゲートから入って直進したあたりに看板が新しくできたのを発見。
クロマツも風もかわいいイラストで表現されていました。

静岡県の海岸林を視察したときに見つけたこちらの看板がとてもよく海岸林の役割を表していると思っていて、これまで参考にしてきました。この看板をブログで紹介したところ、とある自治体の方から同じように作りたいと相談の電話がかかってきたこともありました。


オイスカでは、これを参考にしつつ、名取出身のイラストレーターico.さんにお願いし、こんなイラストを作成。こちらの看板は北釜防災公園の「北釜震災メモリアルゾーン」にあるもの。クロマツが家屋や田畑を守ってくれている様子を描いてもらい、仙台空港を入れたりしながら、名取の実態に合ったイラストに仕上げてもらっています。


今回、名取の海岸林にお目見えした看板は、ここまでいろいろ描かれていないものの、とてもかわいくシンプルに海岸林の重要性を伝えていてとっても気に入りました!「ここは私たちの暮らしを守る保安林です」とやさしい言葉で書かれている点もわかりやすくて◎。「飛砂防備保安林」ではちょっと難しいですから。

ただ、「たきび・たばこの吸い殻や、ゴミの投げ捨てに注意し、樹木を大切に育てましょう」は全く同じ文言なので、やはり静岡県の看板はいろいろなところで参考にされているのかなぁと勝手に思ってみたり。
ボランティアに参加する多くの方が、「初めて海岸林の存在意義を知った」とコメントすることからも、こうした看板の重要性は言を俟たないと思います。
今回の視察時、防潮堤には花火で遊んだと思われるゴミが散乱していました。遊びに来る人、釣りに来る人たちが海岸林の役割をもっと認識してくれたら、そうした状況は変わっていくかもしれません。

 SOMPO環境財団インターン生(宮城大学4年)の和泉です。
 例年、猛暑の時期はボランティアの参加申し込み数が少なくなる……と聞いたことがあります。本日、30℃超えの公募の日に集まったメンバーは、歴戦のリピーターと初参加者2名を迎えて計14人。吉田さん曰く「この10年で1番少ない!」だとか。

いつものリピーターさんの皆さんを中心に。少数精鋭!!

 本日の作業は、前日のボランティアのやり残しを終わらせる“残党刈り”です。下の写真のように、連日の晴れと暑さが相まってつるを断ち切って一日経てば樹上の葛がしおれます。これは中々な壮観……

「閖上漁港側から撮影。範囲はおよそ100m×10m。」

 実際に林内に残った葛を探すと、断ち切る場所が悪かったのか、樹上は枯れていても地面に埋まった茎がそのまま残っているケースが多かった印象です。全員除草剤を携帯してコツコツ駆除していきました。

刈り取ったクズの根元に除草剤をかける

 結果としては量が量だけに、今日だけではすべての作業範囲を終えられず、お盆明けのボランティアにバトンタッチする形となりました。無理せず、着実に進めて行きます。とにかく、この時期の本当の敵は「暑さ」なんじゃないかと思わされるような一日でした。参加者からは「掻いた汗よりも飲んだドリンクの方が多いんじゃないですかね~」との声も。海岸林の中は基本的に無風の環境かつ、作業に集中していると休憩や水分補給を忘れがちです。くれぐれも熱中症&脱水症状にはお気を付けて!

 暑い中わざわざ足を運んでいただいた皆さん、本当にありがとうございました! そして初参加にも関わらず、大変な中頑張って作業していただいたお二人もお疲れ様でした!

 吉田です。午前中は32度を超え、風速2m/sとの予報。もちろん熱中症警報。作業を強行してはいけないので、「午前中は見学のみ、風が出てくる午後から作業」と前日の時点で決めました。先週の公募日もそうでした。「今年の名取の作業日は、今までにない暑さ」とリピーターさんたちも。国連のグテーレス事務総長がコメントした「地球沸騰」を、これまで涼しいと思っていたはずの名取の現場でも感じます。

 20名は愛媛、岡山、滋賀、岐阜、首都圏など。大半が海岸林ボランティアは初めて。見学コースは、名取市海岸林南部。北釜地区防潮堤⇒海岸林中央部の視察・防潮堤⇒北釜防災公園。見学だけと言っても林内は風も少ないので、最も風を感じられる堤防上に2回案内しました。ですから海も2回。

 暑くて鳥も参っているのか、姿もあまり見えないし、鳴き声も聞こえない(笑)。でも、みなさんが帰った後、キジのお母さんと「こっこ」(ひよこ)6匹(写真撮れず・・・)、オナガ、ホオジロ、タヌキなどを見ましたが。

 「ツルマメ」「溝切り」という今までの作業は概ね「卒業」しました。今年からは、炎天下ながら風を受けられる作業場所から、防風林の林内の「風のない場所」、基本姿勢は「四つん這い」の「葛刈り」に夏の作業は変わっています。

 本当は、今日の風を受けやすい海側最前列付近を作業場所にしたかったのですが、お盆前に片づけたい林縁の小規模繁茂地(100m弱×20m)に決めました。場所は7月1日から続けている名取市海岸林最北端。地元からの助っ人は、大槻さんと野本夫妻。まずは3班に分かれ、「根源」になっている防風垣を6人掛かりで一つづつずらし、葛の根を徹底駆除。まずは会心の出来。そのあと「四つん這い」で松の中へ。細い根もあれば、マツと見間違えるほど、親指の太さ以上に育った根もあります。

 6月の場所の虫の敵は「(今年は大発生の毛虫)マツカレハ」でしたが、7月からの場所は「アシナガバチ」。「今年の名取は少雨。その影響がある」という人もいます。ハチは森林保全に関わる以上、避けることが出来ません。スズメバチ用の「誘引液」を毎年設置して、巣を作られないようにしてますが、アシナガバチには効きません。海岸林の現場では、とくに林縁に巣を作ります。私の担当場所では、すぐ居所がわかりましたが、なぜか巣が見当たらない・・・(飛んできたハチがいつも入る場所を翌日も探しましたが)。7月は220人中、のべ8人刺されました。うち私3回、大槻さん1回、遠藤さん1回。この日は私含め3人。4つの処置グッズで即治療しました。私は腫れと痒さが1週間残りました。この日は左腕4ヵ所刺されましたが、「長袖の作業シャツ」の効果で、うまく刺せなかったらしく、1日で腫れが収まりました。やはり森林の仕事ですから、長袖が必須です。

 地元助っ人3名含め、本当によく頑張っていただきました。翌日昼の模様は下の写真の通り。仕事がきれい。会心の出来です。翌日の公募ボランティア14名の作業前です。過酷な環境のなか、本当にありがとうございました。続きは彼らに引き受けていただきました。

 お盆明けの開幕戦は、毎年恒例のUAゼンセン マルエツ労組が40名ほどで来ていただけると聞いています。そして、公募ボランティア、東北電力労組、公募ボランティア、第一三共(株)東北支店が9月上旬までに200人以上。おかげさまですべて順調。今年も最強の防災林への道をひた走っています。

海岸林で鳥見ing(2023/7/30)

2023年8月4日( カテゴリー: いきもの )

地元ボランティアの三浦です。

最近夏の海岸林の野鳥の様子等を紹介します。

野鳥の多くは繁殖後期で親鳥が付かず離れずで、ヒナに付き添いひとりでも自立し生活していけるように指導時期のようです。
海岸林にいる野鳥も同じと思われますが、小鳥類は警戒心が強くて写真は撮れませんでした。

早いものでは独り立ちし自前で狩りをし生活している者がいました。

今回写真に撮れたのは海岸林の内陸のハウス群付近で魚を食す今年生まれのノスリです。
瞳の一部が黄色なこと、羽根の模様が不明瞭な幼羽模様なことが特徴です。

2回目の繁殖のためか母子を守っているのか
黒松の枝先でさえずっているホオジロの父さんも撮れました。

確実に世代を繫いで行ってるなと感じたところでした。

後一月もすると渡りの時期になります。生活の一部を垣間見れたらまた紹介したいと思います。

7月のいきもの

2023年8月3日( カテゴリー: いきもの )

 吉田です。去年からしっかりまとめてくれている月別探鳥調査や、たびたび「鳥見ing」のタイトルで「いきものブログ」を書いてくれている三浦さんも、私も、7月はいきもの探しを追求する時間がなく・・・三浦さんは31日に、つかの間の休日を名取の探鳥に使っているはず。(ブログ期待してます)

 例によって数少ない写真報告します。8月21日には、県立名取北高校の「生物」の授業のフィールドワーク。私のフィールドワークも抜かりなくやらなきゃ。お盆明けになっちゃうなあ・・・

 吉田です。国連のグテーレス事務総長が、「地球温暖化の時代は終わり、いまは地球沸騰の時代」と危機感を世界に発信しました。

 先週末は、いくらなんでもこの暑さはないと感じ、思い切って作業を短縮しました。(28日(金):34.4度・平均風速2.3m/s、29日(土):35.1度・平均風速2.2m/s)週末の進捗状況や諸々を佐々木統括に報告したところ、「事務総長はいいこと言ったな!ま、吉田、うまいことやれよ。安全最優先でな」と。

 今年のボランティア受け持ちゾーンは、名取市海岸林の北半分です。なかでも主戦場と位置付けているのは、閖上のサイクルスポーツセンター周辺。とくに主戦場と位置付けているのは海岸林最北端3.2haです。その周囲の林縁3辺は港湾工事の土砂に混じった葛の種子を発生源に、毎年完全に葛に覆われます。そこからクロマツ林内に侵入し約1ha~最大1.5haが、ひどい状態になっています。6月上旬、すでにクロマツは見えませんでした。

 5月19日~ボランティアによる葛・藤・竹・ニセアカシア刈りを開始、6月15日~名取市海岸林再生の会と松島森林総合は今年は混成チームを組み、100ha全体の「林縁」葛薬剤枯殺を開始、7月12日~宮城中央森林組合による下刈開始。

 ボランティアは、6月:253人が「広浦沿い繁茂地1ha」を毛虫を殺しながら。7月:213人が「最北端繁茂地のうち約0.5ha」をフタモンアシナガバチに5人が刺されながら、完了させました。だれも熱中症にならず、なんとか無事に。

 「地球沸騰」の時代の作業は、安全重視を一層気をつけねばなりません。少しでも風を得られるよう工夫します。その日の風向きに応じて、風通しの良い場所を選ぶすべもあります。風量によって午前午後の作業の軽重を決めることも出来ます。葛刈りの作業道と思って枝払いした進入路からは、薄っすら風が入ってくることがわかりました。「風が入ってくる方向に顔を向けて作業すると多少の涼を感じる」と、もっと言った方がいい。

 7月29日に参加した東京海上の皆さんは、とくにリーダーの方、事務局の若い方たちは、酷暑の朝からずっと「笑顔」でした。公募ボランティアに参加した鹿島建設の方たちや、林久美子課長らとあの笑顔について振り返って考えて、あらためて思いました。こんなに暑いときに来てくれている一人一人に、私自身が「笑顔」で、一期一会の気持ちを忘れず過ごすことも、全員を無事帰すことに繋がると。あの笑顔を見習おうと心底思いました。

本部・啓発普及部の林です。

連日「危険な暑さ」が続いている中、この日のボランティアはいつもと違う流れに。
午前中は見学、作業は午後のみに。

午前中の見学に参加したのは、東京など関東からのメンバーと仙台を中心とした東京海上日動火災保険の皆さん、そして初参加の名取北高校生を含む数名。

最初は北釜防災公園から。いつもは家族で賑わっている公園も、この暑さでは人の姿もなく……。
この地が震災前、どのような場所だったのかを説明する写真などを見ながらしばし散策。
参加者の中にはお子さんを連れて来られた方もいらっしゃり、東日本大震災を知らない小学生や中学生にとっては「震災を学ぶ」機会になったのではないかと思います。

続いて、ゲートから海岸林に入り、まずは防潮堤に上って吉田のレクチャー。いつもの「あそこに見えるマツの木は何歳でしょうか」クイズも。正解者はごくわずかでした。
海岸林の規模の大きさに驚く人もいましたが、海を見て「わぁ~海だ~~」という反応の方が大きかったでしょうか。

今年石灰をまいた、成長の悪いエリアを見学。周囲のクロマツに比べ、このエリアだけ成長が悪いことは一目瞭然。水はけの悪さ、酸性度の高さ、土の硬さなど、クロマツの成長に悪影響を与える条件などについて解説。

2014年の植栽地では健全に育つクロマツの様子、またクズが繁茂するエリアも見学しました。
先ほどの成長の悪い場所と比較をしながらの見学となりました。

そして、ここからはさらにいつもと違うパターン。一旦海岸林を出て、閖上のサイクルスポーツセンターに移動。施設の方にお願いして、屋上からの見学をさせてもらいました。
地元の参加者からも「スポーツセンターは知ってたけど初めて来た」「来たことあったけど、こんなに充実した(温泉もある! 宿泊施設もある!!)ところだとは知らなかった」といった声も聞かれました。青い空、青い海、そして青々と育つ海岸林を見学し、午後からの作業の場所を確認して午前の部は終了。

ここでの見学も初めてなので、当然なのですが、サイクルスポーツセンターのレストランのソフトクリームで涼をとりはじめ……ボランティア中にソフトクリームだなんて初めて!
このまま事務所に戻り、お昼休憩。

午後からはいつものリピーターの皆さんや初参加の名取北高校の生徒さんたちも合流。
出発前には育苗場で苗の解説。根に菌根菌がついている様子をみたり、クロマツとアカマツの違いを実際に触って感じてみたり。

この日の現場はここのところ、集中的に作業をしている閖上のクズ地帯。午前中はあまり風のない状態でしたが、午後からは少し風が出てきていて、できるだけ暑さを避けるため、あまり中には入らず、(防風林ですから、中に入ると完全に無風状態。皆さん防風効果の高さを感じてくださいます)すぐに外に出られる場所で作業を進めました。そしてこまめに休憩。
皆さん、吉田の指示通り「四つん這い」でクズの根元を刈り取ってくださいました。

ありがたかったのは、防風垣の中で縦横無尽にツルを伸ばし、そこかしこに根を下ろしているクズを、身のこなしの軽い中学生君が中に入ってやっつけてくれたこと。ハチの巣も見つけましたが、騒ぐことなく冷静に対処し、ハチ刺されも回避。ほかの男性ボランティアの皆さんも中に入って、刈りにくいクズの根を徹底的に刈り取ってくださいました。


暑い中での作業となりましたが、皆さん無事作業終了(1名ハチ刺されがありましたが)。

そして恒例の終わりの会。今回はこんな感想が共有されました
■ボランティアの参加は初めてで緊張したが皆さんが優しくいろんなことを教えてくれてよかった
■参加前はプロジェクトの活動を知らなかった。クロマツの重要性を知ることができてよかった
■体力勝負で暑い中、みんなで協力して活動できたことがよかった。クロマツのためになったという実感はないが、今日の作業がクロマツの成長につながったらうれしい
以上、名取北高生のコメントです。

ハチの巣を見つけたものの刺されることなく最後まで作業を続けてくれた中学生は
■怪我なく無事に終わらせられてよかった
とコメント。

ここからは東京海上の皆さんの感想。
■体力勝負のベストメンバーで臨んだ。ツルが繁茂する様子は、自然豊かでいいと思っていたが、クロマツなど樹木の成長を阻害するものだと知ることができた。今日は若手を中心に、職場のメンバーと一緒に活動できてよかった
■仕事であまり関わることのない職場の人たちとコミュニケーションを取りながら作業ができてよかった。ジョギングが好きで、海岸を走ることもあり海岸林は目にしていたものの、今まで興味をもって見ることはなかったが、今日は理解を深めることができた
■初めての参加だった。会社としての取り組みをウェブサイトなどで見てきていたが、土によって成長が違うことなども実際現場に来て、自分で見て実感しながら学ぶことができてよかった。海岸林になるまでには長い年月がかかることも分かったので、これからも会社として息の長い支援をしていきたい

最後はインターン生として2年前に活躍してくれた畑君のコメント
■インターンとして関わっていた時は、コロナ禍で小規模のボランティアだった。今回、大人数でのボランティアに参加して、勢いよく作業が進められて気持ちよかった。また、今日は高校生の指導役を任されたことで感じたのは、先ほど浅野さんから、今日やった場所を、来週次のボランティアさんが来て作業をしてくれるリレーが続いていくという話があったが、年代のリレーもあるということ。これからも長く関わっていきたい

皆さん、暑い中、本当にどうもありがとうございました。緊張しながらも「参加しよう」と決めて、大人に混じって活動してくれた高校生の皆さんの頑張りにも感激しました! 説明会で、一歩踏み出すことの大切さを、大学生の和泉君が伝えてくれたことが響いたのかもしれませんね。またの参加、お待ちしています!

 吉田です。期末試験中の和泉君(SOMPO環境財団インターン)に代わって、レポートします。

 首都圏のスーパーマーケット大手「サミット」の労働組合が4年ぶりに来訪。杉並区にある組合本部事務所はオイスカ本部から一駅。完全に徒歩圏内です。

 酷暑のなか各店舗から集った17名が、名取市海岸林東北端で葛刈りに大汗をかいてくれました。ここのところ、午前中は風が2m/s程度で、午後は4m/sになる日が続きました。海側最前列のこの場所は、まだ風の恩恵を受けられるのが救いです。けれども、林内に潜って、四つん這いになるこの作業では、なかなか風は届きません。せめてもの工夫は、風上方向に顔を向けて作業すること。ときどきですがイイ風が来ます。

 私と組合員の一人がそれぞれ2ヵ所、いつものフタモンアシナガバチに刺されてしまいましたが、現場で治療し、少し休んで復帰しました。このハチはマツの枝の下や、防風垣の中に雨宿りするように巣を作ります。今年はよく刺されますが、何日か腫れと痒みが残ります。毎年春先に、スズメバチに巣を作られないよう「誘引液」を設置していますが、アシナガバチの女王バチには効果がありません。打つ手なし。刺されないためには、気をつけることと、巣を見つけること以外ありません。

 皆さん、そういう中でよく頑張ってくれました。終礼で感想を聞いたところ、22歳の若い方がなんとも涼しげな表情で「楽しかった」と言ってのけました。気力体力の充実した人たちが来てくれることをとてもうれしく思いました。

 夕食懇談会の席で、「このプロジェクトを単組として支援してくれているスーパーマーケットの労組は、ライフ・マルエツ・サミット」と紹介したところ、「合同開催を検討してみたい」とのリアクションがありました。「同業として一緒に」の発想は、化学総連が8年続けています。来年度に向けてオイスカの立場からも働きかけてみます。

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