差し入れ その2

2017年8月8日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。
金曜日の差し入れの話の続きの前に、
もう一つご報告しておきたい差し入れの話題です。

これ、きれいな色のおいしい飲み物。
何だと思いますか??

CIMG0297

いつもボランティアに来てくださる地元のMさんが7月末のボランティアの日に
「自分は参加できないけど、皆さんで……」とお手製のしそジュースをお持ちくださいました!

ペットボトルに何本も!
しかも炭酸で割るとおいしいからと、サイダーに氷つき。
さらにみんなで飲めるようにと紙コップも!
「おススメは牛乳割り」と牛乳まで差し入れてくれました。
頑張ってくれるみんなに何かしてあげたいという気持ちが
あたたかくて、うれしくて……。

CIMG0298

CIMG0303あいにく、当日は雨で寒い中の活動となり、冷たいシソジュースをみんなで飲もうという雰囲気ではなく、作業後にスタッフと一部のボランティアさんでいただきました。
スタッフAとYは特にこのジュースを気に入って、ガブガブ飲み、東京でも飲みたいとペットボトルや自分の水筒に入れて持ち帰っていました。
(8月5日の活動日は、みんな同じ場所で昼食をとったので、そのタイミングでみんなでいただきました! 塗装工事のために来てくださっていた業者さんにもおすそ分け)
Mさん、おいしかったです! ありがとうございました。
 
この日は指導者のSさんからも差し入れが。
CIMG0296
秋保のおはぎ、有名なのだそう。
昔からこのおはぎに親しんでいる地元の方たちは、あんこばかり大きくて、最近は中の米がだんだん“ちゃっこくなってきている”と不満げ。それでも買いにいけば大量買いしてしまうようで、この日も7~8パック差し入れてくれ、まだ車にも積んであるとのことでした。あちらこちらに配るのでしょうか。
“ちゃっこい”ご飯でも、たっぷりあんこで大満足!
おいしくいただきました!
 
 
 
 
 

鎌の使い方

2017年8月7日( カテゴリー: 現場レポート )

最近のボランティア活動はほぼ草刈り。
ノコギリ鎌を使用しています。
(柄の長い大鎌を使うこともあります)

見ていると鎌の先の部分で草を刈り取ろうとする方が多いように感じます。
ギコギコと先端部分だけを動かして刈り取っていくので時間がかかります。

CIMG0396
 

刃の部分は、こんなに長さがありますから、うまく使いたいものです。
CIMG0395

刈り取る草の根元(土の中)に鎌を入れます。
この時、刃の先端だけ縦に入れるのではなく、水平に近い角度で
手元近くの刃の部分までしっかりと根に当て、手前に引きます。

CIMG0398

相当な太さの大物でない限り、一回引けば、この通りしっかり刈り取れます。

CIMG0399

休憩時間、作業をしているところに鎌を置いてくると
草に紛れてしまい、鎌の場所が分からなくなったりすることも。
ケガにもつながるかもしれません。
こんなふうに防風垣に置いておけば、分かりやすいですね。
CIMG0421

ボランティアの皆さん、これからもケガなく草刈り作業よろしくお願いします!

雨上がりの草むらで

2017年8月6日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。
昨日は少人数で草刈りがんばりました!

そんな中、雨上がりならではの世界にちょっぴり癒されました。
クモの巣にたくさんの水滴がついて見事なレースができていたり
花のつぼみにキラキラと水滴が光っていたり。
(どちらもうまく撮影できてはいないのですが……)

CIMG0459CIMG0463

初参加の大学生は四つ葉のクローバーに喜びを感じていたようです。

DSC_0040

リピーターのMさんは、草刈りをしながらも、足元に広がる生き物の世界に
目を向けることも現場ならではの体験とおっしゃいます。
本当にその通り!

マツの根元にアリが巣を作っていて大騒ぎしてみたり、
フクロタケの仲間と思しき丸い物体がぷしゅ~っと胞子をまき散らしていたり、
事務所でパソコンに向かっていることの多い日々の業務の中にはない
驚きや発見がいくつも転がっている現場の作業。

金曜日に現場に来てくださったリピーターさんがおっしゃっていました。
「作業は大変だけど苦じゃない。楽しい」と。
本当にその通り!

日焼けはするし、しっかり体力は奪われるけど、
人との交流も自然とのふれあいも含めて楽しいことの多い現場です。
どうぞ、ボランティアの皆さんも草刈りだけではなく、
いろいろなところに目を向けて楽しみながら活動してくださいね。

例年8月のボランティアの日は暑さを避けるためか、不人気です。
オリエンテーションの写真に参加者全員が収まること、なかなかありません。

CIMG0443

この日の参加者は仙台トヨペット新入社員4名と引率の部長さん、
地元中心のいつものリピーターさん5名、岐阜から参加してくださったリピーターKさん、
関東から参加してくれた大学生にスタッフを加えて総勢15名。

作業はもちろん草刈り。
何とかあと3区画、お盆前に終えてしまいたいと思っていたのにこの人数……。
目の前にはマツがまったく見えないほど草が茂っていました。

 CIMG0449

それでもお昼休みが近づくころには、この通り。
マツの姿が見えるようになりました!
CIMG0469

CIMG0468

午前中の作業終了! おつかれさまでした!!

CIMG0472 CIMG0470

この日は強烈な日差しはなく、風もあって比較的涼しかったのですが、前夜に降った雨のため、草が濡れていて、軍手や足元がびっしょり。
昼休みに軍手を防風柵に干していく様子が見られました。
 
 
 
 
 
CIMG0474
こちらもお昼休みの風景。
いつもは参加者全員が事務所の中に入りきらないため、外でお弁当を食べる方や車の中で休憩 する方もいらっしゃるのですが、この日は全員入れました!
足を投げ出してゆっくり休憩。
 
 
 
 

午後の作業に向かう途中、素敵な差し入れがありました~!
「名取市海岸林再生の会」副会長の櫻井さんご夫婦が、
ボランティアの皆さんに食べてもらおうと畑でスイカを収穫していました。
「冷やして持って行こうと思ったけど、ここで食べたらいいね」と
みんなで道端でスイカにかぶりつきました!

CIMG0485

包丁のない中、スイカを割るその様子はなんともワイルド!
グーパンチが飛び出したり、チョップをしたり。
見事に割れました~!!
DSC_0008 CIMG0479

櫻井さん、甘くておいしいスイカ、ありがとうございました!

スイカに力をもらい、午後も集中して草刈り。
DSC_0024
途中こんなハプニングもありましたが……。

吉田の運転する車が道に落ちてしまい持ち上げるように押して救出!

吉田の運転する車が道に落ちてしまい
持ち上げるように押して救出!


 
DSC_0029苗の周り50㎝を刈り取り、苗に十分な太陽の光が当たるようにと作業をしていましたが、近くで作業をしていた森林組合の職人さんたちが、月曜日にはこの場所の刈り残した部分を刈ってくれるというので、50㎝を30㎝に変更して作業を進めました。少しスピードアップし、目標だった3区画を刈り終えることができました~!!
15人でこれだけできるってスゴイ! リピーターさんが多かったのもありますが、大勢いたらサボってても分からないけど、この人数だとサボってもいられないと、それぞれに感じていた(私だけ?)ことが、大きなパワーになったのかもしれません。
みなさん、本当におつかれさまでした。
いつもは作業後にみんなで防潮堤に上がってまったり過ごすのですが、この日はなぜか若者だけ。仙台トヨペットの新入社員さんたちと大学生たちの若者チームが防潮堤の上から海を眺めている様子を、おじさん、おばさんチームは防風柵に腰かけながら眺め、まったり過ごしていました。
DSC_0041 DSC_0043
 
 
DSC_0046事務所に戻るとリピーターの皆さんがすぐに鎌を洗い、片付けをしてくれました!
さすがです!!
(事務所移転後に初めて現場に来たという手前のお二人は「朝、一瞬迷子になりました」と話していました。以前の場所に行って「あ、事務所がない」「あれ?誰もいない…」と不安になったようです。新しい事務所は、仮設トイレが3つ並んでいます。その横に水道があります。水も今までと違って“飲んでいい”と言われています。倉庫がまだ以前の場所にあるので、鎌などの道具は車に積んで、倉庫まで片付けに行かなければなりません。近く、倉庫もこちらに移動させる予定です)
 
 
 
 
DSC_0052
仙台トヨペットの若者たちからは「いつもの仕事(車両整備より大変だったけど、また機会があれば参加したい」「自分は(この近くに校舎があった)宮城農業高校の卒業生で、震災以降こちらに来ることはなかったので、今回ボランティアに参加できて地域の再生に貢献できてよかった」といった感想が聞かれました。
また、岐阜から参加してくださったKさんは「所属組織で参加したことがあり、それからは自分の足で来ることを目標にしている。来るたびにマツが成長していることが感じられる」と話してくださいました。
“少数精鋭”で作業が進んだとのコメントもありました。
お互いにじっくりゆっくりお話をしながら活動できたのも
人数が少ないなりのよさだったと思います。
これでお盆前の活動は一区切り。ボランティアさんの活動は下旬に再開です。

差し入れ その1

2017年8月4日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。
今日はUAゼンセンのボランティアの皆さんと一緒に活動しました。

現場のボランティアには、一般募集の日にしか参加したことがなく、
平日に支援企業・団体で来てくださるボランティアの活動は今回が初でした!

作業は今年の植栽地の草刈り。
曇り空の下、比較的涼しい中で皆さん集中して取り組んでくださいました。

CIMG0423

印象的だったのはゼンセンさんらしい差し入れ。

ゼンセンは組合員が140万人を超える産業別労働組合。
そう聞いてもピンとこない方も、今回参加してくださった傘下の組合の名前を
見たら「あ~!」と思うのではないでしょうか。

カネボウ労働組合、アシックスユニオン、クラレ労働組合、テルモ労働組合、
全東レ労働組合連合会、中外製薬工業労働組合、ヤマダ電機労働組合、アルペン労働組合、
ウエルシアユニオン、京王百貨店労働組合、ユー・エス・ジェイ クルーアライアンス、
カルビーグループ労働組合、日本介護クラフトユニオン、
オリエンタルランド・フレンドシップ・ソサエティー。

繊維や衣料、医薬品や化粧品などの製造や流通・サービスといった分野の
組合が数多く加盟している最大の産別労組なのです!

・・・で、見ていただきたいのがこの差し入れ。

分かりますか?

CIMG0345

ディズニーのチョコレートやお煎餅(右上の箱の中)がたくさん!
お昼休みに「どうぞ~」とまわってきました。
お弁当を食べていた女性陣が「わぁ~」と集まってきます。
この差し入れで、午後からの作業のテンションが変わります。

そしてもうもう一つの差し入れ ↓↓ については、またあらためてご紹介します。
CIMG0348

こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
東京では、小学校が夏休みに入った7/21から今日(8/3)まで、夏らしい綿あめのようなぽこぽこした雲が浮かぶ青空ではなく、薄い雲がひろがる30度以下の涼しい日が続いています。野菜は日照不足なのではないかと思います。
お日さまの強い光、適度に乾燥した土を好むクロマツにはあまりよい条件とはいえません。
入道雲が似合う抜けるような青空が戻って欲しいものです。
先日のブログ【観察日記】松葉
で紹介した、「観察中の松葉」の続報をお届けします。
まだ葉が小さく、いわゆる二本添い合った松葉なのかどうか判断がつきかねていた葉が、少し大きくなりました。

発芽54日 CIMG8200

写真の中心あたりにある松葉が観察中の葉です。2本添い合っています


他のマツを観察してみると、葉が出ている茎のところからあちらこちらから松葉が出てきています。
発芽54日 CIMG8201
今まででていた葉が子葉、いわゆる松葉が本葉にあたるのでしょうか?
このあたりのことは専門家の清藤先生に聞いてみます。
発芽54日 CIMG8202
白いぽつぽつと見えているところから、おそらく松葉がでてくるのだろうと思います。
新しく出てきた松葉は今までの葉より色が濃く、太いように感じます。
太陽の光をいっぱいに浴びて、太くてずんぐりしたクロマツに成長しますように!

7月24日、第一回インフラメンテナンス大賞の表彰式が行われました。(7/30付ブログでも紹介しています)
表彰式の後、各大臣賞を受賞した団体のプレゼンテーションがありました。
今回いただいた農林水産大臣賞は「名取市海岸林再生の会」と「オイスカ」の連名でいただいた賞ですので、再生の会の鈴木英二会長がご挨拶をさせていただきました。
インフラメンテナンス大賞1インフラメンテナンス大賞2
英二会長が発表した原稿をご紹介します。
再生の会のみなさんの海岸林再生への決意や強い想いをあらためて感じます。
**********************************************************************************************

ご挨拶

宮城県・名取市海岸林再生の会 会長 鈴木英二

本日は、「インフラ・メンテナンス大賞」に様々な部門がある中、“メンテナンスを支える活動部門”の農林水産大臣賞に選んでいただき、この表彰式に参加できましたことを深くお礼申し上げます。
私たちは、2011年3月11日まで、仙台空港の海側、戸数100戸、住民400人の「北釜」という集落で暮らしておりました。
私は、仙台空港の入口で駐車場を経営しておりますので、地震が起きた後、急いで駐車場に戻りました。ところが事務所に誰もいないので、「みんな、どうした?」と思いながら、ふと海の方を見ると、空が真っ暗になり、大きな津波が見えました。
急いで車に乗り、避難所に指定されていた仙台空港の建物へ向かいましたが、避難階段までの道路が遠回りしてUターンする形なので、最後は、津波に向かう形で階段にたどり着き、車のドアを開け階段を駆け上がろうとしたときには、津波が膝まできていました。この間、30秒くらいだったと思います。
後でわかったことですが、毎日新聞社のカメラマン、手塚耕一郎さんが午後3時55分から56分にかけて撮影した写真で、その年の新聞協会賞を受賞しましたが、その中に私の命が助かった理由がわかる1枚の写真がありました。
私の駐車場の海側に私の自宅があり、その先に小高い丘があり海岸林が生い茂っていました。それまでは、私たちにとっては散歩道であり、キノコ採りや秋には冬場の燃料のための松葉さらいをする場所でした。
この海岸林を真横の上空から撮影した写真には、津波が波打っている様子が写っていまして、私の自宅、駐車場、そして仙台空港へ逃げる道路の方向へ向かう波が遅れてやってくる様子が写っていました。
私は、この小高い丘のしっかりと根を張った海岸林があったために、津波の速度が‟30秒”ほど遅くなり、命を助けてもらったわけです。
私たちの集落は、先祖の言い伝えを守って海岸林と共に生きてきました。従いまして、自分たちも一緒になってこの海岸林を再生し、今後も防風、防潮、防砂など、社会的インフラとして後世に遺していく責務があります。
ですから、オイスカの皆さんが私たちの地域を選んでくださったことにも感謝しておりますし、単に苗木を育てて植林するということだけではなく、将来に「ふるさと」を残したいというその信念で取り組むこととしました。
私達は、オイスカが提唱する「地域の住民と共に活動する」という考えや「決して押し付けない」という‟オイスカ方式”に賛同し、多くの仲間が命を落として、この先どうしようかという時期に、意を決して、被災地で唯一の被災者による海岸林再生活動を行うことにしました。
とは言いましても、勝手にできる内容でもありませんでしたので、地権者である、国・県・市や関係機関の皆様のご理解、ご指導、また林業種苗法に基づく講習の受講や種苗農家としての登録、そして、震災から8ヵ月後には晴れて種苗組合への加入も認めていただきました。
また、苗づくりのための土地の確保、山から運んだ土の入れ替え等は、翌年の1月から2月ごろ、ちょうど辺り一面が雪の中での作業でした。
春先には、分けていただいたクロマツの種を播くことができ、その30日後には種がらの帽子をかぶったかわいい苗が生えてきた姿を見た時は‟わぁ~”と歓声があがり、みんなで喜び合いました。みんな‟めんこい” ‟めんこい”と口々に話していたのを思い出します。
現在は、植栽活動も順調に推移し、完了面積は50ヘクタール、植栽可能面積の約70%にあたります。活着率は、当初の98.4%から今年は何と99.8%にものぼっています。
被災者支援の雇用総数は、今年の3月現在で4,652人となり、2021年までに延べ11,400人の計画があります。
おかげさまでこの活動の様子は、国内ばかりでなく世界中に広がり、多くの方々からのご寄附、ボランティア活動への参加、各国政府要人や研究組織、企業関係者やCSR部員の視察、子どもたちの研修など、さまざまな機会創出の場となっています。
最後に、この活動は「北釜」の仲間(住民)がこれから先も一緒に住むことができないという現実の中での、自分たちのふるさとへの恩返し活動でもあるということも申し添えさせていただきたいと思います。
私たちの念いを皆さまにお聞きいただきましたことに、改めて感謝申し上げ、海岸林再生活動の取り組みのご報告とさせていただきます。
ありがとうございました。

高校生パワー

2017年8月1日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。
29日・30日とたくさんのボランティアさんが活動をしてくれました。
中学生から70代まで、お住まいの地域もさまざまな方が来てくださった中、
やはり注目を集めたのは地元名取北高校の生徒さんたち。
CIMG0237
彼女たちは今年の4月にもボランティアに参加してくれました。
いろいろなことに「え~」「これすごい~~~!」と反応しながら活動している様子に若さを感じました。
 
 
 
 
DSC_0089
 
高校生の活躍は植栽地での草取りだけではありません。
“いつも”の募金も彼女たちが手伝ってくれました。男子生徒は資料配布に協力をしてくれました。
募金額は29日が30,330円、30日が16,174円でした!
ご協力くださいましたみなさん、ありがとうございます。
 
 
DSC_0095
こちらの写真。
ゲート前に立っている女子高生を吉田がナンパしているようにも見えますが、この後の彼女たちの役割について説明をしているのです。
「車で帰る人たちに手を振って見送って。おじさんたちは今夜眠れなくなっちゃうかもしれないなぁ」(吉田は前日、見送ったバスから投げキッスをされ、眠れなくなったのだそう
ちゃんと手を振って見送ってくれました~!
おじさんたち、半日の作業の疲れも吹き飛んだことでしょう。
 
DSC_0099 DSC_0097
高校生の存在って素晴らしい!
ほとんどの生徒さんが「また来たい」と言ってくれたこともうれしかった。
「今年は受験生だから、なかなか来られないと思うけど、大学生になったらきます!」との
言葉を信じ、来年来てくれるのを待っています!

CIMG0264

7月29日の午後、30日の午前の2回にわたり、ボランティア活動が行われました。
(写真は30日の参加者の皆さん)

普段のボランティアは土曜日の朝9時集合で、夕方5時解散ですが、
「終日の作業は体力的に大変」「日曜日だったら参加できるのだけど」といった
声に応え、特に地元の皆さんにも参加してもらいやすいように
“半日ボランティアの日”を2日間設定。特に5月の植樹祭に参加した地元の皆さんに
ぜひ草取りも体験してもらおうと植樹祭の告知とあわせて募集をしたのですが、
実際には植樹祭参加者で来てくださったのはごくわずか。
それでも名取北高校の生徒をはじめ、地元企業や団体の方たちが大勢来てくれました!

***********

29日はあいにくの雨でしたが、60名を超える参加がありました。

DSC_0042皆さんカッパを着用しての作業となりました。
「暑いよりいい」との声や「雨だと草が抜きやすくていいよね」との声も聞こえましたが、やはり雨の中の作業はちょっと不便。

←楽天の試合を見に行った時に購入したという地元ならではのポンチョ
DSC_0047
 
 
 
 
 
 
 
カッパを着ないで作業をしていた名取北高の生徒さんに声を掛けてくださったのは指導員のSさん。
DSC_0036
家から持参していたのに、集合場所から車で移動してきた際、一瞬雨がやんでいたから車に置いてきてしまったと話す彼に、Sさんは自家用車に積んであったカッパを持ってきて「ズボンはないけど、これ使ったらいいよ」と貸してくださいました。
そして、「派手な色で目立つから、一番働かなきゃなんねぇぞ」と一言。
 

一人黙々と作業をしていた彼の姿が印象的でした。
「よく頑張ったね」と声を掛けると「カッパ貸していただいたので」と。
親切に応えようとする彼の姿勢とその仕事の丁寧さに感心しました。

DSC_0044

DSC_0015この日、もう一つ特筆すべき出来事がありました。それは南仙台から自転車で来てくださった方がいたこと! この方は植樹祭参加者です!!
集合場所にはいらしていなかったのですが、植栽地の見学のために車から降りると、カッパを着た男性が一人で草取りをしていました。声を掛けると「早く着いちゃったので、自分が植えたのはこの辺だったかなぁと思って」と。雨の中、50分かけて自転車で現場に来てくださったと聞き、頭が下がりました。
集合場所まで自転車で来られる方はいらっしゃいますが、活動現場まで自転車で来られた方は過去初めてだと思います。

皆さん雨の中、ありがとうございました。

***********

30日の参加者は30名以上。
心配されていた雨はなく、蒸し暑い中での作業となりました。

DSC_0109

 
 
この日は名取北高校のサッカー部5名は指導者の佐々木勝義さんから特別に指名され、普段は高校生には任せない大鎌を持たせてもらえることに。彼らだけで結成された大型部隊には、プロの指導員2名とスーパーボランティアの全日空H君がついて指導に当たりました。
広い範囲に雑草が茂った区画で大鎌を振る5人。よく頑張ってはいたのですが……。
 
 

CIMG0242CIMG0244

CIMG0243
意地悪なおばさんはこんな写真を撮ってしまいました。
はい。彼がやってしまったのです……。
勢いあまって雑草だけではなくクロマツもスパッと。
別の部員は一人で3本もやってしまったとみんなの前で申告。
仲間からは「クロマツの命を奪った!」とからかわれていました。

こちらは名取北高校の女子2名。
社会人の中に入って一所懸命草取りに汗を流してくれました!

CIMG0255CIMG0259

CIMG0283

作業を終えた後、いつものように防潮堤に上がってのたそがれタイム。
最後のまとめの会は、いつもより参加者が少なく、全員の顔が見え、全員に声がしっかり届く輪のサイズだったからか、いつもにも増して一緒に作業をした連帯感のようなものが感じられたのは気のせいでしょうか。
この日、神奈川県川崎市から来てくださった井上さんは、ブログ読者にはおなじみの“自宅にいながら支援を”の実践者。ご自身のプロジェクトへの思いやどのように支援をしてくださっているのかをこの場でお話しいただくことができました。高校生の参加を喜んでくださっていることが伝わってくるのと同時に、彼らにはこのボランティアでの経験をステップアップに役立て、友達にもアピールして、この輪を広げていくようにお話しくださいました。

ボランティアに参加してくださった皆さん、本当にどうもありがとうございました!

昨年、読売新聞の小さな記事を見つけました。
「国土交通省、農林水産省、総務省、文部科学省、厚生労働省、防衛省が共同で、
インフラメンテナンス賞を新たに創設し、応募を開始する」と。応募を即決しました。
震災以降、「海岸林は津波を防ぐためにあるのではなく、農業や日常生活を守る
ためのインフラ」と言い続ける必要に迫られました。存在意義はおろか、名前すら
あまりに知られていない存在でしたので。押し流されたクロマツは人殺しのように
言われることもありました。
昨年は、観測史上初の宮城への台風直接上陸ということもありました。
歴史上は、ヤマセの風が吹き、そして大飢饉という繰り返しでした。
西友の幹部は、「海岸林はインフラ」という言葉に強く反応して、今の支援につなげて
くださいました。
応募締切の年末は、次年度予算に掛かり切り。
応募用紙記入はいつものごとく、突貫工事で書く始末。
12月28日の最後の仕事として、締め切り間際の17時、初めて入る国土交通省に
直接応募用紙を持参しました。泊まり込みが続き、スーツを着ておらず、提出先部署の
室内には後輩の林課長に入ってもらいました。
そして、農・林・水の林業部門各一つづつの、「農林水産大臣賞」をいただくことになり、
各省1案件、農林水産の代表として、7月24日の授賞式でプレゼンさせていただきました。
陰ながらご推薦いただいただろう皆様には、心から御礼申し上げます。
CIMG8089
私たちは、多くの人たちのご理解とご支援のおかげで、思う存分仕事をさせていただいております。
例えば、寄附者だけ見ても、振り込みがあってお礼状や受領書などを送っている人数と
寄附者数はまったく一致しません。実際の寄附者数はそれより遥かに多い数です。
西友のレジ募金、三菱UFJニコスの各種サービス、髙島屋のカタログギフトなどに代表される
多くの寄附の方法があります。支援も協力もそのカタチはさまざまなのです。
現場で結果を出すのが何より一番ですが、お礼のカタチもさまざまだと思っております。
年にいくつかだけでも、顕彰に自ら応募することも、積極的にプレスリリースを行い、
マスコミを介して報告することも、感謝や報告のカタチと考えています。
実は、7月25日、名取市海岸林再生の会の苗木が、平成28年度全国山林苗畑品評会
(平成29年度農林水産祭参加)にて、「林野庁長官賞」受賞の知らせが入りました。
残念ながら、農林水産大臣賞には至りませんでしたので、「その上の天皇杯を頂いたら喜んでくれ」と
佐々木統括は言っていました。私はその気持ちがとてもよくわかります。
ですが、これも私たちにとっては、お礼と感謝のカタチ。
これら二つの受賞に関しては、授賞式に出席した数人の中の誰かが、続報するかもしれません。
プロジェクトはまだまだ続きますから、さらに向上心を持って、毎日を過ごすのみ。
でも、すぐさま、きっちり、こじんまり、お祝い会をした東京本部チームです。

2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
月別アーカイブ

ページトップへ