ツルマメのお味は……?

2017年10月5日( カテゴリー: 本部発 )

広報室の林です。
以前から気になっていたし、ボランティアの皆さんからも質問されること。
「ツルマメって食べられますか?」
子どもの頃、カラスノエンドウを食べて“青臭いマメ”と感じた、あの味が
近いのではないかとずっと思っていました。
指導員の佐々木勝義さんからは「食べられるけど、ほかにおいしい豆はいくらでも
あるんだからわざわざ取って食べるほどのことでもない」と説明されたことがあり、
なんとなくそのお味を想像していました。
清藤先生もツルマメに関して、おもしろいブログを書いてくださっています。
いつかボランティアの日のお昼休みに「ツルマメ試食会」をやろうと
吉田に提案していたのですが、実現しないままでした。
……が、先日、リピーターのMさんから写真と共にこんなメールが届きました。
DSCN3993
興味本位で大豆の改良種といわれているツルマメを5分位茹でて食べてみました。
その感想です。
見た目、食感は枝豆の小さい版でした。香はわずかに青臭さがしました。味は甘味のない枝豆でした。
結論は沢山採ることはできますが、好んで食べなくても、おいしく品種改良した枝豆を食べたほうが良いと思いました。
 
佐々木勝義さんのおっしゃったこととほぼ同じ感想。思わず笑ってしまいました。
写真では枝豆が比較用に写っていますが、これがなければほぼ枝豆。
でも粒も小さいし、やっぱり枝豆がいいかなぁ。
 

週末の作業予告

2017年10月4日( カテゴリー: 現場レポート )

今週土曜日、ボランティアの日は雨の予報。
仙台管区気象台は「100%雨。最高気温19度」と。
宮城はもう寒いです。
皆さん、どうぞ温かい服装で。
6日のUAゼンセン40名、7日公募ボランティア120名以上の
仕事内容は、今期「ツルマメ抜き取り」総点検です。
道具は使わず。

こういう場所からツルマメを探します

こういう場所からツルマメを探します

いま、マメが結実し拡散する直前。まだギリギリ間に合います

いま、マメが結実し拡散する直前。まだギリギリ間に合います


予定としては、2017年植栽地14haの海寄り半分を北から攻めます。
約1.5㎞をを歩いて「探して」いただくことになるでしょう。
リピーターの皆さんは、初めての人に教えてあげてくださいね。
林業会社2社の下刈は完全に終了しました。
ボランティアによる「ツルマメ抜き取り」も同じ場所を3回、4回。
50ha、総合力でよくやったなあーと思いますが、
達成感は週末皆さんと一緒に味わいます。
この時期はアマツバメが舞う時期。
自然も満喫できるように予報が変わってくれないかなあ・・・
運動会もイベントもたくさん予定してるだろうし。

9月のいきもの

2017年10月3日( カテゴリー: いきもの, 現場レポート )

今日、現場で会った仙台森林管理署の女性と、いきもの話で盛り上がり。
「きっといろいろな遷移をするんしょうね」
彼女に言うの忘れましたが、海岸林すぐ脇、内陸防風林横の堀でカワセミを見ました。
海岸林周辺では、もちろん初めて。メダカいますから。
作業道はススキ並木。もちろん無数の雑草も。
「なんで綺麗に刈らないの?」という人もいます。
僕には野趣溢れる風景に見えます。
今日も広葉樹の生育確認調査。
エノキの細い枝に「モズのはやにえ」が。
葉が落ちた後、よく見かける毎年の風景。
マツには刺せませんが、広葉樹植栽地では毎年見つけます。
国有林内広葉樹沿いの排水路には、小さいゲンゴロウのような「ガムシ」や、
オールのような足の小さい水生昆虫「マツモムシ」、アマガエルもカニも。
そこには、福島県版レッドデータリストの植物や、ガマなど湿地性植物も。
今年は、ヤシャブシでも、オオバハンノキでもない「ハンノキ」が広葉樹植栽地に。
ようこそ。刈られないように目印。生物多様性ゾーンにあったかな??

「ハンノキが入ってきたなあ」佐々木統括が一番初めに気付いた

「ハンノキが入ってきたなあ」佐々木統括が一番初めに気付いた


再生の会メンバーで地元区長の一人、川島さんは
「最近タヌキが増えたなあ。ハクビシン? いるよ、いる、いる!」
タヌキを見たら、いずれハクビシンも続くと。いつか松林にも来るのか・・・
日没前、事務所に帰る前、車をそーっと走らせ、2014年植栽地を1周すると、
タヌキの色ではない大きな生き物が走り去りました。たぶんキツネ。
よく見る場所とはずいぶん離れた場所で。
先月は東北電力労組の方がイタチを見たと。私はまだ。
今夏は、現場に行けばギンヤンマを必ずと言っていいほど見ましたが、
今日は一度も見なかったオニヤンマを2回も。カラダの大きさも違います。
アカトンボの大群は今年はまだ。
調査中、キジが慌てて逃げていきました。決まって名取1・2・14区で見ます。
縄張りありますからね。今日の猛禽類はミサゴ・ハヤブサを。
トビ・ノスリは年中。チョウゲンボウはごく稀に。
もう少ししたら、コミミズクも来るのかな??
防風垣や地上にいて、近づいても逃げず、最後はめんどくさそうに飛んでいきます。
9月中旬、渡り前のアマツバメを。大群が乱舞するのは10月初旬か。
モズのはやにえ やはり見るのは秋

モズのはやにえ やはり見るのは秋


ツルマメは小型枝豆状に。まだ飛散には至ってません。
「茹でて食べてみた」ブログがありましたが、収穫するなら今。
ですが、2015年植栽地名取8区道沿いと、2014年植栽地名取6区のごく一部に発生した
同じくツル科の「ヤブマメ」は「きぬさやえんどう」化、
モノによっては黒くなり飛散寸前・・・
ヤブマメの実 黒いのは種子が弾ける寸前。ツルマメより結実・拡散が若干早いか

ヤブマメの実 黒いのは種子が弾ける寸前。ツルマメより結実・拡散が若干早いか


来週仕留めて、今期の下刈完了。

広葉樹生育確認

2017年10月2日( カテゴリー: 広葉樹, 現場レポート )

9月2日、ボランティアの日。
毎年社員有志を率いて来る東京海上仙台支店、自動車保険営業部S部長が、
「2年前に植えた広葉樹を見てみたい」と嬉しいリクエスト。
2mの樹高にまでなった様子を見て、
「過去あの作業が一番きつかったとみんな言うんだよね~」と。
昨年秋の補植は、乾風と寒風を乗り越えた今年6月の時点で、ほぼ100%が開葉。
やはり、この立地、この土では、「広葉樹は秋植えが相応しい」と改めて確認。
その後ひと夏発生する、ド派手な毛虫は、発見次第即駆除。
ほかに目立った病気はなく、一気に「根元が太く」なったのが今年の印象。
クロマツと同様、植えてから2年は、耐えに耐えねばならないのでしょう。
9月28日、地元の大槻さんと、広葉樹の生育確認調査を行いました。

大槻さんも私も溝に落ちそうになる

大槻さんも私も溝に落ちそうになる


①国有林
植栽総本数470本:生育本数444本(生育率94.5%)
・山砂
・海から波打ち際から420m、生物多様性保護ゾーン沿い
・樹種10種
多い順からヤマザクラ、コナラ、ケヤキ、ウワミズザクラ、大島桜、クリ(総本数の86%)
皇居産4種・65本のうち、エノキ50本。ほか15本はアカガシ、タブノキ、スダジイ
・樹高1mを超えた個体なし。全般的に根元径の太り見られず。コナラは樹勢ややあり。
・皇居産の常緑広葉樹は、2年半という長期育苗、根元径の太い苗に仕立てた甲斐あって、
生育率・樹勢「やや」良い。
「見えない・・・」と思いますが、大槻さんが指差ししてくれています。沿岸部の土壌に近い山砂、国有林にて

「見えない・・・」と思いますが、大槻さんが指差ししてくれています。沿岸部の土壌に近い山砂、国有林にて


②市有林
植栽総本数201本:生育本数190本(生育率94.5%)
・粘土質
・波打ち際から約400m、生物多様性保護ゾーン沿い
・樹種6種 ヤマザクラ、ウワミズザクラ、大島桜、コナラ、ケヤキ、クリ
・①に比べ樹勢良好。とくにサクラ類が際立ち、樹高2mを超えた個体あり。
水捌けが悪い粘土質土壌の林縁部(かなりマシな場所)、市有林にて。樹高2mクラスの個体が増えた

水捌けが悪い粘土質土壌の林縁部(かなりマシな場所)、市有林にて。樹高2mクラスの個体が増えた


公共工事以外の海岸林で「クロマツ広葉樹の同時混植」、
そして、その後の「疎林化」を見かけます。
クロマツは育っても、広葉樹は割箸のような太さ。樹高は植えたときのまま。
防風効果・飛塩防止効果が第1義の防災林の役割は、将来にわたって果たさず、
葛とクロマツの「これぞ疎林」か、ニセアカシアの拠点となるでしょう。
私たちは襟裳岬で、クロマツと広葉樹の複層林で防災効果を狙う「長期」施業を学びました。
クロマツ本数調整伐の後、広葉樹を「林間植栽」した試験地では結果は悪く、
自然に実生で生えてきた広葉樹を活かすほうが結果が良いと。コストはもちろん。
何度でも言いますが・・・
ここの飛塩・浜風、春の寒風と乾風、酸性かつ貧栄養土壌の厳しい環境では、
「人の手」で植栽しない限り、森林の回復、海岸防災林は形成できません。
広葉樹は、当面の間、森林化を期待できる密度の実生はありえないでしょう。
当プロジェクトで植えられた671本は、クロマツ林内と、背後地の生物多様性保護ゾーンへ
広葉樹種子を拡散させる「母樹」とイメージして、人の手で植えました。
「本数調整伐の後、自然に出てくる広葉樹を活かした複層林にしような」と
佐々木統括と話しています。
その時、二人は生きていなくても。
25年先には結果が出始めるでしょう。

オイスカ本部総務部のハルハルです!9月15日~16日、宮城に出張してきました。
4年ぶりの名取市海岸林再生プロジェクトの現場。4年前は、育苗場で生育中の苗木、翌年度(2014年)から
開催する植栽予定地の視察を行う海岸林現場視察ツアー。名取市の育苗場から現場をひたすら歩いた記憶。
植栽の様子、クロマツの生育・管理状況は、ブログでこまめにチェックしていたけど、植栽後現場に行くのは
今回初めて。前日の夜のブログに、吉田部長から翌日の活動予告が上がる。2班に分かれて活動するとの事。
馬車馬のごとく働く覚悟を決める。
9月16日(土)の海岸林再生プロジェクトボランティア活動、天候は曇りで雨もパラつき、気温21度と涼しささえ感じる中、無心でツルマメ抜き。初めはツルマメの見分けもままならず、さらに地上のツル部分だけを取り、根の部分を残してしまい、海岸林再生プロジェクトチームの林広報室長のスパルタ指導が……涙
DSCN1805
指導のおかげで、ツルマメの根の取り残しにも瞬時に反応できるまでに。ツルマメをきれいに処理できた時のやったった感、充実感は、普段なかなか味わえない。未体験の方は、是非ともボランティア活動でご体験を。癖になる体験をお約束します!
最初に植栽された場所のクロマツの中には、3メートルを超すほど順調に成長したものも。ただ、水捌けの悪い土壌に植栽されたものは、4年経過しても50cmくらいしか成長していないものがあり、生育環境の大切さを実際に現場で目の当たりに。
また現場の活動が普段事務所内で仕事する経理では知り会うことのない多くの方々により支られている事を知ることができ、貴重な経験でした。
IMG_6292
ここで1つ、お知らせがあります。
11月26日(日)に行われる大阪マラソンで海岸林再生プロジェクト支援のためにチャリティランナーとして走ります。
普段事務所内での業務が中心でなかなか現場での活動に出向く機会がないので、現場の活動を何かしらの形で支えられればと思い、今回エントリーを決めました。エントリーし、海岸林支援への思いはあるものの、海岸林の現場には、4年前、まだ植林が始まる前に1度行っただけでしたので、今回ボランティアの日の活動に参加し、ツルマメと格闘してみて海岸林支援への思いをほんの少しは行動に移せたかなと。更なる行動として初マラソンで不安はありますが、チャリティランナーとして海岸林再生プロジェクトのためにできるだけ多くの支援を集めたいと思いますので、皆さまの暖かいご支援を宜しくお願いします。
ファンドレイザー名: ハルハル
ファンドレイジング名: 海岸林再生プロジェクト、少しでも支援できればと。
https://japangiving.jp//fundraisings/33505

描かれた海岸林

2017年9月27日( カテゴリー: 本部発 )

広報室の林です。
先日、思いがけず浜松に出かける用事ができたので、市内にある実家に泊まり、
翌日大好きな場所に行ってきました。
それは浜松市天竜区にある秋野不矩美術館
DSC_0463 DSC_0461
女性画家・秋野不矩(ふく)さんは天竜区出身。私の2歳上の姉が、同区内にある高等学校に勤務していた際、学校に秋野不矩さんの絵が飾ってあったそうで、姉からその話を聞いて地元にこんな画家さんがいたことを初めて知りました。
山の上にある美術館は土壁の建物で、とてもこじんまりとしています。不矩さんが描いたインドの自然や風景、人々の生活などの絵がとてもなじむような気がしていて大好きなのです。
今回は浜松市が政令指定都市移行10周年記念ということで、浜松市美術館が所蔵している作品を展示する企画展でした。
 
今回私が気になったのは、不矩さんの絵ではなく、こちらの絵。
    ↓
matsu_yamamoto
チケットに使用されている山本芳翠(1850-1906)の四季屏風のうち春を描いたもの。
小さくて分からないかと思いますが……。
海に川が流れ込むその左右の海岸(少し砂丘のようになっているようです)に
しっかりとマツが育っているのが分かります。その手前にはきれいに手入れされた畑と
小さな家屋が描かれています。何よりも目を引いたのが、一番手前に描かれたマツ。
これまで多くの海岸で見てきたように、マツが砂に埋もれているのです。
1800年後半から1900年前半ぐらいに描かれた物でしょうか。
これがどこなのかは分かりませんが、やっぱり日本の海岸にはこうして生活を守る
ための海岸林が存在していたのだなぁと思いながらじっくり眺めてしまいました。
以前、本部の鈴木も広重の絵に描かれたマツのことを紹介していました。
やっぱりプロジェクトに関わっているとついついマツに目が行ってしまうのですね。
クロマツオタク予備軍です。

 

9月に入り、下半期は①活動報告会開催、②寄附金募集チラシ配布の
2点に力を入れることを、東京本部海岸林チーム定期会議で確認しました。
ホームページのトップ「インフォメーション」に
今後の行事など、はみ出すぐらい、掲載したいです。常に。
http://www.oisca.org/kaiganrin/
まだ、あと少し書き切れていません。
11月25日は、大阪での活動報告会(詳細まもなく公開)
11月26日の、大阪マラソン、62名のチャリティランナー紹介
下半期は、様々なオファーが突然飛んでくるのが常ですが、
活動報告会をもう少し各地で開催できたら。
第2四半期後半になってしまうかもしれません。
(*復興庁関連の民間助成金で遠方でも開催支援いただいています)
首都圏での開催回数も、もっと増やしたいのですが、
われら少人数では手が回らないのが悩みです。努力が足らず・・・
昨年、草加市社協が開催協力してくださったようなパターンも増やしたいのですが。

冷夏で農業の心配をしましたが、騒ぐ様子はなく、なんとか平年並みの模様(育苗場横の水田にて)

冷夏で農業の心配をしましたが、騒ぐ様子はなく、なんとか平年並みの模様(育苗場横の水田にて)


いま、宮城県内にオイスカの会員がかつてないほど急増しています。7年前比で倍増。
県内会員や寄付者の方にターゲットを絞り、視察会のご案内を届けたら、
申し込みが立て続けに。この感触だとバス1台では間に合わない?
(前向きに考える単細胞的な癖あり)
また、寄附金募集チラシの配布は、できるだけ早く、遅くとも年末までに、
最低2万6千部配る目標です。(1万部はすでに予定あり)
土曜日は仙台空港で200部配り、今日は、宮城の新聞社から30部依頼を受けました。
たとえ数部単位であっても、我々にとってはありがたいご依頼。
配れば1になるかもしれない。配らなければゼロかもしれない。
配布数が寄附額に比例するのは、データ上間違いないです。
目下、造林面積50ha。想定以上の草との闘いが続き、支出はピーク。頑張らねば。
下半期に入ると、事業計画・予算編成の季節にもなります。
こちらは世間並みですが、毎年11月下旬には決めてしまいます。
すでに粗方の想定はできています。
6月中旬からの「空中断根(発根促進)」のため、地面との間に籠を置き、根を土から意図的に離す工程は来月半ばで終わり。次は「根降ろし」の作業が控えている(育苗場にて)

6月中旬からの「空中断根(発根促進)」のため、地面との間に籠を置き、根を土から意図的に離す工程は来月半ばで終わり。次は「根降ろし」の作業が控えている(育苗場にて)


事務が増える季節ですが、追いかけられる事務ではなく、攻める事務で。
明日からまた3泊、197往復目の宮城。
事情通の地元の人が布団を寄附くださったようです。

11月26日の大阪マラソンにオイスカのチャリティランナーとして参加することを決め、
トレーニングをしています。9月16日、宮城県名取市の海岸林再生のボランティアの日には、
集まってくださった多くの方から貴重なご寄付をいただきました。
責任の重さがズシリときましたが、大きな励みになりました。本当にありがとうございます。

一緒に走る東京本部の佐藤君

一緒に走る東京本部の佐藤君(左)と


62歳にして今回がはじめてのマラソンなのですが、実は2000年、大阪に勤務していた45歳の時に
マラソンに挑戦しようとしたことがあります。東京からの新幹線の車内に新大阪に近づいたことを
知らせるアナウンスが流れ出すころ、列車は神崎川という細い川を渡ります。
新幹線は新大阪を過ぎるとまた同じ川を渡るのですが、この川の新幹線ガード2か所の間、約10キロが
練習のコースでした。川岸の遊歩道に200メートルごとに標識が立っていて便利だからです。ところが、
春先から始めた練習が夏になるとできなくなりました。
走り始めて7キロほどになると膝が猛烈に痛くなり走れなくなってしまうのです。しばらく休んで走っても同じでした。
7キロ走ると膝が痛くなる……というわけで挑戦は断念しました。
その後は膝が痛くなるのが怖くて走るのもやめていましたが、時間に余裕もでき、今度こそ、という気持ちで
走り始めてみると膝も痛みません。リベンジができそうな気になってきました。
そもそも、私には「マラソンを走ったことのある人」になりたいという夢があります。
なんでもいいのですが、自分は「~をしたことがない人」より「~をしたことのある人」になりたいタイプです。
マラソンを走ると、人生の中に別の景色が見えるかもしれないとも思います。その夢がかなうかもしれない、
しかも応援してくれる人がいる、というのはとてもうれしいことです。
あと2ヵ月、「無理は禁物」を肝に銘じて準備をします。

震災から6年半が経った9月16日ボランティアの日。
また今回も100名以上集まってくださいました。
名取駅の写真展をご覧いただいたのか? ご近所から自転車で来た方も。
終日ツルマメ抜き取り。
今年6月から今日までの1,250人はこれ一筋。
「彼岸まで」を合言葉にプロもボランティアも頑張ってきましたが、それも大詰め。
ツルマメの花は終わり、小さな実が付き始めました。
この時期のツルマメは巨大化。
1本の根から半径1m。鎌は使わず素手で抜きます。
一つ処理すると見違えるほど、マツが救われるので、ビフォーアフターに感嘆の声。
DSC_3594DSC_3604
「今日は2ha終われば十分かな?」
終わってみれば、4.6ha(クロマツ23,460本)、
ちょうど東京ドーム全敷地面積分を完了。とんでもないスピード。
総仕上げの時期ですから、対象地は斑状で広範囲。
今日はよく歩いていただきました。私の歩数計も10,000歩以上。
朝から、「今日の場所はハチは必ずいます!」と明言しました。
(植えてから2年の場所にはいませんが)
フタモンアシナガバチという種類です。スズメバチはまだいません。
刺される前に11ヵ所もボランティアが発見し、駆除。お見事。
指導側もですが、ボランティアも腕をあげています。
リピーターが指導側の指示をよく聞いて、いい動きをするからでしょう。
S__3432450
今日も無事に終わってよかった。
【帰京後・・・】
地元のMさんからメール。
「台風による強風も、防風垣などに被害なし」
(去年8月末に、竜巻で170基飛ばされました)
我がことと思ってくださる方が今年も増えて本当にありがたいです。

倉庫と防風ネット解体

2017年9月20日( カテゴリー: 現場レポート )

9月20日、再生の会は11人出勤。
私は宮城県支部亀井文之会長との面会のため珍しくスーツ。
「手伝ってくれんの。ありがとね」と峰男さん。
昨日から旧事務所の防風垣撤去と倉庫解体が始まったそうだ。
自分たちでできることはやって、仕上げは業者さんにという算段。
近いうちに、新事務所の南隣に倉庫が建ち、防風ネットが張られます。
DSC_0011DSC_0007
すべて、2012年3月、前田建設工業㈱から寄贈された資材。
初の播種を控え、圃場立ち上げ、再生の会が産声を上げた1週間後のことです。
防風ネット設置は社員さんと一緒に、積雪の中、2日かけたことも休憩中の話題に。
確かにあの作業は、ボランティア作業としては指折り面白かった。
普段は設計したり、指揮する社員さんたちだから、自分ですることには
まったく慣れてなく、難渋していることにすごく好感を持てました。
2年生クロマツ苗の「空中断根」も間もなく終わり。
10月初旬には「根下ろし」となります。
籠の上に置いて地面から離し、苦しい思いをさせながら細根発達を
促進する時期を終え、地面に戻す作業です。
もう忘年会の話も出ています。
「事務所でとんちゃん(ホルモン焼き)やっか??」
再生の会は冬支度が始まります。
DSC_0010

2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
月別アーカイブ

ページトップへ