インターン生のお仲間さん
内川です!
先日の10月7日のボランティアで、私と同じ損保ジャパン日本興亜環境財団から派遣されている
インターン生のお仲間さんが来てくれました。
海岸林の活動について関心を持っていただき、自主的に来て下さいました!
午前中は雨の中ボランティアさん達も我々もびしょ濡れになりながら、ツルマメ抜きをしました。
午後からは雨脚が途絶えて、作業がしやすくなりました。
皆さんがお風邪を引かれないか、終日心配しておりました…
普段、インターン生同士がお互いの派遣先に行くことありませんが、皆さんと一緒にお仕事できたのは、
海岸林のインターンならではですね。
8ヶ月のインターン期間の後半戦は、若者を海岸林に呼び込む事が、私の目標です。
そのため、最近は現場でのお仕事も少なくなりましたので、「若者を呼び込む企画」を作っている最中です。
この調子で、若い人をどんどん現場に誘って行きたいです。
10月7日(土) ボランティア報告 バスの中で
広報室の林です。
昨日は雨の中、寒い思いをしながらボランティアに参加してきました。
寒さが苦手な私。風邪をひくのではないかと心配していましたが、無事でした。
参加してくださった皆さんはいかがでしたでしょうか。
いつも大型のバスで来てくださる三菱UFJニコスとグループ会社の皆さん。
集合場所から作業現場までの移動の際、電車で来られたボランティアの方を
いつも乗せてくださいます。私もこのバスにお世話になることが多くあり、
前担当のSさんにも現担当のWさんにもいつも頼ってばかりいます。
植栽現場に入る際には、一般車両が入れないように設置してある鍵がついたゲートをあけなければらならないのですが、いつも私が開けるのをWさんがお手伝いしてくださいます。
この日は別のスタッフがゲートをあけ、それもWさんがささささっとバスから降りてお手伝いしてくださいました。何をいわなくても我がこととしてすっと体が動く。本当にありがたいことだなぁと思います。
そしてこの日、雨だと分かっていたため、運転手さんはいつもより多めに
靴の泥を拭き取るためのタオルを準備していました。
そしてWさんが用意していたものは大きなビニール袋。
濡れたり泥で汚れたりした荷物で車内が汚れないよう、全員に配ってくださいました。中にはズボンが汚れているからと、そのビニール袋を座席に敷いてから座っている方もいらっしゃいました。
毎月通ってくださる企業の担当者の皆さんの経験の蓄積ってすごいなぁといつも感心します。こうした経験が他社さんにもシェアできるよう毎月支援企業・団体の担当者の皆さんとの情報交換会を行っています。ぜひバスを利用する際の配慮なども共有いただけたらと思います。
ちなみにもう一台バスが来ていたのですが、ガイドさんが乗っていました。こちらのバスではガイドさんが、乗車の際にビニール袋を2枚配布し、両足にそれを履くようにしてもらっていました。それもまた名案!
雨の日はバス会社の皆さんにも本当にご迷惑をおかけします。
でも、極力汚さないようにと、気を付ける皆さんの気持ちはどんどん大きくなっているように感じます。
10月7日(土) ボランティア報告
今回は冷たい雨が降る中、107名のボランティアの皆さんに今年最後のツルマメ抜きをしていただきました。

天気予報などで“100%雨”と分かっていたため、皆さんカッパなどを準備して臨んでくださいました。長靴がいいと分かっていながら、重くて大変だからと靴にビニールの靴カバーをかけている方も見られましたし、中にはスーパーの手提げ袋のようなビニールをかぶせている方も。
作業は相変わらずツルマメの抜き取り。
あいにくの雨もツルマメが根から抜き取りやすいという点ではありがたくもあり。



午後は、雨も弱まり、次第に空も明るくなっていきました。
育苗場の見学をした後、 育苗を担う地元のグループ「名取市海岸林再生の会」の鈴木英二会長が、ふるさと北釜のことを皆さんに知ってもらいたいと、震災後、津波で命を落とした方たちの慰霊のために建てられた「北釜地蔵堂」を案内してくださいました。
震災当日の話など、実際に地元の方から聞く機会はこれまでなかったという参加者もいて、熱心に耳を傾ける姿が見られました。地蔵堂の中も見学させてもらいました。



吉田から「今日の作業は、ツルマメの種がはじけ飛ぶ前に根絶やしにして、来年芽が生えてくることのないようにするための 大事なもの」と説明を受けた参加者の皆さんからは、「一本も残さぬよう・・・」という気迫のようなものを感じました。午前中の雨もさらにその気持ちを強くさせたかもしれません。
←このようにツルマメに巻き付かれたクロマツもたくさんありました。皆さん、丁寧にツルをとり、クロマツが元気に育つように“救出”してくださっていました。

集中的にツルマメが生えている少し離れたエリアで、最後までこのグループの皆さんが抜き取り作業をしてくれました(いつものたそがれタイムにも加わらず……)。山にしてあるのはほんの一部。
右から3人目のピンクの服のお嬢さんは今回の最年少。小学6年生ながら、雨にもめげることなく、最後までお父さんと一緒に作業に取り組んでくれました(この親子の取り組みはまた別途報告します)。
2014年の植栽地をみんなで見学して作業終了。
最後の集合時には皆さんもうカッパは着ていません(朝はほとんどの方が着ていたのですが ↓↓↓)



先月、初めてお休みした仙台トヨペットの皆さんでしたが、今回はいつも通り参加してくださり、最後の募金にも協力してくれました。
今回はもう一人若者が募金を呼びかけました。彼女は大阪マラソンのチャリティランナーとして参加する学生さん。出場を前に現場を見ようと、大阪から夜行バスに乗りボランティアに参加してくれました。「走ることで社会に役立てるなら・・・」との思いで参加を決めたそう。
この日集まった募金は、ジャパンギビングを通じて、彼女のマラソンへのチャレンジに寄附をしました(プロジェクトへの支援につながります)。
https://japangiving.jp//fundraisings/33538
雨の中ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。
来年もまた同じようにボランティアの募集をしますのでぜひご参加ください!
【観察日記】うろこ模様 その2
こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
あれよあれよと9月が過ぎ、もう10月・・・今年も残り3ヵ月となってしまいました。月日の経つのが早すぎると思うこの数年。
観察しているクロマツたち。
背丈はほとんど伸びず、ぱっと見た目はほとんど変わらないように見えます。
若干、葉が伸びたかな?と思う程度です。
葉の長さは7㎝になっているものもあります。
それでも葉をかき分け茎を見てみると・・・
茶色の茎がプレッツェルのような肌になっています。
これは、茶色の部分が一皮むけるとウロコ模様になるのか?
それとも、ひびがたくさん入り、そのうちウロコ模様になってくるのか?
上の写真から13日経っていますが、ほとんど状態は変わりません。
ゆっくりゆっくり変化していくもののようです。
これからの観察がますます楽しみになります!
(9月8日のウロコ模様について書いたブログはこちら→【観察日記】うろこ模様)
ツルマメのお味は……?
広報室の林です。
以前から気になっていたし、ボランティアの皆さんからも質問されること。
「ツルマメって食べられますか?」
子どもの頃、カラスノエンドウを食べて“青臭いマメ”と感じた、あの味が
近いのではないかとずっと思っていました。
指導員の佐々木勝義さんからは「食べられるけど、ほかにおいしい豆はいくらでも
あるんだからわざわざ取って食べるほどのことでもない」と説明されたことがあり、
なんとなくそのお味を想像していました。
清藤先生もツルマメに関して、おもしろいブログを書いてくださっています。
いつかボランティアの日のお昼休みに「ツルマメ試食会」をやろうと
吉田に提案していたのですが、実現しないままでした。
……が、先日、リピーターのMさんから写真と共にこんなメールが届きました。
興味本位で大豆の改良種といわれているツルマメを5分位茹でて食べてみました。
その感想です。
見た目、食感は枝豆の小さい版でした。香はわずかに青臭さがしました。味は甘味のない枝豆でした。
結論は沢山採ることはできますが、好んで食べなくても、おいしく品種改良した枝豆を食べたほうが良いと思いました。
佐々木勝義さんのおっしゃったこととほぼ同じ感想。思わず笑ってしまいました。
写真では枝豆が比較用に写っていますが、これがなければほぼ枝豆。
でも粒も小さいし、やっぱり枝豆がいいかなぁ。
今週土曜日、ボランティアの日は雨の予報。
仙台管区気象台は「100%雨。最高気温19度」と。
宮城はもう寒いです。
皆さん、どうぞ温かい服装で。
6日のUAゼンセン40名、7日公募ボランティア120名以上の
仕事内容は、今期「ツルマメ抜き取り」総点検です。
道具は使わず。
予定としては、2017年植栽地14haの海寄り半分を北から攻めます。
約1.5㎞をを歩いて「探して」いただくことになるでしょう。
リピーターの皆さんは、初めての人に教えてあげてくださいね。
林業会社2社の下刈は完全に終了しました。
ボランティアによる「ツルマメ抜き取り」も同じ場所を3回、4回。
50ha、総合力でよくやったなあーと思いますが、
達成感は週末皆さんと一緒に味わいます。
この時期はアマツバメが舞う時期。
自然も満喫できるように予報が変わってくれないかなあ・・・
運動会もイベントもたくさん予定してるだろうし。
今日、現場で会った仙台森林管理署の女性と、いきもの話で盛り上がり。
「きっといろいろな遷移をするんしょうね」
彼女に言うの忘れましたが、海岸林すぐ脇、内陸防風林横の堀でカワセミを見ました。
海岸林周辺では、もちろん初めて。メダカいますから。
作業道はススキ並木。もちろん無数の雑草も。
「なんで綺麗に刈らないの?」という人もいます。
僕には野趣溢れる風景に見えます。
今日も広葉樹の生育確認調査。
エノキの細い枝に「モズのはやにえ」が。
葉が落ちた後、よく見かける毎年の風景。
マツには刺せませんが、広葉樹植栽地では毎年見つけます。
国有林内広葉樹沿いの排水路には、小さいゲンゴロウのような「ガムシ」や、
オールのような足の小さい水生昆虫「マツモムシ」、アマガエルもカニも。
そこには、福島県版レッドデータリストの植物や、ガマなど湿地性植物も。
今年は、ヤシャブシでも、オオバハンノキでもない「ハンノキ」が広葉樹植栽地に。
ようこそ。刈られないように目印。生物多様性ゾーンにあったかな??
再生の会メンバーで地元区長の一人、川島さんは
「最近タヌキが増えたなあ。ハクビシン? いるよ、いる、いる!」
タヌキを見たら、いずれハクビシンも続くと。いつか松林にも来るのか・・・
日没前、事務所に帰る前、車をそーっと走らせ、2014年植栽地を1周すると、
タヌキの色ではない大きな生き物が走り去りました。たぶんキツネ。
よく見る場所とはずいぶん離れた場所で。
先月は東北電力労組の方がイタチを見たと。私はまだ。
今夏は、現場に行けばギンヤンマを必ずと言っていいほど見ましたが、
今日は一度も見なかったオニヤンマを2回も。カラダの大きさも違います。
アカトンボの大群は今年はまだ。
調査中、キジが慌てて逃げていきました。決まって名取1・2・14区で見ます。
縄張りありますからね。今日の猛禽類はミサゴ・ハヤブサを。
トビ・ノスリは年中。チョウゲンボウはごく稀に。
もう少ししたら、コミミズクも来るのかな??
防風垣や地上にいて、近づいても逃げず、最後はめんどくさそうに飛んでいきます。
9月中旬、渡り前のアマツバメを。大群が乱舞するのは10月初旬か。
ツルマメは小型枝豆状に。まだ飛散には至ってません。
「茹でて食べてみた」ブログがありましたが、収穫するなら今。
ですが、2015年植栽地名取8区道沿いと、2014年植栽地名取6区のごく一部に発生した
同じくツル科の「ヤブマメ」は「きぬさやえんどう」化、
モノによっては黒くなり飛散寸前・・・
来週仕留めて、今期の下刈完了。
9月2日、ボランティアの日。
毎年社員有志を率いて来る東京海上仙台支店、自動車保険営業部S部長が、
「2年前に植えた広葉樹を見てみたい」と嬉しいリクエスト。
2mの樹高にまでなった様子を見て、
「過去あの作業が一番きつかったとみんな言うんだよね~」と。
昨年秋の補植は、乾風と寒風を乗り越えた今年6月の時点で、ほぼ100%が開葉。
やはり、この立地、この土では、「広葉樹は秋植えが相応しい」と改めて確認。
その後ひと夏発生する、ド派手な毛虫は、発見次第即駆除。
ほかに目立った病気はなく、一気に「根元が太く」なったのが今年の印象。
クロマツと同様、植えてから2年は、耐えに耐えねばならないのでしょう。
9月28日、地元の大槻さんと、広葉樹の生育確認調査を行いました。
①国有林
植栽総本数470本:生育本数444本(生育率94.5%)
・山砂
・海から波打ち際から420m、生物多様性保護ゾーン沿い
・樹種10種
多い順からヤマザクラ、コナラ、ケヤキ、ウワミズザクラ、大島桜、クリ(総本数の86%)
皇居産4種・65本のうち、エノキ50本。ほか15本はアカガシ、タブノキ、スダジイ
・樹高1mを超えた個体なし。全般的に根元径の太り見られず。コナラは樹勢ややあり。
・皇居産の常緑広葉樹は、2年半という長期育苗、根元径の太い苗に仕立てた甲斐あって、
生育率・樹勢「やや」良い。
②市有林
植栽総本数201本:生育本数190本(生育率94.5%)
・粘土質
・波打ち際から約400m、生物多様性保護ゾーン沿い
・樹種6種 ヤマザクラ、ウワミズザクラ、大島桜、コナラ、ケヤキ、クリ
・①に比べ樹勢良好。とくにサクラ類が際立ち、樹高2mを超えた個体あり。
公共工事以外の海岸林で「クロマツ広葉樹の同時混植」、
そして、その後の「疎林化」を見かけます。
クロマツは育っても、広葉樹は割箸のような太さ。樹高は植えたときのまま。
防風効果・飛塩防止効果が第1義の防災林の役割は、将来にわたって果たさず、
葛とクロマツの「これぞ疎林」か、ニセアカシアの拠点となるでしょう。
私たちは襟裳岬で、クロマツと広葉樹の複層林で防災効果を狙う「長期」施業を学びました。
クロマツ本数調整伐の後、広葉樹を「林間植栽」した試験地では結果は悪く、
自然に実生で生えてきた広葉樹を活かすほうが結果が良いと。コストはもちろん。
何度でも言いますが・・・
ここの飛塩・浜風、春の寒風と乾風、酸性かつ貧栄養土壌の厳しい環境では、
「人の手」で植栽しない限り、森林の回復、海岸防災林は形成できません。
広葉樹は、当面の間、森林化を期待できる密度の実生はありえないでしょう。
当プロジェクトで植えられた671本は、クロマツ林内と、背後地の生物多様性保護ゾーンへ
広葉樹種子を拡散させる「母樹」とイメージして、人の手で植えました。
「本数調整伐の後、自然に出てくる広葉樹を活かした複層林にしような」と
佐々木統括と話しています。
その時、二人は生きていなくても。
25年先には結果が出始めるでしょう。
海岸林再生プロジェクト、少しでも支援できればと。
オイスカ本部総務部のハルハルです!9月15日~16日、宮城に出張してきました。
4年ぶりの名取市海岸林再生プロジェクトの現場。4年前は、育苗場で生育中の苗木、翌年度(2014年)から
開催する植栽予定地の視察を行う海岸林現場視察ツアー。名取市の育苗場から現場をひたすら歩いた記憶。
植栽の様子、クロマツの生育・管理状況は、ブログでこまめにチェックしていたけど、植栽後現場に行くのは
今回初めて。前日の夜のブログに、吉田部長から翌日の活動予告が上がる。2班に分かれて活動するとの事。
馬車馬のごとく働く覚悟を決める。
9月16日(土)の海岸林再生プロジェクトボランティア活動、天候は曇りで雨もパラつき、気温21度と涼しささえ感じる中、無心でツルマメ抜き。初めはツルマメの見分けもままならず、さらに地上のツル部分だけを取り、根の部分を残してしまい、海岸林再生プロジェクトチームの林広報室長のスパルタ指導が……涙
指導のおかげで、ツルマメの根の取り残しにも瞬時に反応できるまでに。ツルマメをきれいに処理できた時のやったった感、充実感は、普段なかなか味わえない。未体験の方は、是非ともボランティア活動でご体験を。癖になる体験をお約束します!
最初に植栽された場所のクロマツの中には、3メートルを超すほど順調に成長したものも。ただ、水捌けの悪い土壌に植栽されたものは、4年経過しても50cmくらいしか成長していないものがあり、生育環境の大切さを実際に現場で目の当たりに。
また現場の活動が普段事務所内で仕事する経理では知り会うことのない多くの方々により支られている事を知ることができ、貴重な経験でした。
ここで1つ、お知らせがあります。
11月26日(日)に行われる大阪マラソンで海岸林再生プロジェクト支援のためにチャリティランナーとして走ります。
普段事務所内での業務が中心でなかなか現場での活動に出向く機会がないので、現場の活動を何かしらの形で支えられればと思い、今回エントリーを決めました。エントリーし、海岸林支援への思いはあるものの、海岸林の現場には、4年前、まだ植林が始まる前に1度行っただけでしたので、今回ボランティアの日の活動に参加し、ツルマメと格闘してみて海岸林支援への思いをほんの少しは行動に移せたかなと。更なる行動として初マラソンで不安はありますが、チャリティランナーとして海岸林再生プロジェクトのためにできるだけ多くの支援を集めたいと思いますので、皆さまの暖かいご支援を宜しくお願いします。
ファンドレイザー名: ハルハル
ファンドレイジング名: 海岸林再生プロジェクト、少しでも支援できればと。
https://japangiving.jp//fundraisings/33505
広報室の林です。
先日、思いがけず浜松に出かける用事ができたので、市内にある実家に泊まり、
翌日大好きな場所に行ってきました。
それは浜松市天竜区にある秋野不矩美術館。
女性画家・秋野不矩(ふく)さんは天竜区出身。私の2歳上の姉が、同区内にある高等学校に勤務していた際、学校に秋野不矩さんの絵が飾ってあったそうで、姉からその話を聞いて地元にこんな画家さんがいたことを初めて知りました。
山の上にある美術館は土壁の建物で、とてもこじんまりとしています。不矩さんが描いたインドの自然や風景、人々の生活などの絵がとてもなじむような気がしていて大好きなのです。
今回は浜松市が政令指定都市移行10周年記念ということで、浜松市美術館が所蔵している作品を展示する企画展でした。
今回私が気になったのは、不矩さんの絵ではなく、こちらの絵。
↓
チケットに使用されている山本芳翠(1850-1906)の四季屏風のうち春を描いたもの。
小さくて分からないかと思いますが……。
海に川が流れ込むその左右の海岸(少し砂丘のようになっているようです)に
しっかりとマツが育っているのが分かります。その手前にはきれいに手入れされた畑と
小さな家屋が描かれています。何よりも目を引いたのが、一番手前に描かれたマツ。
これまで多くの海岸で見てきたように、マツが砂に埋もれているのです。
1800年後半から1900年前半ぐらいに描かれた物でしょうか。
これがどこなのかは分かりませんが、やっぱり日本の海岸にはこうして生活を守る
ための海岸林が存在していたのだなぁと思いながらじっくり眺めてしまいました。
以前、本部の鈴木も広重の絵に描かれたマツのことを紹介していました。
やっぱりプロジェクトに関わっているとついついマツに目が行ってしまうのですね。
クロマツオタク予備軍です。