【観察日記】あっ大変!!
海岸林担当の鈴木です。
今日は東京では珍しく一面雪景色です。
積雪23㎝とかなりの大雪、
静岡生まれの私は雪が降ると少しわくわくします。
まだ足跡のついていない雪のところを選んで足跡を付けながら、ところどころで写真を撮りながらいつもより時間をかけて歩いて出勤しました。
いつも通り仕事を始め、ふと、「そういえば、クロマツが雪でつぶれてしまっていないかな?」と不安になり、大急ぎでクロマツのところに行きました。
一面の雪景色、クロマツはもしや潰れている??
寒冷紗をかけているので、その上に雪が降り積もり、重みで押しつぶされてしまっているかも??
少しずつ雪を取り除き覗いてみると、どうやら大丈夫なようです。
よかった!

日差しが強くなり、少し暖かくなるまであと1ヵ月、もう少しだけ寒さに耐えて、大きく成長するのを楽しみにしているよ!
もう少し我慢してね
と健気なクロマツに話しかけてしまいました。
宮城県支部リニューアル
1月22日、宮城県支部幹事会と、支部会員の半数が出席する新春懇談会が
仙台駅近くのパレスへいあんで行われました。
東京からは「災害を防ぐ世界各地の海の森づくり」と題して講演する
本部・海外事業部の長部長。支部間交流として新しく就任された首都圏支部の
藤田副会長兼事務局長、そして小林アドバイザーと浅野、吉田。
震災前と比べて会員数が倍増。
設立から36年間使用した馴染みのホテルでは完全に入りきらなくなり、
今回から会場を変更。初めて行きましたが、華やかな「結婚式場」でした。
広い会場。どこに誰がいるかわからない。
新しい場所で回数を重ねながら、今までのいい雰囲気に染めていきたいです。
長部長は、私自身も強烈なシンパシーを感じている、オイスカが誇る熟練。
取り組む各国の事例をたくさん取り入れながら、30年来の海の森づくりから
名取のプロジェクトに至った背景や関連性、プロジェクトが大事にしている事の本質、
そして名取から世界への技術移転やネットワークを説明しました。
これから各地に引っ張り出し、一人でも多くに聞いていただくつもりです。
川崎での講演と今回の宮城をアレンジし、私自身も聞きましたが、
会員の皆さまもウトウトする人は誰もいない。よかった。
新役員からも「誇らしく思いました。頑張りましょうね」と評価していただき、
2次会では佐々木統括も「今日は嬉しかった」と。珍しい・・(笑)
これはチャンス。
すかさず「清藤先生と一緒に今年ぜひ海外の指導に。実は行っていただきたい現場が
あるんです・・・」というと「そうだな~」と。気が変わらないうちに念押しします。
名取に関わる専門家たちの技術や経験、また専門家でなくても名取での体験を
国内外に伝えていく必要があります。
私自身も名取の報告・計画を説明しましたが、
全国からのご支援、これまで支えてくださった会員、新しく入会いただいた会員に、
新年会の趣旨通り感謝を伝えることができました。
大雪を押して出席いただいた皆さまに御礼申し上げます。
「三日会わざれば刮目して見よ」
「something new」
という感じで頑張ります。
青森県三沢市・おいらせ町にて
我々のアドバイザーの小林省太さん(元日経新聞論説委員)が雑誌に寄稿するのに、
他県も見なければならず、その取材のお供を兼ねて、土日を活かした1月19日~22日、
清藤城宏先生と3人、青森太平洋側と岩手北部に思い切って行ってきました。
岩手北部は現場一つ一つが、津々浦々に非常に小面積という特徴。
青森太平洋側は三沢~八戸間、全長32㎞・134haが計画面積のようです。
その現場を3日間、舐めるように徹底踏査。
青森防災林再生計画書(ページ下部にPDFあり)
http://www.pref.aomori.lg.jp/sangyo/agri/bousairin.html
青森は、津波規模など岩手宮城とは異なるものの、「ヤマセ」本場の町。
まさに「海岸防災林」として現在進行形で復旧が進められています。
2012年植栽(6年目)、2014年植栽(4年目)など、我々と同時進行の現場も多く、
自分たちとの比較検証と、20年~25年の若齢林もあり、名取の将来を考えることができました。
・もとの地盤の優位性を活かしている(仙台平野とは元の地形が違う)
・地下水位を計算に入れ、排水を重視して非常にゆるい傾斜を付けた盛土
・枯損木を排水溝に集積して崩壊から守っている
・宮城・福島のような三角形の防風垣はない
・作業道網が極めて豊富でアプローチしやすく、津波退避路にもなる
・防潮堤代わりで、かつて植栽もした人工砂丘工がある
・徹底したつる切り・除伐(つる類が見当たらない)
・クロマツのコンテナ苗・裸苗、春植え・秋植え
・最前列で、天然更新苗を活用した保育間伐?に一部の区間で挑戦開始
・松くいがまだ来ていない。葛・ニセアカシアも見ない。
・「(海岸)保安林保護協議会」は辛うじて残っている模様
またコツコツ紹介しますが、印象を一言で言うと、「我々もまた頑張るぞ」と
気持ちを温める視察となりました。見れば見るほど、歩けば歩くほど、
将来の参考になると思っています。
第8回 大阪マラソンチャリティ寄付先団体 選考結果
昨年に引き続き…
新年早々、朗報です!!
今年も大阪マラソン寄付先団体に採択されました!!
5年連続です。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
今年もチャリティカラーは紫、テーマは「美しいまちと暮らしを支える」です。
ランナー募集は4月から開始になりますが、
今年もランナーとして、応援団としてのご参加お待ちしてます!
2018年 大阪マラソンは11月25日(日)開催です!
ちなみに昨年のチャリティランナー数は58名。(申込いただいた方は61名)
今年はそれ以上を目指してランナー募集頑張ります!!
ご協力よろしくお願いいたします!!
大阪マラソン公式ホームページはこちら → http://www.osaka-marathon.com/2017/charity/contribute2018/
【観察日記】冬ごもり
海岸林担当 鈴木です
観察日記を書かなければと思いつつ、月日が流れ、気づいたら10月6日以来のブログにびっくりです。もう3ヵ月も経ってしまった(^^;)
秋も深まるとほとんど変化が見られないので、写真を撮ることもやめてしまいました。
冬の初め、寒さからクロマツを守るために寒冷紗をかけました。
1年生クロマツはまだまだ小さく、10cmほどで寒さに弱いので寒冷紗をかけ、守ってあげる必要があります。
2年生クロマツは30㎝ほどに成長しているので、自分で寒さに耐える術を知っています。
しばらく気になっていた幹のうろこ模様ですが、
こちらもあまり変化はないもののプレッツェル状態が続いています。
春に伸びるためのエネルギーをためる冬ごもりの時期ですから、表面的にはまったく変化がないのもうなずけます。
春になったらどんな変化があるのか楽しみです!
海岸林担当の鈴木です。
明けましておめでとうございます。
今年のお正月は初詣に外に出た以外、ずっと家にこもり、のんびりしていました。
のんびり過ごしていると、普段は気づかないことに気づくものです。
昨年までは帰省していたので、門松を飾ることはなかったのですが、今年は家に居たこと、息子がスーパーで門松を見つけ、買うとも言っていないのに「どれにする?これがいいかな?」などと買う気満々だったこともあり飾ることにしました。
年末の28日、手が凍えながら門に松を括りつけました。
対になっている松の両方を見比べると、ほぼ形状が同じです。
松の頂芽は春先から初夏にかけて伸びますが、プロジェクトの植栽地のクロマツたちは頂芽の長さがマチマチ、出る頂芽の数もマチマチです。
どの家の門松を見てもほぼ形状は同じ、出ている枝の数も同じ4本。どうしたらこんなに形状が揃ったクロマツができるのだろう?
頂芽が伸びすぎたら切ってしまう?いえいえ、切ったような跡があるクロマツは見当たりません。
頂芽の数が多すぎたら摘んでしまう?いえいえ、門松に使う大量のクロマツの頂芽を摘むのは現実的ではない気がする
と疑問に思っていました。
調べてみると、驚きがいっぱい詰まったサイトを見つけました。
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1201/spe1_02.html
http://mizoguchi-farm.jp/matusenryou1/matuseihinka.html
面白い発見がいっぱいです
〇茨城県神栖市(かみすし)波崎(はさき)地区は若松・千両の一大産地 ・・・まったく知らなかった。若松の産地というところがあるんだ~
〇門松は花や野菜と同じく畑で栽培。10cm間隔で植えられている ・・・へぇ 畑でねぇ 野菜のように一面クロマツ畑があるんだ。しかも10㎝間隔とはかなり密集しているんだなぁ
〇3~4年で出荷するためにすべて刈り取る ・・・門松用に使うところのみを切り取るのだと思いましたが、すべて刈り取ってしまうんだ
〇「穂の長さ、葉の密度、葉の色、持った瞬間の『木鋭(きえい)』で、最終的な等級を決めます」という農業生産法人株式会社ミゾグチファームの溝口さん。「木鋭」とは一言でいえば、その木が持つ力強さのことだといいます。・・・若松に25等級以上のにランクがあるそうです!そんなに細かく分けられるものなんだ~
〇「『ミゾグチブランド』として、全国の市場をはじめ、多くの華道家から高い評価を受けています」・・・若松にブランドがあるんだ~
山から切り出しているのかな?などと思っていたのですが、野菜などと同じく若松の栽培農家さんがいらっしゃるのですね
恥ずかしながら、お正月の発見でした。
あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます、浅野です。
2018年になりました。皆さん、健やかに新年を迎えられたことと思います。
私は実家で犬たちと遊びながら新年を迎えました。
ちなみにオイスカ本部事務所には立派な門松が飾られています。
昨年のブログにもありましたが、今年の門松も平山さんが作ってくださいました。
今年は本部のスタッフもお手伝い。3人で作ってくれていました。
門松は、読んで字のごとく、家の門口に松を立てることから「門松」と呼ばれるようになりました。
元々お正月とは、万事の始まりとの意味合いがあり、お正月になると「歳神様」と呼ばれる神様が訪れて
幸福をもたらすと言われていました。その「歳神様」が迷わず降りて来るための目印となるものだそうです。
今年も皆さんに助けていただきながら、精一杯プロジェクトに取り組んでいきますので、
よろしくお願いいたします。皆さんにお会いできることを楽しみにしております。
来年のボランティア募集開始しました
去年は3月にリピーター向け研修を加えてみました。
消防署で普通救急救命講習を受けた後、避難誘導シュミレーションと協定境界確認を。
来年は、講習ナシ。3月「根踏み」という実務から入ります。
http://www.oisca.org/kaiganrin/blog/?p=19357
誰でもできる仕事ですが、1度以上来たことがあるリピーターの方に、
少なくとも40人ぐらいは来ていただきたいと思っています。
「海岸林とは・・・」という基本的説明は抜きで、即仕事に入ります。

10月末の荒天のあと、一部の場所に限って、根元周りに隙間が出来ました。「風で回された」と言います。植えてから2・3年までの若木は、ひどい場合は、引っ張ると抜けてしまうことも。抜けるようでは枯れてしまいます。根が伸びる時期の荒天では、ここまでなることは少ないと思います
名取事務所の佐々木統括が陣頭指揮、プロにも来てもらうことになるでしょう。
ボランティアの方には、鍬を片手に広範囲を歩いて確認、点検と養生をお願いします。
もし、早く終わったら、植樹祭の植栽個所マーキングを。
3月は仕事始め。夜は希望者だけ、恒例の懇親会です。
今年度のボランティアは2,000人を越え、3月のその回を入れると
2,100人になると思います。今年は1にも2にも「ツルマメ」でした。
20歳前後の若い人が増え、文句なしに年齢層の平均化が図れたことも成果。
プロとボランティアの努力の甲斐あって、仕事の中身も会心の出来でした。
先週、ボランティア募集、開始しました!!
すると即刻申し込みが。名取市民の女性。Mさん。続いてニコン本社の皆さん。
先日、シクラメンをいただいた草加市の皆さんも、3月にワゴン車乗合で来てくれそう。
来年は保育面積66ha。広大です。
奮ってお申し込みください。
一緒に頑張りましょう!
11月16・17日、職業体験で来てくれた北仙台中学校2年生7人に
本気で手伝ってもらった「生長モニタリング調査」と「土壌物理性調査」の
取りまとめを清藤先生と手分けして整理しています。
「大まかにいうと、地表から10㎝までが固くなっているんだよねー
下はそうでもないんだけど」
「12月中に公表」と内部では話していたのですが、お互いそうもいかず・・・
「来月でもいいですよ」と先生に言うと、本当に嬉しそう。
でも本当は、私の事情でした。
懸案だった、膨大な量の調査地写真整理に時間がかかっています。
忘年会がない日、没頭できる残業時間を見計らってコツコツと。
例年通り、報告書はHPで公開しますが、主なプロットごとの内部の議論を
ブログに連載して記録するのもありか?とも思っています。
モニタリングは、いつかどこかで役立つ記録ですから。
ところで、来年2018年度から、国・県・市の「震災復興計画」は発展期に入ります。
元日経新聞論説委員の小林省太さんも、本格的に「記録」に動き出します。
記録といっても多岐にわたりますが、ブログ以外の主なものとしては、
①一般向け読み物 *小林他
②写真集 *吉田他
③内部向け社史的な詳細 *吉田他
④モニタリング調査を含む技術的詳細 *担当:吉田・清藤・佐々木
⑤名取市の海岸林史 *東北学院大学の菊池慶子教授が中心です。
私にとって発展期は、あらゆる意味で整理整頓が大前提です。
「庭先」だけ掃除するのでなく、将来を見据えた掃除をしたいので。
モニタリング写真整理の後は、大本命が待っていますが、春までに済ませます。
来年は10年で最大の事業量が控えていますから。
本部・広報室の林です。
シシ肉に続いてのプレゼントはこちら。
とっても立派なシクラメン。
いつも名取の現場ボランティアに来てくださる際には、
必ずたくさんのベルマークをご持参くださるのですが、
年末になると本部事務所にきてその仕分けまでお手伝いしてくださいます。
(今年は写真を撮り忘れました! ごめんなさい。一昨年の様子はこちら)
今年は6日にSさんを含め4名がお越しくださいました。
Sさんは草加市で園芸店を営んでおり、その中心がシクラメン。
殺風景な事務所が明るくなりました!
月に一度のチーム海岸林のミーティングの際にも
テーブルの中央に置いてみました!
普段は吉田のデスクの後ろ。一番日当たりのいいところに置いています。
吉田の仕事ぶりを見守ってくれているシクラメン。