2016年植栽地4haの改善に着手
6月16日、ボランティアの日はボランティア142名、宮城中央森林組合8名、オイスカ5名体制。
そのうちボランティアは交代制で約40名、森林組合6名は、
名取12工区2016年植栽地南東端、約4haの改善のための溝切りに着手しました。
これまでで最も本線らしい本線づくり。
防風垣約100基を一つづつ6人で移動させ、剣スコップが3つ以上すっぽり入る
大型の溝を1日で全長200m掘り返しました。でも改善対象地の5分の1ぐらいですね。
早朝、森林組合と現場を見に行って、趣旨を真剣に話したら、
眼が変わったのがわかりました。「そこまでやるとは思わなかった」と笑ってました。
「嫌がられないかな?」と少しは心配したのですが。完全に杞憂でした。
小さいユンボでやれば1日で500mは掘れると思いますが、我々は工事資格をもって
育林を指揮しているわけでもなく、1.3m間隔で苗木もありますし、
佐々木統括とも話し合い、「人力でできることは人力でやろう」と判断しました。
4年前、森林組合の現場代理人の佐々木秀義君と「遊び」でやった頃から考えれば、
えらい大ごとになったものです。森林組合のベテランから、「また呼んでください。
自分がボランティアででも来たい」と言われて握手されたり。
今まで見たことない本気のボランティアと一緒に、文字通り力を合わせたことに
充実感を感じたのだと思いました。
この仕事は、防風垣を運ぶときに怪我の恐れもあります。
可能性が高いのは、防風垣の角に「顔」をぶつけることと、
防風垣の中に巣を作っているフタモンアシナガバチを怒らせること。(比較的おとなしいですが)
指導陣のかけ方にもコツがあります。
また、あの森林組合メンバーでやりたいなあ。
吉田、懲りずに大阪マラソン走ります
あと5ヵ月後、11月25日(日)大阪マラソン。
今年の個人的な目標は、
①34㎞地点を白い布テープで封鎖される前に余裕で通過して完走する。
②募金は、個人的に一人一人声かけて、500円×200人、10万円以上を目標に
全体としては、チャリティランナー70名を目標にします。
自力で7万円以上募金を集めて、一緒に走ってくださる方を8月末まで募集しています。
2014年の初回は24名。毎年前年より増加中。去年は61名。
いま、大阪に支援の輪ができています。
5回連続走って下さる藤澤さんが、クレープ屋を開店したので、
7月12日、そのお店で結団式的に、活動報告会します。
17時からはビールが出るとか。
まずはその日、「そもそも、ちゃんと練習してるの?」と言われないように、
第1クールは、楽しみながら走る習慣をつくり、最低でも週10㎞以上のラン含め、
週100,000歩をノルマにします。
今年は1月から、歩いた記録をつけてきました。
でも、ケガしないようにしっかり体操してから練習します。
6/25がラン初日。
2回に分けて4㎞走って、歩数計は15,000歩超えました。
ますは必勝を期して、久美子さんと気合を入れに行きました。
エントリーは明日以降。
6月7日~17日、現場デビューの国際協力ボランティアの倉本さんと
浅野、吉田の3人は宮城出張。業務内容は多岐。
宮城県支部幹事会と会員懇談会。100人出席。
タイとフィリピンからの「子供の森」計画親善大使の受け入れ、
森林総合研究所の土壌硬度調査立ち合いなど。一般の視察対応も2件。
損保ジャパン日本興亜環境財団のCSOラーニング制度を利用したインターン、岩手大学3年生の大和田さんもデビュー。
ボランティア受け入れは4日間で370人。
労組・企業名で言うと順不同で、化学総連、積水化学労組、凸版印刷労組、
京セラ労組、UAゼンセン、労災労連
第一三共、東京海上日動仙台支店仙台自動車営業部の有志、三菱UFJニコス、ニコン、
仙台トヨペット、ANAの有志「ANAすか」、IBEXエアラインズ。
これに一般公募のボランティア。
ツルマメは昨年の努力で随分改善したかに見えましたが、
まだまだ予断ならないことがわかりました。今年は出足が遅い気もしますし。
溝切りは宮城中央森林組合6名とボランティアの共同作業で、
防風垣を100基近く移動させ、その下の元々あった溝を掘り直したり。

住友化学労組のみなさん、化学総連・積水化学労組のみなさん凸版印刷労組のみなさんと、4月の公募ボランティアの日 合計155人×各2時間あまりで補植地0.6haを網の目のように溝切りこの場所はひとまず完了
これだけ多くの人が来ると微笑ましいこともいろいろ。
県庁森林整備課の方が親子で来たり、わが社の倉本さんは従弟と偶然出会ったり。
奈良から毎年来るシニア4人は、作業後勇んで岩手で登山。これも毎年。
一方、現場のプロも常時動いています。
再生の会は育苗場の除草、宮城中央森林組合は新植地の施肥、松島森林総合は下刈。
名取事務所を起点に、ボランティア部隊を含め4隊が現場にいます。
今期も相当の作業量。
ある労働組合の委員長が率直に話してくれました。
「もう十分復興したと私も周囲も思っていた。ボランティアなど必要ないと。
それでも海岸林は毎年呼び掛けられる。だから自分で行って判断したかった。
思っていた様子とまったく違った。なぜ募集されるかよくわかった」
一番印象に残る一言でした。
新人駆け出しのころ、フィリピン・マニラから車で10時間の最北部アブラ州、
オイスカアブラ農林業研修センターのデルフィン・テソロ所長との出会いがありました。
オイスカタイの元事務局長、故見原アイサさんと並び、self-reliance(自助努力)
という言葉を身をもって教えてくれた、私にとって師匠といえる方です。
デルフィンさんは6月10日、「子供の森」計画親善大使の引率として、
3泊4日で初めて名取に来訪。ほぼ20年ぶりに乾杯し、たっぷり情報交換できました。
アブラ州は、フィリピン国内でも最も所得平均が低い州の一つでもあります。
長い乾期、雨期は強烈な台風が一月で4つも5つも通過する。
海はなく、平地のない盆地、山は見渡す限りハゲヤマ。
1991年に所長になって以来、隣の南・北イロコス州を含め、
「子供の森」計画として300校に学校林を育てました。
1997年に私が行った時は、1ヵ月で26校の「子供の森」計画の学校を訪ねましたが
山奥の学校で、植えた木に散水するために700mも天秤棒で担いでくる児童を見ました。
隣州へのマングローブ植林とハゲヤマへの植林への挑戦を始めたのも見ています。
いまも深い感動が焼き付いています。オイスカという勤め先でやるべきことが定まりました。
所長は、やはり猛烈に作業したがる。溝切りに熱中。
ついつい勢いで、日比友好「Delfin・yoshida canal」を作りました。
佐々木統括も吸水ポリマーのことなどを実演伝授。
「そうだな、俺も行ってみようかな」と。
あれから20年。今度は私が恩返しする番だと思っています。
アブラの経験がいま活きているのは間違いないことですから。
こんにちは、国際協力ボランティアの倉本です。
今月4日~13日の日程でオイスカ「子供の森」計画子ども親善大使が来日しました。日本の環境への取り組みを学んだり、日本の同世代の子供たちとの交流をしたり、自国の紹介をしたりとあらゆる体験を通じて、子供たちが自信と知識を身につけ、将来的にリーダーとなれるような人材になってほしいという目的で日本の各所を回ります。今回はタイ・フィリピンからそれぞれ子ども大使が2人と、通訳の方が1人ずつの計6人がやってきました。その滞在のラスト、10~13日には宮城県を訪問。私は、この宮城県から彼らの学びに一部同行させていただきました。そこで、特に海岸林再生プロジェクトを中心とした名取市での滞在の様子をここで振り返ってみたいと思います。
子ども親善大使の皆さんが宮城県名取市に到着したのは、10日午後。あいにくの雨模様でしたが、被災された鈴木英二さん宅を見学し、地震と津波がどれほどの影響をもたらしたかを勉強した後、早速海岸林再生の現場へと向かいました。
現場では、海岸林がどのような役割を果たしているのか、そしてどのように再生の取り組みが行われているのかを、実際にマツに触れながら学びました。硬いマツの葉に当たり、痛い!と足や腕をさすりながらも、「なんでこんなに間をあけて植えているの?」「地面にある木のチップはどうしてあるの?どこからきたの?」等、疑問を持ちながら積極的に歩き回っている様子が印象的でした。その際、私は少しだけ説明役の機会をいただきましたが、沢山の質問に対し一つ二つ答えるのに精一杯。子供たちの鋭い質問に慌てながらも、こうして何事にも疑問をもって、より深く理解しようとする姿勢の大切さに改めて気づかされました。
ちなみにこの時、子供たちに松ぼっくりを提示して、どこに種があるでしょうか?というクイズがあり、恥ずかしながら初めて種の場所を知りました。一つ一つの鱗片の根元にあるとは知らず、答えを聞いた時、私は心の中で「そうだったんだ!」と一人衝撃を受けていました。(クイズはタイのウェーブくんが正解していました)
翌11日には、名取駅の海岸林再生プロジェクトの写真展を見学。一つ一つ写真を指しながら興味深げに眺めていましたが、昨日(10日)自分で見た現場の様子と比べているのでしょうか…?通訳のデルフィンさん(フィリピン)、ジェーンさん(タイ)に説明書きを翻訳してもらいながら、じっくりと見て回っていました。私も近くで聞きつつ、写真と展示の図と実際の現場を思い浮かべながら後ろでこっそり勉強…
10日の見学に引き続き、子ども大使のみなさんにとっても私にとっても、海岸林を中心に自然と環境について事例に触れながら、より具体的な形で学ぶことができたように思います。
僅かではありますが、子ども大使を迎えての数日間改めて様々なことを感じ、考えました。そして、国や地域によって、自然環境やそれによる影響は大きく異なることと思いますが、知識や経験は応用次第でどこにおいても活かせるということを、この名取での体験で学ぶことができたと感じます。その点においても、きっと親善大使のみなさんにとって得るものの多い滞在になったのではないかなと思います。
平成24年度に続き、平成29年度「森林・林業白書」で紹介されました
当プロジェクトは平成24年度に続き、平成29年度「森林・林業白書」で紹介されました。
閣議決定、第196回国会で承認されたうえで公表されております。
平成29年度「森林・林業白書」(平成30年6月1日公表)
第Ⅵ章「東日本大震災からの復興」 第1節 210ページ
平成24年度「森林・林業白書」
第Ⅱ章「東日本大震災からの復旧・復興」 第2節 49ページ
白書での紹介に恥じぬよう、現場一同、今後も抜かりなく頑張ります。
現場で作業をしている時に、ついつい撮影したくなるのがビフォーアフター写真。
特にひどい草に覆われたエリアではやりたくなってしまいます。
どうでしょうか?
草を全部刈るのではなく、苗の周りだけ刈っているので
分かりにくいかもしれませんが、それでもこんもりした雑草の山が
なくなり、クロマツの苗木が顔を出してきたのが見えると思います。
ここまで成果が見えるとちょっとスッキリ。
(1本、枯れてしまった茶色い苗まではっきりと姿を現しましたが・・・)
これからの季節、この作業の繰り返しとなります。
ボランティアに来てくださる皆さん、一緒にスッキリしましょう!!
大阪マラソンチャリティランナー募集中です!
現在、プロジェクト支援のために走ってくださるランナーを募集中です!
初マラソンながら挑戦してくださる方が毎回いらっしゃいます。
昨年は女子大生も走ってくれ、事前に現場にまで足を運んでくれました。
40半ばに差し掛かろうとしている私がいうのもなんですが、
チャレンジするのは決して若い人ばかりではありません!
昨年初マラソンにチャレンジしたランナーのブログを見てください!
「昨年完走できなかった吉田さんと一緒にゴールをしたい」と思って
くださる方がいらっしゃったら、ぜひエントリーしてください!
化学総連では5回目となる公益財団法人オイスカ様の海岸林再生プロジェクトの
お手伝いに6月8日(金)9日(土)と参加してきました。
今回は化学総連加盟組織18単組総勢48名、8日(金)は昨年と同様に全積水労働組合連合会の
皆さまと合同でお手伝いを行い総勢91名と大規模な参加となりました。
8日の初日の作業は、ツルマメ草の抜き取りでした。
リピーターの方を筆頭に5つの班、エリアに分かれ約1kmに及ぶ除草を行いました。
参加者からは、「えっ!?1kmも!?」と言う声も上がりましたが、作業に入ったらみんな夢中に・・・。
適宜休憩と吉田さんからの海岸林再生の必要性や重要性の説明を挟み、約1kmの除草が完了!
「長いと思ったけどあっと言う間だったね~」「地味な作業だけどこれが重要なんだよね!」などなど、
スタート地点までの戻る間、参加者同士の会話が聞こえ初日の作業は終了しました。
9日の2日目の作業は、何と!化学総連では過去で一番と思える重要な作業!
それは「溝切り」でした。指導員の佐々木さんに溝切り作業の必要性や重要性について説明を受け、
「皆さんの作業次第でマツの成長が左右されます!気持ち込めて作業してください!」と
活を入れられ、各自スコップを持ち9班に分かれて作業を行いました。
今回作業した溝切りは本筋と言われる深さ約40cm、幅60cm程の水路作りで重労働でしたが、
各班掘るのが早い!早い!そして丁寧!佐々木さんや浅野さんも驚くほど。
しかしそこには苦労が・・・盛り土を行っているために、エリアによっては大きな石や堅い土があり、
「ここの土は堅くて掘りにくい!」や「この石大きくて掘り出せるのかな~」
「石が多すぎて掘り切れるのか?」など声が漏れていましたが、
最後は「マツの成長のために!」と気持ちを込めて必死に作業しました!
あっという間に作業の終了時間!溝切りした場所を改めて確認し、
「頑張ったねぇ~」、「水がはけてくれるかなぁ~」など充実感と達成感の声があがりました。
作業終了後、溝切りした場所で集合写真パチリ!!
疲れた顔などみせず、みんな笑顔!笑顔!本当にお疲れさまでした(^^)

最後に2日間の作業に従事させていただき、名取海岸の復興に少しでもお手伝いになれたのであれば幸いです。
初めて参加される方やリピーターの方が今回の経験を自組織に実情を伝えていただき、活動の輪を更に広げて欲しいと思います。
こんにちは、浅野です。
先日のブログにも書きましたが、6月8日と9日に化学総連、積水化学労働組合、凸版印刷労働組合の皆さんに溝切りをしていただきました。
この日までほとんど雨が降っていなかったため、水が溜まっている個所もなく
溝切りをしていても「これほんとに役に立ちます??」「水流したいなー」などの声が聞こえました。
帰る前には「雨が降ったら絶対写真撮ってブログにあげてくださいね!!」と言われていました。
遅くなってしまってごめんなさい。
10日~12日までしっかりと雨が降ったので、13日に写真を撮ってきました!
全体に水が溜まるのではなく、作った溝にしっかりと水が落ちています。
まだまだ溝切りをしなければならないところはありますが、
今回、しっかりと溝を作ってもらったのでここのマツたちの成長も
よくなると思います。来年を楽しみにしていてください!!