本部・啓発普及部の林です。
昨日のレポートに続き、今日は吉田の「学んでもらおう精神」について。
現場に来られたボランティアさんからは、
「吉田さんが丁寧に説明してくれたから理解が深まった」
といった声を聞く機会が多く、普段のボランティア活動日でも同じなのですが
やはり、若い人たちにしっかり学んでもらいたい、教えたいという気持ちが強いのを感じます。
その気持ちを受けて、熱心に説明を聞く人たちであればあるほど
吉田の「学んでもらおう精神」は高まっていきます。
今回、中部日本研修センターの研修生たちは、ボランティア活動後も1泊し、
翌日の東京発夜の11時過ぎの夜行バスで愛知に帰ることになっていました。
翌日は震災伝承館を訪問したり、ゆりあげ朝市で好きなものを買ったりしようと
計画を立てていたのですが、その前に前日の作業の現場を見にいくことになり、
増田神社のそばに植えられた内陸防風林を視察しました。
その際、樹齢100年を超えるであろう松の一群にあるものを見つけ、
即席のレクチャーが始まりました。
私たちが見たものは、根元が朽ちて倒れかけているクロマツ。
吉田が始めたのは「こんな時、どう対処するか」「どう伐採するか」のレクチャー。
大きなクロマツが倒れかけ、上の方が別のクロマツにかかっています。
彼らは国に帰ったらそれぞれのふるさとで森づくりを担う人材です。
吉田としては、林業会社で働いていた時に体験したこと、学んだことを
余すことなく伝えようと考えているのだと思います。
この後も屋敷林の視察をし、彼らが国に帰った後、
災害に強い森づくりができるよう、そして安全に森の管理ができるよう
日本の事例が現場で活かせるように解説をしていました。
「海岸林再生プロジェクト」で培ったものが、彼らを通して
海外のプロジェクトのにつながっていくのはオイスカならではのことだなぁと
あらためて強く感じた研修生たちの研修でした。