若手中堅研修レポート①

2021年11月8日( カテゴリー: 現場レポート )

皆様、はじめまして!
福岡にあるオイスカ西日本研修センターの飯川です。
浅野主任の記事にも記載されていましたが、今回、若手中堅研修として海岸林再生プロジェクトの活動に
参加させていただきましたので、レポートとして初めて記事を投稿させていただきます!
まずは自己紹介から。
福岡県福岡市生まれで、東日本大震災当時は高校1年生でした。
当日は高校のスポーツ大会が行われていて、夕方の帰りの会で担任の先生から東北で地震と津波が
発生したと伝えられたのをはっきり覚えています。
当時は遠く離れた場所で災害がおきた、くらいにしか思っていなかったような気がします。
それから大学に進学し、建築を専攻。その後、大学院に進学し、土木を専攻。
「生物多様性の保全」をテーマに管理放棄された里山の再生や小学校での環境教育などを行い、
また福岡県内で行われていた松林保全活動にも参加しました。
昨年より当センターで国際協力ボランティアスタッフとしてオイスカでの活動を始めました。
そして今年から正職員として人材育成に取り組んでいます。
昨年、オイスカに所属して、初めて海岸林再生プロジェクトについて知りました。
大学院で松林保全活動を経験していたこともあり、いつか行きたいと思っていたので、
研修に参加できてとてもうれしかったです。
仙台空港到着間際に上空から松林を見ることができました。
これだけの数を一つ一つ植え付けたのか、と広大な松林に圧倒されました。

上空からの風景

上空からの風景

見渡す限りの松林

見渡す限りの松林


空港到着すると林室長が迎えてくださり、そのまま現場へ直行。
現場では吉田部長と浅野主任、地元ボランティア大槻さんと松浦さんが松林の中から出迎えてくださいました。
出迎えてくださった吉田部長と大槻さん

出迎えてくださった吉田部長と大槻さん


研修初日は調査地まで松の枝払い。
チクチクと松葉に刺されながら掻い潜っていきます。
そんな中でもいろいろな発見がありました。
印象に残っているのは、若木だと幹からも松葉が出ていることです。
今まで見ていた松は背の高い成木だったので全く知りませんでした。
幹から出ている松葉

幹から出ている松葉


そして枝払いを終えると、中部センタースタッフ2名も合流し、
吉田部長が現場講義をしてくださいました。
それぞれいつ植えたエリアなのか、どのような土質なのか、などなど。
大変興味深い講義でした。

吉田部長による現場講義

吉田部長による現場講義


また個人的に「海岸林」というと白砂青松と呼ばれるような公園を思い出してしまい、
名取の海岸林もその一つだと勝手に思っていました。しかし話を聞いてみると、
防災インフラのための松林だから、今のところ公園としての機能を考えていないとのこと。
確かに公園として整備するのであれば、人が通るため、また林内を明るくするためにもっと間伐しなければならず、
そうなると津波を防止する機能がある程度落ちてしまいます。
また公園となると松葉搔きをしなければならず、これがまた手間がかかる管理作業になります。
防災インフラとしてであれば、鬱蒼とならない程度で林内を管理できればよいはずなので、
管理作業を省力化できます。目的に応じた手入れが必要になることを改めて実感しました。

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