ゴミを「投げ」られない海岸林
全国の海岸林は、ゴミが皆無の現場と不法投棄最前線の現場にはっきり分かれます。
富士市は、目下、まさに海岸林造成を「施工中」。拾ったばかりかもしれないし、
それとも悩んできたのかもしれない。私が訪ねたのは休日でもあり、
犬を連れてマツの中を歩く人、防潮堤上をサイクリングする人が多かった。
海岸林に沿って人家だけでなく墓地もある。松林への進入路も、作業道を兼ねた歩道もある。
しかし、それにしてもゴミは落ちていない。
勝手な想像ですが、地域住民と松林との関わり、海岸林保全に熱心な行政、
それらの熱量がゴミの投棄を抑止しているようにも感じました。
いま名取の現場では、まだ探さないと見つからない程度ですが、問題はその周囲。
今年の植樹祭の会場付近は、最もゴミを「投げられる(宮城弁)」場所です。
そのままにしておけば、当日も参加者は目にするでしょう。
事前に処理するのがイイか、参加者に協力してもらうのがイイか・・・
最近は、ベッドのバネだけが多数投棄されました。
ちなみに、我々で処分すれば寄附金で処理することになる。
行政に頼んでも震災ゴミか、震災後のゴミかで、所轄も変わる。
先日も情報交換の場で話題に出しました。
各地の優れた海岸林保全の現場のように、とてもゴミを捨てる気にならないような、
熱すら感じる姿にしてみたいと、あらためて思いました。