森林総研の調査下見
2018年3月11日( カテゴリー: 現場レポート )
さまざまな視察対応は、今も年200名弱。
一時の3分の1に減っていますが、人数が減ったこと自体は何とも思っていません。
それに代わって、国内外からのプロの視察は増えています。
先日は復興庁幹部、去年は海外政府職員、オイスカタイ総局、フィリピン総局。
来月は津波の時の林野庁次官で、のち長官の4回目の視察。その一行50名。
3月8日、森林総合研究所の本所(筑波)と東北支所(盛岡)からの調査チーム6名が
新年度実施の調査の下見。調査の名称は(正式には分からないのですが、文書によると・・・)
「根系成長確保による高い津波耐性を特長とする盛土を伴う海岸林造成の技術的指針の策定」
のための「造成後の海岸林生育基盤盛土の実態把握」のための試験、ということなんだと思います。
来週は同じく森林総研3名と名古屋大学大学院の別調査チーム。
「目的は、今回のチームと一部は同じで一部は違う」と聞きました。
なんとなくですが・・・わかりました(笑)
調査地に選んでいただき、知見を直に参考にできることはプラスです。
ですが、鵜呑みにしないように、自分たちを強く戒めなければなりません。
7年の間、佐々木統括から、いつも厳命されています。
とは言っても、ご一緒させていただき、意見を交わすことはすごく楽しみです。
今回は植栽地全体の概況理解のため、代表的ポイントや特殊な箇所、
土壌・排水・生育状況の観点で、極端に良い場所、平均的な場所、極端に悪い場所、
元の地盤が残る海岸林最前部と最後部も、今年の植栽前の盛土も、
乗って降りてを繰り返し、考えておいた場所をご案内。
午前中は別の場所で作業してたと思うので、さらに2時間半。寒かっただろうな・・・
我々のモニタリングの基礎データ、役立つと思います。
調査に関わっていただいた多くのボランティアの皆さんに報告したいです。
そもそも私たちは今、海岸防災林造成400年史に例がない、
前代未聞の事業規模の、人工盛土の上が植栽地。
非常に貴重な素材。知見を残す、その一端でお役に立ちたいです。