地元のMさんからの質問

2026年3月24日( カテゴリー: お助け隊員の声, 松枯れなど病虫害対策 )

 吉田です。地元のMさんから以下の質問がありました。ご本人の了解もあり公開でお答えします。今年の秋田の「夕日の松原」松枯れ激害地を見て、怖さを理解されている方です。

秋田市「夕日の松原」2026年9月(私、何度も行ってます。ショックです)

 葛刈り前に予定されている今期の松枯れ対処について、ご多忙ななか申し訳ありませんが、下記確認したい内容があります。時間がある時で結構ですので教えてください。

質問① マツノマダラカミキリのトラップは触れられてませんが、薬剤空中散布するので不要なのでしょうか。試しにでも教えていただきやってみたいと思ってました。

⇒吉田:トラップをかけても、マツがあれば、まずそっちに行っちゃうそうです。この前も先生が念   押してました。標本を捕まえるだけのレベルです。対策には程遠く。ちなみに、アカゲラに期待し食べてもらうという意見をよく聞きますが、事実上の「後追い」ですから、まったく間に合いません。(2025年9月は、アカゲラが群れで来て、見ごたえがありました)ちなみに薬剤は、周辺環境に配慮したスミパインを使用します。2024年のケムシ異常発生でも発動しました。本数調整伐に加え薬剤散布の費用もオイスカが担うということは、今後にとって大変厳しい状況となりました。

質問② 松枯れの伐倒駆除の対象木かどうかの判断は、「樹液が出る出ないが罹患判断」と以前読んだの資料に記載ありました。巡視の時などその場ですぐに出来る方法はあるでしょうか。

⇒吉田:まず、食いついた噛み傷、フラスがまず目印になります。そして皮をはいで幼虫が侵入した穴を探す。誰でもできますし、とくに地元のリピーターさんには覚えていただきたいと思ってます。ですが、これはわからないという被害木もあります。顕微鏡を使わないと。名取植栽地内ではじめてカミキリの幼虫を捕獲した2018年、顕微鏡で見たらセンチュウはついてませんでした。

質問③ 松枯れ巡視で確実なのは上から下まで見渡せる人の目が一番と思いますが、無償で協力してくれる会社、人を募集しドローン併用は無理でしょうか。(松枯れ木の対象にする枯れ具合の判定レベルをどこに設定するかで変わりますが、全枯れ木のチェック漏れをなくす為には使える道具と思いました)

⇒吉田:松枯れ探しは「通年」実施することになります。我々には特別名勝「松島」で長年戦い続けている目の肥えたプロと、地元ボランティア(図面を覚え、境界を理解しなければなりません。なにがどうあろうと、境界外を勝手に手を下してはいけないのです)の強みがあります。今後は見つけたら、森林組合とともに記録に残して報告し、行政と連携して伐採、林内の決められた場所に枝含めて運搬、羽化する時期の前に、まとめてチッパーで破砕。最高に遅くても5月中旬ぐらいまでに。6月には飛び始めますから。対象木は、松クイだろうと、ゾウムシなどほかの原因だろうと、罹患してるとかしてないとか関係なく、枯れ松はすべてです。まだドローンを使うレベルの被害状態にはなってません。業者はあると思いますが。なんでもオイスカが担うのも違和感がありますし。

質問④ 植林に携わった団体の活動は、海岸林への植林時は復興の目に見える成果として大きくとり上げられ各メディアで見ることができましたが、最近の状況はほぼ出てきません。黒松林の復興作業はまだまだ道半ばで永久に続くと思います。特に現在蔓延している松枯れの対処について植林に携わった他の団体として何かしているのか活動状況、内容が知りたいです。確認先やSNS情報でもあれば教えて下さい。

⇒吉田:こればかりはわかりません。想像で語るのは避けたいですが、現状を見る限り、推して知るべしかと。オイスカでは行政や他団体とも協働し、学びの機会を色々とつくりながら、何事も先陣を切って戦っていきたいと思っています!

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