シタゴコロとオシゴト
本部・海外事業部の林です。
久しぶりにクズ刈りを体験してきました。先日吉田がブログで報告していた
ある試験地づくりの現場です。
この日、午前中の松くい勉強会が終わったら、午後から吉田は名取北高校の
野球部の練習試合を見に行くというので、それなら私は試験地でのクズ刈りを
したいと希望。一人では作業はさせられないと言われ、地元のボランティア
リピーターのMさんを巻き添えにしてしまいました。(Mさん、お付き合い
いただき、ありがとうございました。いろいろお話しできてよかったです!)
吉田が野球を見に行くのは、野球が好きだから、名取北高校を応援したいから
という純粋な気持ちも半分、大いなる“シタゴゴロ”半分(8割か?)というところかと。
ここのところ、今まで以上に吉田のブログでもあぶり出されていると感じる
「地域の人たちの海岸林への思いを育むことが何より大事」という、そこの部分に
大きく関わってくる大事な“オシゴト”だと勝手に思っています。

純粋に野球が好き&応援でしょう
ただ、私は野球に興味はないし(作業途中で聞いたWBCの結果も「そっか~」
という感じ。すみません)、シタゴコロもありませんし、オシゴトに協力できる
ほどの力もありませんので、せっかくならと、試験地での作業体験を希望した次第です。
先月末、嬉々として作業をしてくださったボランティアリピーターの皆さん同様、
ガゼン燃えました!
だって、定説で言われてきた「クズの駆除は夏の間のみ」を疑い、吉田に意見しても
聞く耳も持ってもらえなかったのが、鶴の一声で吉田が動き出したのですから、
それはもう、なんとかして試験でよい結果を出すのみ!



左から施工前、施工中、施工後……違いが分かりにくくてすみません
作業は夏と同じ。クズのツルを根っこまでたどり、できるだけ広い面に薬剤をかけられるように
切って、薬剤が浸透するようにグサグサと傷をつけて、薬剤をかける。


試験地ですから、どこで根に薬剤をかけたか分かるように赤く色を付けた割りばしを刺しました。
(2月末に皆さんが作業してくださった現場と比べると、林床の美しさが違う……。私のは、
なんだか中途半端にしかきれいになってないなぁ。こんなところにも性格が出てしまいました)


作業をしながら感じたこと。
■寝ている間に襲撃せよ!
まだ新しくて細い根っこ(後で調べ「休眠根」ではないかと……しまった!写真がない!!)
を引き抜ける個体が多かった。(たまたま土がやわらかい場所だからか??)
これをしっかり引き抜くことができれば相当なダメージを与えられるのではないか。
そもそも、「夏の間にやるべし!」は薬剤を根に浸透させ、その効果を発揮させるため
には、クズが最も活性している時期を選べということだと思うのですが、
「完全に根を引き抜く」→「新しい発芽を抑制する」のであれば、夏である必要は
ないのでは?
恐らく完全に根を引き抜くのは難しいので、効率の良い駆除方法として夏季の
薬剤散布、根への薬剤塗布といった方法をとってきたことで「夏の間……」が
定説になっていただけのことではなかろうか。
元気いっぱいの敵をやっつけるより、静かに寝ている時に攻撃したほうがいいような
気がする。何といっても、こちらは夏よりもこの時期の方が断然元気だし。クズに
与えられるダメージが冬の間は少なかったとしても、私たちの体へのダメージを考えたら、
この時期の作業はトータルの効率は悪くないと思う。
ヤツラが目覚める直前の、寝込みを襲う作戦でやっつけたい!!
(全部を引き抜けないので、薬剤を使う従来の方法も併用する必要はありますが)
■松葉かきもしたい!
これまで健全な松林の保全のために、松葉かきなどで林床を乾燥させた状態にしておく
ことの重要性を学んできた。公園などのように景観維持も必要な場所ではないし、
あまりにも広大な面積なので、松葉かきにまで労力を割けないのは分かるけれど、
今回作業した場所は松葉に加え、クズの葉もかなり堆積していて、ミミズやダンゴムシ
など、ジメジメを好む虫たちがたくさん発生していた。何とかしたいなぁ……。
だって、見てください。2月末に作業してくれたこの林床。マツだって嬉しいに決まってる。
堆積物を集積する場所もないといった課題はありますが、やっぱり何とかしたいなぁ。


余談ですが。
練習試合の結果がよかったようで、大事なオシゴトを終えた吉田がめずらしく
私とMさんの作業をねぎらい、あたたかいものをごちそうしてくれるといって
ラーメンを食べに行きました。今思えばあれも何かのシタゴコロだったかも……。

