吉田です。5月25日の公募ボランティア日、私を含め、51人中15人が毛虫にやられました。前日に実踏した際、大量発生ながら局地的と確認しました。当日アナウンスでも注意喚起しましたが、作業場所の選択が甘かった。より念入りな前日実踏と、作業場所選びをする必要があります。長年森林の仕事をしていますが、こんな目にあったことはなく・・・とは言っても猛反省です。

 その毛虫の正体は、「モンシロドクガ・ゴマフリドクガ・キドクガ」。マツではなく、その他の草木を食する類です。去年、局地的大量発生した「マツカレハ」と比べ物にならないほど、毒毛針を飛散させると見ています。作業後に水で洗うのも有効と医者に言われました。まずは長袖、そして近寄らないことですね。蚊に刺された時のような「ム○」ぐらいじゃ効きません。

 https://www.imokatsu.com/imo-monshirodokuga.htm

 https://www.imokatsu.com/imo-gomafuridokuga.htm

 https://www.imokatsu.com/imo-kidokuga.htm

 以下、その2日後、参加者の皆さんに毛虫に刺されていないか確認したところ、地元ボランティア三浦さん(日本野鳥の会所属。ブログにも野鳥調査記録を書いてくれています)からいただいた返信です。

「現在 首と脇に強い痒みがあります。昨日の作業では、私は毛虫がいなかった海岸林最北端メインだったので、痒みが毛虫が原因かは不明です。吉田さん同様、海岸林中央部西側付近で作業した他の方々に症状が出ていないか気になりました。今日5/27に探鳥した時、そこは普通に歩くと踏んでしまうくらいいました。そこより南はたまにいるくらいでした。松の中は未確認です。こんなにいて何を食べているのか気になり食痕を探したところ、葛、ドクウツギにたくさんくっついて目立つ食痕がありましたが、数の多さと、毛虫がいた範囲から近くにある植物を手あたり次第食べてると思いました。さらに正体が何か気になり帰って調べた結果、正体は『ドクガ』。危険。毒針毛をもち、刺さると痛みと痒みがあり、皮膚炎を起こすこともある。発生時期が6ー9月とありました。まだ続く可能性があります。空気中に舞っているかもしれない毒針毛が心配になりました」

 私の場合、最初の数日は全身が痒かったです。息子から「喧嘩したの?」と言われるほど顔も腫れ。医者にも行きましたが、花粉症の薬を飲んでるなら抗ヒスタミン剤入りの薬は出せない。市販薬でもいい」と言われました。この日から10日も経っているのにまだ痒い。外回りを一緒にした浅野さんから「搔くから治らないんですよ!」と言われ(笑) ちなみに、作業着は自宅の洗濯機で洗いました。家族に痒くないか聞きましたが、大丈夫と・・・家からつまみ出されずに済んでます。

 クロマツの生長とともに、年々、生物多様性を実感しています。その一方、増えてほしくないものも増えるはずです。2020年はマツカレハの初発生。2021年はネズミの食害と植えて2年目の苗木へのアカシンクイムシ、2023年は年々増えてきたアシナガバチと、マツカレハの毛虫が大発生、そして今年は初大発生のドクガの毛虫、大面積ではないけどマツカレハもいます。スズメバチ対策はしていますが、海岸林2㎞先には巣がありました。マムシはまだ宮城の海岸林付近では発見されてません。マダニもまだ被害は受けていません。ですが、好ましくないものがいないという保証はありません。プロからの情報、複数の目での「実踏」、そして来訪者への注意喚起・・・引き締めてかからねばなりません。

 

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