若手中堅研修レポート②
2021年11月9日( カテゴリー: 現場レポート )
現場はグライ化(土の中が水で飽和して酸欠になっている状態)していて、水色の土になっていました。
グライ化を改善させるために、排水を考えた溝切を行いました。
一通り溝切を終えると、一旦、溜まっていた雨水を流して微調整。
溝が開通すると「おぉ~」と歓声があがりました。
実際に水の流れを見るのと見ないのとでは、達成感が全く違います。
普段とは違う作業で個人的にはいいリフレッシュになりました。
作業後は海岸林チームでミーティングと講義。
本部スタッフ3名より海岸林の運営やオイスカの広報戦略などを
レクチャーしていただき、スタッフ同士で意見を交わしました。
その後、みんなで夜ご飯を終えた帰り道、ふと道路を見るとこんなところにもマツが。
名取のランドマークとして認識されているんだろうな、と思いながら帰路につきました。
四日目は内陸側に植えた広葉樹の毎木調査と、枝払いの続きを行いました。
途中、迷子になってしまい、松林の中を探検しましたが、
樹高3~4mほどの地帯に入ると、下層の枝は枯れあがっており、
今までとは違う松林の顔を見ることができました。
作業を終え、大槻さんがお手伝いしている芋畑で芋ほりをしました。
畑の上から別の場所から持ってきた土を載せているそうですが、
津波で流されたごみが畑の中から出てきて、
こんなところにも爪痕が残っているんだと痛感しました。
その後は吉田部長らに案内していただきながら、
閖上にある伝承館へ行きました。
中にはいろいろな展示が。
震災当時の映像と、震災前の模型は特に印象に残っています。
高校生以来、当時の映像を見ていなかったので、
改めてその凄まじさに衝撃を受けました。
また模型では震災前の街並みを復元していて、家屋一つ一つに名前があり、
畑や海辺には地元の方の思い出が付箋で張られていました。
被災された地元の方々の心中を思うと、
とても切なく、力になりたいと強く思いました。
伝承館で受けた衝撃はずっと忘れないと思います。