海岸林で鳥見ing(2020/7/29)
2020年7月30日( カテゴリー: いきもの )
地元のボランティアの三浦隆です。名取市の海岸林で観察した生き物、主に野鳥を中心とした情報、話題の5回目を発信します。
今回紹介するのは「旬な鳥2」として「カッコウ」と「オオヨシキリ」です。この2種は「托卵」する側とされる側という特殊な関係のある鳥です。6月から7月にかけオイスカの名取事務所の周りでも盛んに鳴いている姿が見聞き出来ました。托卵をLiveではまだ見たことがありませんが、宿主の巣をめぐり、生みたい側と産ませたくない側で産卵のタイミングをうかがう駆け引きをしていた様です。
「カッコウ」
ユーラシア大陸などから繁殖する為に日本などに渡ってくる夏の渡り鳥です。ハトくらいの大きさの鳥で鳴き声は初夏を伝える声として有名な「カッコウ カッコウ」と鳴く鳥です。「托卵」という習性で繁殖する鳥の一種で、自分では巣作りや子育てをしないで、「カッコウ」の場合は仮親(=宿主:他鳥の卵と知らずに?育ててしまう側)となる「オオヨシキリ」の巣に卵を産み、抱卵から巣立つまで子育てをしてもらいますというよりは一部放棄する仮親もいるようですが、知らず知らずのうちに子育てまでさせてしまう繁殖の仕方です。カッコウのヒナは背中にあたるものを押し出す習性があり、孵化するとすぐに巣内の仮親の卵や雛を全て巣の外に出し巣を独占してしまいます。仮親も仮親で孵化したカッコウのヒナの食欲と口の中の赤色に惑わされてしまうらしいのですが、姿や大きさが全く違う自分よりも大きなヒナにせっせとエサを運んで来ます。自然の神秘なところで、進化した結果(途中?)なのでしょうが、人の感覚ではあり得なく、私的にも不思議でなりません。
ユーラシア大陸などから繁殖する為に日本などに渡ってくる夏の渡り鳥です。ハトくらいの大きさの鳥で鳴き声は初夏を伝える声として有名な「カッコウ カッコウ」と鳴く鳥です。「托卵」という習性で繁殖する鳥の一種で、自分では巣作りや子育てをしないで、「カッコウ」の場合は仮親(=宿主:他鳥の卵と知らずに?育ててしまう側)となる「オオヨシキリ」の巣に卵を産み、抱卵から巣立つまで子育てをしてもらいますというよりは一部放棄する仮親もいるようですが、知らず知らずのうちに子育てまでさせてしまう繁殖の仕方です。カッコウのヒナは背中にあたるものを押し出す習性があり、孵化するとすぐに巣内の仮親の卵や雛を全て巣の外に出し巣を独占してしまいます。仮親も仮親で孵化したカッコウのヒナの食欲と口の中の赤色に惑わされてしまうらしいのですが、姿や大きさが全く違う自分よりも大きなヒナにせっせとエサを運んで来ます。自然の神秘なところで、進化した結果(途中?)なのでしょうが、人の感覚ではあり得なく、私的にも不思議でなりません。
「オオヨシキリ」
東南アジアなどから繁殖する為に日本などに渡ってくる夏の渡り鳥です。アシ原の先等で大きな声で囀るというよりは、私的には騒いでいる様に聞こえるのですが、姿はムクドリくらいで色合いは地味な鳥ですがかなりのアピール度のある大きな声で、「ギョギョシ、ギョギョシ」と繰り返し鳴く鳥です。
東南アジアなどから繁殖する為に日本などに渡ってくる夏の渡り鳥です。アシ原の先等で大きな声で囀るというよりは、私的には騒いでいる様に聞こえるのですが、姿はムクドリくらいで色合いは地味な鳥ですがかなりのアピール度のある大きな声で、「ギョギョシ、ギョギョシ」と繰り返し鳴く鳥です。
ちなみに、日本に渡って来るカッコウの仲間は主に4種で、いずれも鳴き声から名前が付いた様ですが托卵する相手も次の様にほぼ決まっています。(なお、前記の2種はもちろん名取の海岸林に毎年来ます)鳥見のコツにもなるのですが、このカッコウの仲間が鳴いているところには仮親(宿主)もいることになります。まさに托卵の「駆け引き」をしてしていると言えます。興味がある方は探してみて下さい。
托卵させる側 托卵させられる側(仮親)
カッコウ - オオヨシキリ、モズ、ホオジロ、アオジ、オナガ
ホトトギス - ウグイス
ツツドリ - センダイムシクイ
ジュウイチ - オオルリ、コルリ、クロツグミ
カッコウ - オオヨシキリ、モズ、ホオジロ、アオジ、オナガ
ホトトギス - ウグイス
ツツドリ - センダイムシクイ
ジュウイチ - オオルリ、コルリ、クロツグミ
吉田より:「托卵」の駆け引き。なるほど~。今年は記録的に名取滞在日数が少ないのですが、それでもカッコウに出くわす回数が多かったです。林久美子さんといたときにハヤブサと見間違えたことをブログに書かれたり。オオヨシキリは毎年、囀りというよりも騒音(笑) クロマツ林内ではなく周辺の芦原で見かけます。